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2019年05月

6つのウイルスに感染させられたサムスンのノートPC、「芸術作品」として134万ドルで売られる

「ウイルスまみれ」サムスンのノートパソコン16億ウォンで落札(電子新聞・朝鮮語)
「ウイルスまみれ」ノートブックがオンラインオークションで16億ウォン(134万5000ドル)で落札された。世界で最も悪名高いマルウェア(マルウェア・malware)6個植えられサムスンのノートパソコンである。

米国ITメディアEngadgetによると、「混沌の持続(The Persistence of Chaos)」という名前のこのラップトップは、オークションで落札された。行為芸術家郭桐の芸術作品として紹介された。

サムスンのネットブック「NC 10-1 GB」モデルであるがノートパソコンにはワーナー・クライ(WannaCry)、アイラブユー(ILOVEYOU)、ブラックエネルギー(BlackEnergy)、マイドゥーム(MyDoom)、ソビク(SoBig)、ダークテキーラ(DarkTequila)など計6つのマルウェアが植えられた。
(引用ここまで)

 世界で10兆円もの被害を生んだ6つのコンピュータウイルス(マルウェア)に感染させられたサムスンのノートPC(ネットブック)が「芸術作品」として134万ドルで落札されたとの話。
 うーん、現代芸術はよく分からない。
 The Persistence of Chaosで検索すると、このPCの様子を延々と配信するサイトが出てくるのですが、それも合わせての「芸術作品」なんでしょうね。
 現在は落札されたということで「SOLD」って表示されてます。

thepersistenceofchaosSOLD.jpg
 制作者は中国人アーティストのGuo O Dongという人物。「実態のない脅威に物理的な形を与える」というテーマに沿って作られたものなのだそうです。
 まあ、ただ単にその依り代……というかキャンバス替わりにサムスンのネットブックが使われただけなのですけどね。ま、ちょっと面白かったニュースなのでちらと書いてみました。

ハリス駐韓大使「日韓の対立が日米韓の協力を妨害してはいけない」と韓国に苦言……一方で駐日アメリカ大使の発言をチェックしてみると……

ハリス駐韓米国大使、「韓日問題が韓米日協力を妨害してはならない」(ハンギョレ)
 ハリー・ハリス駐韓米国大使は、「韓日間の問題」が韓米日3国協力に妨害にならないようにすべきと強調した。日本による強制徴用労働者の賠償や哨戒機とレーダーをめぐる対立のような韓日の外交・軍事的軋轢が、中国を狙った米国の戦略に支障をきたしてはならないという立場を明らかにしたものとみられる。 (中略)

 ハリス大使は7日午後、韓国の軍事学会と合同参謀大学がソウル龍山(ヨンサン)の国防コンベンションで共同主催した第27回国防・軍事セミナーの基調演説を通じて、「韓日両者間の問題が、我々3カ国が北朝鮮や地域的・世界的影響力のある他の事案に対する戦略的な責務への集中を乱さないようにするのは、極めて重要だ」としたうえで、「我々が共に協力できることを期待する」と述べた。韓米日の協力強化という戦略的レベルで、韓日関係の改善を求めたわけだ。米国は最近、同盟国との協力強化を通じて中国の拡張を阻止するといういわゆる「インド太平洋戦略」を発表した。
(引用ここまで)

 このハリス駐韓アメリカ大使の話、いろいろと面白いですね。
 このニュースもまた、どの側面をピックアップするかでそれぞれがどう韓国を扱っているかが分かるニュースのひとつといえるのではないでしょうか。
 ま、ただ単に「アメリカから3つの要求を叩きつけられた」という扱い方もありだとは思うのですけどね。

 まず事実関係を整理すると、ハリス大使が7日に出席したセミナーの中で韓国側に3つの要求をしたと見られる発言がありました。

 1)アメリカ企業の競争を妨げる規制が韓国にだけ存在している。
 2)東アジアの安全保障に欠かせないとして「日韓関係の正常化」に言及。
 3)韓国はインド太平洋戦略に協力すべし、というアメリカの認識に言及。

 5日にはファーウェイと強力する韓国企業に対して「信頼できる供給者を選ぶべき」との発言もあったとのことで、この日にはそのフォローともなる発言もあったそうです。
 大使による公の場での発言というものは原則としてその国の公的なアナウンス、政権の意向であると見なされます。
 基本的に大使が本国の意向に反した発言をするわけがないのですね。
 その原則を鑑みると、現在アメリカは韓国に対して不満を抱えていると考えて間違いないでしょう。

