エイブラムス韓米連合軍司令官(在韓米軍司令官兼務)は20日、米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管時期と関連し、運用能力の検証は続いているがまだ行程が残っているとし、文在寅(ムン・ジェイン)政権が公約として掲げた任期内(2022年)の移管は「時期尚早」との見解を示した。就任2周年を記念して行われた記者懇談会で明らかにした。
韓国政府は文大統領の就任後、作戦統制権の移管完了時期について、期限を定めず、「早期転換の推進」と政策を調整したが、軍は文大統領が大統領選の公約で掲げた任期内を目標にしているとの見方が強かった。
エイブラムス氏の発言は22年はもちろん、「早期推進」とする韓国政府の立場とも多少異なる米国側の見解を改めて示したものとみられる。
エイブラムス氏はその一方で、「韓米軍事同盟はこれまでになく強固である」とし、「われわれは共に韓米同盟にとって最大の利益になる方向で意思決定をしていく」と述べた。作戦統制権の移管を巡り、一部で提起される韓米間のずれに対する懸念を意識した発言とみられる。
また在韓国国連軍司令部の再活性化については、「将来的に、国連軍司令部を戦闘司令部に変えるという『秘密計画』は絶対にないことを明確にする」と強調。米国が北東アジア地域の国際秩序を主導することを目標に、国連軍司令部の再活性化を推進するという一部の観測に改めて反論した。 (中略)
ただ最近米国が作戦統制権の移管や連合軍司令部の解体、未来連合軍司令部創設などに備え、国連軍司令部の役割を再調整しようとしているとの見方が出ている。
(引用ここまで)
エイブラムス在韓米軍司令官が「ムン・ジェイン大統領の任期中に戦時作戦統制権の移行? しないけど、なにか?」と表明。
まあ、正直なところ時間切れ。
これから戦時統制権を移行するとしても、とてもじゃないけども間に合わない。
となると、ムン・ジョンイン特別補佐官が言っていた「大統領が決断すれば米軍は韓国に居座り続けることはできない」って強硬手段が残っていますが。
これは米韓軍事同盟を完全に解消する、ということになる。
ムン・ジェインの意向としてはあくまでも「北朝鮮との連邦制等の南北統一のための足掛かり」くらいなのでしょうけども。
アメリカから見れば完全な中国への傾倒宣言でしかない。
……常識から考えれば「そんなのやるわけがない」となるのですが。
去年のGSOMIA破棄も「常識で考えればあり得ない選択肢」だったのですが、飄々とやってのけましたからね。
さすがにアメリカにぶっ叩かれて撤回しましたが。
あれでどれだけ「自主派」「民族派」と呼ばれている連中がムン・ジェイン政権で主流となっているか分かりましたね。
北朝鮮から「米軍を追い出せば云々」という条件を出されたら、どうなるか分からないのですよ。ホントに。