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2019年10月

アメリカ政府高官「GSOMIA終了なら想像できないほどの波紋」「最大強度の非難声明が出るだろう」と断言

カテゴリ:米韓関係 コメント:(117)
タグ: 米韓関係 GSOMIA
米「GSOMIA終了なら想像できないほどの波紋」(朝鮮日報)
 韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の延長と防衛費引き上げ問題をめぐり、米政府が連日、「波状圧力」をかけている。米政府はGSOMIA終了時に備え、韓国政府を強く批判する声明を準備しているところで、米軍高官も相次いで出てGSOMIA延長と防衛費増額を要求している。

 米国の外交消息筋は13日、「米政府はGSOMIA終了と維持という両方の可能性を念頭に置いて2種類の声明を準備している」と伝えた。韓国政府が22日までにGSOMIA破棄決定を覆さなかった場合、米国は23日に最も強度の高い文在寅(ムン・ジェイン)政権批判声明を発表する方針だという。逆にGSOMIAが延長された場合は、これを歓迎して韓日関係の改善を望む声明を出すだろうと言った。こうした声明は米国務省ではなくホワイトハウスが主導するとのことだ。

 米政府関係者は「これまで長官クラスをはじめ、さまざまな次元でGSOMIA維持を望む言及をしてきた。韓国が最終的に米韓日3カ国の協力強化を望む我々の要請を拒否するなら、想像しがたいほどの波紋が起こるだろう」と語った。また、別の関係者は「韓国が我々の立場を受け入れていないなら、『パーフェクト・ストーム(最悪の状況)』に見舞われるかもしれない」と述べた。

 ロバート・エイブラムス在韓米軍司令官は12日、京畿道平沢市内のハンフリーズ基地で行われた就任1周年記者懇談会で、「GSOMIAが終了したら、(朝中露などの)周辺国に、我々(韓米日)が弱いという間違ったメッセージを与えるかもしれない」「GSOMIAの根本原則は、韓日が歴史的な違いを後回しにして、北東アジア域内の安定と安保を最優先しているという明確なメッセージを地域に発することだ」と述べた。
(引用ここまで)


 GSOMIA破棄まであと8日と数時間。
 これまでもアメリカはGSOMIA破棄に対して強硬な姿勢を見せてきました。
 「失望した」という声明の連発や、「韓国のいう『アメリカは理解している』という話は嘘だ」といった外交的には異例の対応を繰り返してきました。
 ちょっと尋常ではないというか、想定していたよりもはるかに強い対応をしてきたというのが実際ではないでしょうか。

 少なくとも現状では対中戦略として「日米韓は一致協力して対抗している」というポーズを取っておきたい、ということなのでしょう。
 インド太平洋戦略を進めるにしても、まだあやふやな部分がありますし。
 ついでにいえばインド太平洋戦略と日米韓が共同戦線を組むということが並列で進行するということ自体にも矛盾はありませんしね。

 朝鮮日報が報じるところの「もっとも強度の高いムン・ジェイン政権批判声明」、そして「想像しがたいほどの波紋が起こるだろう」というアメリカ政府関係者の発言、充分にあり得るでしょうね。
 具体的になにをやるかといえば「安保協力と経済をリンクさせたいのであれば、そうしてやるよ」と言わんばかりの関税攻勢でしょうね。
 トランプ政権は輸入車に対する懲罰的関税を宣言し、現状はそれをペンディングしています。
 韓国とは米韓FTAを再交渉することで妥結しましたが、この問題を再燃させる可能性があります。
 そもそもトランプ自身が米韓FTAについては「ひどい協定だ」ってはばかることなく言ってましたからね。
 同盟国であるからこそFTA見直しくらいで済ませた。けれども実質的に同盟国でなくなるのであれば、そんな遠慮をすることはないという話です。

 S400を購入したトルコに対してもトランプ大統領本人はともかく、アメリカ政府は大筋で制裁の方向性に向かっています。
 それと同レベルの制裁があってもなんの不思議もないでしょうね。

韓国人「チョ・グク支持デモには200万人が参加した!」「こっちの糾弾デモには3000万人参加だ!」→ビッグデータで参加人数を計測してみた結果……

【コリア実況中継!】「200万人デモ」実は7万人 ビッグデータが暴く韓国“民意”の虚実(産経新聞)
 韓国の左派勢力が、チョ・グク前法相のスキャンダルをめぐる検察の捜査を「不当だ」と訴えて「200万人」を集めたと主張すれば、文在寅(ムン・ジェイン)政権への非難を強める右派勢力は「300万人」を動員したと張り合う-。左右両陣営がデモや集会を繰り広げ、民意という“錦の御旗”を奪い合うなか、携帯電話会社のビッグデータを活用し、デモの実態を把握しようという新たな手法が登場。デモ参加者数をめぐる虚実と、世代間の特徴を浮き彫りにしている。 (中略)

