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2020年02月

米FDAが韓国の新型コロナウイルス検査を否定した → 実際のところを調べてみると……

政府「米FDAが不適切としたキットは、国内PCR検査診断キットとは無関係」(京郷新聞・朝鮮語)
米国食品医薬品局(FDA)が「韓国のコロナ19診断検査キットが緊急事態に使用することも適切ではない」と明らかにしたという報道が出てきた。これは韓国企業が自主的にFDAに承認申請した「免疫グロブリン抗体検査」への言及で、現在政府の保健当局が使用している「リアルタイム遺伝子増幅検査」(RT-PCR)とは無関係なことが明らかになった。

中央事故収拾本部は15日、説明資料で「米国議会で述べた検査は、身元不明の韓国の会社がFDAに申請した『免疫グロブリン抗体検査』のことで、韓国政府が使用しているリアルタイム遺伝子増幅検査法(RT-PCR)と無関係な検査」と説明した。

続いて「政府は抗体検査の精度が落ちると判断してどのような抗体検査も精密検査で認められていない」とし「遺伝子増幅検査法は抗体検査と比較すると、検体採取の難しさ、長い検査時間と高価な機器などの困難があるが、もっとも正確であると判断するため、コロナ19精密検査として使用している」と述べた。

先に米NBCは11日開かれた米議会でマークグリーン共和党議員が公開したFDAの書面による回答を引用して、「韓国のコロナ19診断キットは、適切(adequate)なものではなくFDAは緊急用であったとしてもこのキットを米国で使用することに同意していない」という内容を伝えた。この報道で韓国国内で使用されているコロナ19検査の信頼性が低いのではないかとの問題が提起された。

クォン・ジュンウク中央防疫対策本部副本部長もこの日のブリーフィングで「国内では世界保健機関(WHO)が推奨するようにコロナ19ウイルスの存在自体を確認するRT-PCR検査方法で診断している」とし「信頼性についてはまったく疑わないなくてもよい」と強調した。クォン副本部長は「現在、国内での使用が許可された4つの診断キットは、米国FDAから承認のための審査が進行中であることを知っており、米国でも他の判断が出るとは思わない」と述べた。

最近1・2次の陰性判定を受けた人々が一歩遅れて陽性判定を受けるなどの検査結果が前後することがあったが、これは感染初期に排出されるウイルスの量が多くないためにこのようなことが起こると説明した。クォン副本部長は「高齢であるか基礎疾患を患う患者は、ウイルスが正常に発見されなかったたおしても、時間が経過した後に再びウイルスの排出が旺盛になると陽性に変わることもあるというのが専門家の意見」と述べた。
(引用ここまで)


 FDAが韓国の新型コロナウイルス検査を否定した、というような話が出ていますが。
 この記事で言っているように、現在韓国国内で行われているPCR検査のことについて語っているものではないというのが正解。
 韓国で行われているPCR検査についてFDAが否定したというのは確実にデマです。

 RT-PCRでの鑑定ではなく、抗体検査のことについて言及しているというのはマーク・グリーン議員のTwitterでも動画があります。



 ざっくりと「韓国の検査キットはひとつの抗体だけでテストをしている」「それに比べてアメリカのものは2種類の抗体でテストをしている」という話をしています。
 ふたつのソースを突きあわせると、結論が出せますね。
 抗体検査のキットは日本でも中国製のものが明日から発売されます。これは血液中の抗体に反応するもの。

新型コロナ検査、15分で クラボウが中国製キット(日経新聞)

 当該のキットは95%の制度で検出できる……との話ですが、だいぶ眉唾。
 この抗体検査はインフルエンザの迅速検査で行われているアレと同じようなものです。

 というわけで、「FDAが韓国の新型コロナウイルス検査の精度を否定した」というのは完全なフェイクニュースとは言えないものの、基本的にデマ。
 大事なことだから二度書きました。

