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2020年09月

韓国政府高官「米中対立の中でも韓国の選択肢を制約する必要はない」……じゃあ、軍事同盟の必要性ってなんだよ……

崔鍾建外交部第1次官「米中対立で韓国の選択肢を制約する必要はない」(中央日報)
韓国大統領特別補佐官「中国のミサイルが韓国を狙ったら米国は守ってくれるだろうか」(中央日報)
崔鍾建(チェ・ジョンゴン)韓国外交部第1次官が29日、米国と中国の対立により韓国が圧迫される外交状況について「私たちが自ら選択肢を制約する必要はない」と述べた。

崔次官はこの日、MBNと東アジア研究院が主催した「米中戦略競争と韓国の中堅国外交」フォーラムで「一部では最近の国際政治の現実の中で、韓国の外交が直面している状況を『クロスファイア(crossfire、十字砲火)』に例えることもある」と述べた。

崔次官は「ここには、韓国が大国の間に挟まれた状態で攻撃されているという認識が内包されたものと思われる。しかし、このような新冷戦的思考で私たち自身の選択肢を制約する必要はない」とし「新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)と地政学的対立により不毛な国際環境の中でも、韓国の外交は国益の最大化を目指し、3つの方向性を追求して地道に進んでいる」と述べた。

崔次官が発表した3つの方向性は、戦略的活動空間を広げる拡大協力外交、国益と原則に基づいて決定する一貫性のある外交、企業を支援して未来国家競争力を確保するための戦略的な経済外交だ。

崔次官は「韓国の外交・安保の根幹の韓米同盟をお互いに助け合う未来志向の方向に発展させていく一方、韓中の戦略的協力パートナー関係を一層充実した成熟の段階に発展させたい」とし「日本を含む周辺国との戦略対話と多層的で小規模な多国間協議も活性化する」と述べた。
(引用ここまで)

韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官は「米国が中国に対抗して軍事同盟を作り、韓国をここに参加しろと(圧迫)するなら、(韓国政府は)存在論的な悩みに陥るよりほかはない」と話した。

文氏は27日、両国のシンクタンクである韓国の「東アジア財団」と米国の「アトランティック・カウンシル」が主催したビデオセミナーの演説でこのように述べて、「米国は韓国の唯一の同盟で、中国はわれわれの戦略的パートナーだ。したがってわれわれの中心軸はもう少し米国に近くにある」と明らかにした。その一方で、米中が対立しながら周辺国に選択を強要する場合、その前提が揺れかねないとも指摘した。

文氏は、韓国の立場で米国は第一の同盟で中国は戦略的な経済パートナーだとしつつ、米国が一種の反中軍事同盟に加入するよう強要するなら、これは韓国に実存的ジレンマになると明らかにした。

文氏は韓国がTHAAD(高高度ミサイル防衛体系)を追加配備したり中国を狙った中距離弾道ミサイルを配備したりする場合、南シナ海などの軍事訓練に合流する場合、中国は韓国を敵とみなすと話した。

この場合、中国がミサイル「東風」を韓国に向けて狙い、韓国防空識別圏(KADIZ)はもちろん西海(ソヘ、黄海)で軍事的挑発を行うだろうとし、この場合「米国は韓国を守ってくれるだろうか」と反問した。

文氏は中国はロシア、北朝鮮を含めた「北部3国間同盟システム」を強化するだろうとし、この場合、中国は1958年以降中断している武器を含む北朝鮮との軍事および物流支援を再開するだろうと懸念した。 (中略)

文氏は、北朝鮮の非核化を促進するために終戦宣言が出口ではなく入口になるべきだという立場も明らかにした。

文氏は「終戦宣言は(韓半島から核をなくすための)韓半島(朝鮮半島)平和プロセスを促進するためのもの」としながら、政治的な平和宣言だと説明した。
(引用ここまで)


