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2019年03月

ムン・ジェイン「首脳会談に持ちこめばすべてを解決してみせる」というつもりだった模様……では、その輝かしい戦績を見てみよう

文在寅外交の「首脳会談万能主義」、国際政治の現実と乖離(朝鮮日報)
 外交専門家らは、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権の外交・安全保障政策が抱える最大の問題点の一つに、「信仰に近い首脳会談万能主義」を挙げる。「ボトムアップ」「トップダウン」を適切に配合するという外交の定石を無視し、トップダウンにばかりこだわっているのだ。

 外交関連の元高官らの意見を総合すると、南北経済協力、北朝鮮非核化、制裁緩和を巡る南北米の立場が異なっている状況では、多少遅くなっても実務ラインで合意の輪郭を作ってから、首脳間の談判で残りの意見を擦り合わせるという形で「ボトムアップ」と「トップダウン」を組み合わせるのが最善だ。

 ところが文在寅政権は、大統領選前から「トップダウン」式を妄信し、今もその考えにとらわれている、という指摘がある。ある与党関係者は「与党側が首脳会談を信奉するようになったきっかけは6・15と10・4(6・15は2000年6月15日。金大中〈キム・デジュン〉大統領と金正日〈キム・ジョンイル〉総書記が首脳会談で合意した南北共同宣言。10・4は2007年10月4日。盧武鉉〈ノ・ムヒョン〉大統領と金正日総書記が首脳会談で合意した南北共同宣言)。南北関係がどれほど困難でも、ひとたび首脳が会えば全て解決し、周辺諸国もついてくるほかない、と強く信じている」と語った。 (中略)

 トップダウンの中でも南北首脳会談を強く押し出すのは、韓国大統領府(青瓦台)・与党の中心人物らが、学生運動時代から心に抱いてきた「ロマン的対北温情主義」とも深い関係がある、と分析されている。左派学生運動圏から右派へと移ったある人物は「386(1990年代に30代で80年代に大学に通った60年代生まれの世代)は、(韓米)同盟よりも民族の方が優先という考えを確固として持っている。南北関係に執着するので無理筋が続き、4大国外交はおろそかになるのは避けられない」と語った。
(引用ここまで)

 なるほど、これは分かりやすい。
 今回の米韓首脳会談でも「自分がトランプ大統領に会ってしまえばなんとかなる」という腹づもりだったということでしょう。
 なにしろ彼はホワイトハウスにファンクラブを持ち、国民からは外交王と讃えられるムン・ジェイン大統領ですからね。
 で、見事なまでに失敗したと。

 考えてみるとフランスをはじめとしたヨーロッパ歴訪でも、そうやって覆そうとしたのでしょうね。
 どう考えても事務レベルの事前折衝をしている時点で「そんなこと言われてもこちらは非核化優先の話しかできない」って言われているはず。
 というか、言われていないはずがない。
 いくら韓国側の外交部が素人の集まりのように変貌していたとしても、向こう側からは言われているはずなのですよ。
 首脳会談で相手の惨めな姿を晒し挙げるような真似はしない、というのは基本です。下手をすればそれが原因で、する必要のない戦争になることだってあり得るのが外交ですから。

 それでもムン・ジェインは首脳会談で「非核化のためには制裁緩和が必要だ」って言ってしまって、すべての国々で「いや、CVIDこそが必要だ」と返されてきた。
 「制裁緩和してくれ」なんて言わなければ確認の言葉も出てこないのに、わざわざ言及してわざわざ返り討ちに遭う。
 正直、面白く見ていたのは確かなのですが、外交交渉としてはあり得ないことなのですよ。

 自分がトップとして面会すれば覆せると思いこんでいたのでしょう。
 さもなければフランスイタリア、ドイツ、イギリス、そしてEU、さらにはASEAN各国と連続して首脳会談を行っていく中、すべてを相手に「制裁緩和」を言い出して、すべてで「いや、無理」って言われるなんてあり得ない。
 なんとか自分の力量でトップ会談に持ちこんで、制裁緩和を言ってくれる味方を見いだそうとしたのでしょうが……。
 すべてのありとあらゆるシーンで滑り倒してきた。
 自分で思っていたほどの力量がなかった、ということですね。