 まあ、といってもPCR検査は完璧ではないのですよ。
 たとえばMERSのときに体内からウイルスが検出された患者がいたので韓国政府が終息宣言を出せなくなった、ということがありましたが。
 その際にも「ああ、ウイルスの遺伝子のかけらが検出されたんだろうな」と楽韓さんは書いています。
 この時もPCR検査をしているであろうという前提で書いていますが、もう陽性とはいえないレベルであっても体内にウイルスの欠片が残っていた場合、PCRはそれを「検出」してしまうのです。
 PCR検査の抱えている欠点を最初から書かなくちゃいけないので面倒で、結論だけ書いていましたが。

 時間がかかるわ、手間もものすごいわ。
 おまけに偽陽性、偽陰性もある。
 なんでそんな検査を使っているのか、というとこれしか現在のところ使える検査方法がないから。
 ぱぱっと使える迅速検査キットがあればよいのですが。

マスク製造をやめると宣言した韓国企業「政府が謝罪したからマスク製造を再開する」

イーデント、マスク生産再開……調達庁と契約完了(朝鮮BIZ・朝鮮語)
最近、政府によるマスク需給対策の難しさを訴え、生産中止を宣言した歯科用マスクメーカーのイーデントが調達庁とマスクの供給契約を締結し、生産再開に乗り出す。

イーデントは10日、歯科医師協会を通じて公式立場を出して、このように明らかにした。シン・ソンスクイーデント社長は「調達庁と(マスク公的物量供給)契約を締結した」とし「ここで生じるマスク売上金全額は、新型コロナウイルス感染症(コロナ19)で苦労される医療関係者のために毎月寄付する」とした。

続いて「歯科用マスクを供給できなくなった切ない心で謝罪文で物議をかもしたことについて頭を下げて謝罪申し上げる」とし「調達庁の担当者の手違いでコロナ19で苦労する多くの方が非難を受けたが、調達庁の素早い対処と謝罪で誤解が解消された」と説明した。
(引用ここまで)


 韓国政府が「製造するマスクの80%を買い上げる」と宣言した際に「製造能力の10倍の数を要求され、原価の半分で納入しろと言われた。もうダメだ、工場閉鎖する」とのリリースを出した歯科医用品メーカーのイーデント社。
 その後、韓国政府が「数量要求の数字に間違って0をひとつ多くつけてしまった」という噴飯物の言い訳をして謝罪。
 とりあえずイーデント側も謝罪を受け入れて生産再開するとのこと。
 ニュースを投げっぱなしではなく、できるだけ「その後どうなったか」ということを回収したいので続報でした。

 ……いろいろと疑問は少なくないのですが。
 特に原価の半額しか認めないって話はどうだったんだって気もするのですが。
 まあ、謝罪があったということで刀を納めた……ということなのかな。

 これだけだとちょっとエントリとしてはさみしいので、マスクの話題をもうひとつ。

薬局でマスク購入確率を高めるには……大型病院・大学・市場の近く狙え(聯合ニュース・朝鮮語)

 週末のマスク騒動をいくつか紹介していますが、その対策を聯合ニュースが報じています。
 曰く「大型病院の近くにある製剤薬局、大学や伝統市場の近くが狙い目」とのこと。
 これらの施設は周辺への流入人口が少なくなっているにも関わらず、マスクの納入数は同じということなのでしょうね。
 あと2階にある薬局も狙い目ですと。

 面白いのは、この記事を日本でいえば共同通信や時事通信に相当する聯合ニュースが書いている、ということ。
 韓国でいまもっとも注目されているのは新型コロナウイルスの動向ではなく、どこに行けばマスクが手に入るのかということなのでしょうね。
 与党支持者がいうところの「新型コロナウイルスは大邱事態」というのは正解なのかも。

韓国メディア「入国制限を『事前通告した』『受けてない』と日韓間の争いはまるで幼稚園児のようだ」……いや、それ違うよね?

