相互RSS募集中です

2020年09月

韓国軍「F-35Bは高価で性能が低い。これよりもKF-Xを艦載型にして正規空母を建造しよう。勝算はある」……マジ?

[単独]防衛産業界、軽空母搭載用の韓国型戦闘機を開発検討 「勝算ある」(ヘラルド経済・朝鮮語)
来る2033年戦力化予定の韓国型軽空母に米F- 35B海兵隊の垂直離着陸ステルス戦闘機の選定が有力な中で、国内の防衛産業界で軽空母に搭載する海軍の「韓国型戦闘機(KFX)ネイビー」の開発を検討していることが確認された。KFXは来る2026年に開発完了予定で派生型である「KFXネイビー」の開発も不可能ではないというのが業界の軍事専門家の判断である。

19日、業界との軍事専門家によると、現在のKFXの開発と同時に、KFXの派生バージョンである「KFXネイビー」などの開発が検討されている。「予算や技術的な面でKFXネイビーの勝算がある」は、展望まで出ている。

米国で開発された最新鋭ステルス戦闘機であるF- 35は、空軍のバージョンがF- 35A、海兵隊用のバージョンF- 35B(垂直離着陸機能を追加)、海軍のバージョンF- 35C(翼折り畳み機能を追加)に分かれている。「KFXネイビー」は、F- 35のF- 35Cに該当することになる。

「KFXネイビー」が開発される場合には、韓国型軽空母艦載機(空母に搭載されている戦闘機)の選定が有力F- 35Bとの競争構図が行われるものと予想される。

かつて国防部は8月10日、「2021〜2025年の国防中期計画」を発表し、F- 35B級の搭載が可能な3万t級の軽空母開発を策定した。軍は今年末までに、韓国型軽空母概念設計を終えて、来年から基本設計に着手して2030年代初めにも戦力化する計画だ。韓国型軽空母は、米国のアメリカ級強襲揚陸艦と見た目が似てするものと予想される。

韓国型軽空母事業の就航時は米F- 35Bが艦載機として選ばれる可能性が高い。海兵隊用に開発されたF-35Bに垂直離着陸機能があり、現存する戦闘機の中で唯一軽空母において離着陸が可能だからだ。韓国型軽空母にはF- 35B 10機が搭載可能なものと伝えられた。

しかし、F- 35Bの高価格と低武装能力のためにF- 35Bが搭載された韓国型軽空母は高価な悩みの種になることがあるという懸念が提起される。F- 35Bの明白な利点は、垂直離着陸機能ですが、この機能のために大きく特殊なエンジンを搭載しながら、価格は高くなって武装能力と機動性などが犠牲になったという指摘だ。

韓国空軍は2014年に次世代空軍戦闘機としてF- 35Aを選定し、40機を7兆4000億ウォンに購入する契約を結んだ。以降、各国からの注文量が多くなり、F- 35A1機あたりの価格は現在1000億〜1500億ウォン、F- 35Bは2300億〜3000億ウォン前後であると思われる。

軍当局は、今後の空軍用F-35A 20機、軽空母用F-35B 20機を追加輸入する計画で、関連予算を8兆ウォンと推算していると伝えられた。しかし、イギリスやトルコ、イタリアなどF- 35B購入意向国がF- 35B購買を縮小したり、購入計画をキャンセルして、今後のF- 35Bの単価がより高くなるという見通しさえ出ている。軽空母の予算の中でF- 35B購入予算だけで5〜6兆ウォンに迫ることができるというものである。

ここで船体建造予算、空母の最新鋭ヘリ予算などを加えると軽空母予算が10兆ウォンに迫ることになる。10兆ウォンであれば軽空母ではなく、F- 35Cを運用する正式空母を運用することができる金額だ。軽空母を正式空母に発展させる可能性と一緒に艦載機の候補の範囲が「KFXネイビー」または「F- 35 C」などに拡大されているものである。
(引用ここまで)


 F-35Bが思ったよりも安くならない可能性があるので、艦載型のKF-Xを開発して余った予算で中型の正規空母にしようとの話が出てます。
 んー、いいんじゃないでしょうかね?

