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カテゴリ:日韓関係の記事一覧

またも韓国から日本企業が撤退、今度は高級ジュエリーブランドのルシエ

結婚指輪で有名な日本のルシエ、進出14年で韓国撤退(朝鮮日報)
結婚指輪・婚約指輪で有名な日本の高級ジュエリーブランド「LUCIE(ルシエ)」が、韓国に進出して14年で韓国市場から撤退する。会社側は新型コロナウイルス感染拡大による打撃を撤退理由に挙げているが、2年にわたって続いた日本製品不買運動の余波とみられている。

 ジュエリー業界が4日に明らかにしたところによると、ルシエは今月31日で韓国での営業を終了し、店舗を閉鎖する。韓国でルシエブランドを運営してきたNIWAKA KOREA(ニワカ・コリア)も廃業手続きを経て法人を解散する。

 NIWAKA KOREAの関係者は「昨年から続いている新型コロナ問題による消費低迷が韓国市場撤退の最大の原因」として「韓国の店舗での売上減少だけでなく、日本国内での景気低迷が複合的に作用し、日本本社の会計構造改善のために海外法人を整理することにした」と説明した。
(引用ここまで)


 旭PDグラス日立造船総合商社各社日産サンケン電気GU、オリンパス(カメラ事業)生チョコのロイズ……。

 韓国から日本企業、ブランドの撤退が相次いでいます。
 今回はジュエリーブランドのルシエ。
 特に小売りはきついようですね。
 コロナ禍+日本製品不買運動でダブルパンチ、という感じ。

 生き残る企業もあるでしょうが、かなりの数の企業が撤退することでしょう。
 よいのではないですかね。
 日本企業は韓国を市場と見なさないようになり、韓国企業も多くは日本に進出しなくなる。
 部品、中間材ていどの行き来しかなくなるのでしょう。

 それこそが韓国が望み、日本が望む形の日韓新時代、というわけです。
 小売りがなくなるということは、そのまま韓国の雇用が失われるということでもあるのですが。
 まあ、それが韓国の望んだことなのですから。

元慰安婦「国際司法裁判所に慰安婦問題を付託せよ」「そのために大統領に会わせろ」……さすが韓国の最高権威者ですね

慰安婦被害者 ICJ付託「大統領に直訴したい」=外相に要請(聯合ニュース)
旧日本軍の韓国人慰安婦被害者、李容洙(イ・ヨンス)さんが3日、ソウルの外交部庁舎で鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官と面会し、近日中に文在寅(ムン・ジェイン)大統領と面談する機会を作ってほしいと要請した。李さんが面会後の記者会見で明らかにした。

 李さんは文大統領との面談が実現すれば、日本の菅義偉首相を説得して慰安婦問題を国際司法裁判所(ICJ)に付託するよう話すと説明した。李さんによると、鄭氏は「最善を尽くす」と応じたという。

 李さんは、「私は急いでいる。歳月が待ってくれないだろう。切迫した思いで訪問し、苦衷を訴えなければならないと考え長官にお願いした」と説明した。

 日本が慰安婦問題に対し、誠実な謝罪をしない状況で時間を浪費するより、「中立」のICJで結論を出したいという意思を示したものと受け止められる。

 ICJで慰安婦問題を扱うには韓国と日本がこれに同意しなければならない。

 李さんはまた、米ハーバード大ロースクールのジョン・マーク・ラムザイヤー教授が論文で旧日本軍の慰安婦は「売春婦」だと主張し、物議を醸していることについて、「妄言」とした上で、「その教授も(ICJに)引っ張っていき、(間違いを)明らかにしなければならない」と批判した。

 李さんは「法に従い正しい判断を受け、謝罪を受けなければならない。私が何百回、何千回と言っているのは謝罪だ。謝罪を受ければ許すこともできる。それでもそれで終わりにしない」とし、韓日両国の学生交流を通じて日本の学生も慰安婦問題について理解しなければならないと強調した。
(引用ここまで)


 元慰安婦というだけで大統領に面談を申し込むことができる。
 というか、その前段階で外交部長官と会談できる。
 さらに「大統領と話したいのでコネクションをつなげ」って言える。
 以前から楽韓Webではちょっと揶揄する感じで「韓国の最高権威者は元慰安婦」と言っているのですが、ここまでとは。

 んで、また「日本に謝罪させるために国際司法裁判所(ICJ)に慰安婦問題を付託せよ」と言い出している。
 前も書いたのですが、そんな判断はICJはせんのだが。
 どうも「日本に謝罪させるためにはICJに付託するしかない」って裏で仕組んでいる勢力がいるっぽい。

