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2019年10月

22日のGSOMIA延長前後のドキュメント……韓国はこうして完全敗北を迎えた……

韓国「GSOMIA維持」の裏側、対日シナリオ崩壊と米国頼みの“万事休す”に(ダイヤモンドオンライン)

 朝日新聞の編集委員で、前ソウル支局長であった牧野愛博氏のコラム。
 22日の韓国によるGSOMIA延長前後のドキュメントとなっています。
 一部切り取りで引用するのは難しいのでざっくりとまとめると──

・韓国は日本に対してGSOMIA延長の名分を求めていた。
・日本はASEAN+3での首脳同士の対談後でも頑ななままだった。
・韓国側は最後の最後までアメリカの仲裁を求めていた。
・しかし、米韓間で北朝鮮のミサイル発射兆候を伝えないなどの圧力まであった。
・キム・ヒョンジョン国家安保室第2次長のアメリカ訪問でも同様。
・韓国はやむにやまれず延長に傾いた。
・日本側にもアメリカからあるていどの圧力があり、こちらもやむなく受け入れた。
・GSOMIA延長はあったものの、日韓関係の先は見えそうにない。


 うむ、まとめて読むとなにも面白くない。
 記事自体はかなり面白いので読んでおいてよいと思います。

 何度も書いていますが、相当深いところに牧野氏の協力者がいるのは間違いないなぁ。
 なにしろ国情院か機務司令部に尾行されていた人ですからね。
 それでも尻尾は掴ませていないようですが。

 アメリカからの圧力は日本に対してもあったようですね。まあ、そりゃあるでしょうよ。
 ただ、韓国に向かっていた比ではないと思いますが。
 日本が勝ったのか、というと難しいところ。まったく負けてはいない。
 で、韓国が完全敗北したのは間違いない。
 勝ったのはアメリカ……ですかね。

 韓国が負けたのはアメリカの方向性を180度見誤っていたから。
 そもそもなんでGSOMIAの破棄宣言まで行けば慌てて日本を説得するに違いない、というような思い違いをしたのかが分からない。
 もちろん、「血盟だから」という意識が多分にあったことは間違いありませんが。
 それにしたって、破棄を言いだしたほうに圧力が行くくらいのことは子供だって分かりそうなもんです。

 最後の最後までキム・ヒョンジョン国家安保室第2次長が甘い見通しを通用すると思いこんだままで上奏していたのか。
 あるいは本気でアメリカが日本に圧力をかけるようになると思っていたのか……。
 香港の区議会議員選挙でも、北京の中国政府は親中派が過半数を取ると思いこんでいたそうですよ。デモは一部の学生による反乱分子であって、香港市民は中国政府の政策を受け入れている、と。
 それと同じように、韓国のやることをアメリカはなんでも擁護してくれるとでも思っていたのかねぇ。
 軽くなったとはいえ、いまだに韓国の地政学的要衝としての意義は小さくありません。
 それで自分の価値を見間違えた……かなぁ。
 そのわりには間違いかたが圧倒的すぎて笑えない結果になってますが……。

韓国「GSOMIA関連で日本から謝罪はあった! 謝罪はあったのだが、言った側は謝罪とは考えてないかも……」とか言い出す

日外相、GSOMIA「合意歪曲論議」関連で「謝罪した事実はない」(聯合ニュース・朝鮮語)
日本の茂木敏充外相は26日、韓国政府の軍事情報保護協定(GSOMIA)条件付き延長決定後、条件に関係して日本の経産省の歪曲された発表内容をめぐる「謝罪」論議と関連して「日本側から謝罪した事実はない」と述べた。 (中略)

この時、日本の政務公使は経産省の発表について「申し訳ない」という表現と一緒に謝罪した。

それとともにこれが個人の立場ではなく日本の外務省事務次官のメッセージと明らかにしたのが韓国政府の関係者たちの説明だ。 (中略)

このような状況で「謝罪の意思」を伝えた韓国政府が指名した外務省の首長である茂木外相が関連内容を全面的に否定したものである。 (中略)

これと関連し、韓国外交筋も「受け入れる側は謝罪と思っても、話した側は遺憾や残念と考えることができる」として「今後対話を通じて解いて行くのが重要である」と言及した。
(引用ここまで)


