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2021年06月

「日本は敵性国家」発言で知られる大統領候補、持論のベーシックインカムを公約にするものの微妙にしょぼい……

月8万ウォン「国民小遣い」与えようと... 毎年52兆ウォン注ぐというイ・ジェミョン(韓国経済新聞)
イ知事はこの日、国会の記者会見で「ベーシックインカムを国家政策として導入して租税抵抗を最小限に抑え、低負担・低福祉国家から中負担・重福祉国に行く大転換の道を開くだろう」とこのように明らかにした。

彼は「ベーシックインカムの最終目標金額は、基礎生活受給者の生活費水準の月の50万ウォンで判断する」と言いながらも「財源の都合上、次期政府の任期内には青年に年200万ウォン、その他全国民に年100万ウォンを支給する」と公約した。満19〜29歳の青年700万人には基本的な所得100万ウォンのほか、青年基本所得100万ウォンを追加支援するという説明だ。政権発足翌年の2023年には年間25万ウォンをはじめとして、2027年までに年間100万ウォンに拡大するという計画だ。基本所得は現金ではなく、消費期限が定められた「時限付き地域通貨」として支給する方針である。

イ知事は財源調達案として、土地所有者の国土保有税と企業の炭素税導入を提案した。彼は「国土保有税を1%だけ賦課しても、約50兆ウォン」とし「徴収税の全額を国民に均等支給する抵抗を低減二極化を緩和するなどの効果がある」と主張した。

政界では、イ知事の基本所得構想をきっかけに、次期大統領選挙を狙った「ばらまき競争」が加熱されるとの見通しが出ている。この知事のほか、イ・ナギョン前民主党代表(軍除隊者3000万ウォン)、チョン・セギュン前首相(社会新人1億ウォン)が「現金ばらまき」公約を出した。これらはまだ正確な財源案は出していない。キム・ドゥグァン民主党議員(20歳のときに6000万ウォン以上)とパク・ヨンジン民主党議員(60〜90歳の6億ウォンの年金)もそれぞれ青年と高齢者のための公約を提示した。野党も選別支給はあるが、工程所得(ユ・スンミン前議員)、安心所得(オ・セフンソウル市長)などの名前で現金支払いの競争に参加した。

専門家は、国家財政上持続可能でもなく、後世に「財政爆弾」を押し付ける公約と指摘した。李仁實ソガン大経済大学院教授は「基本的な生活水準を確保した韓国のような国では、ベーシックインカムの効果は小さい」とし「財政は財政の通り使うべきで、仕事のインセンティブが減るだけだろう」と批判した。
(引用ここまで)


 「日本は敵性国家」等の反日発言で知られているイ・ジェミョン京畿道知事の基本政策はベーシックインカム。
 「公正性」を掲げることで、若い世代の支持を得ようとしているわけですね。
 ただ、批判も大きく「最大の公約ではない」とか言っていることも多いようです。

 んで、今回は「大統領になったら年100万ウォン、29才以下には年200万ウォンを出す」としています。
 ……意外としょぼめなところに落ち着いたなぁ。
 年500万ウォンくらいはやるのではないかと思っていたのですけどね。
 韓国政府のプライマリーバランスはだいぶ崩れつつある。ムン・ジェインのばらまき政策とコロナ対策で支出が大きくなりすぎているのです。
 そこに加えてベーシックインカムはできない……ということか。
 まともな判断で面白くないですね。

 さて、大統領選挙ですがユン・ソンニョル前検察総長とイ・ジェミョン知事の一騎打ちのように語られてきましたが。
 じわりとイ・ナギョン元首相が支持率を伸ばしています。
 不倫騒動や実兄を精神病院に強制入院させたなどスキャンダルの多いイ・ジェミョンを嫌い、かつ党内をまとめようとしているイ・ナギョンにムン派の支持が集まりつつある……という様相に見えます。
 現在はまだ共に民主党内での予備選挙に9人が立候補している状況ですが、これが整理されるにつれてイ・ナギョンの支持率は上昇していくでしょう。

 ここまでは楽韓さんの読み通り。
 党内の予備選だからこそイ・ジェミョンは勝てない、とも思っているのですが。
 ちなみに9月頭に最終候補を決める予定だったのですが、コロナ禍で10月10日に延期されました。
 この延期がどう作用するか。
 党内をまとめるという意味でイ・ナギョンに有利に働くような気がするのですけどね。

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ムン・ジェインの最側近によるコメント操作事件で実刑判決。政治家生命は終了。これが韓国大統領選に及ぼす影響とは?

