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2020年08月

韓国政府「財政支出は増え続けているが、2040年からは急激に減少するので安心して欲しい」→学者・メディア「減るって根拠は?」→韓国政府「減るから安心して欲しい」

カテゴリ:経済 コメント:(105)
【現場から】成長率・出生率の最悪状況を除外した長期財政見通しに無用論浮上=韓国(中央日報)
「非現実的な根拠のもとで無責任な数字を投げかける。このような形の見通しは無意味だ」(ソウル市立大のチェ・ウォンソク税務学科教授)。

韓国政府が2日、長期財政見通しを出した。2015年以来5年ぶりとなる。法に定められた義務だ。国家財政法7条は「企画財政部長官は40会計年度以上の期間を対象に5年ごとに長期財政見通しを実施しなければならない」と明示している。長期傾向的財政リスク要因を点検し、財政を今後どう運用すべきか、国の負債をどう管理すべきかを考慮するという趣旨だ。国民の税金を使うことの重みが反映されたものだ。しかし政府の今回の発表は法の趣旨とは距離がある。リスク要因の点検・対応よりもバラ色の包装に向かう姿だ。世間では長期財政見通し無用論が拡大している。

国民が最も疑問を抱いている点は、国内総生産(GDP)に対する国家債務比率が2040年代半ばから低下するという政府の予想だ。政府は現状況維持を仮定し、国家債務比率が2045年に99%まで上がるが、2060年には81%水準に落ちると予想した。根拠はこうだ。「2040年代後半以降は政府の支出が減少し、債務の増加がGDPの増加に比べて少なくなる」(ナ・ジュボム企画財政部財政革新局長)。

しかしなぜ2040年後半以降から政府の支出が突然減少するかについては説明がない。現政権に入って福祉政策が増え、政府が手をつけにくい義務支出はますます増える構造だ。急激な高齢化で福祉支出は急増していく。

長期見通しで政府の支出が管理されるには、2040年後半以降、新成長分野の発掘、研究開発(R&D)、国防などに使われる予算を大幅に減らさなければならない。

深刻なのは政府が各種仮定を都合よく持ち出している点だ。一種の歪曲だ。まず人口推計では統計庁が提示したシナリオのうち人口が最も悲観的に減少するケースを除いた。生産可能人口が減少するほど経済は萎縮するが、最も望ましくない状況は除外した。
(引用ここまで)


 これまで韓国の福祉政策は基本方針として「小負担小福祉」を念頭に置いてきたものでした。
 たとえば孤児を小さいうちに養子縁組して海外に輸出することで、手間と時間とお金のかかる「人を育てる」なんてことをとっとと放棄したのも福祉支出を最低限にするためのものです。
 高齢者女性が公園で売春するといういわゆる「バッカスおばさん」や、高齢者の自殺率が世界一高いのも同様に「小福祉」が原因のひとつ。
 その原因として、国家的なトラウマとしてIMF管理下に置かれたということが挙げられると思います。
 なんとしてでもあの二の舞を避けたいというのが韓国の根本的な方針となっているのですね。
 なので福祉を極限にまで絞って、政府支出を最低限にするという方針が取られている。……もしくは取られていた。

 それがムン・ジェイン政権になってから風向きが変わりつつあります。
 韓国では以前は対GDP比で国家債務が40%を超えることが半ば以上タブーとされてきました。ムン・ジェインも野党時代にパク・クネ政権によって国家債務が40%を超えそうになった際に「放漫財政だ」として政府を糾弾していたことがあったのですね。
 ですが、自分が国家元首になると「政府債務が40%を超えてはいけないという科学的根拠はなんだ」と言い出して、積極的な財政支出に乗り出しています。

 政府資料では「ワニの口は2040年から閉じるのだ」という話をしているのです。
 なんでも、2040年からの政府支出は一気に減少する未来しかないんですって。
 なので、それまでは政府支出を増やしていっても大丈夫。
 ……なんで?
 支出が減るという具体的な理由はないそうです。

 挙句の果てに、与党である共に民主党からは「韓国版MMTを採用すべきではないのか」なんて声が上がりつつある状況。

与党から「韓国型MMT」が急上昇した理由は?(マネートゥデイ・朝鮮語)

