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2020年10月

韓国外相のカン・ギョンファ、訪米するもポンペオ長官とはワーキングランチと格の低さを露呈……バイデン新政権の外交担当と会えるかどうかも不明

【独自】韓国外交部が発表した康京和・ポンペオ長官会談は「ワーキングランチ」(朝鮮日報)
 韓国外交部(省に相当)が先ごろ発表した「韓米外交長官会談」は、簡単に昼食を取りながら協議を行う「ワーキングランチ」形式であることが9日、分かった。

 米国務省は8日(現地時間)「マイク・ポンペオ国務長官は9日正午、国務省内で韓国の康京和(カン・ギョンファ)長官との『ワーキングランチ』に臨む」と発表した。これに先立ち韓国外交部は今月5日「康長官とポンペオ長官が韓米外交長官会談を行う予定」として「(各種の懸案について)踏み込んだ協議をする」と明らかにしていた。韓国外交部は完全な格式に則った二者会談を行うかのように発表したが、実際には昼食時間を利用したワーキングランチになるわけだ。

 康長官の今回の訪米は、米大統領選直後の政権交代期に行われるため、外交関係者だけでなく韓国政界内でも物議を醸した。康長官も8日の出国直前、記者団の質問に「デリケートな時期」と述べた。今回の訪米タイミングが何かと物議を醸していることを意識した発言だった。トランプ大統領が選挙結果を不服とし、当選確実となったジョー・バイデン氏側と摩擦を引き起こす中、韓国の外交長官がトランプ大統領の側近と会うという状況が演出されるからだ。

 こうした中、康長官が臨む韓米長官会談も格の低い「ワーキングランチ」であることが分かり、このランチのためにわざわざ訪米する必要があったのかとの指摘も出ている。康長官が11日までの訪米期間中にバイデン氏側の外交ラインと会うだろうという一部メディアの報道もあったが、外交部はこれについて「明らかにできない」との立場だ。
(引用ここまで)


 この訪米は以前から予定されていたものですね。
 10月にトランプ大統領の新型コロナ罹患を受けてポンペオ国務長官の訪韓が取りやめ(でも、日本でのクアッド外相会談には出席)になり、かつ月末のアジア歴訪でも韓国訪問がなかったことで「韓国パッシングなのでは?」という話が出まして。
 今月頭の大統領選直前に「カン・ギョンファ外交部長官が訪米してポンペオ国務長官と会談する」という話が出て、パッシング云々の騒ぎは収まったのですが。
 バイデン前副大統領が当選したらどうするのだって話は当然あったのですよ。
 まあ、その時はその時でバイデン政権の外交担当者と会えばいい、くらいのつもりだったのでしょうね。

 ただ、実際に政権交代がなってしまった現在ではどうにもタイミングが悪いというか。
 いかにも持っていないなぁ……と。

 4年前、当時の安倍総理が当選直後のトランプに会いに行ったのはよいのですよ。
 次期大統領のトランプに顔繋ぎに行くことができた。まあ、現職がいるのに次期大統領に会うとは何事だという意見もありましたが。
 南米に行く用事があったついで、というのもありましたしね。
 次のカウンターパートとして会うことができた、というわけです。その後の日米蜜月状態は記憶にまだ新しいところ。

 今回のカン・ギョンファはカウンターパートではないからバイデン次期大統領に会うことはできない。
 次期国務長官が決まっているわけでもないので会うことはできない。
 かといってポンペオ国務長官に会ってもなにができるというわけでもない。
 おまけにワーキングランチでの会談と扱いの低さは再確認できてしまうっていう。
 なんだろ……ホント、「持ってない」よなぁ。
 政治家の根本としての資質として必要なんですよね。運って。

韓国・北朝鮮・中国ともに「トランプ再選」を願っていたのではないか、というそれぞれの事情

北朝鮮と韓国が「トランプ勝利」を熱望した理由(現代ビジネス)
トランプ再選を待ち望んでいる首脳もいないわけではない。日本の近隣では、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅大統領だ。
なぜ、両政権はトランプ再選を願うのだろうか。その戦略は東アジアの安全保障にどんな影響を与えるのだろうか。 (中略)

