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2020年01月

韓国に住む日本人助教授「パラサイト 半地下の家族は見ていられない。あまりにも辛い映画だ……」→「すぐそこにいる貧困層」を連想してしまう模様

韓国に住む私がパラサイトに目を覆ってしまった理由(JBpress)
(※)本記事は映画『パラサイト 半地下の家族』のあらすじに関する記述が含まれます。映画を未見の方はご注意ください。 (中略)

ただ、この映画は私が見るにはあまりにも辛い映画だったのだ。 (中略)

 2つ目は、私も一歩間違えば半地下生活を送っていたかもしれないからだ。 (中略)

 お金を工面できなければ、頭金や家賃が飛び切り安い半地下生活が待っている。

 あるとき、転居先を探そうと不動産屋を周っていたとき、「お得な物件があります」というので、下見に行ったことがある。歩いて向かっている途中、家内が「たぶん、半地下よ」と言っていたのだが、ずばり当たっていた。韓国人にはそれとわかるものだったらしい(家内は韓国人である)。部屋に入ってみると、映画に出てくるように、歩いている人の足が窓から丸見えだった。 (中略)

 恐らく10年ほど前だろうか、私は半地下の部屋がある集合住宅の3階に住んでいた。半地下には高齢の女性が1人で住んでいた。ある夏の日、ソウルを大雨が襲った。すると、長時間にわたる集中豪雨で下水道が逆流したのだ。半地下のその女性の部屋にあっという間に浸水し、私は部屋から水をかき出したり、ポンプで排水できるようになってから家具を外に出してあげたりした。 (中略)

私はトイレのドアを閉めて、流れ込んでこようとする汚水を堰止めた。私はサンダルを履いて家具を運んでいたのだが、漏電防止のためブレーカーを落として電気を消しているのと、汚水に被われているために、床など見えるはずはない。家具を持ち上げて踏ん張ったとき、ガリッと足で何かを踏みつけた。その感触からしてグラスか何かのガラス製品だろう。一歩間違えば、大けがだった。

『パラサイト』という映画は、そういった場面を、ずいぶん見やすく描いていると思った。その一方で、半地下生活の映像を見ながら、私が見聞きしている実際の半地下生活の姿が脳裏でフラッシュバックされ続けていたのだ。私は映画を見ている間、何度か思わず目をつぶってしまった。
(引用ここまで)


 以前に「パラサイト 半地下の家族」、特にその前半は現在の韓国社会を描写しただけのものだ、という話をしましたね。
 それ故にあるていど韓国を知るものには刺さらない、と書きました。
 韓国在住の日本のかたからも似たような意見が出てきました。
 こちらの著者(漢陽女子大助教授)の場合は、逆に「近すぎて身につまされる、見ていられない」という方向性ですが。

 大雨が降ったら溺死、あるいは感電死を覚悟しなければならないという半地下住居でしか暮らせない人々が存在するというのが韓国の現実。
 韓国の薄暗い現実に焦点が当たっているわけで。
 「アカデミー賞獲得マンセー!」じゃないんだよなぁ。
 社会構造として固定されていて覆しようがないことだし、現政権(そして将来の政権でも)にも覆すつもりがゼロだからなんともならないだろうけど。

 今回のアカデミー賞受賞で一番悔しい思いをしているのは、ソウル市長のパク・ウォンスンかもしれませんね。
 半地下住居以外に貧困層向け住居として知られている屋上部屋(ビルの屋上に作られたプレハブ等の部屋。冬寒く、夏暑い)に「貧民の気持ちを知るのだ」として一ヶ月住み続けたのですが、あれが半地下のほうであれば「私もあそこで暮らした。気分はよく分かる」とか言えたでしょうに。
 そういう意味では持ってないな、と思います。パク・ウォンスンは次期大統領ないかな、こりゃ。

 ちなみにこういった半地下、屋上部屋(屋塔房)、ビニールハウス住居、孝試院(コシウォン)などは正規の住居ではない扱いなので幻の住民扱いとなっています。これら以外にも「ボイラー室住民」とかもいます。
 一説には韓国の全世帯の5%以上ともされる100万世帯以上がこういった「非住居」に住んでいるとも。
 いや、半地下は住居として認められてたかな。その辺りで一口に「貧困層(疎外階層)向け住宅」といってもいろいろヒエラルキーがあったりするのです。
 値段的には孝試院>半地下>屋上部屋>ビニールハウス住宅……って感じかな。

韓国の独自技術で作られた高等練習機T-50、アメリカ空軍の選定で負けたせいで「すべての市場を奪われる」ことに?