 ムン・ジェインの外交方針が記事の通りであるのなら、いろいろなことに納得がいきますわ。
 上記のヨーロッパの国家首脳のひとりから「あの人は少しおかしい人ではないのか」と言われるのも当然ということですね。

イギリスの情報外交 インテリジェンスとは何か (PHP新書)
小谷 賢
PHP研究所
2004/11/15

韓国経済:かつては10大財閥だったクムホ・アシアナ財閥、アシアナ航空の売却でほぼ消滅……そりゃ「あんなこと」をしてりゃねえ……

錦湖グループ、事実上解体…アシアナ売却すれば財界60位内にもとどまれず(ハンギョレ) 
 財界25位(昨年資産総額基準)の錦湖(クムホ)アシアナグループが、アシアナ航空の売却により事実上解体される。中核の系列会社であるアシアナ航空が抜ければ、一時は“財界7位”にまで上がった錦湖グループは、中堅グループ水準に縮小することになる。“グループ再建”のために無理なM&Aを推進したパク・サムグ前会長の“欲”が、結局はグループの解体につながったという指摘が多い。トップの独断を防ぐ装置がない韓国の財閥体制の構造的問題点があらわれたとの評価もある。

 財界では、錦湖グループ没落の背景には、トップの独断にグループが振り回される“帝王的経営”があったと解説する。パク前会長が規模拡張のために無理なM&Aを推し進め、グループ全体が不健全化されたということだ。

 錦湖アシアナグループの危機は、2006年の大宇建設吸収から始まったという評価が支配的だ。当時パク会長は、大宇建設の吸収に6兆4千億ウォン(約6300億円)を投じた。適正価格を超える資金を注ぎ込んだが、グローバル金融危機で大宇建設の企業価値が下落し、債権団の圧迫が強まった。結局、吸収から3年後の2009年には大宇建設を再び売却せざるをえなかった。大宇建設の吸収に触発された流動性危機が、グループの財務構造を揺るがし、錦湖産業と錦湖タイヤはワークアウトを申請し、錦湖石油化学とアシアナ航空は債権団と構造調整の一種である自律協約を結んだ。
(引用ここまで)

 積極的なM&Aでコングロマリット化を狙っていたクムホ・アシアナ財閥でしたが、それによって現金が枯渇して不況に対応できなくなり終了しました。
 クムホタイヤが中国メーカーに買収された時点でほぼ終わっていたのですが、売上の6割を稼ぎ出しているアシアナ航空がなくなって本格的に終了です。
 総資産額が財閥としては60位前後になるということなので、実質的には解体。まあ、韓国には「100大財閥」なんて言葉もなくはないので、一応は財閥の末席にはあるという状態ではありますが。
 実質的には30大財閥であってですら後ろのほうは怪しいレベルなので、解体……なのでしょうね。

 アシアナ航空はそれなりに乗客がいたはずの日本の事務所も閉鎖する

 クムホグループといえば楽韓さん的に思い出すのは、アシアナ航空のCAによって北朝鮮よろしく喜び組を作り上げて歌と踊りを献上していたっていう話ですね。
 去年にスクープされていました。
 うまくタイミングがあわずにピックアップできなかったのですが、ちょうどいいのでそのニュースも取り上げておきましょうか。

「バラだけ会長愛している」歓迎行事に乗組員動員(ソウル新聞・朝鮮語)

 ムスン電子会長のイ・ゴンヒが倒れた時も、サムスングループで同じような社内放送があったことを思い出します。元巨人のイ・スンヨプが「会長のご回復を祈ります」なんて言ってましたね。
 喜び組の褒め囃しかたっていうのは朝鮮民族の根底に共通のものがあるのでしょう。
 それが多少マイルドになったのがサムスングループの社内放送で、ネイティブなまま表現されているのが北朝鮮の喜び組であり、クムホの歓迎行事であるのでしょう。
 なんか変なほうに飛び火しましたが、まあ「韓国人、朝鮮人にとっての首領」の扱いかたというものがよく分かります。
 そういや、茨城空港にアシアナ航空が就航した時も、アシアナ航空の社長がまず歓待を受けてそのまま入国ゲートに去っていたなんて出来事がありましたっけね。
 上の構造をそのまま下も保持していた、ということです。組織として終わっていたんだろうなぁ……。

