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カテゴリ:日韓関係の記事一覧

もはや日本では「日韓関係の悪化」が悪いことである、という前提が通用しなくなりつつある、という話をしてみよう

日韓が「近くて遠い国」に戻った3つの要因と、唯一の打開策(ダイヤモンドオンライン)
 筆者は長年にわたり日韓関係を観察してきたが、今回は従来とは異なる困難さがある。

 日韓が、双方にあまり共通利益がなく友好国同士の関係ではない、というのなら両国民の感情に従った関係になってもやむを得ないだろう。しかしそうではない。

 改めて、日韓関係は日韓双方にいかに重要かを冷静に考えてみる必要がある。

 日韓にとり双方は共に中国、米国に次ぎ第3位の貿易相手国であり、投資の規模、人的交流(昨年日本を訪問した外国人旅行客の25%は韓国から)などから見ても、きわめて重要なパートナーであることは疑問の余地がない。

 輸出管理の厳格化が韓国の半導体産業に大きな痛手になることが示す通り、日韓の間にはハイテクや金融を中心に深い相互依存関係がある。 (中略)

むしろ首脳間で直接、率直な意見交換を行い、危機管理のための方策を協議することから始めざるを得ないのではないか。

 安倍首相は、北朝鮮の金正恩委員長に対し、前提条件を置くことなく首脳会談を行おうと呼びかけているが、ここは、ステーツマンシップを発揮し、前提条件なく文大統領との首脳会談を行ってみてはどうか。

 泥沼化する日韓関係の打開には、間違いなく首脳の直接的関与を必要としている。

(日本総合研究所国際戦略研究所理事長 田中 均)
(引用ここまで)


 「著者・田中均」という時点で「はい解散」ってなりそうなものですが。
 まあ、時流に遅れている人の言っていることを顧みるのもよいことですよ。常に最前線にいられるわけではないですからね。

 なにが間違っているかというと「日韓関係が重要である」という部分を日本国民が是認しなくなってきた、ということなのですよ。
 今回の日本政府による半導体材料輸出における優遇措置終了について、世論調査を見ても過半数が賛同している。そしてなによりも「積極的に反対」という立場が少ない。
 NHKJNN朝日新聞のいずれの世論調査でもその傾向は明らかになっています。

 つまり、日本国民が「経済的利益をあるていど失っても構わない」ということに同意している、少なくとも同意しつつあるということなのです。
 それよりも韓国と離れることに利益を見いだしている。
 すなわち、「韓国との関係性が重要である」という関係性から、日本人が抜け出そうとしている。
 韓国ウォッチャーとして驚くのは、日本人の意識が自分のそれを追い越してしまっていることですけどね。
 前提条件そのものが変わろうとしつつあるのです。

 一種の人気稼業である政治家はそれに乗っているだけ。
 もし、安倍総理による外交方針を日本人が忌避するようであれば、ここまで総選挙やら参院選挙で連勝できているわけがありません。
 ついでにいえば野党も候補者個人としてはともかく党是としては外交方針についてまったく言及していない、というのはそういうことです。

 こんな状況の中でムン・ジェインと首脳会談をしたところでなにが決まるわけでもない。
 なにより、向こうが徴用工裁判について解決策を持ってこなければならないですよ。
 財団方式にするのであれば両国政府の合意だけでなく、少なくとも韓国国内で関連の法律を新規制定するというのが条件。
 そのレベルでの解決策を持ち寄れないのであれば、なにもする必要はないのですよ。
 日韓関係は重要でなくなりつつある以上、「日韓関係悪化」も気にする必要がなくなるわけですから。

文在寅という災厄
武藤 正敏
悟空出版
2019/7/23

日本製品不買運動:韓国人「日本のビールを買うなら100万ウォンだ!」 → ますます韓国国内で燃え上がる模様

一瞬だけの不買? 今度は違う……「日不買運動」全国・全商品拡散(KBS・朝鮮語)
[アンカー] 日本の新聞記者が書いたコラムです。
タイトルは韓国の日本不買運動、不発の歴史、内容は次のとおりです。
韓国では、過去25年間、日本の不買運動が4回あったが、今まで一度も成功していなかった。
日本の経済報復として、最近、韓国で不買運動風が吹く、こんなコラムが登場したのです。
日本のメディアが何か軽くここの雰囲気が感じられるでしょう。
まあ、本当にそうなのか、いくつかの事例を見てみましょう。