 この呼びかけによって韓国人が国際司法裁判所に向かうのかどうか。
 「最高権威者」が呼びかけたら、その方向に行くしかないとは思いますけどね。
 まあ、日韓間での最終解決方法ではある。
 これしか残されていないというか。

 一種の棚上げではあるのですよ。日韓間で「この問題はICJに付託しているので置いておきましょう」ってできるようになる。少なくとも判決が出るまでは。
 そのあたり、ムン・ジェイン大統領がどう判断するか。
 年単位でかかるでしょうから、自分の任期内では判決は出ないと考えて棚上げに賛同するかもしれませんが。
 どう考えても韓国が不利なんだよね。

韓国メディア「ムン・ジェイン大統領は『相手の立場を考えての対話』を呼びかけた。日本も応じるべき」……いや、その言葉はもう聞き飽きたんだけど

[社説]文大統領「相手の立場を考えての対話」、日本も応じてほしい(ハンギョレ)
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は1日、ソウルのタプコル公園で行われた三一節(独立運動記念日)記念式典で、韓日関係について「過去に足を引っ張られているわけにはいかない」とし、「過去の問題は過去の問題として解決していき、未来志向的な発展により力を入れなければならない」と述べた。過去の問題とは異なる懸案を分離しアプローチする「ツートラック」路線を再確認し、韓日関係改善の意向をいつにも増して強く明らかにしたものだ。文大統領は記念演説で、日本軍「慰安婦」問題や強制動員被害者問題など日本政府が敏感に感じる問題には直接言及しなかった。 (中略)

文大統領の記念演説について日本政府は「重要なのは、両国間の懸案を解決するためには、韓国側が責任を持って具体的に対応すること」だと明らかにした。残念だ。1965年の国交正常化後で最悪という話が出る韓日関係を解決するには、どちらか一方の一方的な譲歩では不可能だ。韓国政府が賢明な解決策を模索するとしても、過去の問題の基本原則である「被害者中心主義」を放棄できない。日本政府は「関係改善の契機は韓国が作らなければならない」という硬直した姿勢から脱し、対話に乗りだしてほしい。 (中略)

 文大統領は、日本に易地思之(相手の立場で考えること)の姿勢で話し合うことを提案し、「私たちが越えなければならない唯一の障害物は、時に過去の問題を未来の問題と分離できずにかき混ぜることで、未来の発展に支障をきたしてしまうこと」だと述べた。文大統領は、韓日協力の機会として7月の東京五輪をあげた。東京五輪は文大統領の言葉のように、韓日、南北、朝日、朝米の対話の機会になり得る。東京五輪が朝鮮半島平和プロセスの再稼動の契機になるには、まず韓日関係を解決しなければならない。両国は東北アジアの安定と共同繁栄に力を集めてほしい。
(引用ここまで)


 3月1日のムン・ジェイン大統領による演説について、政権に近しい左派紙であるハンギョレの社説。
 個人的にはちょっと面白いと感じます。
 「大統領が『易地思之』という言葉を使って、日本と話し合う姿勢を提案したのだ。日本はこれに応じなければならない」というもの。
 「易地思之」というのは日本ではほとんど使われることがない言葉ですが、韓国では政治家が使う言葉なのだそうです。
 特にムン・ジェイン大統領が使うそうですよ。
 窮地に追いこまれている時。

 産経新聞によると、幾度かのケースはこんな感じだったそうです。

【劇場型半島】文在寅氏が多用する四字成語、相手と都合で変わるその意味は(産経新聞)

・2018年10月に徴用工裁判の大法院(最高裁に相当)判決が出た直後、11月に日韓・韓日協力委員会合同総会への祝辞。
・中国に対し三不の誓いを立てた後に国賓として訪中し、習近平国家主席と会談した際。

 それ以外にも南北関係で窮地に追いこまれる都度に使っているとのこと。
 今回もそういうシチュエーションだった、ということでしょう。
 本人は意識しているかどうか分かりませんけどね。

 徴用工裁判の判決後に使った言葉を、いまになってまた使い出しているということは同じ意味であると受け取れるわけで。
 つまり、「被害者が納得しなければならない」「司法判断に韓国政府は介入できない」「日本は判決を尊重すべき」といった一連の言葉を思い浮かべるしかない。

 これまでムン・ジェイン大統領が使ってきた「易地思之」という言葉は、他者の立場になって思いやってみるというのは韓国がそうした立場に立つのではなく「日本は韓国の立場になって考えろ」という話でしかない。
 それをあたかも「日本に対話を呼びかけた」とするような話にするのは飽き飽きです。
 実際、韓国政府からは「日本側が外交的意思疎通を行うべき」と報道官が語っている。
 日本が「韓国からまともな提案、行動を見せろ」で曲がるわけがないのにね。

日韓の新大使、双方の外相に面会できず……日韓電話外相会談も予定なし……別に問題はなくない?

