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2019年11月

日本製品不買運動でアサヒビールがリストラ開始……ただし、韓国での現地法人で

「不買」直撃弾、アサヒビール、最終的に従業員減らす(マネートゥデイ・朝鮮語)
日本製品の不買運動の影響で、ロッテアサヒ酒類が契約社員を減らす方法でリストラに乗り出した。去る7月に始まった日本製品の不買運動の影響で販売量が急減したためだ。

ロッテアサヒ酒類関係者は3日、「今年契約満了が到来する契約の営業担当者を再契約しないことにした」と述べた。ロッテアサヒ酒類が人材を減らすことにしたのは、日本のビールの不買運動の影響である。アサヒビールは輸入ビール市場1位を守ってきたが、不買運動の後の販売量が急減した。食品産業の統計情報によると、第3四半期アサヒビールの小売販売額は139億5100万ウォンで前期比69.3%減少した。第3四半期はビールの最盛期であることを勘案すると、売上高の減少の効果は大きいと分析される。ブランド別ビール販売順位も3位から12位に落ちた。
(引用ここまで)


 界隈では「セルフ経済制裁」とも呼ばれているらしい韓国の日本製品不買運動。
 アサヒビールの輸入代理店をやっているロッテアサヒ酒類が営業担当者との契約満了後に契約を延長しないことを決定。
 アサヒビールも韓国進出に際してロッテと合弁企業を設立したのですね。ユニクロと同様。
   で、スーパードライの売れ行きがよかったこともあって、何年か前にロッテ側にあった経営権を得るようになっていたのです。
 調べたら記事ありました。

韓国・ロッテアサヒ酒類の経営権 ロッテからアサヒに(聯合ニュース)

 2015年には50%+1株をアサヒビール側が持つようになっていたとのこと。
 で、アサヒビールは韓国で飲料大手のヘテ食品を買収していたのですが、これは売却していたはず。
 あるていど韓国に本格参入していた、というわけですね。

 ですが、昨今の日本製品不買運動で10月の日本製ビールの輸出額はゼロに。
 一定金額以下をゼロと表示するようになっているので、実際には数百万円単位での輸出はあったようですが。

 そして、現地職員がリストラされる、と。
 韓国の旅行代理店航空会社がリストラ、レイオフをしているのと同じですね。
 韓国での不買運動は、どこよりも最初にまず韓国そのものに被害を及ぼすのですよ。
 日本の自動車企業も多少は持ち直したとのことですが、レクサス以外はかなり苦戦中。
 日産には韓国からの撤退も噂されるほど(後に否定声明が出ています)。
 現地法人が撤退となれば、もちろん最初に被害を食うのは韓国人従業員。
 まあ……がんばってみればいいんじゃないですかね。日本製品不買運動。

王毅外相が訪韓 → その3日前に「親中的人物を100人集めて昼食会だ!」と韓国人に出席を要請……まるで李氏朝鮮時代の関係に戻ったようですね

「韓国の友好人士100人と昼食会」…中国が王毅外相訪韓直前に通知で物議(朝鮮日報)
 駐韓中国大使館がこのほど、韓国の元国会議員や現職国会議員、高官、企業経営者、報道関係者ら自分たちが選んだ「友好的な人物」100人に「5日に王毅・外交担当国務委員兼外相の昼食会がある」として、急いで出席を要請していたことが3日、確認された。

 この要請は先週後半ごろから始まったが、一部の人々は王毅外相の訪韓前日であり、昼食会の二日前でもある3日に「忙しくても出席してほしい」という「招待でなく招請」メッセージをもらい、戸惑いを隠せなかったという。要請を受けた元外交部次官は「一介の閣僚が訪韓を目前にして韓国のオピニオンリーダーたちに『私がソウルに行くから昼食の時間を空けておけ』と言わんばかりに通知をするのは、韓国を無視した行為だ」と言った。

 駐韓中国大使館は韓国政財官界の要人らに「5日午後12時、王毅外相が○○ホテルで親善昼食会を設け、友好的人物100人を招待する」と知らせた。ある企業代表の秘書は「先週、中国大使館から電話がかかってきて、『来週昼食会があるので出席してほしい』と要請された。既に決まっていた1カ月分の昼食会の日程を変更しなければならず、困り果てた」と語った。中でも、中国と事業上、関係がある企業では、中国大使館の突然の昼食会招待を「選択」ではなく「義務」と感じて心労があったという。

