インドネシア政府がフランスの戦闘機ラファールの購入で大筋合意したことが確認された。単なる購入ではなく、技術移転まで議論されることが知られ、韓国とインドネシアの次世代戦闘機(KF-X / IF-X )の共同開発に赤信号が大きくなった。
9日、複数の現地消息筋によると、インドネシアのプラボウォ・スビアント国防大臣は先月21日、フランスを訪問しフロランス・パルリ軍事大臣と防衛産業協力案を議論した。今年1月に訪問以来二回目だ。当時スビアント大臣はラファールの購入計画がフランスのメディアに報道されると、「フランスがそう希望しているだけ」と一蹴した。
しかし、今度はフランスの戦闘機ラファールの購入計画に具体的な進展を見せた。現地消息筋は「フランス側から第4.5世代ラファを購入すると戦闘機の技術移転まであるという許容度の高い提案をした」と伝えた。スビアント長官は、このような提案に満足したという話だ。他の消息筋も「インドネシアがラファール購入に向かっているという認識で正しい」と述べた。この情報は、国防部の中心人物のみが共有したことが分かった。
インドネシアは現在、最新鋭戦闘機の配置が絶望的な状況である。中国と領有権摩擦が生じている南シナ海のインドネシア領海で問題が発生したときにすぐに出撃する戦闘機が必要だからだ。スビアント長官は国会に出席し、「ブクナ諸島など、私たちの領海に対する中国船舶の侵入に対応するために、軍事装備を近代化させなければならない」と力説したことがある。
スビアント大臣のフランスの訪問は、米国(先月15〜19日)、オーストリア(先月20日)に続いて行われた。オーストリアで行われた中古ユーロファイター購入議論は戦闘機の維持費が多くかかるという欠点が浮き彫りにされて心配していると伝えられた。国会も同じ理由でブレーキをかけた。
技術移転まで含まれているとのインドネシアの戦闘機を購入する計画はKF-X事業に悪材料だ。KF-Xもラファールようにステルス機能がない第4.5世代に分類される。フランスはすでに5世代の開発を進めていると第4.5世代の技術移転にも問題がないという判断をしたものと思われる。来年に試作機が出てきても量産は2026年ごろと予想されるKF-X事業である通常の武器も与えて技術も与える、フランス側の提案が、インドネシアの立場では、欧米が引くしかない。
KF-X事業は9月23日から2日間、約1年ぶりに再交渉が再開されたが、まだ足踏み状態だ。現在の累積された未納分担金は、6,000億ウォンに達する。
(引用ここまで)
インドネシアが技術移転こみでのラファールの購入に向かうのではないか、大筋で合意したのではないかとのニュース。
これまでも何度か報じられてきたものですね。
インドネシアにとっては戦闘機の購入は喫緊の問題なのですよ。
中国に対抗しようにも一番新しい戦闘機はSu-27(5機)とSu-30(11機)。あとF-16のBlock32+(52とも)が23機。
ロシア機は比較的新しいものの、インドネシア海軍の艦船は西側のもので揃えていることもあって連携が取りにくい。
国土の形状的に島嶼防衛の必要に迫られているインドネシアにとっては西側の機体、特に領空侵犯に対する迎撃機(インターセプター)が必要なのは間違いないところ。
何度か浮上しているオーストリアのユーロファイターを買い取るという案も、対地攻撃のできないトランシェ1だとしても迎撃機として用いるのであればさほどの問題はないという判断があったからでしょう。
韓国からしてみれば「KF-Xも技術移転をするし、最新の戦闘機だぞ」ってところなのでしょうが。
インドネシアからしてみれば「遅延なしでも2026年に戦力化予定の戦闘機なんて待ってられるか」というのも本音。情勢は開発がうまくいかなければ10年単位で遅延するのが当然の世界ですからね。
「韓国の技術移転」がどれほどのものかも分からない。
すぐに引き渡せるであろうラファールが技術移転もこみで買えるというのであれば渡りに船。何度も実戦に投入されている確実な機体ですしね。
フランスにとっても、枯れているラファールの技術と機体を売ることで第6世代戦闘機とされているFCASの開発費捻出に役立つわけで。
インドネシアにとってKF-X/IF-Xの利点といえば「自国が開発に関与した」ということになるのでしょうが、関与できる部分が小さいという不満が延々と述べられているのも事実。
この報道も含めて各機種を天秤にかけて、価格・技術移転・戦力・導入時期等々含めて一番価値の高いものにしようとしているのでしょうが。
インドネシアの嫌われる部分でもありますね。個人的には韓国とがお似合いだとは思いますが。
でもまあ、現状で韓国から買ったT-50Iすらアメリカからの反対でレーダーの運用ができていない状況でF-35が買えるわけでもない。
買える西側の戦闘機の中ではラファールが魅力的になるのも分からないでもないかな。
フランスだったらインドネシアをやり込めるくらいのことは朝飯前でしょうしね。
この記事へのコメント
Nanashi has No Name 2020年11月11日 12:38
Nanashi has No Name 2020年11月11日 12:41
あれはうまくやったつもりがハズレを引いたわけだが
今回はやりおおせてしまうのかねぇ
COFFEE 2020年11月11日 12:42
Nanashi has No Name 2020年11月11日 12:50
レーダーどころか誰にも存在を発見されることはないニダ!
