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カテゴリ:経済の記事一覧

日本政府、フッ化水素など3品目について「第三国経由の迂回輸出」もブロック……発注者よりも「エンドユーザー」を監視へ

[単独]日本、半導体素材「第3国迂回」もブロック(京郷新聞・朝鮮語)
日本政府が、半導体・ディスプレイ製造用素材の流通段階での最終終着地である「エンドユーザ(end user) 」を逐次確認し韓国の輸出を制御すると伝えられた。これによってサムスン電子とSKハイニックスは高純度フッ化水素(エッチングガス)とフォトレジスト(感光液)、フッ素ポリイミドなどを国内に直輸入することができなくなった素材の「第3国を通した迂回輸入」も難しいと結論した。

半導体製造工程上の核心素材の輸出規制が長期化すると予想される中、有力な選択肢として検討されてき代替案も不可能になった状況である。半導体業界の関係者は16日、京郷新聞との電話インタビューで「日本政府が輸出規制品目の『エンドユーザ』をチェックしていると聞いている」とし「最終使途を丁寧に確認するという意味で、規制品目を海外工場経由で国内に持ちこむことも難しくなった」と明らかにした。別の関係者も「日本で『エンドユーザが誰であるかを明示するようにする』という話を聞いた」とし「迂回輸入もできないだろう」と述べた。

サムスン電子は米国テキサス州オースティンと中国西安に、SKハイニックスは中国無錫に半導体工場を持っている。両社は日本が半導体コア材料の韓国直接輸出を遮断しようとした際に、これらの海外工場を介して確保した物量を韓国に持ち込み、生産に支障を防ぐ方法を検討してきた。

また、サムスン電子とSKハイニックスはステラのような日本の素材企業の台湾、シンガポールなど海外工場でエッチングガスを購入する方法も検討したが、これも日本政府の追跡で不可能と判断している。

最近、サムスン電子が日本素材企業の海外生産拠点で、いくつかの物量を調達した事実が知られると日本政府がそれさえも遮断するために出たものと解釈される。長期的に日本の素材企業の生産拠点を韓国国内に誘致する案も取り上げられている。しかし、日本政府が制裁に頑強な立場で容易ではない状況だ。サムスン電子とSKハイニックスは、半導体製造用材料の備蓄量について箝口令を敷いている。業界関係者は、「エッチングガスは、供給先の多角化を推進中なのに保有量が少ないというのが明らかになれば、価格交渉力が低下することがある」と述べた。
(引用ここまで)

 当初から「第三国を経由したらどうなるのか」とか「韓国企業の海外工場への注文はどうなるのか」といった話もありましたが。
 現地法人である海外工場へは出荷できる、ということなのでしょう。
 ただ、そこから韓国への迂回輸出は許さない、との判断。

 半導体工場に関してはサムスン電子、SKハイニックス共にそれほどの規模ではないのですよ。
 そもそも半導体工場というのは「いかに人が介在する部分を減らすか」がキモでもあるので、人件費もそれほどかからない。電気の安定供給と地盤の強固さが大事なのですね。
 というわけで、サムスン電子、SKハイニックス共に勝手知ったる韓国国内がメインとなっています。

 だからこそ、輸出に際しての優遇措置撤廃を韓国にだけ課することが効いてくるというわけでもあるのです。
 戦略物資でもある3品目については、政府のコントロールが効きやすい。
 エンドユーザーを偽っての輸出を許さないということで、統制をしてもおかしくない物質であるということですね。
 工場の規模を把握していれば、それ以上の発注が異常事態だと知られやすい。

 さらにホワイト国リストからの除外も、扱っている品目が戦略物資として政府が介入してコントロールしやすいから……ということか。
 どちらも安全保障上の問題として扱うことで、WTOマターを避ける。
 なるほど、経産省の官僚が出してきた措置って感じですね。