 外交消息筋は「中国政府は王毅外相が訪韓するかどうかも、かなり差し迫ってから韓国政府に通知した。外相の昼食会に韓国の主要人物100人を3・4日で招集するという発想自体が韓国を下に見ていることを現している。中国側が意図しているのかどうかは分からないが、いずれにせよ侮辱的な人集めと受け止められる可能性がある」と語った。
(引用ここまで)


 中国の王毅外相が韓国訪問。
 最大の理由は米ロのINF破棄による中距離ミサイルの韓国配備に釘を刺すため、とされています。
 まあ、現状は配備もクソもないのですけども。アメリカには配備するためのミサイルが存在していないので。

 で、その王毅訪韓にあわせて昼食会を開くので、韓国の「中国に友好的人物100人」に招待状が出されて「是非出席してほしい」と要請されたとのこと。
 それも先週になってから。
 なるほど。
 この中国側の「要請」を理解するためには、ムン・ジェイン大統領が中国を訪問した際にどのような扱いを受けたかを思い出す必要があります。

 ムン・ジェインの中国訪問時、形式上は国賓扱いでしたが。
 実際の扱いは入国からぼっち炸裂、滞在中は李克強首相が午餐を拒否するなどひとり飯連発でほぼ完全放置。
 共同記者会見、共同声明発信も拒否
 挙げ句の果てには随行報道陣が中国側警備員に暴力を振るわれて骨折
 最終的には王毅外相との握手時に腕をぽんぽんと叩かれて、対等の関係であることをアピールされたりもしていました。

 つまり、中国側の意識としては王毅が訪韓するということは、ムン・ジェインの国内での対応と同じものがあるべきということなのですよ。
 韓国大統領と対等な関係性にある中国の外相が訪問するのだから、その前日であろうと「昼食会を行う」とするお触れを出せばそれにひれ伏して100人が集まるべきなのです。
 ちょうど中国皇帝からの使者が朝鮮に訪れたら、朝鮮王は三跪九頭叩して迎恩門にまで迎えたのと同じように。

 中国が韓国との関係性においてなにを求めているか、どのような扱いをすべきと認識しているのかを雄弁に語るエピソードではないでしょうかね?
 ちなみに王毅外相は外交においてはトップの人間ではありますが、共産党の序列においては何番なんだかよく分からないくらいに下のほうにいます。
 ざっくりとですが40~50位ていど?
 それでも「韓国は王毅を大いに歓待すべし」としているわけですよ。

北朝鮮核問題で一気に動き……北朝鮮「重大な問題を決定する」 欧州「非公開安保理会合を開く」 トランプ「北朝鮮への軍事力行使はあり得る」とそれぞれ発言……北朝鮮はICBM、核実験の再開可能性も

北朝鮮ミサイルで非公開会合へ 欧州が要請―国連安保理(時事通信)
北朝鮮「重大問題」決定へ(共同通信)
トランプ氏、北朝鮮をけん制 軍事力行使に再言及(日経新聞)
 国連安保理は4日、北朝鮮の11月の弾道ミサイル発射を受け、非公開会合を開く。英仏独など安保理の欧州メンバーが要請した。安保理外交筋が3日明らかにした。
 北朝鮮は11月28日にミサイルを発射。北朝鮮外務省は30日の談話で、日本が「超大型ロケット砲」発射を「弾道ミサイル」と主張していると非難した上で、「安倍(晋三首相)は本当の弾道ミサイルがどれかを遠からず、それも非常に近くで見ることになるかもしれない」と警告した。
(引用ここまで)

北朝鮮の朝鮮中央通信は4日、朝鮮労働党が今月下旬に中央委員会総会を開き、「重大な問題」を討議、決定すると報じた。具体的な開催日は不明。米朝交渉が膠着する中、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験や核実験中止について再検討する可能性がある。

 党政治局が3日に招集を決定した。中央委総会は党大会、党代表者会に次ぐ重要会議。昨年4月の総会ではICBM発射実験と核実験の中止を正式決定し、経済建設に総力を挙げる路線を打ち出した。
(引用ここまで)