いくつかの居酒屋でボイコットが拡がっていますが、日本のビール一杯、100万ウォンです。
これらのメッセージは、より強力な不買運動です。
一瞬の不買運動ではないような雰囲気が感じられます。
パクヒョイン記者が取材しました。

[レポート] 居酒屋の前に垂れ幕が掲げました。
日本のビール一杯で100万ウォン。つまり、売らないという話です。
別の食堂も安倍首相に警告する横断幕を掲げた。

日本製品不買運動は、前にも、多くの場合あったが、今回は様相が異なります。
一部の消費者の一時的拒否の動きがではなく、レストランや店で自発的に販売をしないすると出たのです。
スーパーマーケット協同組合理事は、不買運動を全国的に近所のあちこちに拡大することに意味を集めました。

イム・ウォンベ/韓国スーパーマーケット協同組合連合会会長:「私たちにも損害があるが、日本たばこ、日本のビールをボイコットすることにしました」

中小マート3600所やスーパーマーケット2万3000店舗で100種以上の日本製品を撤退し始めました。
大型マートとコンビニ本社は、公式立場を明らかにしているが、日本のビールの販売2週間の新しい20%以上急減し、いくつかの加盟店は販売を中止しました。
日本製品不買運動に参加したコンビニエンスストアですが。ご覧のように冷蔵庫で日本のビールが姿を消しました。

イ・ホジュン/コンビニ店長:「(お客様が)ここは日本のビールを置いているのかどうか、まず聞くこともありますし、最近ではこれでは食べていけないと」

日本との合弁会社が多いロッテグループは、対策作りに腐心しています。
不買運動の影響で2週間の間に時価総額1兆ウォンが蒸発した中で、シン・ドンビン会長は記者の質問になにも返答しませんでした。

シン・ドンビン/ロッテグループ会長:「(日本出張の成果はありましたか?)申し訳ありません」]

全国の市郡区の議長も、日本の経済報復を糾弾する決議文を採択しました。
(引用ここまで)

 毎日新聞の澤田記者の記事が、公共放送局であるKBSでやり玉に挙げられていますね。
 韓国で拡がりを見せつつあった日本製品不買運動がかなり浸透しつつあります。
 確かにこれまでは澤田氏が主張するように瞬間的に盛り上がって、そのまま打ち上げ花火のように消えていったのですよ。
 また、韓国人ライターの崔碩栄氏が言うように、市民団体が主導して行ってきたこともあって国民からの賛同が得られなかったために霧散してきたのですが。

 今回の様相はかなり違っています。
 多くの韓国人自らが日本製品の不買に参加するボトムアップの機運があるのですよ。
 楽韓さんも「これまでの不買運動とは違う気がするんだけどなー」ということを、これらの記事の度に書いてきています。
 当初は「隠れて買うだけじゃない?」とも思っていましたが、11日の崔氏の記事を扱った時には「これまでの不買運動とは違う」と書いてますね。

 多くの「韓国評論家」の主張していた「1000万人が互いの国を往復する日韓関係は民間外交に支えられている。政治で反目していても人同士のつがなりがあるから大丈夫」なんて話は生温い、と何度も楽韓Webでは指摘してきていましたね。
 観光旅行ごときでなにか変わると思ったら大間違いだと。
 いまや日本が韓国を拒絶し、韓国が日本を拒絶するようになった。
 「1000万人の民間外交」も明白に減少に転じている。
 これこそが新しい日韓関係なのですよ(ドヤ顔)。

世耕経産大臣「韓国との会合はもうない。信頼関係が失われた。追加質問があればメールで」 → 河野外務大臣「日本企業に実害が及ぶ場合は対抗措置を講じざるを得ない」……完全に対策完了済み、ですね

カテゴリ:日韓関係 コメント:(146)
世耕経産大臣 韓国側の説明「大変遺憾」(テレ東ニュース YouTubeチャンネル)

Q.会合についての結果と見通しについて
・12日の会合は説明の場。追加の質問があればメールでとの話になった。
・会合の趣旨については30分かけて説明の場であると話したにも関わらず、韓国側から誤った説明が行われているのは遺憾だ。信頼関係が傷ついている。