通常、こうしたデモ集会の参加者数は、主催者発表とともに、警察当局の推計があわせて報道される。延べ人数などを根拠に、規模を大きくみせようとする主催者側に対し、警察は警備上の必要性から最も混雑する一時点での参加者数を調べるため、数字は小さくなるのが通例だ。

 ところが、韓国では現在、警察が発表を取りやめている。16年に朴前大統領の弾劾罷免を求めるデモが拡大するにつれ、主催者と警察が発表する参加者数の差が広がり、「当局は意図的に集会規模を小さく見せようとしている」と批判が強まったことが影響したためだ。 (中略)

 そこでいま注目を集めている新たな集計方法は、携帯電話利用のビッグデータを活用したものだ。 (中略)

 この手法を用いた保守系紙、朝鮮日報の推算によると、9月28日の左派集会の参加者数は、「200万人」ではなく「7万6000人」(最大時)。10月3日の右派集会は「300万人」ではなく「32万2000人」(同)となった。

 KBSテレビも同様に10月5日の親政府派の集会と、10月3日の反政府集会を対象に調査し、それぞれ「11万4000人」、「36万7000人」と推計した。 (中略)

 朝鮮日報の調査では、右派による反政府集会の参加者は60歳代以上の高齢層が75・9%で、他の年齢層を圧倒。10~30歳代の若年層は全体の5%にも満たないことが判明した。政権支持の左派集会でも中心は40~50歳代(56・3%)で、若い世代が積極的に参加した朴前政権時のデモとの違いが浮き彫りになった。
(引用ここまで)


 左派集会が開かれた時に「200万人が参加した!」「パク・クネ弾劾要求のろうそくデモと同レベルの人数が集まった」って宣言して、周囲からは「あそこで200万人集まったとか盛りすぎだろ」って苦笑されていましたね
 デモの行われた最高検察庁前はさほど広い道路というわけでもなく、埋め尽くしたとしても10万人にもならないということが分かっています。
 ま、一応道路を埋め尽くして人があふれ出てたという状況ではありましたけどね。周囲でお祭りをやっていたというのもあって。
 参加人数としては8~10万人くらいが現実だろうな、というのは開催当時から言われていました。

 その一方で保守派のチョ・グク糾弾集会というのも光化門広場で行われていまして。
 10車線+広場という光化門をほぼ埋め尽くすほどの動員に成功しました。
 で、そちらの数字も35万人前後ではないかと。
 ついでにいうなら、ろうそくデモ当時もそのくらいだろうなという話は出てました。
 最大時で232万人とかされていましたが、当時の警察発表は45万人。

 さて、保守派は動員が下手というのは伝統的なものでしたが、この時は左派集会の数倍の人数が集まったのですよ。それだけ保守派に鬱憤が溜まっていたとも言えるかも知れませんね。
 保守派議員はこのデモが成功したことで、チョ・グクの糾弾に対して自信を深めてました。
 保守派の自由韓国党からは「左派があのデモを200万人だって言うなら、俺たちは3000万人だ!」っていう大言壮語があったほどでした。「1+1は2じゃないぞ。俺たちは1+1で200だ。10倍だぞ、10倍!」ってとこですかね。
 チョ・グクの辞任はこのデモにショックを受けたムン・ジェインが決定したともされています。

 ま、韓国では数字が小さければ小さいほどいいというものについては0になり、大きければ大きいほどいいというものについてはこうして盛っていくということがよく分かりますね。

参考エントリ
『ニンジャ・アサシン』体脂肪率0%のこの身体を単館公開で見るがいい!
韓国の植林技術は世界一ィィィィィっ! 1分間に1166本の植林を実現させたのだ!!
ミヤネ屋が1500万個なら、ソン・スンホンは500万個!……という捏造報道

米軍制服組トップ、国防長官のふたりが揃って訪韓、「GSOMIAを失効させるな」と命令形で韓国にメッセージ

米軍トップ「GSOMIA失効、得するのは中露と北」(読売新聞)
軍事情報協定「失効させるな」 米軍トップ、韓国に要求(時事通信)
 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は13日、都内で行った読売新聞などとのインタビューで、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について「『失効させてはいけない』というのが韓国へのメッセージだ」と述べた。13日から訪韓し、韓国政府に継続を要請する意向を示した。