【萬物相】外交なのか、それとも幼稚園児のケンカなのか(朝鮮日報)
 このような争いは昨日今日のことではないが、最近はややひど過ぎる。今回の新型コロナウイルス問題で、日本は一貫して不透明で消極的な予防措置を取っていたが、遅ればせながら韓国人・中国人の入国を制限した。韓国はほぼ同じ措置を取っている約100カ国に対しては特に何も言わないのに、日本に対してだけは即座に対抗した。日本は「韓国に事前通知した」と言うが、青瓦台はすぐさま「そんなことはなかった」と反論した。複雑な外交合意でもない、単純な事実をめぐっても、180度違う言葉が出てくる。

 こうした真実ゲームは何度行われているか分からないほどだ。昨年末の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)合意後、青瓦台は「日本が事実と異なる発表をしたことについて謝罪を受けた」と言ったが、日本は「謝罪した事実はない」と反論した。韓国の駆逐艦が日本の哨戒機に対して攻撃用レーダーを放ったかどうかをめぐり、両国は互いに「うそを言うな」と頭に血を上らせた。貿易摩擦会談後には「輸出規制の撤回を要求した」(韓)→「そういう言葉はなかった」(日)→「(そうでなければ)なぜ日本に行くだろうか」(韓)→「議事録にも『撤回』の言葉はない」(日)という攻防があった。これでは外交ではなく、ほぼ幼稚園児のケンカだ。

 安倍首相は韓国を国内政治に利用する人物だ。このように露骨な日本の政治家は初めてだ。米国さえつかまえていればいいという考えだ。韓国で日本を国内政治に利用する歴史は古い。文在寅(ムン・ジェイン)政権の青瓦台は、外交部に任せてもいいことでも、「日本非難」とあればあえて自らマイクを握る。韓日が相手国をたたくと、国内の支持率は上がる。だから大したことのない事案でも声を荒らげる。このような韓日政権の「敵対的共生」が続く限り、両国間の幼稚で消耗的な戦いに終わりは来ないだろう。
(引用ここまで)


 韓国側からこういった記事が出る時の定番が「日本はアメリカさえつかまえていればいいという認識だ」ってものなのですが。
 違うんだよな。
 もちろん、安保同盟を組んでいるアメリカは優先すべき相手。
 ですが、ちゃんと他の国ともきっちりとした外交をしている。

 韓国にかつてのような扱いをしていない、というだけ。
 今回の5日に発表された入国制限についてもそうなのですが、中国とは先月の段階から楊潔チ政治局員が来日していた際に事前協議を行い、了承を得ている
 結果、日本の発表後に中国政府の副報道局長から「日本の措置を理解する」と表明してもらえている。

 で、一方で韓国に対しては事前協議ではなく、当日に事前通告をしたということのようですね。
 5日の夕方に「入国制限するから」と大使館の公使に伝えたとのこと。
   で、その数時間後となる午後7時には発表。
 軽重の差をうまいことつけている。
 これ、韓国公使がすぐに本国に報告しなかったって可能性までありますね。

 最近になって韓国側の言い分は「具体的中身がなかったので事前通告とは見なさない」というところまで後退しているのですが。
 日本側からしてみたら、充分に通告はしたという認識。
 韓国が言っていることって要は「優遇されていない」という叫びなのです。

 もう、何度も書いているように韓国が将来的に中国側につくのは既定事実。
 アメリカも地政学的な有利さから韓国を捨てきっていないものの、いろいろな部分でフェードアウトしようとしているのは間違いない方針。これが今年に民主党政権になればまた変化が出てくるかも知れませんが。
 あのオバマですら政権末期は韓国を見捨てつつあったことを見ても、もう基本方針は覆らないでしょう。

 「アメリカや中国に準じる扱いをしろ」という話をされても、実際問題として韓国は日本にとってそういった大国ではない。
 韓国からもそういった扱いは受けていない。
   で、あればその他諸々として扱うしかない、というだけの話なのですよね。
 ようやく、「戦後」から抜け出せる用意ができた……というところかな。