韓国の「関係転換」の試みにも動かない日本…22日にわたり「電話会談」めぐりかけひきする韓日長官(中央日報)
韓日の外交トップの間で22日にわたり電話会談が行われずにいる。外交部の鄭義溶(チョン・ウィヨン)長官は先月8日に就任してから米国をはじめ、ロシア、中国、カナダ、英国、インドネシアなど各国のカウンターパートと「電話外交」にスピードを出しているが、日本との電話会談は果てしなく先送りされる様相だ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が三一節の記念演説で日本を「最も近い隣国」と呼んだことが色あせるほどだ。

鄭長官が日本の茂木敏充外相との電話会談を望んでいるという事実はすでに外交ルートを通じて日本側に伝えられているという。それでも電話会談が行われないのは日本が応じないでいるということだ。 (中略)

韓日の新任大使が赴任後に相手国の外相と面談できていない状況もやはり両国間の対立局面を端的に見せる。姜昌一(カン・チャンイル)駐日韓国大使は1月22日に赴任したがまだ茂木外相に会うことができていない。同じく相星孝一新任駐韓日本大使もやはり先月26日に韓国外交部庁舎を訪問したが鄭長官との面談はなかった。相星大使は信任状写本提出後に外交部の崔鍾建(チェ・ジョンゴン)第1次官とだけ会った。信任状の写本提出は駐韓日本大使としての公式活動が始まるという意味だ。こうした点を考慮すると長官の歓迎あいさつまで可能な日程だったが、結局実現しなかった。

鄭長官が相星大使に会わないのは姜大使と茂木外相の面談がされていない点を考慮した措置だったが、結局神経戦を行う様相になってしまった。外交部はこれと関連し「新任駐韓日本大使が信任状を提出した後に通常は(外交部長官ではなく)次官と面談してきた」として拡大解釈を警戒した。
(引用ここまで)


 カン・チャンイル大使が日本の茂木外相に面談できていない。
 新任の外交部長官(外相に相当)であるチョン・ウィヨン長官と茂木外相の電話外相会談が行われない。
 相星孝一大使もチョン・ウィヨン長官との面談をしていない。
 現状の日韓関係がそのまま投影されている状況ですね。
 ……で、なにか問題はあるのですかね?

 かつて日本と韓国の関係性は「地理的には近くても、関係性は遠い国」とされていました。
 メディアからは「それではよくない。地理的にも関係性も近くなろう」みたいな話が多数出ていました。
 先日の日経新聞の記事でも「日韓関係が悪いままではアジアでの安保・通商に問題が生じる」とされていました。
 具体的にはなにが起きるのか、という話はゼロ。

 当時から疑問だったのですが「近くて遠い国」であって、なにか問題があるのかと。
 韓国に対して「近くて遠い国」として疎遠になること。
 一方で「親しい国」としてつきあうこと。
 両方にメリット・デメリットが語られるべきで、

 GSOMIAを通じた情報の行き来が遅くなった、とか。
 韓国の入手している北朝鮮関連のヒューミントが日本側にこなくなった、とか。
 韓国製DRAMが買えなくなって日本企業がパニックに陥る実はまったく陥らない)、とか。

 そうした具体的事例を挙げて「日本が困るか、困らないか」という観点から韓国とのつきあいを議論すべき時代になりつつありますね。

韓国政府「大統領は対話を呼びかけた」「外交的意思疎通は日本の役目だ」……なに言ってんだ

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「いつでも日本と向き合う準備ある」発言の翌日「意思疎通は日本の役目」(朝鮮日報)
韓国外交部(省に相当)の崔泳杉(チェ・ヨンサム)報道官は定例記者会見で、「過去事の問題に関して政府次元で議論中の解決策はあるのか」との質問に対し「現段階で付け加える内容はない」と述べた。