ボーイングに苦杯を喫した韓国訓練機…今後も厳しく(中央日報)
世界高等訓練機市場で米ボーイングの動きが尋常でない。事実上、該当市場で優位を占めていた韓国航空宇宙産業(KAI)の高等訓練機T-50に対抗する動きだ。ボーイングに押されて米空軍高等訓練機(APT)受注競争で苦杯をなめたKAIは厳しい状況を迎えている。

ボーイングは12日、フェイスブックを通じて「シンガポールエアショーで自社の高等訓練機T-7は今後の数十年間、戦闘機のパイロットを養成するうえでいかなる長所があるかを知らせている」と明らかにした。そしてその対象をアジア地域の顧客と説明した。これをめぐり防衛産業業界ではボーイングがT-7でアジアをはじめとする高等訓練機市場に本格的に進出する意向を表したという見方が出ている。T-50のパイを奪っていく可能性があるということだ。 (中略)

T-50とT-7の悲喜には価格競争力がまず挙げられる。T-50の1機あたりの価格は2000万-2500万ドル(230億-300億ウォン)という。T-7の1機あたりの価格は公開されていないが、大規模な生産を前提に最大T-50の60%水準まで価格を下げる可能性があると予想される。実際、計351機の高等訓練機と46機のシミュレーターの米空軍APT受注競争でKAIは163億ドルを事業予定価格としたが、ボーイングは92億ドルで入札した。

T-7が価格競争力を確保できたのは、機体の製作に3Dプリンティング技術の比率を増やしたうえ、既存の部品を最大限に活用したためと分析される。21世紀軍事研究所のリュ・ソンヨプ専門研究委員は「T-7の生産ラインが本格的に稼働すれば規模の経済によるコスト削減はさらに容易になるだろう」という見方を示した。

価格を除いた残りの諸元ではT-50は遅れをとらない。T-50の最大速度はマッハ1.5であり、マッハ1.04のT-7より優れている。最大離陸重量もT-50は12.3トンと、T-7の5.5トンを上回る。しかし訓練機という点を考慮すると、こうした諸元の差には大きな意味がないというのが業界の大半の意見だ。
(引用ここまで)


 アメリカの次期高等練習機T-X選定でボーイング・サーブ連合のT-7に負けたT-50が、今後の世界からの受注でもT-7に苦しめられるだろうという記事。
 ま、それも当然の話。
 韓国メディアでは「すでにT-50は韓国で採用されており、運用済みだ。まだ試作機しかないBTX-1(T-7の試作機時の名称)よりも有利だ」としていたのですね。
 で、「もうT-Xへの採用は決まったも同然で、アメリカに採用されればそれ以降も採用が続いて1000機近い需要が見込める」なんて話になっていました。
 製造会社であるKAIの株価もうなぎ登りという大騒動。

 ですが、アメリカ空軍はBTX-1を採用。T-7Aとして制式採用に至っています。
 BTX-1はT-50が抱える弱点をすべてつくことができたのですよ。
 T-50のマッハ1.5に及ぶ最高速はT-7ではマッハ1.04に抑えられ、最大離陸重量も低めに抑える。
 練習機としては高価なT-50に比べて、安く仕上げることに専念されている。
 インテーク周りはグリペンに似た感じなので、おそらくは設計流用かな。ボーイング曰く「F/A-18とグリペンから流用できるものはしている」との話でしたので。
 あとアメリカからの要求性能になかったハードポイントも備えているので軽攻撃機としても運用可能という部分もT-50にかぶせてきている。
 整備性の高さもおそらくグリペンのコンセプトが効いてるはず。

 T-50は親機ともいえるF-16に似たものですが、T-7はアビオニクスが最新のものになっていて21世紀の大ベストセラーとなるF-35の練習機としても適任。
 ちょっと話は変わりますが、韓国の装備はアメリカとの連携を取ることが前提とされているので「アメリカの装備は高くて買えないけど、アメリカとの連携は必要」である国々にとって魅力的な部分があるのですよ。
 K-9自走砲がそこそこ売れているのはそういう部分が大きいと思われます。
 それをまんまT-X選定においてはボーイング・サーブ連合にやられた、という感じですね。

