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田中復興相「福島の食材は(韓国より)よっぽど安全だし、きれいだ」と発言……ここまで煽っても許される時代になったのか

カテゴリ:日韓関係 コメント:(98)
福島の食材、韓国念頭に「そっちの国より安全」 復興相(朝日新聞)
 田中和徳復興相は18日、東日本大震災から丸9年を前にした報道各社の共同インタビューで、福島県産を中心とした被災地の食材が一部の国・地域で輸入規制され続けている現状について、韓国を念頭に「そっちの国より(日本産のほうが)よっぽど安全だし、きれいだ」と述べた。輸入規制を続けている韓国の態度をさらに硬化させる可能性がある。

 発言の根拠について、田中氏は「福島の食材は日本の中でも問題はない低い(放射能の)数値だ。韓国の数値も把握している。(日本は)世界中でもっとも厳しい基準をクリアしているものを流通させている」と説明した。
(引用ここまで)


 うわ、煽りよるわぁ。
 以前から何度か書いていますが、かつては「日本は韓国に対して(併合で)いいこともやった」と発言した閣僚が実質的に罷免されたことがあったほど。
 1995年。なんと四半世紀前か……。

 当時、国民の間でも「韓国とことを構える」ことに対してどことなく引け目のような者がありました。
 政治家にも大勲位をはじめとした「韓国国民はかつて同じ飯を食った同胞」という意識を持つ者がいて、大物に韓国側から「なんとかしてくれ」という話を持ちこまれたら対応せざるを得ないという側面もありましたね。
 当時、すでに韓国ウォッチャーの端くれであった楽韓さんは「ああ、これでまた増長するわ……」と呆れていましたが。

 で、翻って現在。
 無礼なやりかたには田中復興相が「遺憾というよりとんでもない」と言うことができるようになっている。

韓国の防護服五輪ポスター「とんでもない」 復興相が抗議(神奈川新聞)

 今回の「そっちの国」発言は、VANKの「放射能オリンピックポスター」つながりで出てきたものでしょうね。
 こういった発言をしても許される。
 むしろ、国民からは応援の声が届く。
 上から抑えつけるような連中ももういない。

 いやぁ……25年で時代って変わるんだなぁ。
 逆にいえば、大勢を占めている意見というものはそれくらいかけなければ変わらない、ということでもありますかね。

唐突に韓国で息を吹き返してきたGSOMIA破棄復活論、韓国政府内での権力争いの結果だった模様……

韓国・文在寅政権、ここにきて「GSOMIA破棄」を蒸し返す理由(現代ビジネス)
2月半ばには国会のある汝矣島(ヨイド)周辺で「自由韓国党が168議席を獲得して圧勝」という「チラシ」が出回った。韓国では、一般に政局工作や株価操作などのために政財界周辺でばらまかれる出所不明の怪文書のことを、日本語そのままに「チラシ」と呼ぶ。このチラシは、「ソウル49議席中、民主28優勢、自由韓国21優勢」など議席数まで詳細に記述されていたことと、折からの「与党劣勢論」に拍車をかける内容だったため、与野党の議員や秘書たちの間で広く出回る騒ぎになった。 (中略)

なりふり構っていられない文在寅政権の関係者らが目をつけているのが、昨年来日韓関係の焦点となっている、日本による輸出管理措置の撤廃だ。

2月6日にソウルであった日韓外務省局長級協議でも、韓国側は措置の撤廃を強く申し入れた。ただ、日本側も徴用工判決による日本企業の韓国資産の現金化を防ぐよう申し入れ、話し合いは原則論の応酬に終わった。こうした状況に焦った大統領府の急進派が「措置撤廃が無理なら、GSOMIAも破棄してしまえ」と騒ぎ始めているのだという。 (中略)

さらに心配なのが、最近の韓国大統領府内での権力を巡る地殻変動だ。

韓国では昨年、新たに国家安保室第2次長に就任した金鉉宗氏が、米朝関係の停滞から影響力を落とした鄭義溶(チョン・ウィヨン)室長に代わって、韓国の安全保障政策を牛耳り始めた。