 崔報道官はさらに「強調したいのは、解決策を議論するためには対話をしなければならないということ」だとして「わが政府が(考えている)対話を通じた問題解決の重要性と韓日関係の発展に向けた誠意を、大統領が重ねて伝えたのだ」と説明した。その上で「よって今後、韓日間の正常な外交的意思疎通は日本の役目だという点をもう一度強調したい」と述べた。

 わが政府は最近、日本に和解のメッセージを繰り返し投げ掛けているが、成果の代わりに両国の非正常的な状況ばかりが浮き彫りになっている。新たに着任した姜昌一(カン・チャンイル)駐日大使は日本の茂木敏充外相といまだに面会できておらず、鄭義溶(チョン・ウィヨン)新外交部長官も依然として茂木外相との電話会談を実施できずにいる。
(引用ここまで)


 「日韓間の正常な外交的意思疎通は日本の役目だという点をもう一度強調したい」
 ……ですって。
 もうね。
 これまでも何回か「ムン・ジェイン大統領が手を差し伸べたのに無視するとは!」とか言ってきたのですね。
 去年の三・一節でも「ともに危機を克服しよう」って話をしたのに、日本側は完全にスルーしました。
 その後、韓国政府はWTOへの提訴手続きを再開したのですが。
 その理由が「大統領演説を無視した。メンツが立たない」ということで提訴再開したそうですわ。

 ……知らんがな。
 日本側は徴用工裁判について、日韓請求権協定に基づいて外交交渉を求め、かつそれに反応がなかったので仲裁委設立の呼びかけまでしている。
 韓国に国際法違反の状態を脱するきっかけは何度も与えてきた。
 そうした日本側の働きかけを無視をしてきたのが韓国であって、ボールは韓国側に2年以上あり続けているのですよ。

 あんなしょうもないテンプレでしかない言葉で日本政府が感動して動き出すとでも?
 加藤官房長官も言っていたように、具体的な動きをすべきは韓国で日本じゃない。
 もう元慰安婦がいうようにICJへ付託するでもなんでもしろよ、いいから……。

韓国は「我々は日本の安保的防波堤の役目をしている」「だからその代償を支払うべきだ」と言い続ける……もはや立ち位置が以前とは異なるのですよ

【時視各角】「韓国防波堤論」は日本に通用しない(中央日報)
最近、韓日間の外交で見られる悲喜劇は最悪の両国関係を赤裸々に表している。東京・ソウルに先日それぞれ赴任した姜昌一(カン・チャンイル)、相星孝一両新大使ともに相手国の首脳どころか外交トップにも会っていない。慣例上、あり得ないことだ。菅政権が慰安婦・強制徴用問題に対する不満から姜大使の外相・首相面談を先送りすると、韓国も同じ態度を見せた結果だ。 (中略)

さらに韓国の安全保障上の重要性を見る日本の目が変わった。過去の日本は韓国を北朝鮮の脅威を防ぐ「防波堤」と考えていた。1980年代に盧信永(ノ・シンヨン)元首相が出した「防波堤論」は、中曽根政権が借款40億ドルを出す力になった。2年前の韓日軍事情報包括保護協定廃棄問題で韓日関係が歪むと、文大統領が防波堤論を取り出したりもした。

しかし最近はこの論理が色あせている。昨年末、日本ではリチャード・ローレス元米国防副次官の主張が話題になった。ローレス氏は韓半島(朝鮮半島)の未来について3つのシナリオを提示した。(1)核保有国として振る舞う北朝鮮に韓国が政治的に従属する(2)韓国が韓米同盟から離れて独自の核武装を追求する(3)南北が緩い連邦制の形態に進む--という見方だ。いずれにしても日本は韓半島から核の脅威を受けることになり、中距離核戦争力(INF)が必要というのが彼の結論だった。要するに、韓国という防波堤がなくなるため、独自の抑止能力を備えるべきということだ。

このように最近の日本では韓国を防波堤と見る雰囲気は消えている。その代わり米国・オーストラリア・インドとの4カ国協議体クアッド(QUAD)で脅威に対応しようという声が高まっている。こうした情勢を把握できず米国への圧力という古い手法を使っても通用するはずがない。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン大統領による「韓国防波堤論」は一昨年の11月、GSOMIA破棄宣言を撤回する寸前になってから出たものでした。
 「韓国はGDPの2.5%もの国防費を費やしているのに、日本のそれは1%にもならない。韓国が日本の安保に貢献しているということ」とか言い出したものでして。
 「韓国が北朝鮮、中国の防波堤となっているのだから、日本はありがたく思え」というものでした。