韓国メディア「サムスンがフッ化水素等の在庫を確保したぞ」 → 嘘でした

サムスントップ 日本出張で輸出規制3品目の在庫確保(聯合ニュース)
サムスン「材料の物量確保という報道、事実ではない」…日本の規制への対応策を論議(ハンギョレ)
日本による半導体材料などの対韓輸出規制強化の解決策を探るため訪日した韓国・サムスングループの事実上の経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が規制対象の3品目の在庫を確保したようだ。複数の財界関係者が14日、明らかにした。

規制対象の3品目はスマートフォンの画面などに使うフッ化ポリイミド、半導体基板に塗るレジスト(感光剤)、半導体洗浄に用いるフッ化水素。確保した在庫の数量やルートなどは具体的に確認されていないが、しばらくは生産に支障がない水準とされる。
(引用ここまで)

 最近、イ副会長が日本出張の際に緊急物量を確保したという聯合ニュースの報道は事実ではないというのが、サムスン電子の立場だ。(中略)サムスン電子の関係者は「イ副会長が社長団会議で懸案を調査し非常時局に備えるよう指示したのは事実だが、日本への出張で新規契約を獲得したり、追加の物量を確保したわけではない」とし、「第3国に迂回する案も聞いてたことがない」と話した。
(引用ここまで)


 うん、知ってた。
 聯合ニュースの「サムスンが相当量の材料を確保」というニュースが出たときに「第三国を通じて不正輸出でもできるようにしたのか」とも思ったのですが、どう考えても難しいよなぁ……とは感じていたのですよ。
 結論としては「おそらくフェイクニュース」であるという判断をしていました。
 翌日にさっそく「嘘でした」というニュースが出るというね。
 それだけ追いこまれていると見るべきか。

 「日本の規制なんて効いていない。サムスンはさっそく材料を確保した」とすることでなんらかの圧力を与えようとした。
 最大手のサムスンであれば日本の圧力なんて屁でもない、という図式に持ちこもうとしたかったのではないかと考えます。
 それが大統領府から出たのか、財界がそう装おうとしたのかまでは不明ですが。

 ですが、それに巻きこまれるサムスンとしてみたら冗談じゃない。
 交渉に入ったとしても「え、報道によると相当数の物量を確保しているってありますけど?」ってなりますよね。
 ハンギョレは長年、半導体工場での白血病罹患などでアンチサムスンキャンペーンを張っている左派メディアです。
 そこが「サムスンはフッ化水素等を確保できていない」と言っていることで、より信憑性は高くなります。
 その辺まで計算に入れてリークしているんじゃないかな、と感じますわ。

 まあ……どこが主体かまでは分かりませんが虚勢を張りたいんだろうなぁ。
 ファン・ウソクの幹細胞捏造事件の時もソウル大学が「○○日までに調査して発表する」って言っていたのですが、その前日に「やっぱり幹細胞は存在していた」っていう報道が出てきたことを思い出しました。

まだまだ続く日本企業の韓国市場からの撤退。今度は日立造船がソウル支社を閉鎖へ……もちろん「戦犯企業」認定されてます

ソニー・ニコンからバルミューダまで。不買運動拡散で日本の電子業界「ぶるぶる」(イーデイリー・朝鮮語)
日立造船、欧米の拠点集約 東南アジアに人員シフト(日経新聞)
対韓輸出規制、広がる影響 VAIOは代替調達検討(日経新聞)
日本政府の輸出規制に伴う日韓間の貿易紛争が深刻化する中で、国内では日本製品の不買運動が急速に普及している。特にソニーとシャープ、バルミューダからニコンやキヤノンなど日本の電子メーカーを中心に不買運動がなされて、その企業の製品販売量が急減する状況である。ソニーなどのいくつかのメーカーは、新製品の発表会をキャンセルするなど、顔色を始めた。ここで一部の韓国政府が日本にOLED(有機発光ダイオード)ディスプレイパネルの輸出を規制するなど、対抗するという展望が出て韓国に進出した日本の家電メーカーの状況がますます悪化する雰囲気だ。

14日、関連業界によると、最近、国内の有名オンラインコミュニティの間では、「日本製品不買リスト」というリストが急速に広がっている。このリストには、△ソニー△パナソニック△東芝△三洋△ JVC △シャープ△バルミューダ△日立△ニコン△キヤノン△オリンパス△フジ△ヤマハなどの家電から、カメラや楽器に至る代表的な日本の電子メーカーが名を連ねた。