金鉉宗氏は人を人とも思わぬ尊大な態度で、国民的な人気を誇る康京和外相と言い合いを演じるなど、政府内のあちこちで軋轢を起こしてきた。昨秋、それが金氏の部下である崔ジョンゴン平和企画秘書官との対立を招いたことは、「日韓首脳会談『中身ゼロの45分間』と、韓国外交の深刻な機能不全」で触れたとおりだ。 (中略)

そして、この争いは崔ジョンゴン氏に軍配が上がった。別の政界関係筋は「所詮、金鉉宗氏はニューヨークの弁護士上がり。インナーサークルの崔氏に勝てるわけがない」と話す。金鉉宗氏は嫌気がさして一時期は国会議員への転身も目論んだが、与党が早々にお引き取りを願ったという。現在の文在寅政権の安保外交は、崔氏と彼と手を結んだ鄭義溶氏が牛耳っている状態だ。

問題は、崔氏の掲げる政策だ。上述したように、昨年11月に起きたGSOMIA破棄騒動において、金鉉宗氏は最終局面で訪米し、ポッティンジャー氏から「GSOMIAの無条件延長」を言い渡された。ただ、この時点で、8月にGSOMIA破棄を主導した金氏の考えはかなり変化していたという。(中略)

韓国大統領府内で「無条件破棄」を叫んでいた人たちがいたことだ。その1人が崔ジョンゴン氏だった。
(引用ここまで)


 当初からムン・ジェイン政権での安保政策を牛耳っていたのはカン・ギョンファ率いる外交部ではなく、大統領室であるとされていました。
 当初はチョン・ウィヨン国家安全保障室長。
 ムン・ジェインが大統領に就任したと同時に安保室長に就任し、北朝鮮への特使として派遣され(そしてキム・ジョンウンの言葉を必死にメモ書きし)、アメリカにもその報告に向かった人物です。
 このあたりですでに外交部の南北交渉に外交部が出る幕はゼロ。まあ、南北関係はそもそも統一部の役割ではあるのですが。

 その後、米韓関係の悪化に伴ってチョン・ウィヨンの影響力が小さくなると、前面に出てきたのがGSOMIA破棄を主導したとされているキム・ヒョンジョン国家安保室第2次長。
 元々はノ・ムヒョン政権で米韓FTAを主導したことから、ムン・ジェイン政権でも重用されてきたわけですが。
 お飾りではあるものの、韓国国内ではけっこう人気があるらしいカン・ギョンファとの確執が取り沙汰された際にSNSに謝罪文(というにはまあ、微妙なものでしたが)を掲載して「あいつが謝るなんてことがあるんだ?」と外交当局者から言われたほどの尊大な人物。
 14歳で渡米するまで日本、アメリカ、韓国と外交官だった父親の赴任先を経験し、以降はアメリカの大学を卒業して弁護士をやっていたなんてところから独立不羈の人物であるとされています。
 今度は対北朝鮮政策についてキム・ヒョンジョンとチェ・ジョンゴン平和企画秘書官が争うようになったとのこと。
 キム・ヒョンジョンは国連制裁決議を遵守すべき、チェ・ジョンゴンは個人旅行などで独自支援を行うべき、  チェ・ジョンゴン平和企画秘書官はどのような人物かというと、これまた牧野愛博氏の記事で取り上げられています。

日韓首脳会談「中身ゼロの45分間」と、韓国外交の深刻な機能不全(現代ビジネスオンライン)


 現在の大統領府による「独自の北朝鮮支援体制」を主として唱えている人物。
 けっきょくこの争いは独立不羈のキム・ヒョンジョンよりも、ムン・ジェインサークルのひとりであるチェ・ジョンゴンに軍配が上がり、彼を配下に置くチョン・ウィヨン国家安保室長が外交面での発言力を増している、という状況。

 で、チェ・ジョンゴンが11月に至っても無条件でのGSOMIA破棄を声高に主張していた人物が権力を握ったことから、昨今のGSOMIA破棄云々がいわれはじめたのではないか……という話。
 長かった……。
 ま、要するにGSOMIA破棄も韓国での権力争いのダシに使われている、ということですわ。
 権力争いが前提であって国益云々が理由ではない。つまり、どこに飛び火してくるかさっぱり分からない、ということですね。
 そもそもの去年8月におけるGSOMIA破棄宣言もそういう話が前提であれば若干理解度が進むかな。
 国益や常識を考えれば延長……というか、触らないでおこうという考えに至るのでしょうが。
 それをダシにして権力争いをするのであれば、こちらからは思いもよらないような行動に出ることもある、という話。
 まんま秀吉に向けて派遣されてきた朝鮮通信使の正使、副使がどちらの派閥に属しているかということで報告が受け入れられていたという状況と同じですね。
 まあ、いっそのこと韓国らしいか……。