女が動かす北朝鮮 金王朝三代「大奥」秘録 (文春新書)
五味洋治
文藝春秋
2016/4/20

韓国メディア、「女子ゴルフで韓国人選手が日本人選手の連勝を阻止した」と嬉々として書いてしまう……まあ、そういうとこだよな

<女子ゴルフ>日本選手の連続優勝を阻止、申智愛がJLPGA通算22勝目(中央日報)
申智愛(シン・ジエ、31)が日本女子プロゴルフ(JLPGA)ツアー大会で今季初優勝をつかんだ。JLPGAツアー個人通算22勝目。 (中略)

特に今季のJLPGA開幕後、日本選手の5大会連続優勝にブレーキをかけた。韓国選手の今季JLPGA初優勝。
(引用ここまで)

 ちょい小ネタ。
 韓国人が持つ「日本で韓国人選手がスポーツをする」という場合に、持っている心情を端的に表したタイトルではないかと思います。
 「シン・ジエが日本選手の連勝を阻止した」ですからね。

 ただ、この記事のタイトルに憤っている自分を客観視すると「まだまだ韓国になんらかの期待を抱いている」部分があるのだなぁ……と感じます。
 韓国とはそういうものだ、と分かっているつもりなのだけどもどこかで「自由主義陣営であるし民主主義国家である」という勘違いがまだまだ残っている。
 この20何年か、楽韓Webを立ち上げてから17年(うえ、マジか)経っても、韓国人が持っている基本的な感情って変わっていない。それが今後の20年で変わるのかって話ですよ。
 ついでにいえば欧米の黄色人差別、有色人種差別がこれからも変わらないだろうという話でもあるのですけどね。

 韓国に関していえばひとつ前のエントリで書いた言論弾圧をひょうひょうとやってのける捜査を見ても、そんな期待が持てるような国ではないのです。
 分かっているつもりなのだけどなー。

韓国で進歩系団体の学生が保守派議員の事務所を占拠→「全員釈放」→4月1日にムン・ジェインを風刺したポスター掲示→「国家保安法違反で逮捕すっぞ、おら」

ナ・ギョンウォン国会オフィス占拠22人すべて解放された(朝鮮日報・朝鮮語)
【社説】文大統領風刺の壁新聞を捜査、民主化勢力の反民主的行動(朝鮮日報)
自由韓国党ナ・ギョンウォン院内代表の国会事務所を占拠していた大学生団体幹部ユンさんの検察が請求した逮捕状が14日、裁判所で棄却された。ソウル南部地裁バクヘリム判事は「逃走と証拠隠滅する恐れがない」とした。これにより、野党院内代表の国会事務所を不法占拠していた22人全員が釈放され、捜査を受けることになった。
(引用ここまで)
 文大統領や政府の政策を批判するポスターを掲示した大学生団体に対し、警察が捜査を行っているという。ポスターが発見された地域では多くの警察官が動員され、学生の自宅などに令状なしに無断で入り込み、監視カメラや納税記録を調べるなど個人情報を確保しているようだ。ある警察官は大学生に電話をかけ「あなたの自宅を知っている」「今すぐ逮捕しに行ける」などと脅したかと思えば、「ポスターを貼ったら国家保安法違反だ」などとまで言ったという。警察によるこのような行動はそれだけで犯罪行為だ。これがいわゆる民主化運動を行ったという政権が自らの行動で示す「民主主義」あるいは「人権」なのか。

