中国が自国キムチレシピを国際標準化団体である国際標準化機構(ISO)規格に合わせて制定した。
民族主義性向が強い環球時報は29日、中国市場の管理・監督の専門メディアである中国市場感官報を引用して、中国が主導してキムチ産業の6つの食品の国際標準を制定したと伝えた。
環球時報、中国のISO認可獲得にキムチ宗主国である韓国は屈辱を受け、韓国メディアが怒っていると紹介した。 (中略)
今回ISOキムチの国際規格制定には中国とトルコ、セルビア、インド、イランなど5つのISO加盟国が参加した。
環球時報は「中国のキムチ産業は、今回の認可国際キムチ市場での基準になった」とし「私たちのキムチ国際標準は、世界の認定を受けている」と主張した。 (中略)
しかし、農林畜産食品部は、今回のISO国際標準の制定が、中国のキムチが国際標準になったということを意味するものではないと述べた。
農食品部は説明資料を通じて「私たちのキムチ(Kimchi)に関する食品規格は、2001年の国連国際食糧農業機関(FAO)傘下の国際食品規格委員会で加盟国が既に国際標準として定めたことがある」とし「今回ISO 24220に制定されている内容は、泡菜に関する事項であり、これは四川省の漬物だ」と説明した。
農食品部は、特に「ISO文書も泡菜と明示し、その食品規格がキムチには適用されないという内容が明示されている」と強調した。
(引用ここまで)
中国が四川の泡菜についてISOを取得した、とのニュース。
環球時報が「中国がキムチの標準化に成功した。韓国メディアは歯噛みしている」というニュースを出してきて、韓国側は「えーっと?」ってなっているっていう。
実際のISOを見ると四川の泡菜についての標準化であって、キムチの標準化をしたわけではない……とのことですが。
それに対してわざわざ韓国政府がコメントしているのもちょっと面白い部分ではありますね。
ただ、こういうひとつひとつのものについて、中国の強気さというものが見えてきている……というところに注目すべきだと思うんだよなぁ。
環球時報は英語版の中国国営紙。
つまり、中国政府の意向が色濃く反映されている。
こうして「漬物の宗主国」というようなしょうもない部分にまで強気で、覇権を握ろうとしている。
アヘン戦争からの失われた200年を取り戻そうとしているのです。
「ゴルフの起源は中国」という物言いをしてきた時に、笑っていないでその物言いの真意に気がつくべきだったのかもしれませんね。
あとこういうことは韓国もよくやっていたことです。
日本の醤油とひとまとめにされてきた韓国のコチュジャンだのなんだのの「Jang」をマーケティングで浸透させるべきだ、というような話をしてましたし。
コチュジャンを国際標準化して「日本の味噌ではない韓国のコチュジャンが認められたのだ」みたいなことをやっています。
中国と韓国で似た者同士であるという部分は少なからずあるということですね。