業界では、今月初めから本格化した不買運動に基づいて、日本の家電メーカーの国内市場販売量が約2週間の間に10~15%ほど減少したものと把握している。
(引用ここまで)

日立造船は海外拠点を集約する。米国法人のニューヨーク事務所を年内に、その後に英国法人(ロンドン)と韓国のソウル支店を閉じる。
(引用ここまで)

「部品調達に影響が出るのは間違いない」。ソニーのパソコン事業部門が独立したVAIO(バイオ、長野県安曇野市)の林薫取締役は9日、懸念を示した。バイオは日本国内でパソコンを生産する。半導体の具体的な調達先は明らかにしていないが、林氏は韓国以外の代替調達を検討することも明らかにした。
(引用ここまで)


 日立造船は個人的にも株を購入している……といってもたかが1000株なのですが、海外の集約をするのであれば損切りせずにもうちょっと持っていようかな。
 ゴミ焼却発電プラントも全固体電池の開発がんばってくれ。
 そもそも日立造船も「戦犯企業」として挙げられていて、今年の頭くらいに高裁で負けています。
 韓国からの撤退は必然、時間の問題といってもいい状況でした。
 三菱重工、日本製鉄、総合商社各社に続いて日立造船も……ということになりますね。

 で、韓国市場で日本製品の不買運動が拡がりつつあります。
 実は不買運動なんて経済的に見たら誰も得をしない敗退行為なのですが、そうしないと自尊心(実際には虚栄心)が保てないというのであればしかたありませんね。
 韓国でやっている事業は当然のこと、韓国人を雇って賃金を払っているわけで。
 自ら経済を縮小させようとしていて、そうしないと生きていけないというのですから(笑)。
 「どうも今回はこれまでの不買運動とはわけが違う」と感じていたのは間違いじゃないっぽいな。
 根拠なしの「感触」だったので書くのは怖くもあったのですが、

 で、さらにVAIO、ダイナブックなんかもメモリの調達先を変更しなければならないと考えているとのこと。
 DRAM3強のMicronにとっては大ボーナスとなるのかどうか。
 ようやくDRAMの値段が落ち着きを見せようとしているところだったのですけどね。
 まあ、DRAMにせよSSDにせよ「今が時期」と言える珍しい時期とはいえるかもしれません。
 2TBのSSDあたりがプライムデーで安かったらほしいな。これといって具体的な使い道があるわけでもないのですけどね。
 なんだったらRAID0+1でも組むか。

バッテリーウォーズ 次世代電池開発競争の最前線
スティーヴ レヴィン
日経BP
2015/11/4

「最低賃金を引き上げても日本は韓国のようにはならない!」……それでは韓国のやったことを日本の数字で見てみよう

カテゴリ:経済 コメント:(123)
最低賃金を引き上げても日本経済が韓国の二の舞にならない理由(ダイヤモンド・オンライン)
 それは、「最低賃金を引き上げたら韓国のようになるぞ」という主張だ。ご存じのように、かの国は最近、やたらとこう報じられている。

『韓国失業率、1月は9年ぶりの水準に悪化 最低賃金上げが響く』(ロイター2019年2月13日)
『最低賃金上げたら失業率上昇 韓国「弱り目にたたり目」』(朝日新聞2019年3月18日)

 文政権は最低賃金を急速に引き上げており、2018年に16%、2019年1月にも10%上昇した。これによって小規模事業者が打撃を受けて、機械の導入などで人件費を削減した結果、失業者が溢れかえったというのだ。

「その通り!日本も最低賃金を引き上げたら同じ地獄が待っている」という声が聞こえてきそうだが、これはかなり恣意的なデータの解釈だといわざるをえない。
(引用ここまで)

 この話、何度かうちでも扱っているので書いてみましょうか。
 まず、事実関係の整理。
 韓国では最低賃金が2018年に16.4%、2019年には10.9%上昇しています。
 それぞれ7530ウォン、8350ウォン。
 上昇額は、1060ウォン、820ウォン。
 この2年間は年率で約13.6%の上昇。