北朝鮮がトランプ再選に期待をかけるのは、2019年2月に決裂した米朝首脳会談のリターンマッチを願うからだ。
当時、トランプ大統領は北朝鮮が「寧辺(ニョンビョン)核施設+α」の廃棄に応じれば、制裁の緩和が可能だと主張した。金正恩氏は当時、寧辺核施設だけの放棄にこだわり、会談は物別れに終わったが、「寧辺核施設+α」の提案は、北朝鮮にとって悪くない話だ。
米政府は韓国に対し、北朝鮮の核関連施設は300近くあると説明している。このうち、ウラン濃縮施設だけで10カ所前後にのぼる。このうち、数か所の廃棄に応じたところで、北朝鮮にしてみれば痛くもかゆくもない。 (中略)

金正恩氏にしてみれば、一刻も早くトランプ大統領と会談し、核関連施設の一部廃棄と引き換えに外貨を得る道筋をつけたいところだ。 (中略)

ソウルの政界関係筋は「文政権の本音は、トランプ再選。この政権の唯一最大の関心事項は南北関係でレガシーをつくることだからだ」と語る。
トランプ再登板により、米朝首脳会談が再び開かれ、北朝鮮による一部核廃棄と米国による制裁の一部緩和が合意されれば、文在寅政権が待ち望んでいた北朝鮮に対する経済支援が可能になる。北朝鮮から南北協議の席で「散々やると言って、何も進んでいない」となじられてきた南北の鉄道連結事業や、北朝鮮の名峰金剛山(クムガンサン)への個人観光なども実現できるかもしれないと期待しているからだ。
(引用ここまで)


 まだまだ続くバイデン新政権の話。
 今回は朝日新聞の牧野愛博氏の記事。
 韓国、そして北朝鮮はトランプ再選を願っていた、というもの。

 ま、正直なところとしては「ビジネスマン」であるトランプ大統領のほうが、「政治家」であるバイデンよりも与し易い部分はあったでしょうね。
 昨日もちらっと書きましたが、「アンチオバマ」であるトランプ大統領のやりようというのは分かりやすい部分が少なくなったのです。
 「DEAL」が大好きだったというのは米朝交渉を見ても分かるところ。
 ま、さすがにベトナム・ハノイでの会談はビジネスマンとしての姿よりも、政治家としての判断を優先したようでしたけども。

 これはなにも韓国・北朝鮮に限ったことではなく、中国も同様だと思われます。
 バイデン新政権になったところで対中国路線というのが大きく変化するとは思えない。
 以前と比べれば世界的に中国への世論というものは厳しくなっていますからね。
 であれば、中国の本当の急所である人権云々を言い出してくるであろうバイデンよりも、ビジネスマンであるトランプのほうがマシ、という考えかたで。

 実際にはバイデン新政権になることで大きく世界は移ろおうとしているわけですが。
 あまりにもアメリカの分断が深くなりすぎたことで、それを外に責任転嫁する……ということはあり得るかもなぁ。
 「中国こそが我々の富と雇用を奪った相手なのだ」なんて話はトランプ的ではありますが、ひとつの事実でもありますしね。


韓国メディア「バイデンは副大統領時代に安倍総理に対して『失望した』と声明に入れた人物だ」……いや、だからといって韓国に肩入れしてくれるわけじゃないだろうに

7年前の安倍氏の靖国参拝…米国の声明に「失望」入れたのがバイデン氏(中央日報)
日本では、バイデン氏が同盟国を重視する路線を取っていることから、現在進行中の在日米軍駐留費用分担金交渉もさらに容易になるのではないかとの期待もある。トランプ大統領は日本側に年間在日米軍駐留経費を現在の4倍にあたる80億ドル(約8265億円)を要求したことに比べて、バイデン氏はより合理的な姿勢を取るだろうとの期待からだ。

日本メディアは「(バイデン氏は日本を含めた)同盟国を重視する路線への転換を明言する」としながら「在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)交渉でも、トランプ政権に比べ大幅な負担増を求めないとの見方が強い」と報じた。