再度「GSOMIA破棄」を言い出したことで、自らが「素人政権」であることを再度証明したムン・ジェイン政権

GSOMIA議論再燃の中、韓日米外相ミュンヘンで衝突するか(中央日報)
ハリス大使「米、GSOMIA重要」 青瓦台の廃棄論再浮上に警戒(中央日報)
韓国政府が「韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了猶予は暫定措置」と再確認した中で、14~16日にドイツで行われるミュンヘン安全保障会議(MSC)で韓日米外交トップが会う可能性が大きくなっている。 (中略)

元外交部当局者は「1カ月前に韓日米が米国で集まったというのは米国が韓日を招集したという話。これまでの対立が解消されたということを見せる象徴的次元だった」と話した。米国としてはインド太平洋戦略の核心軸である韓日米共助が韓日関係回復により堅固であるということを見せる必要があったということだ。

今回のミュンヘン安全保障会議もサンフランシスコ会談の延長線になるだろうというのが外交街の見方だ。特に、「GSOMIA再考論」が韓国政府内で最近出てきており今回の韓日米外相会談でこの問題が議論される可能性があるとの懸念が出ている。ある外交消息筋は「韓国は防衛費分担金交渉と対北朝鮮制裁問題などの懸案で米国の協力を引き出さなくてはならないが、米国で『消えた火種』と見ていたGSOMIAが度々再燃するのは韓国に有利ではない」と指摘した。 (中略)

GSOMIA議論再燃に日本は反応をほとんど出していないが、「急ぐことはない」という気流が明確にある。これと関連して国民大学日本学科のイ・ウォンドク教授は「GSOMIAは韓日よりは韓米関係に影響を与えるということが昨年経験的に確認された。韓国が輸出規制問題を解決するためにGSOMIAを再び持ち出せば『韓日米の構図を揺さぶるのは韓国』という構図に進むほかないことを日本もわかっている」と指摘した。
(引用ここまで)

--韓国政府内にGSOMIA終了の動きがある。

「率直に、初めて聞く話だ(caught me flat-footed)。もう少し確認してみなければならないが、どのように進んでいくのか推移を見守りたい」

--実際にGSOMIAが終了することになれば?

「米国はGSOMIAは重要だという立場だ。そしてGSOMIAは韓国と日本の二国間協定だ。(GSOMIAが直面した)挑戦(challenges・終了を意味)は解決されなければならない。新たな状況については今すぐコメントし難い」
(引用ここまで)


 ここのところ韓国国内で高まってきた「GSOMIA破棄」についてアメリカも反応しつつある、というニュース。
 ハリス駐韓アメリカ大使へのインタビューは11日に行われたもので、GSOMIA破棄について外交部と大統領府が正反対の意見を出した12日の話を受けたものではないようですね。
 逆にいえば、大統領府から出た「GSOMIA破棄はなにも議論されていない」というコメントは、ハリス大使が中央日報のインタビューによってこの話を認識して、かつ本国に流してアメリカから韓国大統領府へ圧力が加わったせいかな……とも想像できます。

 アメリカとしては8月の韓国によるGSOMIA破棄宣言以降あれだけ圧力をかけにかけて、さらには「失望した」と言い続けて(韓国側からは「もう失望した言わないでくれ」と要望が出るほどに)ようやく破棄半日前に存続を勝ち取ったわけで。
 なにをいまさら言ってるんだって認識でしょうね。
 そもそもがGSOMIA破棄は自動継続となる11月末の3ヶ月前に宣言すると決まっているのだから、いまになって言い出すとはなにごとだってことです。

