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2019年09月

5人にひとりが失業に苦しむ韓国の若者……なぜ彼らは苦しみ続けているのか

なぜ韓国の若者は失業に苦しみ続けるのか(ニューズウィーク)
自殺するために勉強したんじゃない――。2016年12月、韓国の首都ソウルで朴槿恵(パク・クネ)前政権を糾弾する反政府デモを取材したとき、ある若者が叫んだ言葉だ。

韓国の自殺率はOECD加盟国のなかで最も高いが、2011年以降は政府の対策などもあってか全体としては減少傾向にある。ただ20代は例外で、今年の自殺予防白書でも前年と比べて唯一減少しなかった世代と指摘されている。

彼らが自殺に追い込まれる背景の1つには、激しい入試競争を経て大学を卒業しても職にありつけず、将来への経済的不安があるためとされている。実際、韓国の20代の失業率は全体の10%近くもあり、全体の2.5倍以上という水準が長らく続いている。

なぜ韓国の若者は失業に苦しみ続けるのか。【韓国・文在寅政権の成績表】シリーズの第2回目は、雇用問題の最前線に迫る。
(引用ここまで)


 韓国の若者がなぜ厳しい状況にあるのか、というレポート。
 ムン・ジェイン政権の成績表、というシリーズでよく書けています。
 これと言って付け加える部分がないほど書けているので、つっこみがしづらいくらい。
 実情がホントにうまくまとまってますよ。

 あえて書くのであれば、「収入格差が縮小している」とありますがこれは収入がある層を比較したもの。
 1分位、2分位といった下層では最低賃金上昇による椅子取りゲームの激化で雇用そのものが消え失せたので、世帯収入の差は拡大しているのですね。
 それと関連でこないだの10分位で上位の8、9分位の伸びがよかったのはなぜか、というフォローが必要なくらいか。

 ヒュンダイや韓国GMといった韓国の工場労働者は800万とか1000万円ほどの高収入を誇っていますが、実は少なくない層が最低賃金労働者だったりします。
 基本給を低く抑えてボーナスや各種手当てで大幅に賃金を増やしているっていうカラクリなので、最低賃金上昇が収入増に直接つながるのですよ。
 このあたりの話は別のエントリでまた書くことにします。

 最後に「雇用創出そのものは難しくとも、採用方法をもっと公平にすることで若者の不満を軽減できる」とありますが。
 これが本質ですかね。
 現状は公平ではないからこそ、少なくない韓国人がチェ・グク事態に怒りを感じているのです。
 まあ、でも公平にはならないだろうなぁ……公平でないことそのものが韓国社会を構成している要素のひとつですからね。

韓国の科学研究院「日本の成功経験に学べばノーベル賞も遠くない」……そのレポートの背景にある事情が透けていて切ない

「ノーベル賞患い」の季節…韓国は日本に追いつくことができるか(中央日報)
韓国研究財団、ノーベル賞に近い韓国人17人を発表したけれど…(朝鮮日報)
10月、ノーベル賞の季節が巡ってきた。今月7日のノーベル生理学・医学賞の発表を皮切りに、8日物理学賞、9日化学賞が発表される。誰かにとっては祝祭の時間だが、いつもそれを見つめるだけの韓国科学界としては「苦悩の季節」でもある。ノーベル賞が科学技術研究・開発(R&D)の目的にはなれない。だが、人類に寄与した優れた研究成果を世界的に認められる科学界最高権威の賞という点で、ノーベル賞は依然として否定できない科学者の夢だ。遠くて近い国、日本は2000年以降に16人のノーベル科学賞受賞者を輩出し、米国(55人)に次いで世界2位を記録している。韓国はいつごろノーベル科学賞を懐に抱くことができるのだろうか。

韓国基礎科学研究院(IBS)は3日、「ノーベル賞と基礎科学育成戦略:韓国と日本の比較」という報告書を出し、韓国の基礎科学の歴史は日本に比べて浅いが、最近急成長を遂げていると明らかにした。また、日本との格差は認めるものの、列島の成功経験をベンチマーキングしようとする努力が今よりも増えれば、韓国科学者のノーベル賞受賞も遠くないとの戦略を提示した。 (中略)

このような「蓄積の時間」の格差が存在しているにも関わらず、最近になって韓日間の基礎科学研究の差は大幅に短縮されている。特に一部の上位圏研究者グループでは韓国も頭角を現わしているというのが科学界の評価だ。 (中略)

KAIST機械工学科のイ・スンソプ教授は「最近、国内で博士学位を受けた後輩教授だけ見ても、驚くほど世界的レベルの研究成果を上げている」とし「このような傾向なら、遅くとも今後10年以内に我が国からもノーベル科学賞受賞者が輩出されるだろう」と話した。
(引用ここまで・太字引用者)

 7日からスウェーデンで発表される予定のノーベル賞受賞者の選定を控え、韓国研究財団は6日、ノーベル賞に近い韓国人科学者17人を発表した。しかし、最近海外の学術情報分析業者が発表した「2019年ノーベル賞受賞候補者」19人に韓国人は1人も含まれていない。韓国科学界でも「今年の韓国人による受賞は難しいのではないか」との意見が大勢だ。 (中略)