ただし、中国に対する圧迫を強化してきたトランプ政府とは違い、バイデン氏の場合、東シナ海へのさらなる進出など中国の影響力拡大を許す懸念もあるとこのメディアは伝えた。

韓日関係にも影響を及ぼすだろうという観測も出てくる。

バイデン氏は上院議員時代に外交委員長を務めたほか、2009~2017年には副大統領としてオバマ政府の外交政策を支えて韓日米共助を強調してきた。

2013年12月3日、当時安倍晋三首相との会談後の共同記者会見では「(韓国と日本の)協力と関係改善が重要だ」と述べていた。当時、韓日葛藤が悪化の一途をたどっていた時期で、関係改善を促すメッセージを出したものだ。

また、副大統領時期後半期である2016年8月26日、米国時事雑誌「ATLANTIC(アトランティック)」が掲載した「地政学治療師-バイデン副大統領との対話(The Geopolitical Therapist-A conversation with Vice President Joe Biden)」という題名のインタビュー記事で、韓日首脳間交渉を仲介した経験を公開したことがある。

このインタビューでバイデン氏は、自身が安倍当時首相の要請を受けて朴槿恵(パク・クネ)当時大統領と電話会談を行ったと紹介した。バイデン氏は「私は合意に至る交渉をすることはないが、2人(朴、安倍)とは個人的な関係を持ち、彼らが私を信頼していたから、結局は相談相手になることができた。夫婦関係を修復する『離婚カウンセラー』のようだった」と述懐した。

2013年12月に安倍氏が靖国神社を参拝した時、米国政府の強い批判声名を主導したのもバイデン氏だった。当時の日本経済新聞報道によると、バイデン氏が安倍氏に事前に電話をして、靖国を参拝しないよう迂回的に勧告したが、参拝を強行したため国務省の非難声明に「失望(disappointed)」という一言を入れるように主導したという。

上記のようなことから、韓日関係に無関心な態度を示していたトランプ政府とは違い、バイデン氏は懸案により直・間接的に介入する可能性がある。
(引用ここまで)


 バイデン前副大統領が当選したことによって面白いことに、韓国が「バイデン大統領は日本に対してどのような政策を持ち出すか」ということを主眼とした記事を書いています。
 昨日も「バイデンは果たして親日傾向のある人物なのか」というファクトチェックが行われていた記事を紹介しましたが。
 あれも韓国人の間で「バイデンは親日人士だから韓国に辛くあたるに違いない」という風説が広まったことに対してのものでした。
 韓国ではアメリカの大統領に対して政策や人となり以前に「親日であるかどうか」が語られるのですね。

 で、今回の記事は「安倍総理の靖国神社訪問に際して『disappointed』の文字を入れるよう主張したのはバイデン副大統領(当時)だったのだ」という記事で安心しようとしていると。
 ですが、バイデン政権が日韓関係により強く干渉してくる、ムン・ジェイン政権と菅政権のどちらに不利かということを考えてみたほうがいいような気がしますけどね。
 バイデンが副大統領時代に結んだ慰安婦合意を破棄し、今度は日韓基本条約すら無視しようとしている。
 米韓関係だけ見ても韓国は明白に離米路線をひた走っているわけで。
 バイデン政権になったからといって米韓関係が劇的に改善するとも思えませんわ。

 トランプ政権下では苦渋をなめてきたので、バイデン政権に期待したいということなのでしょうが。
 苦渋を舐めてきたのは米韓関係だけでもないでしょうに。
 対中国でも対ヨーロッパでも、そしてもちろん日本に対しても。
 ムン・ジェイン政権が外交でうまくやっている相手なんてどこにもないと思いますがね?
 もちろん、北朝鮮を含めて。

 噂では「外交王」として世界に君臨して、ホワイトハウス内部にムン・ジェインファンクラブができているということなので、私の知らない世界線では偉大な大統領として崇められているのかもしれませんが。
 少なくとも現実では米朝会談で一気に核問題の解決を目論んだものの、狂言回しに失敗して米朝双方から信頼を失った人物でしかないですからね。

 個人的にバイデン政権で気になるところがあるとしたらスーザン・ライスが国務長官になるのだけは避けてほしいかな……といったところ。
 あれだけはいかん。