 まあ、韓国政府、ムン・ジェイン政権としては国会議員の総選挙が控えている中、野党から攻撃されるポイントを少しでも少なくしておきたいという意向であるのは間違いない。
 「GSOMIAの延長を決めた時に政府は『日本の輸出規制はすぐにでも解除される』みたいな言いかたをしていたじゃないか」と言われるのが癪でしょうがない。
 だけれども、GSOMIA破棄を言い出すとアメリカに叩かれることとなり、安保面で野党から叩かれることも決定している。

 けっきょくのところ、「そもそもGSOMIAを外交カードとして用いよう」としたこと自体が間違いであった……という認識には至っていない。これが不思議でしょうがないのですけどね。
 もちろん、韓国左派の「自主国防」という思想にはGSOMIAが邪魔だし、将来的にはアメリカ依存、ひいては米韓同盟すらをも破棄したいというのは理解できない話でもないのですが。
 現実はアメリカに防衛を依存しているという状態下で、GSOMIA破棄を言い出すのは悪手だったと認識できないのは政治家としてちょっとおかしい。
 貫いたところで日本の態度が変わるという確証はないのだから、外交的に得られるものなんてなにもない。
 かといって、言いだした以上いまさら引っこめたら外交失点となるのは目に見えている。

 どっちに動いても失敗が見えているのに、言い出した意味が分からない。
 8月の時点でも楽韓さんは「常識的に考えれば延長以外には考えられない」と書きました。
 逆説的に言えば「ムン・ジェイン政権は常識的でない政治的な動きをする」ことが証明されたともいえます。
 ただの左派運動家の集まりであって、政治について素人しかいない。
 GSOMIA破棄を再度言い出したことでそれがよく分かる、という結果になりつつありますね。

韓国外交部「日本は輸出規制をやめるべき。さもなければGSOMIA破棄もあり得る」→韓国大統領府「そんなこと議論してません!」……数時間でなにがあったのやら

カテゴリ:日韓関係 コメント:(124)
韓国外交部「いつでもGSOMIA終了」…青瓦台は破棄論一歩後退(中央日報)
外交部は12日、韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)が条件付き延長状態であるという点を強調し、日本の輸出規制措置撤回を改めて促した。

外交部はこの日、「昨年11月22日の韓日両国間の合意趣旨に基づき日本政府は韓国に取った輸出規制措置を速やかに撤回することを改めて促す」と明らかにした。「いつでもGSOMIAの効力を終了させることができるという前提の下に終了通知の効力を停止した」という点を明確にしながらだ。

延長の前提条件に掲げた輸出規制措置撤回と関連し両国間の交渉が特別な進展を見せていないことから、青瓦台(チョンワデ、大統領府)がGSOMIA破棄のカードを検討しているという報道に対する反応だ。 (中略)

青瓦台もひとまずこの日慎重な立場を出した。青瓦台高位関係者はこの日「(GSOMIAは)これまで継続して日本側と交渉をしている。交渉の結果はそれが明らかになり次第申し上げる。現在はGSOMIA終了時点が迫って決めたものがそのまま維持されている状況で、特別に再び議論されたりしたものではない」と話した。
(引用ここまで)


 6日にカン・ギョンファ外交部長官が「GSOMIA再破棄はあり得る」と発言。
 11日には中央日報が「大統領府が再破棄を主導」と報道。
 昨日の12日、外交部高官がメディアに対して「いつでもGSOMIAの効力を停止できるという前提の下で終了通知の効力を停止したのだ」という去年11月の話を再度確認。
 輸出管理強化の撤回を求めたそうですわ。
 ところが大統領府高官からは「特別に再び議論されたりはしていない」との発言。

 韓国側の認識としては「日本側が輸出規制を緩めようとしていない」ということなのでしょう。
 11月当時、韓国からは「日本は輸出規制を戻す。そのために局長級政策対話が行われる」といった主旨の話が出てました。
 それに対して日本からは「そんな簡単に管理強化をやめるわけにはいかない」という発言が相次いでましたね。
 当初から明白にボタンの掛け違えがあったのです。
 「謝罪した、しない」を言い争うチグハグな話もそんなボタンの掛け違えの象徴であったといえるでしょう。