 東京で13.6%の上昇をやるとしたら来年の最低賃金は1119円。再来年は1271円。
 あと週に15時間以上勤めると8時間分の時給がもらえる週休手当があります。
 え、だって韓国を引き合いに出している以上は、「韓国と同じように上げる」のでしょ?
 だったら週休手当も加えないとダメでしょ。
 まさかそんな制度があることを知らなかったなんて言い訳するはずもないよね。ここまで断言しているからには。

 来年は週5日8時間フルタイムで働いたとすると週給で5万3712円。
 再来年は6万1008円。
 ざっくりとした年収だとそれぞれ280万円、300万円ってところか。
 うん、コンビニも牛丼屋も潰れますね。
 だってこれが最低賃金なら夜間手当はさらにもう200円やそこら時給に加えるわけですから。

 最低時給も出せないところは潰れればいいって言う輩もいますが、韓国の場合はそれで実際に潰れて所得下位20%の世帯の収入が17.7%減少してますからね。
 しかもこの数字は最初の1年での数字。つまり、16.4%上昇させた1年間の結果だけですからね。
 さらに10%以上上昇している今年はどうなることやら。

 収入がなくなる怖さというのを知らないとこういうことが書けるのかなぁ。
 誰も「最低賃金を上げるな」なんて話はしていない。
 生態系をぶち壊すような急激な上げかたをするな、と言ってるのですよ。
 たとえば、いますぐに沖縄の時給を一気に上げたとしたら、「時給が安い」という理由できている電話サポートセンターとかあっという間に撤退しますよ。

 最低賃金というのは誰にでもできる仕事のための給料なのです。
 それを一気に上げたら、それ以外の仕事の賃金も上昇させなきゃいけない。なぜって、技術を持っている人が最低賃金と同じ金額しかもらえなかったらさっくり離職するから。場合によっては外国企業に雇われることもあるでしょうね。

 韓国の例というのは、生態系を一気にぶち壊したらどうなるか、という話なのです。
 これを例として挙げた時点で終了してるんですよ。
 どこの国だって韓国のように上げたら韓国のようになるのです。

韓国半導体生産企業、このままフッ化水素が入手できなければNANDフラッシュから減産へ……

サムスン・ハイニックス、NAND型減算検討(韓国経済新聞)
サムスン電子とSKハイニックスが早ければ今月からNAND型フラッシュの生産量を段階的に減らす案を検討していることが分かった。半導体不況で在庫が急増した中、日本政府は、コア材料の輸出を規制しよう、選択した「苦肉の策」である。

9日、半導体業界によると、サムスン電子とSKハイニックスは、今年下半期のNAND型フラッシュの大規模な減産と関連時期と規模を天秤にかけている。NAND型フラッシュはDRAMとは異なり、電源が切れてもデータを保存できるメモリー半導体だ。

サムスン電子は、半導体製造工程に使われるエッチングガス(高純度フッ化水素)の供給が、日本の輸出規制で滞った場合には営業赤字を出すNAND型生産から減らすという戦略を立てたことが分かった。証券業界では、サムスン電子が第2四半期のNAND型事業で3000億ウォン前後の赤字を出したと推定した。SKハイニックスは今年第1四半期から数千億ウォン台の赤字を出している。

半導体パートナー代表は「日本の輸出規制が長期化すると、サムスン電子とSKハイニックスのNAND型減産規模は急激に大きくなるだろう」と予想した。

サムスン電子とSKハイニックスが「NAND型フラッシュ減算」を本格的に検討し始めたのは、「工場の稼動中断」という初の事態は一応避けてみようという「苦肉の策」という分析が出ている。収益性が落ちる生産ラインの稼働率から下げて、日本の「経済報復」に触発された韓日緊張関係が政治・外交的に解けるまで最大限の時間を稼いでみるという計算が敷かれている。日本政府の半導体コア材料の輸出規制が長期化する場合、サムスン電子とSKハイニックスが世界市場の70%以上を占めるDラム生産も危うくなる。DラムとNAND型フラッシュを供給されるグローバル情報技術(IT)企業が今回の事態を注視している理由だ。
(引用ここまで)