 実は3万トン級の軽空母ってすごいコンサバティブな考えかた。
 オーストラリアのキャンベラ級、準同型艦のファン・カルロス1世あたりも同規模で、スキージャンプを備えて、F-35Bの運用もできるようになっています。
 韓国で予定されている軽空母も現代重工のイラストではスキージャンプがあったのですが、現在の完成予想図ではオミットされています。
 F-35Bを運用するならスキージャンプはあってもいいのですが、まあなくてもOK。
 いずも、かが、そして韓国の軽空母はアメリカ級強襲揚陸艦と同じような運用をする前提なのでしょう。

 以前から書いていますが、F-35を運用する利点としてステルス機であるということと共に、優れたセンサー類を持っていることが挙げられます。
 F-35Bを先行させて情報収集を行い、後方から駆逐艦等で攻撃するというような運用も考えられています。
 F-35はミサイル防衛のレーダーとしても役立つのではないかともされているほどです。
 ステルス機であることも十分に脅威ですが、このセンサーフュージョンが本当の脅威。

 で、韓国のこの「F-35B+軽空母をやめてKF-X艦載型+正規空母」という計画が本当に走るとすれば、実に興味深いものとなります。
 保守的な「強襲揚陸艦」としての運用ではなく、カタパルトを用いる正規空母をいきなり建造する。
 かつ、F-35Bではなく、4.5世代機のKF-Xを艦載機として運用する。
 日本にしてみると、こちらの計画のほうが脅威度としては数段下がりますね。
 これまで空母を運用したことがない国がいきなりカタパルトのある正規空母なぁ。
 ……まあ、がんばってくださいな。

韓国メディア「韓国の対米外交と日本の対米外交、やっていることはほとんど同じじゃないか!」……そこまで無理矢理じゃないと擁護できない状況になったか

日本も国益かかった主な外交懸案では韓国同様の対応(ハンギョレ)
 韓国の保守系マスコミが韓米同盟が損なわれた証拠として挙げる主な“外交懸案”について、日本も大体似たような態度を取っていることが分かった。盲目的な対米追従よりは国益を優先する“原則に基づいた外交交”で、意見の相違がある部分では、米国を粘り強く説得しなければならないものとみられる。

 日本の茂木敏充外相は6日に行われた日米外相会談で、マイク・ポンペオ米国務長官が掲げた「クリーンネットワーク」への参加要求に対し、「特定の国を排除する枠組みには参加できない」という意向を伝えたという。 (中略)

 日本がこのような判断を下した理由は、「米中対立が激化する中、全面的な“米国追従”では日本の国益を守れないと判断」(読売新聞>10月16日付2面)したためだ。日本も韓国のように「経済と安全保障問題が結びついた課題では同盟国である米国との協力が不可欠」と考えるが、「3万社を超える日本企業が事業を展開しており、多くの観光客が訪れる中国との経済関係を完全に遮断する場合、日本経済に対する打撃は計り知れない」と見ているのだ。 (中略)

 文在寅(ムン・ジェイン)政権が「参加に消極的な立場を示している」として、保守系マスコミが非難している米国や日本、オーストラリア、インドの4カ国の集まりである「クワッド」(Quad)への参加に対する日本の態度も微妙である。日本は民主主義と法の支配などの原則をインド太平洋地域に広げるための協力体の発足には賛成するものの、米国が主張するように「対中包囲」のための集団安保体制を作ることには慎重な立場を保っている。実際、菅義偉首相は先月12日、自民党総裁選挙過程で「アジア版NATOを作れば、アジアで敵味方を作ってしまう恐れがある。米中が対立する中、どうしても反中包囲網にならざるを得ない。日本外交の目指す戦略的外交のあり方や国益に資するとの観点から正しくない」と述べた。米国はまだ、韓国には「クアッドプラス」に参加するよう要請していない。
(引用ここまで)