 ただ、日本側は一貫して「ホワイトリスト復帰はそんな簡単なものではない」と言い続けてきました。
 それに対して韓国側は「GSOMIA破棄を止めたのだから、日本も輸出規制を7月1日以前の状態にすべきだ」の一点張り。
 去年12月に経産省の局長級輸出政策対話が行われて、その際にも「ソウルで続きの対話が行われる」とされながらも日程すら決めることができていない。
 そもそも12月の局長級対話は予定時間の7時間を大幅に超過して10時間続いていたと報じられていました。
 相当に紛糾したのでしょう。

 韓国側としては「輸出規制強化をやめるという前提でGSOMIA破棄を停止したのに、日本側が誠意を見せてこない」という認識なのでしょう。
 でも、日本側は当初からそんなつもりがないのは見ての通り。
 韓国には外交カードがないのは、本来外交カードではないGSOMIA破棄をこうして振り回していることからも明白。
 日本側の対応としては「無視」で問題ないと思います。
 8月当時、勝手に破棄宣言してアメリカから呆れられ、日本からは苦笑されました。
 それを繰り返すのか、それとも交渉に出るのか。日本としてはどちらでも構わない、というのが実際でしょう。

 とりあえず大統領府高官の話を見ると、強硬策に出る可能性は減ったのかな……とも思えますが。
 どちらにしてもこの件については(ついても?)、韓国側の出方は異常としか言えないことばかりしてきているのでなんとも。

韓国政府内に「GSOMIAを破棄するしかない」との言説が浮上……その理由は「失敗を野党に突っこまれたくない」から?

4月総選挙控えて…GSOMIA廃棄論、青瓦台で急浮上(中央日報)
日本政府の輸出規制措置強化をめぐる韓日両国間の協議が、3カ月間にわたりこれといった進展がない中で、韓国青瓦台(チョンワデ、大統領府)内部から「韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了」論が再浮上していると政府消息筋が11日、伝えた。

これに伴い、韓日はもちろん韓米間で防衛費分担金交渉に続きGSOMIAイシューによる外交葛藤が再演される可能性もあるとの指摘が出ている。外交部内には青瓦台の方針を懸念する雰囲気も一部あり、一歩間違えれば政府内葛藤に広まるおそれまである。

韓日および韓日米関係に明るい消息筋は、この日中央日報の電話インタビューで「最近、青瓦台内部から『このような状況なら、昨年11月に韓日産業当局間の交渉再開を理由に終了を猶予したGSOMIAを再び終了させるほかはないではないか』という主張が強く出てきており、青瓦台外交安保ラインを通じて外交部上層部に伝えられた」と明らかにした。

この消息筋は「今月6日の内信記者会見で出た康京和(カン・ギョンファ)外交部長官の強硬発言も、このような青瓦台内部の雰囲気から影響を受けたもの」と付け加えた。 (中略)

政府がGSOMIA終了を最終決定した場合、韓日関係だけでなく韓米関係に及ぼす影響が大きいため、外交部内外からは懸念の声も出ている。

韓国政府消息筋は「日本から譲歩を引き出すための戦略・戦術的次元ならいざしらず、実際にGSOMIA終了まで辞さないという考えなら、昨年11月韓国の『GSOMIA終了猶予』宣言を事実上『GSOMIA維持』と受け取っている米国を相手に行うべき外交的費用は相当なものになるだろう」と憂慮した。

また、青瓦台の方針通り、3月中にGSOMIA終了イシューが再浮上する場合、結果的に4月総選挙の核心争点になる見通しだ。政府消息筋は「青瓦台内部でGSOMIA終了主張を主導しているグループは、外交安保および政務ラインの若手の参謀だと承知している」とし「4月の総選挙を控えているという点で、日本に対する強硬論に再び始動がかかる可能性がなくはない」と懸念した。青瓦台関係者はこれに関連して、「新型コロナウイルスへの共同対応や7月東京オリンピック(五輪)など、韓日間の協力事項が多い状況で、日本側が輸出規制に前向きな立場を取ってほしい」としながら「総選挙を控えて反日雰囲気を利用するというわけでは全くない」と説明した。 (中略)

日本は昨年12月、韓日首脳会談開催直前に「フォトレジスト」1品目に限定して輸出手続きを一部緩和した。だが、同月に東京で開かれた産業当局間の局長級政策対話の時、「近いうちにソウルで追加で開こう」と合意した政策対話はまだ開催されないでいる。
(引用ここまで)