 日本政府による半導体材料輸出規制の影響でサムスン電子、SKハイニックスがNANDフラッシュメモリの減産を検討。
 両社の主要生産品はDRAMとNANDフラッシュのメモリ半導体。
 このうち、利幅のあるDRAMの生産を優先して、生産すればするほど赤字とされているNANDフラッシュメモリは減らす。
 それによって手持ちのフッ化水素の消費を抑えようということなのでしょう。

 両社ともにNANDフラッシュは主力品目。サムスン電子が1位、SKハイニックスが4位くらいかな。合わせれば世界シェアは50%弱に及びます。SKハイニックスは統計時期によっては5位になることもあります。4~5位を争う相手はMicron社。
 ちなみに2位、3位は東芝メモリに属する2社(東芝+ウエスタンデジタル)。
 つまり、サムスン電子、SKハイニックスが減産に入るのであれば、当然のようにNANDフラッシュは高騰して東芝メモリ、そしてアメリカのMicron+インテル連合を助けるわけです。

 いやぁ……「実効力はゼロだ」とか書いていた連中は頭を抱えているでしょうね。
 ちなみに訪日しているサムスン電子副会長のイ・ジェヨンですが7日から11日まで滞在予定だそうです。長いな。

サムスン電子副会長、11日まで日本滞留…銀行関係者など面会(中央日報)

 サムスン電子の実質的な総帥である彼がここまで滞在日数を伸ばすこと事態が、今回の輸出規制強化がどれだけ効いているかを如実に現しています。
 ところでかなり流暢に日本語が話せるのですね。



 イ・ジェヨン「もうかなり雨が降っているのですか?(韓国語)」→記者「降ったり降らなかったりです(韓国語)」→「……梅雨ですね(日本語)」
 確か慶応のMBA取っているんでしたっけ。
 

ムン・ジェイン「不当な日本の措置に対して、被害が出れば政府として必要な対応を取る」 → この発言に株式市場が敏感に反応! KOSPIはどうなったかというと……

ムン大統領「日本に必要な対応」との発言直後、コスピ下落幅がさらに膨らむ(毎日経済・朝鮮語)
日本の報復事態に韓国の株式市場がさらに敏感になった面は、この日取引場に如実にあらわれた。この日の取引中、2070ラインにとどまっていたKOSPIは午後2時頃ムン・ジェイン大統領が青瓦台首席・補佐官会議で、日本の輸出規制に対抗意志を見せたというニュースが伝えられると、急に下げ幅を大きくした。日韓間の経済戦争の拡散が、韓国経済の不確実性を高めていくという憂慮が作用したという分析だ。

この日のKOSPI市場において上昇で終えた銘柄は44社であったのに比べ、下落銘柄は839社に達した。

ウォンが他のアジア通貨と比較しても大きな下落を見せたことも、日本経済報復の懸念が作用した。最近ウォンの値は、中国人民元の動きに強く連動して動いてきたが、この日だけは一人急落する姿が目立った。 (中略)

ペク・ソクヒョン新韓銀行研究員は「ここのところ米国の雇用指標好調により、世界的にはドル高の影響があったが、ウォンのみが急落したのは韓国だけの特別な変数があったと見るべき」とし「日本の輸出規制措置が影響を与えたものと見られる」とと述べた。

バック研究は続いて「日本政府が韓国を「ホワイトリスト」から除外する内容の輸出貿易管理令の改正案を来月施行するというニュースが先週末、伝えられた」とし「日本の2次報復の可能性が提起されているなど、今後の韓日葛藤がより流出することがあるという不安が密かに広がったようだ」と分析した。
(引用ここまで)


 昨日、ムン・ジェインが日本の半導体材料輸出規制について、ようやく言及しました。



文大統領「規制撤回と誠意ある協議を」…日本産業省「改善なければ撤回に応じない」(中央日報)

 いわく──

「韓国の企業に被害が実際に発生する場合、我が政府としても必要な対応を取らざるを得ない」
「(ただし)私はそうなることを願っていない」
「日本側の措置撤回と両国間の誠意ある協議を求める」