・・・存在してないのだから
Nanashi has No Name 2020年11月11日 12:52
Nanashi has No Name 2020年11月11日 12:52
加えて韓国の兵器開発が予定通りに行ったためしもない。
そんな韓国との共同開発なんて韓国の誰かも知らない人のポッケに金突っ込んでるだけでしかない。
一方フランスは、すでにこの世に存在する現物での取引だし、なによりフランスは韓国じゃない。
どっちが良い選択かは言うまでもないな。
Nanashi has No Name 2020年11月11日 12:53
戦闘機で大事な事はメンテナンス修理ですよ
そのノウハウが大事です、韓国は経験が少ないと思います
あきつしま 2020年11月11日 12:54
皆ダボハゼのように食い付く(w
Nanashi has No Name 2020年11月11日 12:57
Nanashi has No Name 2020年11月11日 13:05
そもそも工程表を書いたことない分野で、何を根拠にその工程表を
書いたのかが謎なんですから
工程表じゃなく最短努力目標表でしかないのだから
30年以降にずれこんだあげくに不具合満載のいつもの南朝鮮しか目に浮かばない
Nanashi has No Name 2020年11月11日 13:12
インド、フランスのラファールの揉めっぷりを見るに、インドネシアとの話もいい感じに揉めるかと。
Nanashi has No Name 2020年11月11日 13:20
Nanashi has No Name 2020年11月11日 13:22
海洋国家に必要な装備体系、便利な装備、ドクトリン、同盟相手に関しては海洋諸国である英米日などから調達するのが自然で無理なく国情にフィットすると思うんだよなあ。
その為にそれらの国の信頼を得る為の普段の行いが必要だけど。
LLLLL 2020年11月11日 13:24
(´・ω・`)
Nanashi has No Name 2020年11月11日 13:24
月探査も無謀なスケジュール出していたが、あっちはどうなったんだろうか
Nanashi has No Name 2020年11月11日 13:26
Nanashi has No Name 2020年11月11日 13:29
ここは大いに同意。どっちの国の外交も、「プライドと目先利益先行で不誠実やらかしてドツボにはまるが、小手先の口先三寸は得意」タイプですからね。お似合いですし、フランスの方が遙かに老獪でえげつないですわ。経験値が全然違う。
ああ、韓国は現実見えて無くて支離滅裂で相手国を天秤にかけることすらできない(口先三寸ですらできてない)んで比較にならない。KFXはモロこれ。念のため。
Nanashi has No Name 2020年11月11日 13:30
いやいや、わかってるでしょ?
インドネシアは韓国から潜水艦を買い(もちろんドイツの潜水艦のライセンス製造)、技術移転をうけてインドネシアで製造しましたが、スペックの半分も潜水が続かず(潜水日数が短い)、大問題になっています。
ななし 2020年11月11日 13:38
Nanashi has No Name 2020年11月11日 13:47
韓国云々はどうでもよくて
フランスとインドネシアの
化かしあいの方が楽しみすね
バカ試合の方が正しいかな?