Q.ムン大統領から「重大な挑戦である」「国際機関で検証をすべき」という話が出ている。
・安全保障上の問題であり、対抗措置ではないので指摘はあたらない。
・国際機関の検証と言うが、輸出については各国の法や政策に委ねられている。どのような国際機関かも分からないが、それらのチェックを受けるような性質のものではない。

Q.韓国側によると局長級会談を求めているとのこと。政策対話を行う予定は?
・日本国内の運用の見直しについて協議に応じるつもりはない。そもそも協議の対象ではない。追加質問はメールで行うことを了承してもらっている。プレスへの説明するラインも当事者間で合意したのにも関わらず、韓国が異なることを言っている。信頼関係が損なわれているので、政策協議は難しい。

Q.韓国側は原状回復を求めたと言っているが?
・そういった発言はなかった。両国間の信頼が失われているのは遺憾。

河野外務大臣会見(令和元年7月16日)(外務省YouTubeチャンネル)

Q.三菱重工について原告が現金化する手続きを開始しようとしている。また、仲裁委についてあさってが期限となっているが、どのようになっているか。
・国際法違反の状況是正を韓国側に求めている。日本企業に実害が及ばないように申し入れを行っているが、実害が及ぶようなことがあれば必要な措置を講じざるを得ない。そういったことがないよう対応を求めている。
・仲裁委については両国間の義務となっているのでやってくれると考えている。

Q.ムン・ジェイン大統領は「日本政府は韓国の問題が北朝鮮への不正輸出である」としている。また、「重大な挑戦だ」との発言もあったがどのように考えるか。
・日本政府はそんなことを言っていないので確認してほしい。
・必要な国内措置をきちんとやるということ。
・安保に関する措置を適切に行っている。

Q.韓国国内で不買運動が起きていますがどのように受け止めますか
・韓国政府が韓国国民に安保上の問題として適切な措置を行っていると言うことを説明しなければならない。


 世耕経産大臣、および河野外務大臣の今日の会見をざっくりと再録。おおよそ再録できていると思いますが、細かいところのニュアンスは異なると思いますので、それぞれ動画でチェックしてください。

 いやぁ、閣内で意思統一ができているのはしっかり把握できますね。
 世耕経産相からの言葉で重要なのは「もう説明会はやらない」「国際機関で検証というが、そもそもどんな国際機関なのかも分からないし、そんな必要はない」とばっさり言ったところですかね。
 国際機関での検証とやらをやるなら韓国おひとりでどうぞ、といったところですか。
 というか、NSCの処長とムン・ジェインがその場で言っただけで、日本側に通達とか一切していなかったわけですよ。
 案の定というべきか。
 ま、こっちもこっちで「国内問題」ということですかね。

 河野外務大臣については「日本企業に実害が及べば必要な(対抗)措置を講じざるを得ない」と再度語った部分。
 実際の現金化がいつになるのか、もしくはそもそも非上場の株式や商標権をどう現金化するのかという部分で疑問があるのですが。
 実害が出た時点で本番の「対抗措置」が執られるということが再確認されたわけです。

 ムン・ジェイン政権はこの後に及んでもいまだに指をくわえて見ているだけ。
 これが最初からの計算なら大した策士ですが、まかり間違ってもそんなことはあり得ませんしね。
 日本を見くびっていた、ということなのでしょう。

格付け会社「日韓関係このままだと韓国の経常黒字100億ドル減って、成長率0.4%減少」……「あ、日本には大きな影響ないわ」

モルガン・スタンレー、韓国の成長見通し2.2%から1.8%に…韓日貿易問題のため(中央日報)
「韓国の今年の経常黒字100億ドル減少の可能性」(中央日報)
日韓の対立、韓国経済に悪影響=S&P(ロイター)
モルガン・スタンレーが韓国の今年の経済成長見通しを2.2%から1.8%に0.4ポイント引き下げた。

同社エコノミストのデイ・タン氏は「日本政府が半導体とフレキシブルディスプレー生産の核心素材であるフッ化ポリイミド、フォトレジスト(感光液)、エッチングガス(高純度フッ化水素)の3品目の対韓輸出規制を強化することで関連供給制約と生産コスト上昇を招くことになる。韓国企業のこれら3品目の在庫量は3カ月分に満たないとされる。したがって輸出許可手続きが3カ月またはそれ以上かかる場合、供給制約または供給先代替にともなう費用増加につながりかねない」と分析した。
(引用ここまで)