 「米中対立で韓国は自らの選択肢を制約する必要はない」ですって。
 同盟ってものをどう考えているのやら。
 選択肢を制約する選択をするのが同盟であって、そこに利益があるから締結したはずなのですけどね。
 この発言をしたチェ・ジョンゴン外交部第1次官は大統領府から次官として派遣されています。いわばムン・ジェインの意向を外交部に反映させるために派遣された人物といえます。
 昨年のGSOMIA破棄でも最後まで破棄継続を主張していた「自主派」の一員です。
 つまり、この「韓国は自らの選択肢を制約する必要はない」との発言はムン・ジェインの言葉そのものであると考えてよいはず。

 それに先だって大統領特別補佐官であり、ムン・ジェイン大統領の外交メンターでもあるムン・ジョンインからは「中国が韓国を攻撃した際に、アメリカは本当に守ってくれるのか」と疑義を挟んだとのこと。
 THAADミサイルを追加配備したり、南シナ海での軍事演習に合流したら中国は韓国を敵とみなすだろう、と。
 その延長線上で中国が韓国を攻撃したらどうするのかと。
 そんな事態に陥りたくないので、アメリカとも中国とも距離をとって外交を行うと。

 これもムン・ジェインの外交方針そのものといえるでしょう。これまでムン・ジョンインの述べてきた言葉はそのままムン・ジェインの言葉となってきましたから。

 「韓国は自らの選択肢を制約する必要はない」
 「中国が韓国を攻撃したときにアメリカは守ってくれるのか」

 だから中国とアメリカを等距離で扱うと。
 ……もう韓国から同盟破棄したら?

 

韓国メディア「EUがWTO事務局長戦で韓国からの候補を支持しなかったのは日本のロビー活動が原因! これがその証拠だ!!」……え、それなの?

WTOオコンジョイウェアラ候補、日本の首相に「真のリーダーシップ」の賛辞(朝鮮日報・朝鮮語)
世界貿易機関(WTO)事務総長選挙でユ・ミョンヒ産業省通商交渉本部長と競合しているナイジェリアの出身オコンジョイウェアラ候補が日本の首相に向かって、「真のリーダーシップ」という賛辞を送ったことが分かった。日本は、今回の選挙で「反ユ・ミョンフイキャンペーン」を行ったことが分かっている。

オコンジョイウェアラ候補は最近、Twitterで2050年までに「無炭素社会」に行くという菅義偉首相の計画に言及し、これを「真のリーダーシップ(true leadership)」と表現した。また「日本は今、グリーン成長のための機会を得た」とも賞賛した。日本政府は「どの候補を支持するか明言は避ける」としたが、日本がナイジェリアの候補を押していることを示した状況が現れたのだ。

先月発足した菅内閣は、ユ本部長が次期WTO事務総長になるのが、日本の世論と国益に良くない判断を下したという。ユ本部長は、日本が昨年徴用賠償判決に対する報復措置として輸出規制を行い、これをWTOに提訴した際の責任者であるが、今後の日本の不利益になることがあると判断したものである。

特に韓国政府が力を入れた欧州連合(EU)が、ナイジェリアの候補を支持するのに至ったのには、日本のロビーが一定以上作用していたものと思われる。このために一部では「昨年、政府与党主導の反日ムーブがブーメランになって帰ってきた」という話が出た。
(引用ここまで)


 WTO事務局長選挙でオコンジョイウェアラ候補者が日本と通じている証拠がこれだ!