反転できなかった「親ムン核心」の墜落……ムン・ジェイン政府の正統性に傷(ハンギョレ・朝鮮語)
「ドリューキングコメント操作」に加担した容疑で有罪が確定したキム・ギョンス慶南知事は1審と、拘束された77日のを除い1年9ヶ月を刑務所でなければならない。刑期を終えた後、5年間被選挙権が制限される。2028年4月までの政治活動が禁止されているものである。「政治家キム・ギョンス」の消滅がすでに軌道に上がったパスポートの大統領選挙競争に及ぼす影響は微々たるが、ろうそく市民革命で誕生したムン・ジェイン政府の正統性は傷を残すことになった。

金知事は慶南ボンハ村でノ・ムヒョン前大統領が逝去する直前までそばを守った「最後の秘書官」である。彼は盧前大統領の災難を当日の朝ムン・ジェイン弁護士に電話で知らせ、盧前大統領が自宅のコンピュータに残した遺書も最初に発見した。金知事は、盧前大統領の逝去後、政界に召喚されたムン大統領を最も近い距離で補佐し執権を助けた。 (中略)

キム知事は大統領選挙出馬の代わりに来年の地方選挙で慶南知事再選を狙ったが、今回の判決で水泡に帰した。さらに次の次にあたる大統領選挙(2027年)までも立候補することができなくなった。

金知事個人の政治的未来とは別に、彼がムン大統領の最側近であった2017年の大統領選挙の勝利に重要な役割をしただけに有罪が確定したコメント世論操作事件はムン・ジェイン政府の正統性と道徳性にも影響を及ぼすようになる。当時の大統領選挙に出馬した野党政治家たちはこの日、一斉に自分たちが被害者であるとしてムン大統領の謝罪を要求した。 (中略)

しかし、共に民主党は野党の正統性是非を一蹴した。イ・ソヨンのスポークスマンは、「当時、ムン・ジェイン候補は2位のホン・ジュンピョ候補よりおよそ17%ポイント以上の得票で圧勝した」とし「選挙結果をよく知って、キム知事の選考結果を持って大統領選挙を違法選挙と規定して、政府の正統性を云々するのは無理な歪曲」と反論した。 (中略)

民主党から有罪宣告直後に「物足りなさが大きい。最高裁の判決を尊重する。慶尚南道の知事空白と支障を最小限に抑えることができように最善を尽くしたい」は、短いコメントを出した。内心期待した反転はありませんでしたが、最高裁判決をじっくり収容する雰囲気だ。

キム知事の不在がパスポートの大統領選挙日程に及ぼす影響はそれほど大きくない。すでに民主党候補は、本格的な大統領選に入った状態であるからである。ただし親ムンとして主要だった金知事の有罪判決で支持者が動揺したり、特定の候補者に向かって結集していることは注目すべき部分だ。
(引用ここまで)


 キム・ギョンス慶尚南道知事はムン・ジェインが大統領選挙中にその陣営でトップとして働いていた人物です。
 その後、与党が圧倒的勝利を得た統一地方選挙で慶尚南道知事となり、次期大統領候補として名を挙げたわけです。
 韓国の政界では知事職を経て大統領選挙に挑戦するというのはひとつのルートとして確立されています。実際に大統領になった人物としてはイ・ミョンバクがソウル市長を経てますね。
 キム・ギョンス知事もムン・ジェインの最側近として知られており、かつ知事職を経ていることから大統領最右翼として知られていました。
 ムン派の中では次期大統領候補としてキム・ギョンスかチョ・グクかということが語られていたほどです。

 ところがドルイドキング(ドリューキング)事件で大統領選挙戦中にNAVERやdaumといったポータルサイトのニュース記事でムン・ジェインに有利になるようコメント操作を行っていたことが判明し、今回の実刑判決に至ったわけです。
 今回の判決で都合7年間、政治には関与できなくなります(懲役2年+5年間の被選挙権制限)。
 来年の大統領選はおろか、その次の大統領選にも出馬できません。政治家生命は絶たれたと言っても過言ではないでしょうね。

 なお、ドルイドキング事件の概要については、コメント操作をキム知事に依頼された実行犯であったドルイドキングことキム・ドンウォンの有罪確定時にいろいろ書いているのでそちらを参考にしてください。→韓国のニュースサイトでのコメント操作の主犯「ドルイドキング」に実刑判決が確定……この判決が注目されていた理由とは?

 最高裁にあたる大法院判決では無罪評決が出るのではないかと与党側は期待していたようですが、さすがに関与を示す証拠が満載でどうにもできなかった模様。
 これでいわゆるムン派の2大巨頭であったキム・ギョンスもチョ・グクも同様に裁かれることになったというわけです。
 チョ・グクの判決はまだですが、さすがに妻の裁判であそこまで関与を認定されていて無罪ってこともないでしょうしね……。
 というわけで党内主流派である親ムン派の候補はほぼいなくなっている。
 そしてその票の向かう先はおそらくイ・ジェミョンではない、という感じになっているのです。

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