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2019年10月

「韓国の判定勝ちだ」と大統領府高官が記者会見で述べている異常さ……そこから見える「実際の勝ち負け」とは?

カテゴリ:日韓関係 コメント:(140)
駐米韓国大使「米、表では韓国だけを圧迫…実状は日本に合意を促した」(中央日報)
米「韓日間の仲裁はしない」…GSOMIA問題は決着済みという立場(朝鮮日報)
「米国が表では韓国に対して圧迫するように映られたが、実状は米国高位要人が最近日本と韓国訪問を通じて韓日間合意を積極的に促してきた」

李秀赫(イ・スヒョク)駐米韓国大使は25日(現地時間)、米ワシントンの韓国文化院で特派員懇談会を開いて韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の終了通知撤回の背景についてこのように説明した。韓国がGSOMIAの終了を撤回するよう米国が日本を圧迫したという趣旨だ。

李大使は「今回のことを契機に韓米間信頼と相互疎通が強化された」とし、これを土台に韓米防衛費分担金交渉に肯定的な影響を期待していると明らかにした。だが、デイビッド・スティルウェル米国務省東アジア太平洋次官補は日本メディアのインタビューでGSOMIA終了と防衛費分担金交渉は別だと一線を画した。
(引用ここまで)

 韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の条件付き延長という交渉結果の発表を巡って韓国と日本が激しいやりとりを続ける中、これを仲裁した米国は「(今後は韓日間の問題に)仲裁者としての役割はしない」として一歩引いた。GSOMIA終了の効力停止を「更新」と表現した米国務省の認識が反映されたもので、米国は「GSOMIA問題はすでに決着がついた」と見なし、今後は韓米間の防衛費分担金を巡る交渉などに力を入れたい考えのようだ。韓国政府は韓日間の合意後「今回の協議が終わった後も、もし日本が輸出規制を撤回しない場合はいつでもGSOMIAを終了できる」と主張しているが、米国の態度は明らかにこれと大きな隔たりがある。
(引用ここまで)


 韓国としては、今回のGSOMIA延長を完全敗北ではなく、なんとしてでも「日本との外交戦に勝った」という位置づけにしたいわけです。
 だからこそ「言ったほうは謝罪とすら思っていない」ていどの言葉をあげつらって「日本が謝ったのだ」ということにしたいし、「年内にグループA(旧ホワイト国)への復帰がなければGSOMIA破棄を再度行う」といった話を前面に押し出さざるを得ない。
 国内事情ですね。
 反日政策を取り下げたことへのダメージを最小化したいというだけの話。
 自分たちの政策は間違っていなかったから、キム・ヒョンジョン国家安保室第2次長が言うところの「これを機会にアメリカとの同盟関係をアップグレードできる」ということも成功したという話にしてしまう。
 実際にはスティルウェル国務次官補から「はい、これでGSOMIA延長。終わり終わり」って言われちゃっている。

 考えてみてくださいな。
 日本側は公的な場で「勝った」なんてこと、どこの誰も一言も言っていない。
 報道で「政府側から『パーフェクトゲームだ』との話も出たほどだ」ていどのものしか出ていないのですよ。
 それに対して過剰反応して「我々は完敗などしていない! むしろ判定勝ちだ!!」って叫び通しなんですから。
 与党のスポークスマンやら大統領府の国家安保室長やらが言っちゃうんですよ?
 で、日本側は「韓国側のコメントひとつひとつに反応するのは生産的ではない」としても「政府として謝罪した事実はない」ときっぱり言ってしまう。

 今回の選択に慌てふためいている側と、冷静に見据えている側。
 日韓のどちらがどうとは言いませんが、言っている話を統合すれば「勝敗」は見えてくるんじゃないですかね?

勝者には何もやるな ヘミングウェー短編集3
アーネスト・ヘミングウェイ
グーテンベルク21
2013/3/29

韓国の最下層「泥スプーン」の20代が「ムン・ジェインに裏切られた!」と叫ぶ

格差に絶望する韓国「泥スプーン」、文大統領への不満募らす(ロイター)
 韓国では、出身家庭の経済事情によってその後の人生が左右されると言われ、その経済区分をスプーンの素材に例える。このうち最底辺とされる「泥スプーン」に生まれた若者は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が経済格差を是正するのではと期待していた。いま「泥スプーン」たちは文氏に裏切られたと感じている。

 トイレの隣で朝食を食べる男性―わずか7平方メートルにも満たない学習室で、大学生のキム・ジェフンさん(26)は暮らしている。

 ここはもともと学生が試験勉強をするために用意された部屋だったが、いまでは「泥スプーン」と呼ばれる若者が住み着くようになった。

 「泥スプーン」とは、社会的な成功をほぼ諦めた低所得世帯の出身者を指す言葉。彼らは文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持層だ。

 文氏は、韓国に社会的・経済的公正をもたらすことを公約に掲げ、政権に就いた。

 ところが公式統計によると、その後も所得格差は拡大する一方だ。格差拡大の原因と指摘されるのが「金スプーン」の存在だ。裕福な家庭は、子息の利益になるよう自らの地位を利用しているとキムさんは指摘する。

