今朝起きたら、Spotifyから大量のK-popの楽曲が消えていた。Twitterを開くと、世界中の音楽ファンやアーティストがお気に入りのアーティストの曲が配信されなくなったことを知り、TLは騒然としている。 (中略)
現段階ではアメリカだけでなく、カナダやUKなどでも同じ状況が報告されている。さらに削除されている楽曲は、全てKakao Mがライセンシングを行っているものばかり。つまり、Kakao Mをディストリビューターとして利用し、Kakao Mを通してリリースされた楽曲がSpotifyから撤去されているのだ。 (中略)
「Kakao Mは独自のストリーミングサービス「Melon」を運営しており、韓国の音楽・ストリーミング業界をほぼ独占している。数年前に韓国でサービスを開始したAppleMusicは、韓国の音楽を使用するライセンスを求めていた。AppleMusicは韓国でサービスを開始した数年前、韓国音楽のライセンスを求めて三大代理店(SM, JYP, YG)と音楽契約を結んだが、Kakao Mから音楽を入手することができなかった。 (中略)
正式にSpotifyのサービス展開が始まり、韓国の公式サイトができて大々的に宣伝されるようになれば、その良さがより多くの人に知られるようになり、Melon独占権が薄れていくということでもある。
そこで、Kakao Mは全世界のSpotifyで彼らの音楽ライセンスをブロックすることにしたのだ。」
(引用ここまで)
音楽のサブスクリプションサービスのひとつであるSpotifyから今日になってK-Popの多くの音源が消え失せたとのこと。
その理由は韓国でそれらの音源のストリーミングサービスをしているMelonを経営しているKakaoMが、Spotifyとのグローバル契約を打ち切ったからだ……という推測が出ているそうです。
Spotify、KakaoMの双方が互いに「相手が契約打ち切りをしてきた」とする声明を出していて、実際のところは不明なのですが。
ま、どちらにせよ今日をもって契約が打ち切られているのは実際。
ちょっと面白かったのは国内だけでは事業規模が小さいので海外展開をせざるをえなかったはずの韓国音楽界が、国内ユーザーの囲いこみに走り出したというシチュエーション。
要するにですね、世界のストリーミングで入ってくるお金よりも、国内でストリーミングを囲いこんで自社経営しているほうが儲かるという判断ですから。
音源販売ではコピーされるだけで立ちゆかなかった韓国の音楽業界ですが、ストリーミング、かつサブスクリプションであればなんとかなるということでもあるわけです。
というか、Kakao Mの視点では思ったよりも海外でストリーミングされても儲からない……ということなのかな。