 韓国の左派紙……というか、極左紙であるハンギョレが政権擁護のためのウルトラCを繰り出しています。
 いわく「日本もやっていることは韓国と同じ」なのだそうで。
 対中包囲網に積極的に関わらず、アジア版NATO設立には消極的。ファーウェイの排除にも協力していないと。
 まあ、個別事例についてはそういう部分もあるでしょうね。
 NATOが一枚岩ではないように、クアッド──インド太平洋戦略についても日米豪印の4カ国がまったく同じことを言うわけがない。
 それぞれに濃淡があって当然ですし、受け入れられることとそうでないことはあるはずです。
 ですが、4カ国やフランス、ドイツ、そしてASEANの海洋国は対中戦略でおおまかに同じ方向を向いている。「自由で開かれたインド太平洋」というコンセプトで通じることができる。
 ちなみに菅総理が自民党総裁選で語っていた「アジア版NATO反対論」は、中国包囲網ということを明白にすることで生まれる軋轢を避けようというものであって、インド太平洋戦略についての反対ではないことにも注意ですね。

 日米は各論でアメリカとの差異はあっても、大枠の対中包囲網を形成するという争論自体では異論はないのです。
 その手段について各国の手段は異なっていたとしても、です。

 韓国はそうではない。
 アメリカや国際社会の目を盗んで南北協力を推し進めようとしているし、そもそもインド太平洋戦略に賛意を示したことはない。
 示したことはないというか、米韓首脳会談後の共同声明では推進に賛意を示したのですがその翌日には「やっぱりあれはなかったことにしてほしい」って言い出したっていうレベル。
 その理由のひとつは「日本が提唱し、推進しているから」でしたね。
 日韓がそれぞれ各論でのやっていることは似ている部分があったとしても、大本の総論が異なっている。

 そもそも菅総理は就任後の電話首脳会談で各国首脳を相手にインド太平洋戦略について語っています
 ただし、韓国・中国を除いて。
 ハンギョレもここまでのひねくれた話を持ち出さないと、外交については政権擁護ができなくなっているのですね。
 

韓国メディアから「日本は韓国大使館、サムスン電子日本支社への差し押さえを検討している」との報道……この荒唐無稽な話が意味するところとは?

【独自】在日韓国大使館・サムスン電子日本支社の差し押さえも検討(朝鮮日報)
 日本の政権与党、自民党が韓国大法院による徴用賠償判決で差し押さえられた日本企業の資産が現金化された場合の報復措置として、東京の在日韓国大使館、サムスン電子日本支社の差し押さえを日本政府に要求したことが18日までに明らかになった。これについて、日本政府は法的検討を行い、困難だとの立場を伝えたが、自民党は依然として強硬対応を求めている。菅義偉首相が最近、徴用企業の資産が売却された場合、訪韓できないとの立場を韓国政府に伝えた背景には自民党のこうした強硬な立場があったとされる。

 複数の東京の外交筋は「自民党強硬派は大法院判決で差し押さえられた日本企業の資産が売却された場合、断交を辞さないほど強硬に対応すべきだとし、東京の韓国大使館とサムスン電子支社に対する差し押さえ案を報復措置として要求した」と述べた。韓国政府を代表する大使館と財界を象徴するサムスン電子に対する差し押さえを求めた格好だ。

 在日韓国大使館は条約に基づく治外法権区域であり、サムスン電子支社は徴用問題とは無関係な民間企業であることから、差し押さえは事実上不可能だ。それでも自民党外交部会を中心にそうした要求が出ており、日本の法務省、外務省などが法的検討を経て、日本の憲法や法律に反しており、そうした報復措置は難しいとの立場を自民党側に伝えたという。