 だそうで。
 予想されていたよりも、強硬な態度に出てきたとされています。
 いわゆる原則論の確認だけが行われて実質的には言及ゼロになるのではないかとされていたのですが、思ってきたよりもはるかに踏み込んだ内容になっています。
 特に「必要な対応を取らざるを得ない」としてきたことに対して、事態の長期化や報復の応酬が予想されたのですね。

 この発言が嫌忌されて、韓国の証券指標であるKOSPIがだだ落ちしたっていう。
 昨日は先週金曜日のニューヨーク証券市場が下落したことを受けて、世界的に株式市場は軟調でしたがKOSPIの下落幅はなかなかのものでした。
 日経平均は-212.03円で0.98%の下げ。TOPIXは-14.18ポイントで0.89%の下げ。
 ですが、KOSPIは-46.42ポイントで2.20%の下げ。
 上海総合は-2.58%とそれを上回っていますが、まあ中国はいまのところしょうがない。
 それ以外のインド、マレーシア、シンガポールといったアジアの主要な指標数値はそれぞれマイナス2.01%、マイナス0.29%、マイナス0.97%と韓国の下落幅よりも小さくなっています。
 まあ、世界から見たら「なんでおまえが戦う気満々なんだよ」ってことになるのでしょうね。

 しかも、こういった発言を証券市場が開いている間にやっちゃう。
 市場が終わったあとなら「あの発言はこういった意味だ」とか解説が加わっていろいろと中和できて翌日に持ち越しできるからまだ影響が少ないのに。
 「強気に出たらどう市場が反応するか」とか考えなかったのでしょうね。あるいは支持されると思っていたか……。
 ムン・ジェインには本当に経済的なセンスがないんだな、ということがこんな部分からも理解できます。

サムスン電子の総帥、なんと韓国政府の開いた対策会議を無視して訪日。フッ化水素を海外工場から輸出するよう求めるものの……

サムスン、取引先と対応協議へ 対韓輸出規制で(日経新聞)
韓国のサムスン電子が日本政府の対韓輸出規制の強化を受け、取引先の日本企業と対応を協議するもようだ。複数の韓国メディアが報じた。輸出規制で半導体に欠かせない材料の調達が滞り生産に影響が出る可能性があるためだ。 (中略)

サムスングループを事実上率いる李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が7日、日本に出向いたことが分かった。生産への影響を避けるため取引先企業の幹部に会い、日本以外の工場から韓国への出荷などを要請するもようだ。
(引用ここまで)


 昨日、サムスン電子副会長のイ・ジェヨンが訪日する模様というエントリを書きましたが、日曜日であるにも関わらず訪日したとのこと。
 取引先となる日本企業の海外工場からいわゆる3品目の輸出ができないかという話をしたそうですが、どうやらこれら海外工場からの韓国への輸出も政府の許可が必要になるのではないかとの声もあります。
 韓国の半導体企業の状況は、相当に緊迫しているといって間違いないでしょう。
 なにしろ世界最大の半導体企業のトップが自らやってくる、という状況に追いこまれているのですからね。

 あとですね、同日にやはり日曜日であるにも関わらず大統領府政策室長のキム・サンジョとホン・ナムギ経済副首相兼企画財政部長官が財閥のトップを招集したのですよ。
また、韓国大統領府は7日、主要企業の関係者を招き、韓国経済を取り巻く不確実性について意見交換したと発表した。李氏が日本入りしたサムスンをのぞく、現代自動車グループ、SKグループ、LGグループの3財閥のトップらが出席したようだ。大統領府の金商祚(キム・サンジョ)政策室長や洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政相と、日本の輸出規制への対策を探ったとみられる。
(引用ここまで)

 ヒュンダイ自動車、SKグループ、LGグループのトップが出席したとのこと。
 これら財閥のトップを交えて、対策会議を行ったようですね。
 当初、サムスン電子のイ・ジェヨン訪日が報じられた際にも、この会議への出席を優先して日本にはこないかもしれないともされていたのですよ。
 ですが、取引先との面談を優先して訪日した……と。