 「生まれつきスタートラインが違うことに文句は言えないが、一部の人ばかりが恩恵を受け続けていることは不満だ」とキムさん。

 キムさんを含め若い低所得層の有権者が、いま文大統領から離れつつある。その多くは、文氏に裏切られたと感じており、再び自分たちに光を当てるよう訴えている。

 「最初は文大統領を支持していた。だが彼は私たち国民よりも、北朝鮮を優先している。これには不満だ。」(キムさん)
(引用ここまで)


 ムン・ジェインにだまされた、といまさらのように言っている韓国人泥スプーン層の嘆き。
 極狭のコシウォンに住み、くそ安いラミョンを食べ続ける人たちですね。
 うーん。
 なるべくしてなっている、のですよね。
 所得主導成長を経済政策の柱として持ってきている時点でこうなることは目に見えていた。
 民主労総がバックにいて、その影響力から逃れることができていないことからも。
 金のスプーンはさほどの利益を受けなくとも、その下にいる銀のスプーンあたりが最大の利益を受けている。
 10分位で上から2番目、3番目にくるあたりの人々の収入増加は目を見張るほど
 つまり、労働組合所属の会社員が最大受益者なのです。

 何度かノ・ムヒョンが現実的であったという話をしていますが、ノ・ムヒョンも選挙の際には労組のバックアップがあったのですよ。
 でも当選後はその影響力を断ち切っている。もちろん、すべてではないですが重要政策に立ち入れさせないくらいのことはしていました。
 でなかったら米韓FTAを締結できたりしませんし、イラク派兵を決断したりもできなかったでしょう。
 労組に操られているムン・ジェインは劣化したノ・ムヒョン、もしくは純化したノ・ムヒョンといえるかもしれませんね。

 民主党政権が生まれた時も「これでメチャクチャなことになるなぁ」とは感じていました。
 ですが、多勢に無勢。
 あの時があったからこそいまがある……という言いかたはできるとは思いますが。
 当時、被害にあった人たちにとってはそんなことすら救いにならないでしょうけどね。

 それと同じで韓国の泥スプーン層にとって「いや、こうなることくらいわかっていたでしょ」って言うのも無駄なことなんですよね。
 パク・クネを弾劾に追い込むことがよいことに思えたのでしょうよ。
 「これですべてが変わるのだ」って思っていたのでしょうね。

 インドのダージリンにいた3人の韓国人に聞いてみたいですね。
 ムン・ジェインが当選すればすべてがうまくいくと言っていた彼らに。
 「ねぇ、いまどんな気持ち?」って。

韓国の合計特殊出生率が今年も1を割りこむ……「ソ連崩壊が日常」と呼べる事態に

7~9月の出生数が過去最少 2年連続の出生率1.0割れ確実に=韓国(聯合ニュース)
韓国統計庁が27日発表した「人口動向」によると、今年7~9月期の出生数は前年同期比8.3%減の7万3793人で、7~9月期としては1981年に統計を取り始めてから最も少なかった。

 女性1人が生涯に産む子どもの推定人数である合計特殊出生率は前年同期に比べ0.08ポイント下がった0.88で、7~9月期としては08年の統計開始以来最低となった。 (中略)

 統計庁の関係者は「通常10~12月期に出生数が減少する傾向があるため、今年の合計特殊出生率は昨年(0.98)に続いて再び1.0を割り込み、さらに落ち込む可能性が高い」と説明した。

 出生数から死亡数を引いた人口の自然増加数は3380人で、前年同期(9751人)の約3分の1に減少した。
(引用ここまで)


 ふむ、これで見ると今年の10-12月期の合計特殊出生率が0.8以上であれば、今年全体の合計特殊出生率は0.9を上回ることができます。
 ムン・ジェインの経済政策からしてみたら上出来じゃないでしょうかね?
 去年は韓国としてははじめて1.0を下回りました
 今年の予想数値は、場合によっては0.9を下回る可能性があるとされてました。
 ただ、来年以降に0.9を下回るのはほぼ確実といえる状況です。
 0.9を下回り、かつそれが定着するとかあり得ないな。

 世界的に見ても、合計特殊出生率が1を下回るのはなんらかのイベントに伴ってのことばかり。
 例えば東欧ではソ連崩壊に伴って出生率が激減したことがありました。それでも1.0以下にはなっていないはずです。
 香港では中国返還が決まった前後で1を下回りましたね。今年、来年の数値も注目されます。
 台湾でも干支を嫌って出生率が1以下になったことがあります。

 韓国のすごいところはそういったイベント性が皆無なのに、0.9すら保てなくなっているというところ。
 日常の中でソ連崩壊とか、中国返還とか、干支が悪いとかいうレベルの出生率崩壊が起きているわけですよ。
 言葉を変えれば「ソ連崩壊が日常」。
 すごいな。
 日本や中国なんて目じゃない。韓国だけが少子化のメジャーリーガーといっても過言ではない状況。

 その最大の理由は極端な競争社会であり、ほんの一握りの勝者以外はすべて無残な敗者にならざるをえないという社会構造にあります。
 子供をそんな国で作りたいのか、という話ですね。
 そこへムン・ジェインがさっそうと現れて、所得主導成長という魔法をかけてさらに激減させているという。悪夢か。

詳しくはこちらの講談社現代新書を参照。知っていたことばかりですが列挙されると唖然としますね。
韓国 行き過ぎた資本主義 「無限競争社会」の苦悩 (講談社現代新書)
金敬哲
講談社
2019/11/13