 今月6日にカン・ギョンファ外交部長官が「我々はいつでもGSOMIAを終了させることができる」と再度、言及しました。
 その時点でこういうことなのだろうなとは思っていましたが。
 GSOMIA破棄云々が総選挙のネタになるんでしょうかね? 正直、疑問です。

 韓国の左派は「自主国防」を標榜しています。
 実際のところは「自主国防」はお題目というだけであって、「国防力を高めてアメリカ依存をやめる」というのが本音。保守側がアメリカ依存をしてきたので、それに対抗する一手段として「自主国防」を叫んでいるわけです。
 なので、彼らの中ではアメリカ依存の要因のひとつとなる日本とのGSOMIAが邪魔である、という認識なのですね。

 アメリカ依存をやめる橋頭堡としてGSOMIA破棄がある。そこに日本による貿易規制撤廃という目的をかぶせることで国民に納得してもらいやすくする。
 反日を利用しての離米政策だったと思っています。

 ただ、現実としては安保面においてアメリカ依存をやめることはできません。
 そもそも装備自体が在韓米軍と協調することを前提としたものとなっていますからね。
 数十年に渡って「米韓協調」が前提であり、在日米軍、および自衛隊が支援を行うという構想があって装備拡充をしてきたものをほんの数年で変更できるわけがない。

 現政権が保守側を徹底的に根切りし、かつ「左派政権100年構想」ともいえる話が出ていたのは、こういう根本的な構造を変革するためです。
 もちろん、アメリカはその第一歩となるGSOMIA破棄に反対してきましたし、破棄宣言が出てからこっちは明白に韓国に対して不満を表明してきました。
 結果としては、11月には屈辱的なGSOMIA破棄撤回宣言をせざるを得なくなった。
 韓国側の認識としてはその交換条件であったはずの「輸出規制強化の撤回」は遅々として進まない。局長級政策対話すら第2回が行われていない。
 韓国側メディアからは「(2019年年末の)首脳会談前にもう一度ソウルで政策対話をやったらホワリトリスト復帰だ」なんて話が漏れてきていましたが。
 実際には3年半かけて失った信頼が1回や2回の対話で戻るわけもない

 総選挙で日本のホワイトリスト復帰に失敗したことを保守派から突っこまれたくない。
 争点となるかどうかはともかく、野党から失敗を突っこまれたくないということが重要なのでしょうね。
 だから、GSOMIA破棄を再度言い出した……ということか。
 ふーむ。

 ま、韓国側がなにを言い出そうとも日本としてはやることはなにも変わらない、ということです。
 GSOMIAを外交カードにさせない、というのが重要。外交カードにさせたが最後、継続している間、1年に1回「破棄するぞ」とか言い出しかねませんからね。

ムン・ジェイン大統領「安倍総理と頻繁に会える関係を作りたい」「東京オリンピック成功のために最善を尽くす」……いつも言葉だけが空虚に空回りするわ

文大統領「韓国政府は東京五輪成功のために最善を尽くす」(中央日報)
「安倍首相と頻繁に会える関係つくりたい」 駐韓日本大使と面会=文大統領(聯合ニュース)
文大統領は「韓国政府は東京五輪の成功のために最善を尽くす」と強調した。続いて「今年は東京五輪があり韓中日首脳会議が韓国で開催されることから、さらに活発な高官交流があるだろう」としながら、両国が新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)に関連した情報も共有して対応に協力することを期待するという考えを伝えた。
(引用ここまで)

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日、青瓦台(大統領府)で冨田浩司・日本大使から信任状を受け取った後に面会し、「安倍晋三首相が私ともっと頻繁に会える関係をつくりたいと話したが、私も同じ思い」と述べた。青瓦台が明らかにした。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン大統領が信任の駐韓日本大使からの信任状受け取りの際に「韓国政府は東京オリンピックの成功のために最善を尽くす」と述べ、かつ「安倍首相と頻繁に会える関係を作りたい」と述べた、とのこと。

