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2020年02月

韓国で地味に拡がる「我々は防疫に失敗したのでは?」「日本の方式が正解だったのでは?」との声……まあ、もう遅いですけどね

【時視各角】今のコロナ対策ではダメだ=韓国(中央日報)
大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンブクド)で感染者があふれ、ここだけ防げば大丈夫と思うのは大きな間違いだ。これまで、この地域の新天地教徒を集中的に検査したためこのような結果が出ただけのことだ。他の場所で同じように調査していたなら、感染者の分布は変わっていただろう。

昔から感染病が広がれば対策は大きく2つだった。1つ目は封鎖・隔離だ。汚染地域は外部から孤立させて、感染も医療スタッフ以外は誰とも接触できないようにするか、いっそ閉じ込めてしまうやり方だ。今回中国政府が取ったのが強力な封鎖・隔離措置だった。2つ目は感染病の流行を既成事実として受け止めた後、重症者だけを治療するやり方だ。症状が概して致命的ではない風邪などに対応するやり方で、日本がこのやり方を選んだようだ。

韓国はどちらか。我々は中国の凄じい感染状況と混乱に恐れをなしたためか、最初から症状の軽重とは関係なく、とにかく感染者を捜し出して隔離した。全体的な病床規模や医療陣状況などを綿密に考慮することもせずにだ。その結果、格別な症状のない軽症者は病院の食事を食い減らして重症者用陰圧病室に横になっている場合が多い。当の重傷者には病床がなく自家隔離中に死んでいくということだ。 (中略)

だから今は韓国の状況に合うように誰彼構わない感染者探しや隔離ではない、新たな方法を探さなければならない。病床不足もそうだが、今のように医者や看護師が多忙を極める状況でこの先どれほど持ちこたえられるというのか。マラソン競争を100メートル短距離走のように走ってはいけない。

米国と日本では、相当期間の高熱と乾いたせきおよび咽喉痛などがないととコロナ検査は行わない。これに対して「米国大統領選挙と日本オリンピック(五輪)開催を意識した消極的対応」という陰謀説も出ているが、それぞれ明確な論理がある。「手当たりしだいに軽症コロナ患者まで入院治療すれば医療システムが崩壊して、寸刻を争う急病患者が治療できなくなる」という主張だ。

今のように新型コロナだけにオールインしていれば、このようなケガ人はもちろん、心臓まひなど急病患者さえもまともに治療受けられないまま犠牲になってしまう。今からでも大きい絵を見るようにして、新型コロナに対抗することが全社会的な犠牲を減らすことができる正しい道だ
(引用ここまで)


 大邱・慶尚北道では絶賛医療崩壊中。
 看護師は大量辞職し、そうでないところでは15連勤、防護服なしといった状況。
 そして軽症者が陰圧病室に入って元気もりもりで飯を食い、重症者や重傷が危惧される既往症の患者は自宅隔離で死んでいくという。
 NAVERニュースのコメントはまだまだ「検査をしている韓国だけが正しい」みたいなものがメインなのですが、じわじわと「韓国は死者30人超えているのに日本はまだ一桁だぞ?」みたいなものも増えてきました。
 「どうもなにかが間違っているのではないか」というものもじわっと増えてきています。

 なにしろ先月の13日には「遠からず終息するだろう」ってムン・ジェイン大統領自らがコメントして、さらにその数日後には「騒ぎ立てず日常を暮らしてほしい」みたいな話をしていたわけですからね。
 その後、しっかりとアウトブレイクしてしまって感染者数では世界2位、1日の感染者数では1位の地位をしっかりと固めきっています。
 韓国国内からも「防疫の路線を間違ったのではないか」という声は少なからず挙がっています。

新型肺炎「遠からず終息する」発言の文大統領、なぜ謝罪しないのか…「レームダック」憂慮(中央日報)