 ハードカレンシーも持たず、米ドルとの恒久的通貨スワップ協定も持っていない韓国がMMTなんぞに手を出したらすぐにハゲタカが頭上で旋回しはじめますわ。

 かつて世界のどの国も経験したほどがないほどの速度で、少子高齢化が進んでいる国で財政支出は増える一方。
 でもハードカレンシーの裏付けもなく、国外債権もさほどあるわけでもない。
 あるとしたら一回こっきりの盾である外貨準備高くらい。うーん。
 まあ、韓国型MMTがあればなにもかも大丈夫。きっと。果敢に財政支出するとよいと思いますよ。
 どうせムン・ジェイン政権のうちはなんともないでしょうしね。

セクハラ事件の被害者に対してニュージーランド大使夫人、手紙とお尻人形を渡す……なお、手紙には謝罪の言葉はなし

【独自】駐NZ韓国大使夫人、セクハラ被害者にぬいぐるみプレゼント(朝鮮日報)
 駐ニュージーランド韓国大使が部下に当たる韓国人外交官のわいせつ行為・セクハラ(性的嫌がらせ)被害者(ニュージーランド人W氏)に事件発生から2年経過した2019年末、いたわりの言葉をつづったメールとぬいぐるみのプレゼントをしていたことが3日、分かった。

 現在国内勤務中のこの大使は、2017年末に事件の申告を受けた時、加害者と被害者を速やかに引き離さず、同じ建物内で勤務させるなど、ずさんな管理の責任があることが青瓦台の調査の結果、明らかになった。

 セクハラ事件当時の駐ニュージーランド大使夫人が2019年11月、W氏の家族にあてて書いた手紙を見ると、大使夫人は「(加害者である韓国人外交官)K参事官とのことでつらい思いをしている(と聞いた)」「どうしてそんなことが起こったのか…早く良くなることを願っている」と書いている。

 そして、「(自身の夫である)大使もどうにもできなくて悩みが多い」「順調に解決できるよう祈っている」と書いた。また、「この前、韓国に行ってきて(被害者の子どもに)あげたら喜びそうだと思って、ぬいぐるみを一つ買ってきた」「いつもお元気で、お幸せになってください」と文を結んでいる。このぬいぐるみはメッセージ・アプリ「カカオトーク」のキャラクター「カカオフレンズ」のぬいぐるみだった。

 この手紙は被害者W氏が2019年10月、ニュージーランド警察に韓国人外交官K氏をセクハラで通報してから1カ月たたないうちに書かれたものだ。被害者W氏は2018年11月に韓国国家人権委員会(人権委)に加害者K氏と外交部長官の問題点を指摘する陳情書を出している。

 この陳情書の結果は20カ月も経った後に出た。人権委は2日、W氏の陳情に対する決定文を、被陳情人であるK氏と、K氏が所属している機関のトップである康京和(カン・ギョンファ)外交部長官あてに送ったと明らかにした。

 人権委は外交部に送った決定文で、「事件処理手続き上の問題があると見るのは難しいが、事件序盤に加害者・被害者間の隔離措置が不十分で、在外公館人事委員会の構成、セクハラ調査・処理手続き規定指針のマニュアル不在など、処理の過程で一部が不十分だった」と指摘したという。

 このため、在外公館でセクハラが発生した時の調査・救済過程において、公正性が担保されたマニュアルを用意・施行するなど、適切な対応を外交部に勧告した。人権委はK氏に関しては不適切な身体接触行為をセクハラだと認定、「被害者に一定の金額を支払うように」と勧告したとのことだ。人権委は支給額まで特定したと伝えられている。
(引用ここまで)

 韓国の駐ニュージーランド大使代理を勤めたキム・ホンコン氏によるセクハラ事件についてのしょうもない続報。
 韓国大使夫人が被害者に対して手紙をしたためて、かつカカオトークのキャラクターのぬいぐるみをプレゼントしていた……とのこと。
 くっだらないなぁ。
 シンシアリーさんところでは「この人形がお尻を模したように見える」ともありますが、まあそれは穿ち過ぎにしても。
 大使夫人のやりようは思いやりにかけるかな、とは感じます。
 韓国のぬいぐるみをもらってどうするんだっていうのもありますしね。

 んで、いまだに事態は動いてはいません。
 カン・ギョンファは「ニュージーランドには謝罪しない」といった後に「被害者には共感する」とはコメントしています。

セクハラ謝罪を拒否した康京和外相「被害者の苦痛に共感するが…」(朝鮮日報)