 いまにして思うと、あの時点でかなり韓国は追い詰められていたのでしょうね。
 異常なくらいに唐突な発言でしたから。
 ほとんど断末魔に近いものがあったのではないかと思われます。
 そんな中で出てきた発言だからこそ、本音に近いものがあるのではないかとも思われるのですけどね。

 記事中にもあるようにこの文脈で全斗煥政権は日本から1兆円規模の援助をぶんどっていったという経緯があります。80年代のこと。
 この経緯については元駐韓日本大使の小倉和夫氏による「秘録・日韓1兆円資金」に詳しいので興味があればどうぞ。

秘録・日韓1兆円資金
小倉和夫
講談社
2013-04-05


 このように韓国にはいまだに「韓国が防波堤として日本の重荷を肩替わりしている」という考えかたがあるのです。根本的な視点として、ですね。
 ただ、現在の韓国の立ち位置というのは80年代と大きく異なっています。
 最大の違いは「我、防波堤ぞ」と言っている韓国が、中国におもねっており、北朝鮮には秋風を送りまくっていてまともな国家としては成り立っていないこと。
 米韓合同軍事演習すら拒絶していて、「北朝鮮には確固たる非核化の意思がある」って繰り返している。
 IAEAからは「北朝鮮は核施設を稼働している」という報告が今日、出たばかりなのですけどね。

北朝鮮 核施設の稼働継続=IAEA(聯合ニュース)

 こんな北朝鮮に対して、韓国がムン・ジェイン政権がやっていることは無駄な延命行為でしかない。
 日米から見れば足を引っ張っている存在と化しているのですよ。
 そんなこんなしている間に、日本はインド太平洋戦略の中枢を担うようになり、クアッドの提唱者として重用されるようになっている。
 もはや「韓国抜きでの戦略」を考える時期になっているのです。

 地政学的に満点に近い日米韓の三角同盟での対応というのも、アメリカとしては捨てがたいのでしょうけどね。
 アメリカもクアッドに傾斜しつつある。
 韓国がそこに「クアッドプラス」として加わるかどうか、純粋に韓国の意向を尊重する=来ないのなら別にそれでもいい、という態度になりつつある。
 GSOMIA破棄宣言について彼我の戦力差を見誤った上での戦いだったという話を先日しましたが。
 アメリカがいつまでも韓国を重く見てくれるかどうか。
 太平洋戦争終結から76年、朝鮮戦争休戦から68年。
 国家の大戦略が変更されるには充分な時間です。

韓国メディア「日本はムン・ジェイン大統領の日韓関係改善を求める演説を酷評した」……そりゃまあ、酷評されるわな

日メディア、ムン大統領の3・1節記念演説に「新しい提案なく、打開の展望は見えていない」と酷評(ソウル新聞・朝鮮語)
日本のメディアが1日ムン・ジェイン大統領の3・1節記念辞について、日本政府との関係改善意欲を示しているが新しい提案もなく、具体的な要求や行動メッセージもなく打開の展望が見えないと酷評した。 (中略)

共同通信はこの日の主な記念辞を速報で報道しムン大統領が「歴史問題と分離して、日本との協力を推進するという意味を強調したが、日本政府に向けた具体的なニーズや新しい提案はなかった」と分析した。 (中略)

日本最大の日刊紙である読売新聞はこの日付夕刊でムン大統領が「過去の問題を解決しながら、未来志向的な発展に力を注がなければならない」と韓日関係改善に意欲を見せたが、日韓間の懸案である徴用訴訟や慰安婦被害者問題に対しては具体的に言及しなかったと報じた。
(引用ここまで)


 昨日のムン・ジェイン大統領の「日本政府との対話の準備はできている」と、関係改善を訴えた演説に対して「日本のメディアが酷評している」との記事。
 うーん、酷評……ね。

 たとえば「酷評」しているうちのひとつ、共同通信が伝えるところのムン・ジェイン大統領の演説への評価はこんな感じ。

韓国、歴史問題で「対話の準備」(共同通信)
 歴史問題と切り離して日本との協力を進めたい意向を強調したが、日本政府への具体的な要求や新たな提案はなかった。
(引用ここまで)

 具体的な提案や要求はなかった、と共同通信にすら言われてしまう始末。
 日経新聞も同様に「具体的な解決策には触れなかった」と判断しています。

歴史問題「被害者中心の立場で解決」 韓国大統領が演説(日経新聞)