 そのせいもあってT-50はさっぱり動きがなくなり、KAI(韓国航空宇宙産業)は仕事がなくなっているなんて叫び声が上がるほど。
 記事では「軽戦闘攻撃機として運用できるFA-50はまだ需要があるはずだ」としていますが……。マッハ1.5が出せるCOIN機なぁ。
 これまでジェット戦闘機を運用していなかったフィリピン(かつて導入していたF-5は1990年代に使用中止)みたいな国には訓練機圏軽攻撃機といて数機導入されるかもしれませんが。
 そんな国、多くはないでしょうしねぇ。T-7も同じ市場には出てくるわけで。
 インドネシアでの契約が輸送機 CN-235との交換であったようになんらかの装備とのバーターならともかく、単体での輸出は難しいかなぁ。

サムスン電子の総帥にプロポフォール常習疑惑が浮上

サムスン電子のイ副会長「プロポフォール投薬疑惑」、院長・看護士の録音内容を公開(ハンギョレ)
 サムスン電子のイ・ジェヨン副会長がソウル漢南洞(ハンナムドン)の自宅で常習的にプロポフォール(全身麻酔などに使われる薬剤。韓国では麻薬類に指定)の注射を受けていたという公益申告の内容を裏付ける電話を録音した音声ファイルを「ニュース打破(タパ)」が入手して報道した。

 この日「ニュース打破」が公開した音声ファイルは、ソウル新沙洞(シンサドン)にある整形外科の院長A氏と同病院の室長である看護助務士B氏が、昨年8月26日と27日の二日間にわたって交わした3つの通話内容だ。

 「ニュース打破」の報道によると、8月26日の電話で院長のA氏はイ副会長の名前を言及し、看護助務士であり室長のB氏に、自分には内緒でイ副会長の家に出向いてプロポフォールを投薬したことを叱咤して追及した。そして、それまでのことは伏せてあげるからもうイ副会長の自宅に行って薬を処方してはならないと叱責している。

 B氏は一応否定したが、翌日の通話で、家計の苦しさを理由にお金が必要だったためこのようなことをしたと言い、事実上自分の行動を認めている。A氏は対話の途中で「私も疲れた。医者にも飽き飽きしている。刑務所に行って休もう」と言ったりもし、A氏とB氏の対話を通じてイ副会長が使った薬の量は「5箱」という事実も確認できる。 (中略)

 報道後、サムスン電子の関係者は「『ニュース打破』が出所不明の録音で悪意ある報道を続け、疑惑を膨らませている点を遺憾に思う」とし「公開された録音内容は関係者たちが争いながら推測と誤解、そしてお互いを疑いながら交わした根拠のない対話に過ぎず、事実ではない。悪意ある報道に法的対応を検討している」と明らかにした。
(引用ここまで)


 サムスン電子の実質的な総帥であるイ・ジェヨン副会長が常習的にプロポフォール注射を受けていたのではないか、との報道がありまして。
 これを報じたのが「ニュース打破」というインターネットのニュースメディア。
 広告を一切受けずに、市民からの寄付のみで成り立っているとのこと。
 セウォル号沈没の際に延々と現場からのレポートを続けて名を上げたメディアですね。

 サムスン電子に対しては、イ・ゴンヒ会長のスキャンダルビデオについて報じたのがニュース打破であることがよく知られています。
 この時も大手メディアはほとんど扱っていませんでしたが、ハンギョレと京郷新聞という左派メディアだけが取り上げていました。

 そもそもニュース打破自体がイ・ミョンバク政権下でMBC等で「政権に有利な報道ばかりしている」と局を糾弾して解雇された記者らが立ち上げた企業。反権力的なものとなっています。
 そういう意味でハンギョレとは通じ合うものがあるのでしょうね。
 ただし、今回のプロポフォール常習疑惑報道は全メディアが行っています。

 んで、プロポフォールはマイケル・ジャクソンがはまっていた麻酔薬。
 麻薬的な効用があるようで、ダーリンは70歳でも自分の手術に使ってオチャクラ全開の高須先生が晒されてましたね。
 ただまぁ……このやりとりだけで常習しているかどうかは微妙……というか、判断できかねるというのが正直なところ。
 なんというか、ハンギョレからの「なんとしてもイ・ジェヨンを常習者として扱いたい」という執念のようなものは感じますね。

ダーリンは70歳
西原理恵子
小学館
2016/1/20