 しかし、研究財団も「資料は韓国人のノーベル科学賞受賞可能性を占うものではない」と説明した。現実を冷静に見れば、受賞可能性は低いためだ。歴代のノーベル賞受賞者は本格研究を開始してから受賞まで平均で31.4年を要した。20-30年前からの研究実績を認められた格好だ。また、受賞者は他者の論文に追随するのではなく、全く新しい分野を開拓したケースが大半だ。 (中略)

あるソウル大教授は「他者に追随する応用科学ばかり優遇し、基礎科学分野を冷遇する国内の風土からまず変えなければならない」と指摘した。
(引用ここまで)


 記事の冒頭部分の部分を「枕の文」と呼んだりします。
 韓国メディアのノーベル賞について書かれている記事の枕の文はどれも「10月は苦悩の季節」とか「今年は(今年も)受賞は難しい」みたいな文章から入っていて苦渋にまみれてます。
 以前にどこかであった「10月は残酷な月だ」という表現はなかなか秀逸でしたね。

 まあ、そんな中でも中央日報の記事は「まだまだこれから」というような希望にあふれています。
 「今後10年以内に韓国からもノーベル科学賞受賞者が出るだろう」とKAISTの教授が話している……と。
 ただ、このイ・スンソプ教授は例の「韓国人はオリンピックで金メダルを取れたから、ノーベル賞も取れる。そして日本を追い越せる」という電波コラムを書いた人物だったりします。
 まあ、がんばれ。

 ついでに言うと「日本との比較」云々というレポートを出したIBSという組織は、イ・ミョンバクによって設立されたこともあってムン・ジェイン政権によって予算削減の対象となっているところ。
 積弊扱いされており、すでに半分に減らされているという記事がありましたね。
 そういう状況を見ると「我々に(以前のような予算で)研究を続けさせればこういった成果を手にすることができるぞ」というアピールであると考えるほうが自然かな。

 単純に科学先進国というものの見方をするのであれば、アメリカを見据えたほうがよいのは間違いありません。
 ですが、報告書はあくまでも「韓国と日本の比較」。
 ここのところの中間材や材料についての「韓国による逆襲」が語られているので、それ関連で予算を獲得しようという目論見でしょうね。組織そのものの浮沈をかけて報告書を出した、というところかな。

 ま、実際のところは朝鮮日報に書かれている話が事実に近い感じでしょうね。
 以前のクルト・ヴュートリッヒ教授へのインタビューにあるように、こうした韓国のノーベル賞への固執こそが科学者を萎縮させていると思いますわ。

米朝実務者会談も決裂……北朝鮮が瀬戸際外交を演じながらも「期限は年内だ!」と年内にこだわる理由とは?

北朝鮮、米に一段の譲歩迫る 段階的非核化に固執(日経新聞)
北朝鮮「米国が敵対視政策撤回するまで交渉応じない」(聯合ニュース)
約7カ月ぶりとなる米朝の実質的な非核化交渉は、再び物別れに終わった。北朝鮮は米国の姿勢を「手ぶらで来た」と非難し、年末までの一方的な期限を切り再考を迫った。対話が破局する瀬戸際を演じる一方、中長距離の弾道ミサイル発射を再開する可能性をちらつかせながら、融和的姿勢を示す米国に一段の譲歩を迫る交渉戦術とみられる。

ストックホルム郊外の施設で5日に初めて顔を合わせた米国のビーガン北朝鮮担当特別代表と、北朝鮮の金明吉(キム・ミョンギル)首席代表。8時間半にわたる協議の直後、金氏は大使館前で米国を非難し責任を押しつける声明を読み上げた。 (中略)

北朝鮮が固執するのは「段階的非核化」のプロセスだ。非核化措置の見返りに米国が安全の保障や制裁解除のカードを1枚ずつ切る手法だが、最終的には在韓米軍撤退や制裁完全解除を条件に持ち出すとの見方がある。
(引用ここまで)

北朝鮮は6日、外務省報道官談話を発表し、米国が生存権と発展の権利を阻害する敵対視政策を撤回するための実際的な措置を取るまで、非核化を巡る交渉に応じないとの立場を表明した。朝鮮中央通信が報じた。

 談話は「米国がわが国家の安全を脅かし、わが人民の生存権と発展の権利を阻害する対朝鮮(北朝鮮)敵対視政策を完全かつ後戻りできないよう撤回するための実際的な措置を取るまでは、今回のような不快な交渉を行う意欲がない」と強調した。

 「われわれが問題解決の方法を米国に明白に提示しただけに、今後の朝米対話の運命は米国の態度にかかっている」とした上で、その期限が年末までだと釘を刺した。
(引用ここまで)


 北朝鮮が瀬戸際外交を繰り広げています。
 ということはなにも変わっていないということでもありますね。
 アメリカは完全な非核化を求め、北朝鮮は段階的非核化に対して制裁解除を狙う。ボルトン前補佐官の更迭後もアメリカの基本方針が変わっていないことに、とりあえず安堵すべきでしょう。