 謝罪は拒絶する、というのは前に書いたように政治的には正しい判断ともいえます。
 ニュージーランドは正式な外交ルートを使わず、被疑者の実名すら出してメディアに報道させることで韓国に圧力を加え続けて、ムン・ジェイン大統領とアーダーン首相による電話首脳会談で唐突に話題として出してきた……という状況。これで謝罪に追い込まれたとなれば、「圧倒的にやり込められた」という事実だけが残るので。
 でもまあ、ニュージーランド側から見たときに傲慢に見えるのは間違いない。これ、確か国会で質問されたから答えたものだと思うのですがわざわざ「謝罪しない」って言っているわけですからね。

 国内向けの態度を含めた政治的正しさをとるか、それとも外交として友好度をとるのか。
 韓国では常に前者が優っている。たとえ、相手がアメリカだろうと日本だろうとニュージーランドだろうと同じことです。
 ただし、中国を除く。

韓国メディア「ムン・ジェイン大統領は安倍総理の辞任に対して周囲の反対にあっても果敢にもメッセージを出したのだ!」……それが普通であって、それを阻もうとした連中が異常なだけでは?

文大統領、先月参謀らの反対にも「安倍首相の辞退に関する立場を出せ」(中央日報)
先月28日安倍晋三首相の電撃的な辞任発表後、青瓦台(チョンワデ、大統領府)が別途の公式立場文を発表したのは文在寅(ムン・ジェイン)大統領の意向による決定だということが3日、分かった。

ぎくしゃくした両国関係を考えて当初青瓦台参謀らは「青瓦台は別途の立場を出さずに政府の立場は外交部を通じてのみ発表しよう」という意見だったが、このような報告を受けた文大統領が方針を覆したということだ。

青瓦台関係者は中央日報に「参謀らとは違って文大統領は韓日関係の早急な回復のためにはむしろ青瓦台が直接立場を出すべきだと考えていたようだ」と伝えた。

「長い間両国関係の発展のために大きな役割を果たしてきた安倍首相の急な辞任発表を残念に思う。迅速な快癒を祈る」「新しく選出される首相および新内閣とも引き続き協力していきたい」というカン・ミンソク報道官名義の立場文はこのような過程を経て発表された。

文大統領の指示で青瓦台が立場文を出したことに対しては「日本の次期政府に対して肯定的な立場を明らかにしたのは外交的な主導権の面で悪くない選択」(前職外交官)、「両国関係の発展を考慮して文大統領が果敢に決めたこと」(与党要人)という評価だ。

だが、安倍首相側の反応は今のところ静かだ。
(引用ここまで)


 本来、出す予定ではなかった安倍総理の辞任に対しての大統領府からのメッセージが出されたのは、ムン・ジェイン大統領から直接「立場文を出すべきだ」という意向があったから……という記事。
 まあ、ムン・ジェインの判断としては珍しく悪くはないものといえるでしょう。
 これで外交部から鼻を木でくくったような鼻を木で文章でも出てきた日には、これ以上の関係悪化こそしないでしょうが悪印象をもったのは間違いないところ。

安倍首相の辞意表明に「残念」 新首相とも協力へ=韓国大統領府(聯合ニュース)

 ただ、報道官からの発表で最低限の礼儀はあったかな……というていど。

 さて、その一方で安倍総理はTwitterを中心に各国の首脳から労いの言葉を受けています。

 トランプ大統領からは「日米関係を過去最高にした安倍は、歴代最高の首相であったと認められることになるだろう。特別な男だ」という惜別の言葉があり。

 台湾の蔡英文総統からは日本語でメッセージが送られています。

 台湾、本当にこういうところがうまい。
 これ以外にもインド、オーストラリアのダイヤモンド安保構想に加わる国々をはじめ、様々な国の首脳からTwitter上で労いの言葉がかけられ、安倍総理(@AbeShinzo)も返答しています。

 一方で韓国からはムン・ジェイン個人からのメッセージはなにもなし。ムン・ジェインはTwitter(@moonriver365)ではなんの反応もしていません。
 下手だよなぁ……。

 「大統領府からのメッセージ」があっても、それはただの普通のこと。
 この記事ではあたかも「大統領の果敢な前向きの判断があったのだ」みたいな語り口調になっていますが。
 特別でもなんでもない。

 韓国メディアは「韓国と中国に対してなんの反応もしていない、恣意的だ」って記事を書いていたりしています。
 返事が欲しかったらTwitter上でやりとりしろよってだけの話。
 ま、個人的なやりとりをするような関係ではなかったから、それはそれでよいのではないでしょうかね。
 日韓関係を象徴しているのではないでしょうか。