 訪日して取引先と話すことを優先した、というよりは単純にキム・サンジョが嫌いなんだろうなぁ。
 なにしろ、入閣する以前から「サムスン狙撃手」と呼ばれるくらいにサムスンに対してあの手この手で動きを縛ろうと画策していた人物です。
 入閣してからもイ・ジェヨンの裁判に私人としてわざわざ休暇をとってまで証言しにくるという執拗さ。
 まあ、普通なら会いたくないですよね。

 でもまあ、そんなキム・サンジョを経済政策のトップである大統領府政策室長に置いたということは、ムン・ジェイン政権がなにを目指しているかということを雄弁に語っているわけですが。

嫌われ者の流儀
堀江貴文 / 茂木健一郎
小学館
2011/6/19

半導体材料輸出規制:サムスン電子総帥のイ・ジェヨンが今日にも緊急訪日。「規制前にかき集めた素材が一週間分だけだった」ために解決策を検討か

イ・ジェヨン、早ければ明日にも日本行き……「素材を追加確保したものの、1週間分だけだった……」(マネートゥデイ・朝鮮語)
イ・ジェヨン三星電子副会長が早ければ7日にも日本を訪問し、現地の経済人たちと会って、日本政府の半導体コア材料の輸出規制への対策を議論することが分かった。すぐに、半導体コア材料の供給に支障をきたす状況で韓日政府間事態の解決の兆しが見られない水面下解法模索を心配していると思われる。 (中略)

匿名を要求した政界関係は「副会長は日本の人脈を活用して、最近の困難な状況を何とか打開しようと考えているようだ」とし「キム・サンジョ大統領府政策室長と5大グループの総数の面談日程がこのために調整されていると聞いている」と述べた。 (中略)

サムスン電子をはじめ、SKハイニックス、LGディスプレーなど国内業界では当初、今回の事態について前面に現れることに消極的だった。半導体材料の供給などで日本との事業協力が避けられない状況で、あえてて傷のうねりを作成する必要があるだろうかという判断が大きかった。 (中略)

サムスン電子とSKハイニックスの場合、先月30日に日本政府が輸出規制を発表するというニュースが伝えられた直後から購買担当職員を日本、台湾などに派遣して輸出規制までに最大限の物量を入手したが、追加確保した物量が1週間分程度にとどまったと伝えられる。 (中略)

副会長も日本政府の輸出規制の発表以来、状況が予想より深刻だと判断して日本現地で直接解決策を模索する案を検討するとみられる。
(引用ここまで)


 サムスン電子の実質的な総帥として君臨しているイ・ジェヨン副会長が今日にも訪日。
 理由はもちろん、半導体材料輸出規制についてなんとかできないかということで。
 日本企業の海外工場や、迂回輸出もできるから実効力は伴わないなんて言説もありましたが、サムスン電子総帥が自ら訪日をするほどに追いこまれているという状況のようですね。
 政治的な日程に巻きこまれて訪日できない可能性もあるとはされていますが。

 実質的に引退している会長のイ・ゴンヒが現役だったら持っている日本のコネを最大限使っていたのでしょうが、イ・ジェヨンじゃ弱いのだろうなぁ……と感じますね。
 それにしても「輸出の手続きを2004年以前に戻します」という宣言だけで、韓国政府は「WTOに提訴してやる!」って言い出して、韓国国民は日本製品不買運動日本人芸能人排斥運動を開始。
 日本人の振りをして慰安婦像につばを吐いて、さらにはイ・ジェヨンが緊急訪日。
 「実効力なんてない」どころじゃない。効きまくってますね。
 「日本が韓国に対して(実質的な)制裁を課している」という事態そのものが、韓国人の自尊心(実際には虚栄心)を踏みにじっているようで。
 これでホワイト国リストからの除外、さらには第2弾、第3弾と重ねられていったらどうなることやら。

韓国壊乱 文在寅政権に何が起きているのか (PHP新書)
櫻井 よしこ / 洪 ヒョン
PHP研究所
2018/12/14