 問題のポスターはエープリルフール当日の今月1日、大学や国会、大法院(最高裁に相当)などに貼られていた。「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の手紙」をまねする形で「所得主導成長」「脱原発」「大気汚染問題」「対北朝鮮政策」など、今の政府が進める間違った政策を風刺したものだった。例えば「平和、環境に優しい、人権、市民など、美しい言葉を使いつつ、その一方では相手を無条件で野蛮、積弊、親日にレッテル貼りせよ」と書いてあった。今の政権のやり方を皮肉ったものだ。「南朝鮮国軍は無力化し、メディアは完全に掌握されたので、積弊勢力を守る最後のとりでである三権分立の崩壊も間近だ」という内容もあった。誇張はされているが、この国の今の現状を正確に指摘した部分もあるだろう。

 捜査は犯罪行為に対して行うべきものだ。警察は当初「国家保安法違反」としていたが、これが風刺と分かると、今度は大統領に対する名誉毀損(きそん)や侮辱罪の適用を検討しているという。政府の政策に対する批判がなぜ名誉毀損や侮辱になるのか。警察は「屋外広告の違法設置」との見方も示したという。どんな口実を使ってでも処罰するということだ。現政権では「事実」を口にした場合でも、それが政権の気に入らなければ処罰を受けてしまうのだ。
(引用ここまで)

 自由韓国党の院内代表であり、「ムン・ジェインは北朝鮮の首席報道官といわれている」と国会で言ったナ・ギョンウォン議員の国会事務所を「進歩派」の学生団体22人が占拠するという暴挙に出たのですが、全員釈放。
 主導者も「証拠隠滅のおそれなし」ということで釈放。
 進歩派、すなわち政権に近い連中であればもはやなにをしても釈放ってところですね。
 なにしろ、民主労総なんて労働争議で相手企業の役員をぼっこぼこにして流血沙汰になっても無罪放免
 特にナ・ギョンウォンが保守派において次世代のリーダーになり得るということから、目をつけられている可能性もありますね。
 ま、ともあれこうして保守派に対して議員会館を占拠してもほぼ無罪放免。

 で、その一方で大学生がエイプリルフールに風刺ポスターを貼ったら、まずは「国家保安法違反」で捜査が行われたっていう。
 いやもうね……。
 韓国の国家保安法って「反国家活動を行った犯罪者」に適用されるもので、これまでの適用対象は北朝鮮賞賛をしてきた人間に対してなのです。
 70~80年代の軍事政権下で学生運動をやっていた連中がばんばん牢屋に入れられたのは、この国家保安法が適用されたからでした。
 その構図が完全に逆転しているっていうことを考えると……ムン・ジェイン政権の性格というものが浮かび上がってきますね。

 パク・クネを風刺したポスターをばらまいたポップアート作家が逮捕された理由は「不法侵入」でした。
 まあ、これはこれでひどいけど。
 さすがに「国家保安法」はないなわぁ……。風刺ってことが分かってからは名誉毀損、侮辱罪に切り替わったとのことですが。
 「ろうそく革命」とやらが弾圧側と被弾圧側が入れ替わっただけ、ということが本当によく分かります。笑っちゃうしかないレベル。本当に「韓国人に生まれないでよかった」って思いますわ。

文化大革命 (講談社現代新書)
矢吹晋
講談社
1989/10/20

楽韓さん、本日の動向 - ブログサービス移転のお知らせ

 明日、ブログサービスを移転します。前回の独自ドメインに変更した時のような騒ぎは起きない予定。DNSが浸透しなくてもライブドア側が表示されるだけなので。
 今週中まではどちらも更新をします。「今週」に週末を入れるかどうかは悩み中。まあ、入れるとは思います。

 五等分の花嫁 9巻購入。二乃のデレ具合がくすぐったい。1~3巻の65%オフはまだ続いているのでラブコメ好きだったらどうぞ。
 あと化物語 1巻が無料配布中。

五等分の花嫁(9) (週刊少年マガジンコミックス)
春場ねぎ
講談社
2019/4/17

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 ちなみにデジタルミュージックダウンロードはこちらの無料のものでもOKとのことなので、90日間試してみてはどうでしょうか。

今日のKindle日替わりセールからのピックアップこちら。手塚治虫作品が毎日99円で1作入ってるのはなんなのか……。
闇ウェブ (文春新書)
セキュリティ集団スプラウト
文藝春秋
2016/7/20