トランプ米大統領は3日、北朝鮮との非核化交渉に関連し「米軍を使うことを望んでいない。だが必要になれば使う」と語った。軍事行動の可能性に再び触れて、中長距離弾道ミサイルの発射を再開するとの観測が浮上している北朝鮮をけん制する狙いとみられる。 (中略)

トランプ氏は金正恩氏について「ロケットを飛ばすのがとても好きだ。だから彼をロケットマンと呼んでいる」と語った。トランプ氏は2017年秋にミサイル実験を繰り返す金正恩氏をロケットマンと呼んで挑発し、軍事行動を辞さない構えで非核化を迫った。この呼称に再び言及したのは非核化の停滞に関するトランプ氏の不満を示している可能性がある。

一方で北朝鮮の完全非核化をうたった18年6月の米朝合意に言及。「金正恩氏は非核化を望んだ。(金正恩氏が)合意を順守することを望んでいる」と指摘し、非核化協議の進展に期待を示した。

北朝鮮は非核化協議で年末までに譲歩するよう米国に迫っている。3日の朝鮮中央通信は、北朝鮮外務省のリ・テソン外務次官(米国担当)の談話を報じた。「米国に示した年末までの期限が迫っている。残ったのは米国の選択であり、近づくクリスマスのプレゼントに何を選ぶかは米国の決心次第だ」などと主張し、進展がなければ対抗措置も辞さない姿勢を見せた。
(引用ここまで)

 不穏な3点セットが出てきました。
 ヨーロッパは先日の多連装ロケットシステムによる超巨大ロケット弾を非難し、安保理の非公開会合を開催。
 北朝鮮は日本に「本物の弾道ミサイルを見せてやる」と初期の山岡士郎のようなことを言い出し、さらに中央委員会総会を開き、「重大な問題」を討議すると発表。
 トランプ大統領は訪問先のロンドンで「やりたいとは思わないが、必要になれば米軍を使う」と言明。
 年内に北朝鮮事態が大きく展開する可能性が出てきましたね。

 米朝交渉は明らかに停滞しています。
 11月半ばにトランプ大統領が「話をしよう」と呼びかけましたが北朝鮮はそれを拒絶。
 嘲笑うかのように28日には超巨大ロケット弾(日本は弾道ミサイルと規定)を発射しています。

 北朝鮮はなんとしてでも年内に国連安保理決議による制裁を終わらせる必要があります。
 制裁の一環として外貨獲得手段の大きな源となっている出稼ぎ労働者が追放されます。これによってさらに北朝鮮は外貨入手手段を断たれ、追いこまれることになるでしょう。
 外貨獲得ができなくなるということは、特権階級への贅沢品供給ができなくなるわけです。
 キム・ジョンウンがウリとして利益供与すべき特権階級に対応できなくなると、支持基盤が揺らぐことになるのですね。
 詳細は以前書いたエントリを参考にしてください。 → 米朝実務者会談も決裂……北朝鮮が瀬戸際外交を演じながらも「期限は年内だ!」と年内にこだわる理由とは?

 「米朝交渉の期限は年内だ」と期限を設定し、かつ「クリスマスプレゼントに何を選ぶかはアメリカの決心次第だ」と恫喝し、中央委員会総会を開くとしているのも、この労働者追放が北朝鮮にとって致命的だからに他なりません。
 2018年にはミサイルの試射はありませんでした。しかし、ハノイでの米朝首脳会談は決裂。
 2019年にはこれまで13回の試射を繰り返したものの、アメリカは「短距離弾道ミサイルであれば構わない」くらいに鷹揚に構えています。
 もうそうなったからには2017年の段階に戻らざるを得ない、というのが北朝鮮の情勢なのでしょう。

 非核化は最初からするつもりなんてありませんしね。
 しかし、2017年の時点では開戦の可能性が多分にあったのも事実。自衛隊の前統合幕僚長の河野氏元大統領特別補佐官のマクマスター氏がそれぞれ開戦の可能性が高かったことを語っています。
 北朝鮮によるICBMクラスの実験、あるいは核実験の再開があり得るのであれば、その再現になりかねない。
 ついでに言えばもしプンゲリで核実験を再開するのであれば、その閉鎖イベントがやはり三文芝居であり、欺瞞であったことが全世界に知られるわけですが……。

美味しんぼ(1) (ビッグコミックス)
花咲アキラ / 雁屋哲
小学館
1984/11/30