Nanashi has No Name 2020年11月11日 14:06
実際にあるフランスの戦闘機の方が魅力的でしょう
最悪技術移転等が達成できなくてもラファールという戦闘機は手に入るわけだし
Nanashi has No Name 2020年11月11日 14:06
Nanashi has No Name 2020年11月11日 14:11
いやトラ1ユーロファイターとラファールだったらよほどの事情がない限りラファール選ぶでしょ普通…。
※13
一口に海洋国家と言っても色々あるから一概には言えないけど、その中で戦闘機選べって言われたら実質一択で、それが現実的な手段ではないから苦労してるって話になる訳だしねぇ…。
Nanashi has No Name 2020年11月11日 14:43
Nanashi has No Name 2020年11月11日 14:44
Nanashi has No Name 2020年11月11日 14:48
不誠実な態度って最終的に自国の不利益になるし、それ理解出来ないようなら地域大国とか無理無理!ただ国民多いだけの雑魚
本当になんで韓国なんかと共同開発しようとした?あわよくばにしたって、これほど最悪な相手っていない。しかしお似合いだ
Nanashi has No Name 2020年11月11日 15:04
Nanashi has No Name 2020年11月11日 15:15
装備の属性だけで言えば、ネシアやマレーシアは日本のと同じ装備(欧米製も含め)をまるっと輸入するのがたぶん一番あってる。熱帯特有の問題も沖縄・小笠原抱える日本だと大方が解決済み(欧米製も含め)。
そういうわけにはいかんのは各種政治(外交)的な問題なわけで。軍備はモロ外交の延長(一部)。軍備の最適化のために外交をゆがめるのは本末転倒。
イスラム教国(歴史的必然)&OGと長年対立(地理的必然)という立ち位置では、英米日とマブダチになる方向での外交は非常に困難。そんなことしたら国が破綻する。
例えばイスラム国としてはめちゃ緩い方だけど、それでも味の素が「材料としては豚の成分の使用は無かったが、発酵菌の栄養源を作る過程で触媒として豚の酵素を使用していた(wikipediaより)」ために、現地法人の社長が逮捕されるってことが起きる程度にはイスラムな国ですぜ?
Nanashi has No Name 2020年11月11日 15:16
おフランスの技術移転はそこを見越した上で「やって見せるだけ」のものになるでしょう。
2020年11月11日 15:33
こうだから、ネシアに護衛艦売却の噂とか言われても、
めでたいめでたいとはならないんですよね
多分フランスだかイタリアと契約すると思う
Nanashi has No Name 2020年11月11日 15:36
Nanashi has No Name 2020年11月11日 15:41
事実その通りで、現物が手に入れば、技術支援がなくても、戦略的には十分オツリが出るんですよね。それからフランス相手だと、インドネシアにしたら足下は見られるでしょうが、露骨な詐欺には遭わない。ちゃんとそれなりのビジネスをしてくれる相手で安心感があります。
要するに韓国はインドネシア相手に詐欺を重ねすぎた、という事です。それでは契約をインドネシアに無視されるでしょう。自業自得という他にありません。
Nanashi has No Name 2020年11月11日 15:54
オーストラリア国内で建造して技術移転もするという約束が、建造費用の膨張と大幅な納期の遅れでこれを諦めるかどうかの選択を迫れられている。 また豪側では現用のコリンズ級同様に米海軍の攻撃システム搭載を希望していたが米側が仏潜水艦に自国システムを搭載することに難色を示してる模様。
要するにオージーは蛙野郎に巧く嵌められた訳だが、フランスにしたらネシアなんて雑魚はオージー騙すより簡単だろ。
これにお笑い半頭が絡んでくるとか、これからどんな展開が待ってるか面白くて目が離せない。
Nanashi has No Name 2020年11月11日 16:26
まだ竣工さえしていない30FFMを輸出対象にするかという疑問が有るが、仮に具体的に話が進んだとしても非常に筋が悪くて商売的には成立しない話ですね。
地下鉄建設費の日本への支払いを踏み倒しそうだし、護衛艦も1,2割ほど見せ金払って残りは無償援助に持ち込む積りなのが見え見えです。
かといって中国に対抗する上で地政学的に重要な国なので無下には出来ないし、比・越に対して行ってる中古巡視船の無償供与位が日本への害が少ないお付き合いとして適当なんじゃないでしょうか。
2020年11月11日 17:00
ユーロファイターも前作のトーネードでは開発国以外の販売は不振だったし、サーブもドラケン、ビゲンはグリペンほど運用国は多くない。
ラファールなら前作のミラージュシリーズの蓄積がある分、インドネシアでの運用は有利では。
一番なのはF-16の追加導入なんだろうけど。
Nanashi has No Name 2020年11月11日 17:02
あ、それより先に予備エンジンやミサイルのオマケが必要か
サムライスピリッツ 2020年11月11日 17:07
Nanashi has No Name 2020年11月11日 17:41
KF-Xは飛ぶかどうかも分からない"未知の"4.5世代機でしょう?