 さて、その一方でハガティ駐日アメリカ大使が日韓関係に言及したことがあるかというと、寡聞にして聞いたことがありません。
 火器管制レーダー照射事件後に朝日新聞とのインタビューで「日韓関係の悪化は安全保障面においてアメリカの国益にならない」といったような感じで遠回しの懸念を伝えてきた覚えがあるくらいでしょうか。
 ハリス大使がきっぱりと言うような「日韓関係をどうにかしてほしい」という話は日本側にふられていないのですよ。
 ちなみにハリス大使はP-3Cに搭乗経験のある人物で、火器管制レーダー照射事件からの一連の韓国軍の行動については韓国側に懸念を伝えていると読売新聞が報道したことがあります

 ただ、今回のハリス大使による発言からも「直近で韓国が米韓同盟から離脱することは許さない」という状況であるのは分かりますね。
 少なくとも中国側になだれこむように向かわないような圧力をかけておこう、というやりかたをしている。
 長期的にはともかく、短期的には枷をかけておきたいというのがアメリカの意向であることが理解できると思います。

 CSISが現在のトランプ政権に対してどれほどの影響力を保持しているかは不明ですが、副理事長のマイケル・グリーンが「日韓関係の悪化について問題が韓国にあることはシンガポールからオーストラリアにまで知れ渡っている」と発言していることを鑑みてもアメリカ側の認識が変化していることが伺えます。
 「日韓関係の悪化の原因がどちらにあるのか」という認識をアメリカがしっかりしている、ということがそれぞれのアメリカ大使の発言からうかがい知れるというわけですね。
 

韓国統一部長官「アメリカでも北朝鮮の段階的非核化に共感が拡がっている」と激白……で、具体的にはどこで?

「韓米の間で、北朝鮮の先非核化ではなく『同時並行的解決』への共感広がっている」(ハンギョレ)
 キム・ヨンチョル統一部長官は4日、「交渉において最も重要なのは、争点に対する技術的解決策だけでなく、信頼」だとしたうえで、「米国と北朝鮮が、弱体化された信頼を回復するため何をすべきかを模索しなければならない時期」だと述べた。キム長官は同日、ソウル中区(チュング)のプレスセンターで行われたソウル外信記者クラブ(SFCC)招請懇談会で、「現時点で最も重要なのは、朝米交渉ができるだけ早期に再開されること」だとし、このように強調した。

 キム長官は非核化を含む朝鮮半島平和プロセスと関連し、韓米の間で「包括的合意と段階的履行」に向けた共通認識が深まっており、「先非核化ではなく、同時並行的解決」への共感が広がっていると明らかにした。今年2月にハノイで開かれた第2回朝米首脳会談で、事実上「先非核化」を追求した米国側の態度に、“変化”があることを示唆したのだ。

 膠着局面から抜け出す「ワンポイント(単一議題の)南北首脳会談」と関連し、キム長官は「南北首脳会談は(昨年5月26日の板門店統一閣での会談同様)必要に応じて迅速に行われた経験があり、現在もそれを可能にする様々な条件が存在する」とし、その可能性を残した。
(引用ここまで)

 例の「超大物が統一部長官になるぞ!」と書いた後に、キム・ヨンチョル統一部長官からは就任以降これといって面白発言がありませんでした。
 おそらく就任前後でとてつもなく叩かれていたので自重していたのでしょうね。
 かつては「開城工業団地再開にアメリカの同意は必要ない」「開城工業団地は制裁対象ではない」「金剛山で射撃された韓国人観光客の犠牲はしかたがなかった」「天安艦撃沈、ヨンピョンド砲撃は偶発的事件」等々の北朝鮮大好き発言を重ねてきた人物だったので、どれほどの暴言が聞けるのかと楽しみにしていたのですが。
 ようやく本領を発揮しつつあるようです。

 ムン・ジェイン政権が延々と言い続けている「非核化がすべてに優先するのではなく、北朝鮮の段階的な非核化達成に対して恩恵を与える」という解決方法に対して、韓国だけでなくアメリカでも共感が広がっているそうですわ。

「お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな」(AA略)

 ……としか言いようがない。
 先日の日米首脳会談でも北朝鮮に対しては非核化を求め、制裁を継続するという国連安保理決議の完全な履行を求めることで一致していました。
 フランスをはじめとしたヨーロッパ世界も、ASEANもCVIDを求めている。
 まあ、ムン・ジェイン政権の外交メンターによると「フランス等でムン・ジェインが支持されなかったのは日本のロビー活動のせいだ」とのことでしたけども(笑)。

 アメリカの人口は3億人を超えているから、その中には「段階的非核化でもいいじゃないか」っていう人間も一定数はいるでしょうが。
 この場合、そういう話ではないですからね。少なくともアメリカの政界で北朝鮮に段階的恩恵を与えてもよいと考える官僚なり議員なりが一定数いるっていう話。
 議員であれば上院下院の総数でどのくらいが「段階的非核化」に理解を示しているのか、そのあたりが知りたいですね。
 キム・ヨンチョル長官に数字が出せるのであれば。
 これからも彼の話には要注目、ですよ。

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