 ぱっと見、普通のことを言っているように見えますが。
 もちろん、異なります。
 「安倍総理と頻繁に会える関係性」については「会えるように日本が環境を整えるべき」=「日本の言っていることは聞き入れない」=「日本が言う『国際法違反の状態』なんて気にしない」ということ。
 「東京オリンピックの成功のために最善を尽くす」というのはまあ、言葉を出すだけなら無料ですから。
 外交は言葉でやるものではない。実際の行動だけが評価点、なのです。
 いくら言葉を重ねても行動が伴わなければ意味がない。

 「最善を尽くす」というのであれば、共に民主党の議員らがやっている「放射能汚染地図」を取り下げさせるべきだし、VANKのやった「放射能オリンピックポスター」をやめるよう警告すべき。
 でも、そんなことできるわけがない。国内の支持基盤を失いかねませんからね。
 特に4月の総選挙までは日本に対してミリほどの譲歩もできません。
 総選挙終わったからってなにができるってわけでもないですが。

 そもそもがこの信任状捧呈式は2ヶ月待ちで行われたもの。

韓国入国8日目の中国大使が信任状捧呈式…日本大使は2カ月待ち(中央日報)

 中国大使は入国してからわずか8日。
 韓国側は「事前のスケジュール通りだ」という話をしていますが、「韓国政府の説明」とかいうものを日本側が信じる理由はもうなにもないのですよね。
 現状の日韓関係というのはそういうものなのです。

韓国外相、再度「GSOMIAはいつでも終了できる」と発言……あ、もしかしてこれ日本への圧力のつもり?

昨年は韓日が了解したとしていたが…韓国外交部長官「輸出規制、我々の望み通りに進まなかった」(中央日報)
韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が6日、韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了猶予決定の後続措置として、日本政府が輸出規制撤回を前提に話し合いをすることにしたことに関連し、「我々の望んでいた(昨年)7月1日以前の状況に戻ったわけでは断じてない」と明らかにした。

康長官はこの日、内信記者会見で「昨年11月末、韓国側が日本側と了解事項として講じた(終了猶予)措置は暫定的な措置」とし「我々はいつでも終了効果を再稼働でき、基本的に韓国の国益に基づいて行使する」と説明した。

韓国政府は昨年8月、GSOMIA終了を宣言し、11月これを翻意する「猶予宣言」をしながら「日本と事前協議を通じて輸出規制措置解決に寄与する方向で両国間の対話を再開することにした。日本のホワイトリスト(安保友好国名簿)復元を含めた」と発表した。しかし、3カ月が経過した現在、韓国側が望む方向に状況が向かっていないことを康長官が認めたのだ。 (中略)

11月のGSOMIA終了猶予発表当時、青瓦台(チョンワデ、大統領府)高位級関係者は「韓日が合意した『懸案の解決に寄与できる方案で対話』の意味は、輸出規制の復元を前提としている」と強調した。続いて「これについては韓日間が了解した」とも述べた。しかし、その後日本メディアからは政府関係者の伝言として「日本は何も譲歩しなかった」「輸出規制対話に応じない」という報道が出てくるなど、全く違う解釈が出てきて問題となった。
(引用ここまで)


 昨日の「差し押さえられている日本企業の資産の現金化」への言及と同じ記者会見で、カン・ギョンファ外交部長官が「GSOMIA終了はいつでもできる」と話した、とのこと。
 以前から「GSOMIAという刀を握っているのは韓国だ」とか言っていたアレの繰り返し。
 日本としてはGSOMIAは外交カードではないのでどうぞご自由にしてください、としか言えないのですけどね。以前と同様。

 「GSOMIAをいつでも終了できる」っていうのは、国内的に日本に譲歩したということを認められないがために出てきた韓国側の都合でしかない。
 それに加えて「日本側はホワイトリストへの復帰を約束した」ということにしていました。
 日本側はそれを認めずに「日本のパーフェクトゲーム」「なにも譲らなかった」「協議には応じるがホワイトリスト復帰はあり得ない」との話がメディアを通じて報道されていましたね。
 それに対して韓国側は反発して「韓国側の判定勝ちだ」とか「日本からは謝罪を受けた(嘘でした)」とか言っていました。
 あの騒動が11月末。
 さて、そこから現在まで2ヶ月半ほどが経過していますがどのようになっているか。