 昨日に伝えた茂木外相による会見で謝罪を否定した件で、韓国側からはなんともあやふやな話が出ています。
 曰く「受け入れる側は謝罪と思うが、話した側は遺憾や残念と考えることができる」ていどの言葉、だそうです。
 同時に「申し訳ない」ていどの言葉だったのではないか、ともされています。
 昨日のエントリでは「不用意な言葉があったのではないか」「遺憾という言葉くらいがあったのではないか」と書きましたが。
 まあ、こんなところでしょうね。

 韓国はここから一点突破で「謝罪しただろう」という話にしようとしているのです。
 警戒を怠らずに、充分な心掛けが必要となるシーンが続くのでしょう。
 ついでに梶山経産相と、茂木外相による昨日の会見もそれぞれリンクしておきましょう。

梶山経済産業大臣の閣議後記者会見の概要(経済産業省)
茂木外務大臣会見記録(外務省)

 特に梶山経産省の話を見ても分かりますが、日本政府が退く様子はほぼゼロ。
 韓国側の揺さぶりに動じていないのはよいですね。

 ちょっと面白いのは韓国では「桜を見る会関連で求心力が弱くなっている安倍政権が韓国に強硬姿勢を見せている」としていて、日本では「レイムダック化しつつあるムン・ジェインが国内事情で虚勢を張っている」となっていること。
 最新の支持率的には同じていどかややムン・ジェインが低い状況なのですけどね。

韓国経済:世界最貧ともされる高齢者層に多額の税金投入を行うムン・ジェイン政権……

所得下位10%、政府の支援所得が働いて稼いだお金よりも3倍多い(中央日報・朝鮮語)
所得下位10%世帯が国民年金・基礎年金・児童手当のように、政府から受けた所得が働いて稼いだ所得の3倍になった。

24日、統計庁によると、全国の名目所得下位10%世帯(2人以上)の平均公的移転所得は約49万ウォンとなった。2003年の統計集計以来最大を記録した。移転所得とは国民年金・基礎年金・児童手当のように政府が支援して発生する収入である。下位10%世帯の移転所得は勤労所得(15万6000ウォン)の約3.1倍に達した。働いて稼ぐお金よりも、政府からの支援を受ける金額がはるかに大きいという意味だ。 (中略)

一方、所得下位10%世帯の勤労所得は昨年第3四半期より9.8%減少した。減少幅は、第2四半期(29%)よりも減少したが、昨年第1四半期から7四半期連続で減少となった。勤労所得が減り、移転所得は増え、所得下位10%の世帯の全月平均所得(90万1300ウォン)で、移転所得が占める割合は73%に達した。
(引用ここまで)

 ここのところGSOMIA関連の話題でだいたい、2日にひとつくらいのペースで書けてないネタが生まれてます(笑)。
 これもそのひとつ。というわけで消化していきましょう。

 韓国で世帯平均の移転所得(保険・年金等の政府から受け取るお金)が49万ウォンになったという話。
 韓国の10分位で最下層とされる下位10%層では世帯所得中の勤労所得では15万6000ウォンと右肩下がり。それでも移転所得がその3倍もらえるようになったとのニュースです。
 この下位10%はほとんどが高齢者であると考えられます。

 というのも韓国の高齢者における貧困率は世界最高レベル。
 2014年のデータで48%2016年でも同様の高さ。
 高齢者のふたりにひとりは貧困層となっている状況です。
 あまりにも高齢者貧困率が高いので、韓国政府が統計手段を変えようとしているくらいの高さ

 というわけで所得下位10%のほとんどが高齢者であるというのは容易に考えられるわけです。
 下位10%の世帯所得が約90万ウォン。そのうち73%が移転所得ということは65万ウォンていどが政府からもらえるようになったということですね。
 9万円くらいじゃ日本とそれほど物価の変わらない韓国では暮らせるとも思えませんが、それでも前よりはだいぶマシになったかなぁ……。

 問題は現役世代の負担はそれほど増えていないということです。
 これまでの韓国は典型的な小負担小福祉の国だったのですが。
 それが財源もなしに中福祉の国になりつつある。財源は赤字国債。ムン・ジェイン政権では大規模な財政支出を続けています
 まだ本格的な高齢化社会ではないにも関わらず、ここまでざぶざぶと使っちゃって大丈夫なのかと心配になるほど。

 韓国は2017年に高齢社会になり、2025年か2026年には65歳以上が21%以上の超高齢者社会になるとされています。日本をも遙かに上回る世界最速のペース。
 そんな中、これだけ税金投入して支えようとしているわけですが……。財政持つんですかね?
 ま、少なくともムン・ジェイン政権の間は問題ないとは思いますが。