 ここまで北朝鮮側が高圧的に「期限は年内だ」って言い放つということは、それだけあちらも苦しいという自白でもありますね。
 なぜ「年内」としているのかというと、大きな理由があるのです。
 国連安保理が制裁決議拡大のひとつとして挙げた派遣労働者の送還期限が12月までなのですね。
 2017年12月22日に国連安保理決議2397で「国連加盟国内で働いている北朝鮮人、及び彼らを監視する安全監督員の24ヶ月以内の送還、追放」を命じています。

国際連合安全保障理事会決議第2397号 和訳(外務省・PDF)

 出稼ぎ労働者の賃金を北朝鮮政府が巻き上げてきたことから制裁対象になったわけです。
 この制裁決議が実行されているために、北朝鮮経済はかなり締め上げられているのが実際です。
 去年、それまで引きこもり国家であった北朝鮮が、南北首脳会談なり米朝首脳会談なりをしなければならなくなったのはこの制裁がかなり堪えたから。

 労働者に関しては中国は期限を半年繰り上げて帰国させたという話も出てますが、実態は不明。今年になってからロシアに北朝鮮の出稼ぎ労働者が増えたという話もありますね。
 どちらにせよ、年内までに北朝鮮に残されている貴重な外貨獲得源が潰されるわけです。
 安保理決議に反して北朝鮮労働者を働かせていたらセカンダリーサンクションの対象となります。

 ひとえに「北朝鮮の貴族」である取り巻きにおいしい思いをさせることができるかどうかが、キム・ジョンウン政権の命運を握っているともいえます。
 その期限まで2ヶ月と2週間。
 最後まで瀬戸際外交を続けられるかどうか、ちょっと注目です。

石破氏「韓国は反日で当然。日本が他国に占領され『今日から君はスミスさんだ』と言われたらどう思うか」……そのていどの知識で日韓関係に言及するなよ……

石破氏「今日から君はスミスと言われたら」日韓連携訴え(朝日新聞)
 「なぜ韓国は『反日』か。もしも日本が他国に占領され、(創氏改名政策によって)『今日から君はスミスさんだ』と言われたらどう思うか」

 自民党の石破茂・元幹事長は5日、悪化の一途をたどる日韓関係について、戦前の朝鮮半島統治で日本が創氏改名などを進めた歴史的背景を考えるべきだと指摘した。徳島市内での講演で語った。
(引用ここまで)


 楽韓Webではあまり日本側の発言や行動には言及していません。
 韓国の発言を受けての反論等であれば別ですが、個別の言及等をピックアップすることはあまりないですね。
 舛添都知事(当時)の「新宿の都有地を韓国人学校にする」という話題もぎりぎりまで扱いませんでした。
 最終的にちらっと扱いましたが、いま当該のエントリを見ても渋々扱っているというのがよく分かるほどです(笑)。

 で、今回の石破発言ですが。
 ……これはさすがに扱わざるを得ないか。

 いやもう、基本的な知識がなさすぎて呆れるのを通り越しました。
 「君はスミスさんだ」じゃないんだよ……。
 創氏改名というものをミリほども理解していない。
 朝鮮の姓を日本型の氏に改めるという政策の是非であればともかく、李なり金なりの姓はそのまま氏として使用できた。
 佐藤さんがいきなりスミスになるわけじゃない。洪思翊中将のように朝鮮名を名乗り続けた人も多数いる。炭鉱夫名簿なんかにも多数の朝鮮名が確認できますね。

 ここまで歴史認識ができていないのに、日韓関係に言及するとかあり得ない。
 そりゃまあ、冷や飯も食らわされますわ。納得です。

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楽韓さん、本日の動向 - KADOKAWAの大型セールがはじまると年末を感じます

 何日か動向を書けずにいましたねー。どうしても通常更新を優先してしまう。
 実はまだ池袋シリーズ続いてた……。
 エチカ池袋の美登利寿司でちょろっとお寿司。

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 あまり行列がなかったのでさっと入れたのがよかった。シャコはツメを塗ったほうが好き。

●土曜日投資短信(月曜版)
 本当に動きがなくて苦笑。
 少し個人向け国債でも買おうか考えているていどです。

 Kindleでニコカド祭りはじまってました。なるほど、もうすぐ年末か。
 コミック中心にちらっと見てみると……異世界居酒屋のぶが7巻まで、幼女戦記が10巻まで半額。

異世界居酒屋「のぶ」(7) (角川コミックス・エース)
ヴァージニア二等兵
KADOKAWA
2018/10/4

 個人的に推しているゴブリンはもう十分に強い(タイトルはドラクエのパロ)が全巻対象、紅殻のパンドラは14巻まで対象。こりゃまだまだありそうだ。

ゴブリンはもう十分に強い(3) (電撃コミックスNEXT)
サラマンダ
KADOKAWA
2019/3/27

今日のKindle日替わりセールからのピックアップこちら。西原理恵子の「生きる悪知恵」、司馬遼太郎の夏草の賦も捨てがたい。
移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活 (講談社文庫)
高野秀行
講談社
2015/9/15