 申請のあった半導体材料はいくらか輸出がされています。
 レジスタ、そしてフッ化水素も申請が許可されたに分ついては輸出されています。これは輸出管理が強化された当初から予想されていた通り。時間と手間はかかるものの、輸出自体を断りはしていない。
 ですが、韓国のホワイトリストへの復帰は足がかりすらない状態。
 一方、韓国側は「日本に残された時間は40日ほどだ」「1~2ヶ月ていど」「3月いっぱいだ」と期限を延長しつつ様子を窺っていますが実際にできていることはなにもない。

 日本への外交圧力のつもりなのです、これ。
 昨日にピックアップした現金化を妨げることはできない、という部分も含めて。
 「日本が輸出規制強化を7月1日以前の形に戻さない(ホワイトリストに復帰させない)というのであれば、我々もやるべきことをやるぞ」という。
 そんなこと言ったところで日本は動かず、アメリカが怒るだけっていうのを11月に痛いほど知ったと思うのですけどねぇ。
 またアメリカにぶん殴られて終わりという結末しか見えないのですけども。

韓国政府「徴用問題の現金化に介入できない」と放置を宣言……今年、日韓関係は終焉を迎える模様

徴用問題 日本企業資産の現金化に介入できず=韓国外相(聯合ニュース)
 韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は6日に開いた記者会見で、強制徴用訴訟で韓国大法院(最高裁)の賠償判決により差し押さえられた日本企業の資産が現金化される場合について、「時期が鍵になるが、司法手続きの一部分のため、政府が介入できない」として、「政府が(現金化)時期を遅らせたりできない」との立場を重ねて示した。

 康氏は「万一の場合に備えるしかない状況」として、「もし、現金化が進められれば、それ以前と以降の(日本側との)交渉戦略と対応は変わらなければならない」と述べた。
(引用ここまで)


 カン・ギョンファ外交部長官が「徴用工問題で日本企業の資産が現金化されることについて、韓国政府は介入できない」と宣言。
 介入できない、手を出さない、というよりも手が出せなくなっている。
 何度も何度も「韓国政府は司法の決定に手を出すことができない」と宣言してしまったことが原因で、自分たちの政策方向性を自ら狭めてしまっているのですね。
 自縄自縛。

 何度も書いているように、日本企業の持つ資産が韓国側原告によって現金化されたら日韓関係は終わります。
 まあ、終わるといってもいまの形でのまっとうな国対国のつきあいかたが終わる、ということですが。
 ムン・ジェイン大統領による新年の記者会見でもそれを濃く示唆する発言がありました。
 それを受けて同志社大学の浅羽教授が言うところの「ポスト現金化」の日韓関係がどのようなものになるか、日本側も韓国側も考えておく必要があるでしょうし、少なくとも日本政府は考えているでしょう。
 ただ、ムン・ジェイン政権がそれを考えているかは……極めて疑問と言わざるを得ません。

 柔軟性というものが皆無。
 自分たちは紛うことなき正義なので、それに反するものどもはすべて悪。
 そういった国内でゴリ押ししている二元論を外交にもあてはめることしかできないのですよ。
 北朝鮮に対しては違うんじゃないかって? 否。
 ムン・ジェインは北朝鮮に対して自分たちの意向が通じるものであると信じて疑いません。そこまで信じているかどうかはともかくとして対外的に対北朝鮮の外交政策が変わっているようには見えませんし、変えているつもりもないでしょう。
 援助にも等しい申し入れを重ねることで北朝鮮の態度が変わると思いこんでいて、そこから一歩も動かない。
 柔軟さに欠けて頑迷なだけ。
 プランBなしにゴリ押しするだけで、最初のプランが失敗するとも思っていない。

 まー、そういうわけで今年、日韓関係は劇的な変化を遂げることとなります。
 これは決定事項。その中身がどうなるかはまた別ですが。日本としては韓国政府が所有する資産を差し押さえる等々の手段がいくつかありますが……。近いうちに取り得る手段のまとめとかを書いておきますか。

旧来の日韓関係というものがどういうものだったかを思い知るのによい書籍。読むだけで胃がやられます。
秘録・日韓1兆円資金
小倉和夫
講談社
2013/1/23