 しかし、自民党からは有事に際し、東京の韓国文化院に対する制裁、日本に駐在する韓国の外交官の人数制限などの措置を取るべきだとする要求を続けているという。別の外交筋は「在日韓国大使館とサムスン電子の差し押さえというのはとんでもない発想だが、自民党がそれを求め、日本政府が法的検討まで行ったという事実が重要だ」とした上で、「それほど日本の保守層が徴用企業資産の売却問題に敏感であることを示している」と指摘した。
(引用ここまで)


 現金化された場合の対抗措置として「韓国大使館、サムスン電子日本支社に対する差し押さえ案」を出せ、と自民党から外務省に対して注文があった、とのニュース。
 自民党の外交部会でそういった話があったということを朝鮮日報がキャッチした……という感じでしょうかね。
 外交部会には外務省の職員が出席して説明を行うことが普通にありますから。

 とはいえ、記事中にあるように在日韓国大使館は治外法権区域。サムスン電子は無関係なことから荒唐無稽な話ではありますが。
 荒唐無稽というか、それ以前の話。テレビとかでこんなん言ったら「こいつはなに言ってんだ」くらいに叩かれてもおかしくはない。
 国連が認めているのも「政府によって国際法違反の被害が与えられた場合、同額を財産没収してもよい」というもの。
 ただ、そういった話をこうしてリークするのは悪くない手段ではありますね。

 朝鮮日報に自民党側からリークがあったと考えるのが自然かな。
 日本側ではこうした荒唐無稽な話すらも俎上に登っているのだ、と。
 でもまあ、それが韓国に……ムン・ジェイン政権に通用するかといったらかなり疑問です。
 なにしろ「大統領は31節の演説で日本に言及したのに日本は無視して対応しなかった。メンツを潰された!」とか言っているって話ですからね。
 もうどうしろと。
 一般的な外交が通用する相手じゃないんだよなぁ。だからこそ、こうした荒唐無稽な話もリークしているという部分はあるのでしょうが。

楽韓さん、本日の動向 - 「戦争を起こす理由」なんて当事者にしか分からない、という話

【PR】Kindle Unlimitedが2ヶ月299円のキャンペーン

 チラッとTwitterにも書いたのですが「中国には日本に戦争を仕掛けるようなモチベーションはない」っていうアレな話について「ああ、『軍事関連になにも触らせない』という戦後日本のやりようは見事に結実したのだなぁ」と嘆息しながら見るしかなかった。
 侵攻の理由なんて千差万別で、相手側には相手側の事情があるということが理解できていない。
 軍事面から見た歴史研究まで封印されたからこそ、こういったマヌケな話を堂々とできるのでしょうね。
 イラクが最後の最後まで「大量破壊兵器は存在しない」という話を認めなかった──「大量破壊兵器がイラク国内にあるように見せかけていた」からイラク戦争は起きたのですが、それは「大量兵器がないことが分かってしまうとイランに舐められる」ということが大きな要因だったことが分かっています。
 それで国がなくなって中東が不安定になってしまったのですから、外からは分からない理由なんていくらでも存在しえるのですよ。

 で、中国についてですが、どうも中国>日米という認識に陥りそうな感じがしています。
 そういう認識……というか勘違いを根拠に戦略を描くとやばいことになるのは戦前の日本のやりかたを見ても分かる通り。

 参考図書としてこちらおすすめ。原題は「Dragon against the Sun」。もうちょっと邦題なんとかならんかったか、これ……。

中国海軍VS.海上自衛隊
武居智久
ビジネス社
2020-09-19


●土曜日投資短信(月曜版)
 積立以外の変化なし。
 あ、個人向け国債10年もの買いました。先週書いた「大半を売る」というのは株式と投信ですね。ゴールドは最後の最後まで持つ予定。少なくとも5年くらいは(笑)。

 今日のKindle日替りセールからのピックアップこちら。