あなたらどうする?
自分なら、F-16Vですw
Nanashi has No Name 2020年11月11日 17:59
Nanashi has No Name 2020年11月11日 19:20
国防や運用といった観点が何故か希薄だしな…
Nanashi has No Name 2020年11月11日 19:40
日本がインドネシアと取引するときは契約で雁字搦めにしないとダメだわ
Nanashi has No Name 2020年11月11日 20:00
Nanashi has No Name 2020年11月11日 20:15
インドネシア「朝鮮は使い物にならない、ゴミ」
Nanashi has No Name 2020年11月11日 20:55
か
技術移転は無理でした。移転したかったら、アメリカの許可取ってとか言われそうだし
Nanashi has No Name 2020年11月11日 21:17
ミサイルの無い戦闘機は無意味
仮にインドネシアがラファールを導入するなら、新規にミサイルを購入する事が必要(これはF-16Vの新規購入でも同じではある)
何機の購入計画なのか? は書かれていないけど・・・
オーストリアのトランシェ-「1」の購入であっても
フランスの承認は必要(update、各種のサポート用機器の購入などで ※)
そんなところ(オーストリアのを買っても ※ はできるよ)では?
最も大きな目的はKFXの開発費の%の低減、あるいは、原油での支払いとか、209型潜水艦の3隻(追加分、最初の3隻は建造済み+建造中)の契約のキャンセルあたりかもね。
Nanashi has No Name 2020年11月11日 22:36
Nanashi has No Name 2020年11月11日 23:20
ラファール(フランス)はダシに使われてるだけだと。
Nanashi has No Name 2020年11月12日 00:12
Nanashi has No Name 2020年11月12日 04:00
根本的に違います。
前者は詐欺。後者は文字通り。
記事通りなら
インドネシアうまく逃げたなと。
Nanashi has No Name 2020年11月12日 04:42
フランスは第6世代機FCASの開発に入っているので、ラファールを売り込みたいのだろう。ラファールなら、海軍との相性も良いか?
Nanashi has No Name 2020年11月12日 05:00
Nanashi has No Name 2020年11月12日 06:10
あるいは、見栄っ張って、開発の失敗を認めず、
新たに第5世代機開発を宣言して、フリだけはした後に、
KF-X計画を発展的に”解消”させるかも知れない
すべての分野で、基礎技術を開発できない朝鮮は、
独自に高度な製品を造れるわけがないのである
Nanashi has No Name 2020年11月12日 09:45
捕らぬタヌキの皮算用という点では、ラファールを購入した分だけ、共同開発機の潜在する追加購入数が減る。それを惜しんで非難したいのかもしれない。
機体サイズに応じて推力がも少し小さいが、すでに高度に統合され、完成された機体だ。これから、それに追いつこうという計画は、韓国の当てにならない技術・開発力を思うと、競争できる土俵にさえ立てていない。
フランスは、兵器販売では寝技師であり、インドへの供与を見ても、初めは甘い言葉で期待を持たせて、契約成立後に、その夢は消え去る。
インドネシアがポーッとしていなければ、その点は折り込み刷りだろう。
米大統領選の結果が、白黒つかない乱戦に持ち込まれ、中国の更なる海洋覇権に歯止めがかからなくなる事態を想定すると、サイト主のおっしゃるとおり、有力機を出来るだけ早く入手・運用したいのであって、
韓国が、共同開発という名目でKFX計画を成就させたいなら、予定通りのペースで戦闘機を開発する、契約書通りに技術開発に関与させ・供与を行ない・分担金を請求する、シンプルに当たり前の事を見事に遂行してみせることが肝要だ。
Nanashi has No Name 2020年11月12日 10:14
限られた予算の中で、よい兵器を確保するため、複数国を競わせるのは当たり前。逆に日本が甘ちゃん過ぎて駆け引きできないだけなんだよ。
Nanashi has No Name 2020年11月12日 19:54
フランス製で既に今ある実績のある中古の4.5世代戦闘機ラファール
何で中古F-16以下になりかねないものを買わないといけないのか