 うーん?
 2050年までに脱炭素社会を達成するという話についての賛意としか見えませんけどね。
 ま、こうしてなんでもかんでも日本のせいにしておけば韓国では通用するのでしょうけども。

 EU27カ国が揃ってオコンジョイウェアラ候補を支持したのは日本の裏工作があったから、なんですって。
 ……これについては以前であれば「韓国の被害妄想」と笑い飛ばしていたことでしょうが。
 安倍政権からこっちの日本の動きであれば、笑い話ともいえないところ。

 EUに対してユ・ミョンヒ候補の資質を問う、くらいのことはしていたかもしれませんね。
 実際、ユ・ミョンヒ候補は日本の輸出管理強化についてアメリカを味方につけようとして渡米したりなんだりで、最終的には日本をWTOに提訴した紛争手続きの当事者なのですよ。
 そういう意味で「WTO事務局長」にふさわしいのか、という話くらいはあってもおかしくはないかな。

 さすがにムン・ジェインがヨーロッパ歴訪で冷遇されたのは日本のロビー活動が原因だっていうムン・ジョンイン特別補佐官の妄言はアレだとは思いますが。
 まあ、EUの支持がオコンジョイウェアラ候補に向かった一因、くらいとしてはあるのかもしれません。
 あと名前は「ヌゴジ・オコンジョ=イウェアラ」なのですね。

韓国の空港鉄道の新社長に与党政治家が天下りで就任……まーた身内人事か……

「万年赤字」空港鉄道、非専門家の与党政治家が社長内定(中央日報・朝鮮語)
20年前の設立以来、長年の赤字にあえぐ空港鉄道がはじめて鉄道と特別な縁がない政治家出身の社長を迎えるようだ。これまで空港鉄道は、主に国土交通省とコレイルなど鉄道関連機関の関係者が社長を務めてきた。

29日、国土部と鉄道業界によると、近いうちに任期が終わるキム・ハンヨウン空港鉄道社長の後任として共に民主党所属の前国会議員である李某(50)氏が内定した。忠清北道に選挙区を置くこの前議員は、補欠選挙を通じて20代国会に進出しており、過去21代総選挙では、落選した。

当初空港鉄道の社長に国土部で鉄道関連業務を長く務めてから退職した人物が有力と伝えられていたものの、前議員が終盤に急浮上したことが分かった。2001年に設立された空港鉄道の歴代社長は建設会社の関係者や国土部、コレイル出身の人物たちであって、これまで政治家出身は一人もいない。

空港鉄道は現在、KB空港鉄道私募特別資産投資信託が株式の66%を持つ筆頭株主であり、国土部が残り34%を保有している。匿名を要求した国土部の関係者は、「空港鉄道社長選任において国土部は特別な関与をしておらず、詳しい経緯は分からない」と話した。

政治家出身が社長に内定したというニュースに鉄道業界では少なくない恐れが出てくる。2007年開通から需要不足に苦しんで莫大な政府補助金が投入された空港鉄道に非専門家の社長が来る場合、経営改善などが正常に行われるのが難しいためだ。

空港鉄道に対して投入された政府支援金は3兆2000億ウォンに達する。開通後から2015年までに、少なくとも営業収益確保(MRG及びminimum revenue guarantee)名目的にはとして、後には「コスト保全方式(SCS及びstandard cost support)」を適用して支援した金額である。空港鉄道の建設に投入された民間投資額(3兆110億ウォン)をすでに超過している上に、今後も2040年までに政府が埋めなければならないお金が8兆ウォン台に達すると予想される。
(引用ここまで)


 A’REXこと仁川空港鉄道は「空気鉄道」とも呼ばれています。
 需給予想を大幅に見誤り、常にガラガラであるところからそのように呼ばれているのですが。
 ま、当然のように2007年の開業以来、赤字続きでどうにもならないというのが実情。
 仁川国際空港からソウルに行くのに直通運転で40分。運賃は8000ウォン。便利なんですけどね。
 実際に乗ってみると1車両にひとりだけとかいうこともあるほどでした。外国の電車で寝そうになったのははじめての体験でしたよ。
 ソウルまでタクシーだと2万円くらい。外国人狙いでぼったくりタクシーでその数倍を請求するような輩が横行しているのですから、安全かつ確実な交通手段である空港鉄道はもうちょっと客が入ってもいいような気はするのですが。