 間違いを認めて引き返すことができないのだろうなぁ……。
 ムン・ジェインに弾劾要求をする国民請願掲示板の署名数は145万を超えてました。かつての1位だった自由韓国党の解党要求を越えそうな勢い。越えないかなー?
 〆切は5日。
 こういう部分もあって、間違いを認めることができない状況になっている、というところですかね。

 先日のニュースにもあったように、MERSと同等に扱って完全な封じ込めを狙っていたのですが、明らかに失敗している。
 韓国からの入国を制限している国は80カ国以上に及び、日本のそれはまだ20カ国にもなっていません。
 世界からの評価もそうですし、死者の数も同様。
 ドライブスルー方式で山ほど検体を取ったとしても、実際の検査には遅れが出ている。
 どう見てもリソースの無駄遣いとしか思えないのですが、まあ……がんばってくださいな。
 新天地教会の信者を大邱だけでなく全員(約20万人以上)検査するそうですから。

韓国・大邱で進む医療崩壊「15連勤」「防護服の替えがない」「辞めたら残された看護師の負担が上がるから……」

15日間の死闘で医療陣の疲労も限界に…交代者の防護服がなく、待機もする人も(ハンギョレ)
「15日連続で勤務を続け、今、疲れて何がなんだかわかりません。若い看護師らが気の毒で、できれば追加勤務をさせないようにしていますが…家に帰って横になった瞬間、爆睡ですからね」

 2日、大邱(テグ)のある選別診療所で働く看護師のキム・ジュヒョンさん(仮名・48)は「問い合わせの電話が殺到し、なかなか電話がつながらず、直接訪ねてきたり、病床不足で入院できない患者さんを見るのが残念でならない」としながら、このように述べた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応で目が回るほど忙しく、大変な現場で働いているが、いつも超緊張状態を維持しなければならないせいか、「事態が収束したら疲労で倒れるかもしれない」と話した。 (中略)

 感染者90人以上が入院した大邱カトリック大学病院隔離病棟で勤務する看護師のユン・ジュヨンさん(仮名・33)は1日午後病院に出勤し、夜の12時頃に勤務を終えるまで、食事をとる時間以外は座ることすらできなかった。先月26日、COVID-19感染者の入院のため、病床100床を追加で設けたことで、隔離病棟で看護士1人に任せられる患者数は6人から10人に増えた。彼女は感染予防のため「歩くだけで汗だくになる」レベルDの全身防護服を着用し、保護者と看病人の代わりに患者の食事をはじめ、高齢患者のオムツ替えまで行っている。ユンさんは「レベルDを着ると、動きづらく、普段より仕事の効率も落ちるのに、不安がる患者さんたちが頻繁にナースコールを押す。一部の保護者は患者との接触を最小化した回診方式に不満を抱いて、暴言を吐くこともある」とし、「疲れた同僚たちが『疲れて動けない』『もう限界だ』と訴えるが、自分が辞めると残っている同僚たちがさらに大変だから、どうすることもできない状況」だと打ち明けた。

 医療装備まで枯渇していく状況で、医療陣はさらに追い込まれている。ユンさんは「休憩を取ってまた病棟に入る時は、新しい防護服に着替えなければならないが、レベルD不足で、なかなか病室から出られない」とし、「交代勤務者が着る防護服がなく、他の病院から送られるまで待たされる場合もある」と伝えた。
(引用ここまで)


・防護服すら用意されていなくて交代できない。
・辞めたら残された人間の負担が上がる。
・15連勤で疲れすぎてなにがなんだか分からない。
・食事以外で座ることもできない。

 看護師から「自分がやめると残っている同僚たちがさらに大変になるから現状を変えられない」という声が上がるくらいに大邱の現場は医療崩壊が進んでいる、というレポート。
 これ、ブラック企業に残り続ける人の典型的な言い分ですからね。
 知り合いが実際に「そんなこと言っても辞められないんだよ」とか言ってて「ああ、もうスパイラル駆け下りてて手出しできんな」って思ったのものですが。
 こんな状況だったらお隣の慶尚北道にある浦項の病院で看護師が大量辞職してもそりゃやむを得ないでしょ。
 大邱の二の舞になるだけなのは目に見えてますからね。