 もうすでに上っ面の言葉だけでどうこうできるようなフェーズはとうの昔に過ぎている。
 加藤官房長官も以前から変わらず「韓国側の具体的提案を待つ」とだけ意見を表明。韓国側の状況はなにも変わってないという認識で一致していますね。



 2分45秒くらいから。

 どれも酷評というよりは、単に評論しているだけ。
 評論の中身が酷評じゃないかと言われれば……まあ、それはそうですが。
 酷評されるべき中身でしかなかった、というだけの話。
 俎上に載せられる具体的な提案を持ってこいって言われているんだから、そうしろっていう。

 あの演説で「我々は関係改善を呼びかけた」とか言われてもちゃんちゃらおかしいとしか言えませんわな。
 1月18日の新年記者会見からこっち、1ヶ月半もなにをしてたんだって。
 そりゃ酷評もされるでしょ。

ムン・ジェイン大統領「日本政府といつでも会話する準備ができている」といういつものダメなメッセージを繰り返す……懲りてないなぁ

ムン大統領「日本といつでも会話...未来志向の発展に力を注がなければならない」(聯合ニュース・朝鮮語)
ムン・ジェイン大統領は1日、「韓国政府は、いつでも、日本政府と対座して会話を交わす準備ができている」と述べた。

ムン大統領はこの日、ソウル鍾路区タプコル公園で開かれた第102周年3・1節記念式に出席するため、祝辞を通じてこのように明らかにし、「相手の立場で考える姿勢で額をつきあわせれば、過去の問題もいくらでも賢明に解決することができるものと確信している」とし、このように明らかにした。

日本軍慰安婦被害者と日本に強制徴用賠償問題など噛み合って韓日関係が梗塞局面から抜け出せない中で、日本にもう一度宥和メッセージを投げたものであり、日本政府の反応が注目される。

ムン大統領は「日本と私たちの間に過去の不幸な歴史があった私たちは、歴史を忘れない。加害者は忘れられていても、被害者にとっては忘れられないものだ」としながらも「しかし、100年が過ぎた今、両国はお互いに非常に重要な隣人になった」と評価した。

ムン大統領は、「私たちは、過去の歴史を直視し、教訓を得なければならない。過去に捕らわれて前進をしないことはない。。過去の問題を解決して私がしながらも、未来志向的な発展に一層力を注ぐべきだ」と強調した。

ムン大統領は「日韓両国の協力は、北東アジアの安定と韓・米・日3カ国の協力も役立つだろう」とし「またポストコロナ時代を一緒に準備していかなければならないとき、隣国間の協力が今のように重要な時がなかったことを強調してたい」と述べた。
(引用ここまで)


 今日3月1日は韓国でもっとも愛国心が盛り上がる日。
 三・一独立運動の記念日ですね。
 韓国の大統領はこの日、演説することが恒例となっています。
 前任のパク・クネ大統領、イ・ミョンバクは大統領府での演説を行っていましたが、ムン・ジェインは独立運動の発祥地とされているタプコル公園で演説しています。
 韓国人が「日本からの独立を記念して門を建てた」と勘違いしている独立門のある場所ですね。
 今年も同様でした。
 これは日本への対抗意識を掻き立てる意味が多分にあります。以前に演説の場所と服装について言及しているエントリもありますので、詳細はそちらでどうぞ。

 で、演説中に「日本と会談する準備ができている」と宥和のメッセージを投げかけたそうですよ。
 も、「メッセージ」はお腹いっぱいです。

 一昨年の8月15日の光復節演説でも「いまからでも日本が対話と協力の道へと出るのであれば、われわれは快くその手を握るはずです。公正に貿易して協力する東アジアを一緒に作っていきます」ってメッセージがありまして。
 これを無視したからということでGSOMIA破棄に至ったという話もあります。
 さらに去年の三・一節での演説では「ともに危機を克服し、未来志向の協力関係に向けて努力しよう」とメッセージを出して、それを日本が無視したから「WTOに再提訴だ!」ってやりはじめたそうですわ
 実効性のなにもない空虚なメッセージを送って、無視されたからって腹立ち紛れに暴れるのやめたほうがいいよ?

 去年の光復節演説でも同じように「いつでも日本政府と対座する準備ができている」って話をしていましたが。
 それ以降、事態がなにか進展したかっていえば、なにもしていない。むしろ慰安婦裁判の判決でこじれている。
 空虚なメッセージで装飾しようとしても、いまの日韓関係にはなんの役にも立たないのです。
 外交は言葉でするものじゃない。行動だよ、行動。