 まあ、そんな空港鉄道の新社長が与党の前議員になるのではないか、という話。
 ムン・ジェイン政権による「落下傘就任」(天下り)の社長誕生ですね。
 公企業に対しての天下りはパク・クネ政権に比べても増えていますし、それ以上に恩賞として大使、公使就任が異様に多い
 高捜処を設立して捜査の手が自らに伸びることを禁止し、手近なポストを身内で固めてウリの結束を強める。
 どうせコロナ禍もあって赤字で公的資金投入は間違いないのだから、新社長が政権に近いほうがいいという思惑もあるのかもしれませんね。

 韓国らしいというか、ムン・ジェイン政権らしい風景です。

WTO事務局長選挙、投票で圧勝したナイジェリア候補をアメリカが支持せずに結論持ち越し。韓国候補は漁夫の利を狙う展開に

「米国はWTO次期首長にナイジェリアの候補支持しない」(聯合ニュース・朝鮮語)
韓国候補が劣勢 ナイジェリアとの支持の差開く=WTO事務局長選(聯合ニュース)
米国が28日(現地時間)、世界貿易機関(WTO)事務総長評価調査で優勢を占めるナイジェリアの候補を支持しないと明らかにしたロイター通信が報じた。

米国はこの日午後3時WTO本部で開かれた全加盟国対象大使級会議で、ナイジェリアのオコンジョイウェアラ候補を次期WTO事務総長に支持しないと述べた。

事務総長選挙を管掌してきたデビッド・ウォーカーWTO一般理事会の議長がオコンジョイウェアラ候補が事務総長選出のための決戦ラウンドで、より多くの得票をした会議で発表したことによるものである。
(引用ここまで)

 事務局長選の最終候補には韓国産業通商資源部の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長とオコンジョイウェアラ氏が残っており、加盟国による全会一致で次期事務局長が決定する。WTOは同日午後には加盟国全体に調査結果を発表する予定で、オコンジョイウェアラ氏の選出を提案することが予想される。主要加盟国がどのような立場を明らかにするか注目される。

 ただ、163カ国・地域のうち、オコンジョイウェアラ氏が104カ国・地域の支持を得たとされる。消息筋は「これ程の票差を覆すのは難しい」としながら、韓国を支持する米国の立場もあるため、兪氏が辞退するかどうか今後の対応に苦心するだろうと説明した。
(引用ここまで)


 下馬評通りにナイジェリアから出馬しているオコンジョイウェアラ候補が加盟国164ヵ国から100票以上と多くの票を集め、逆転は難しい状況となっています。
 それでも反中国を掲げるアメリカは「中国の息のかかったナイジェリアからの候補を拒絶する」ということで、今日未明にもと期待されていた選出は一旦なし。
 韓国から出馬しているユ・ミョンヒ候補には事務局から「辞退してはどうか」という打診が来ているとのことですが、現在のところまで韓国側には辞退するつもりはない模様。

 とはいえ、WTOは上級委員会が機能停止に追い込まれているなど、改革待ったなしの状況であるのも間違いない。
 アメリカはその辺りで自国有利な形の交換条件にする、というところですかね。
 韓国はムン・ジェイン大統領自らが電話首脳会談でユ・ミョンヒに対しての支持を繰り返し求めるなどしていましたが、少なくとも現在では力及ばず。
 というか、オコンジョイウェアラ候補の得票はほぼ2/3に届く圧勝。思っていた以上の大差がつきましたね。
 アメリカがどこまで我を通すつもりなのか、という完全に「韓国」というものが関係ない戦いを繰り広げざるを得ない状況になりました。

 日本が「敵の敵は味方」としてオコンジョイウェアラ候補を支持したように、アメリカは「敵の味方は敵」として支持せずにユ・ミョンヒ候補支持に回る。
 WTO事務局長の座をめぐってちょっとした外交戦が繰り広げられているわけで、その辺りも興味が尽きない感じです。