 武漢で起きたことをそのままリピートしていて救いがどこにもない。
 人口が1100万人の武漢よりも、まだ大邱の250万人のほうがなんとかなる可能性があるでしょうが。
 その一方で重症の危険性がある患者すら入院できずに自宅隔離で死んでいく。
 ザ・医療崩壊。
 早めに「検査に意味がない」と見切った日本のやりかたがよいのか、あくまでも検査にこだわる韓国のやりかたがよいのか。
 まあ、今年中には分かるんじゃないでしょうかね。

 今日午前の発表で600人、午後の発表で374人が感染確定。
 累計で5186人。死亡数は29人で変化なし。
 大邱や慶尚北道の悲惨さばかりが伝えられていますが、ソウルでの感染者も100人弱と見逃せない数になってきました。

ムン・ジェインの「MERS禍の時の対応よりはマシだろ?」との発言に韓国人が反発、その一方で医療ボランティアとして働くアン・チョルスの評判がぐんぐん上昇中

ムン大統領「情報透明開示、MERSの時よりもよくなった」と発言(朝鮮日報・朝鮮語)
ムン大統領は軍の医療陣に「メールス時に比べると、透明なすべての情報が公開されているという点が良くなった点と思われる」と述べた。ムン大統領は「メールス時、私たちは経験がない医師が患者から感染する場合があり負担が増幅されたが、今では医療スタッフが知らないまま感染患者に接触して感染した事例が少しありますが診療中の感染例はない」とした。 (中略)

一方、大統領府ユン・ジェグァン副報道官は武漢コロナ関連の一部報道を批判しながら「今は肯定ウイルスを介して緊急な状況を乗り越えていく力を集めなければならない時点」と話した。コロナウイルスの被害が拡散する中で、「肯定ウイルス」という表現をあえて使わなければならたのか疑問が提起されている。
(引用ここまで)


 ムン・ジェインが「状況はMERS禍の時よりもマシ」というところだけに最後の希望を見いだしている模様。
 MERSの際には毒性が感染力が低いはずなのに陰圧病室ではない病室に隔離してしまって院内感染を引き起こして32人が亡くなるという状況になりました。
 そのときに比べれば情報公開はされている、というような話を新任の軍医療陣にしたってことですが。
 この期に及んでいまだに政争の具にしようとしているっていうね。

 ムン・ジェイン政権はパク・クネ政権を打倒した結果として生まれたという性格を強く持っているにしても、この状況で言うことじゃないだろうということでNAVERニュースのコメント数ランキングで1位になっています。
 もちろん、批判が大半。
 まあ、やむを得ないかな。
 対策もなにもかも後手後手。
 「大邱を封鎖する」なんて与党のスポークスマンが言ってしまったなんてこともありましたね。このスポークスマン、辞任したそうです。

 その一方で昨日、ちらっと書いたように新政党を立ち上げたばかりのアン・チョルスが大邱で医療ボランティアとして働いています。
 本来であれば党代表として4月の総選挙に向けて動いているべき時期なのですが、それでも大邱で収束を見るまでは働き続けるというような話をしています。

「アン・チョルスは、元からそのような人」……汗まみれの医療服に注がれた賛辞(世界日報)

 結果、ぐんぐんと評価が上がっています。
 前回の大統領選ではテレビ討論会でムン・ジェインに討論をしかけようとして失敗したことで失速したという経緯があったりします。
 この医療ボランティア参加で一気に風向きが変わった感じがしますね。
 国家を揺るがす一大事と化している新型コロナウイルスへの対応で、4月の総選挙の結果も変わってくる……という方向性が見えてきました。