 ミリー氏は、「GSOMIAが失効して得をするのは北朝鮮、中国、ロシアだ。失効させないことが日米韓すべての利益になる」と語った。GSOMIA失効が23日に迫る中、ミリー氏に加え、エスパー国防長官も14日から訪韓し、韓国政府に再考を迫る見通しだ。
(引用ここまで)

 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は13日、東京都内で一部記者団と会見し、韓国政府が破棄を通告した日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について「『失効させるな。引き続き更新することがあなた方の利益になる』というのが、韓国に対するメッセージだ」と述べた。23日午前0時の失効を避けるよう韓国に求める立場を明確にした形だ。
(引用ここまで)


 昨日の13日からマーク・ミリー統合参謀本部議長が訪韓。
 そして今日14日にはマーク・エスパー国防長官が訪韓。
 制服組トップの統合参謀本部議長と、閣僚の国防長官がともに韓国を訪問するという異常事態。
 それだけアメリカはGSOMIA破棄を重大なものとして受け止めている、ということですが。

 今回のマーク・ミリー氏の発言は……

 「GSOMIA破棄は中国、ロシア、北朝鮮を利するだけ」
 「GSOMIA延長が日米韓の利益になる」

 これらのセリフも8月の破棄宣言以降、延々と言われ続けてきたことですが。
 ちょっと逆側から見てみると、こういうことになります。

 「GSOMIA破棄は(韓国による)利敵行為」
 「GSOMIA延長をしなければ日米韓の損害になる」

 ……ということを前もってわざわざ宣言しているのですからね?
 アメリカはどれだけ重大な話をしているのか、どうも韓国側は理解していない感じがします。

 ところで時事通信は「(GSOMIAを)失効させるな」と書いていて、ちょっと違和感をかんじさせます。
 ちょっと調べたらこんな感じ。

日経「失効させてはならない」
朝日「失効させるべきではない」
読売「失効させてはいけない」
時事「失効させるな」

 うーん、大元でなんと言ったのかが気になる……。おそらくは命令形ではないかとも思える翻訳文ですが。
 各社で角を丸めたものの、時事通信だけはそのまま出してしまったという感じ。
 同じ命令形であっても「DO NOT」なのか「Don't」なのかによってもだいぶニュアンスが異なるのです。DO NOTのほうがより厳しい、目下に対する使いかた。
 ちらっと各社見ましたがニュース映像はなし。
 うーん、気になる……。

楽韓さん、本日の動向 - Kindleの文春祭りが今日までだった……

 日曜日に映画館に行った時に風邪を拾ってきてしまった模様。
 発熱までは行かなかったものの、喉はそこそこ腫れてました。
 ここのところ調子を崩しててげんなり。久しぶりに風邪をこじらせた感がありますわ。インフルエンザの予防接種、2回目もまだ行けてないし。
 なんとか週末のライブまでには体調を戻さねば。
 先週体調を崩してて、コンスタントに3回更新できるようになったかなーと思ったらまた風邪っていうね……。
 さてKindleでやってる文藝春秋祭りが今日まででした。50%ポイント還元。
 けっこうおすすめあるんだけど残り数時間……。何回か取り扱いたかったのですけどね。
 まず文春で出てるスティーヴン・キングいろいろ

合本 IT【文春e-Books】
スティーヴン・キング
文藝春秋
2017/10/3

 文春新書からはエマニュエル・トッドエドワード・ルトワックをいつものようにおすすめしておきたい。
 視点の変換を与えてくれる本であると思います。

問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書)
エマニュエル・トッド
文藝春秋
2016/9/21

 中国外交論論としても読めます。
中国4.0 暴発する中華帝国 (文春新書)
エドワード・ルトワック
文藝春秋
2016/3/18

 あと日本関連はあまりないのですが、三階書記室の暗号 北朝鮮外交秘録は面白いです。楽韓Webでも何度か取り上げている元駐英公使のテ・ヨンホ氏の著作です。
三階書記室の暗号 北朝鮮外交秘録 (文春e-book)
太永 浩
文藝春秋
2019/6/13

 現役のトランプ政権での国家通商会議ディレクターであるピーター・ナヴァロの米中もしも戦わばもすすめておこう。アメリカによる対中関税は彼の ●(先週の)土曜日投資短信
 様子見。
 ホントになにもなしです。
 投資というよりもトランプ砲がいつ炸裂するかを予想する状況になりつつあるような……。

今日のKindle日替わりセールからのピックアップこちら。
独裁国家に行ってきた
MASAKI
彩図社
2019/7/26