投資銀行のゴールドマンサックスが、日本の半導体素材輸出規制により韓国の経常収支黒字が100億ドル減るだろうという分析を出した。韓国経済で半導体が占める割合があまりにも大きいだけに規制にともなう衝撃も少なくないだろうという理由からだ。

ゴールドマンサックスは14日にアジア地域経済報告書を通じ「半導体供給支障による影響を分析した結果、半導体生産が10%減る場合、韓国の国内総生産(GDP)は0.4%、経常黒字が100億ドル減少するだろう」と予想した。韓国国内で生産される半導体と電機電子製品の付加価値率を38%と評価して出した見通しだ。これとともにゴールドマンサックスは6月に韓国の今年の経済成長見通しをそれまでの2.3%から2.1%に下方修正している。半導体生産への支障の有無により1%台の成長率になりかねないという話だ。 (中略)

ゴールドマンサックスは韓国の半導体生産が10%減る場合、2019年の経常黒字は100億ドル減ると推定した。
(引用ここまで)

S&Pグローバル・レーティングのアジア太平洋担当チーフエコノミスト、ショーン・ローチェ氏は11日、戦時中の強制労働を巡る日韓の対立が韓国の経済成長に悪影響を及ぼすとの見方を示した。 (中略)

同氏は、日韓の対立について、米中貿易戦争と同じくらい予測がつかないとの認識を示した。
(引用ここまで)


 ゴールドマンサックス「経常黒字が100億ドル減る」「経済成長率は0.4%減少」
 モルガン・スタンレー「経済成長率は0.4%減って1.8%ていどに」
 スタンダード&プアーズ「予測はつかないが悪影響を及ぼす」

 ふむ。
 大手格付け会社が日本の半導体材料輸出優遇措置撤廃について、ゴールドマンサックスとモルガン・スタンレーは「経常黒字が100万ドル減少し、経済成長率は0.4%減少」と予測。
 S&Pは「悪影響がある」と予測。
 その一方でムーディーズは「生産を阻害する可能性があるものの、重大な影響を与えるほどの問題になるとは見込まない」としています。

日本の対韓輸出規制、韓国メーカーの生産阻害も=ムーディーズ(ロイター)

 ここまでいろいろと調べてはいるのですが、日本への影響に言及したレポートはほとんどありませんね。
 一応、ムーディーズのものはあるのですが「富士フイルム、信越化学工業等は韓国への売上比率が全体から見れば小さいので影響は大きくない」としています。
 あとは韓国側の影響に言及したものばかり。

 0.4%減少するということは、今年の第1四半期緒と同程度の減少を1年単位で起こすと考えているわけで。
 まあ、小さくない影響があると考えているところが多いのは間違いないところ。
 ムン・ジェインが言うような「日本へのブーメランとなる」と思っている格付け会社はあまり……見つからない感じですかねー。

 ちなみに韓国の第2四半期の経済成長率発表(速報)は今月の25日。
 もちろん、ここに日本の輸出優遇措置撤廃の影響はないでしょうし、前四半期がマイナスだったことであるていどの伸びが予測されてはいます。
 ただまあ……数字によってはけっこうなパニックになって一層のキャピタルフライトが起きる可能性もあるんだよな、これが。

ムン・ジェイン「日本の狙いは成功しない」「ブーメランとなりより大きな被害が日本に出る」「だから外交協議に応じたほうがいい」……はぁ?

文大統領「日本の狙いは成功しない…経済により大きな被害警告」(中央日報)
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、日本の輸出規制措置に対して「結局、日本経済により大きな被害が及ぶことを警告する」という立場を再度明らかにした。日本の輸出規制措置に対する3回目の警告だ。

文大統領はこの日午後、青瓦台(チョンワデ、大統領府)で主宰した首席・補佐官会議で、「韓国経済が一段階高い成長を企図している時期に経済成長を遮ったも同然だ」と指摘して「日本は一日も早く外交的解決のための対話に出てほしい」と促した。

文大統領は日本の措置に対して「前例のない過去の問題を経済問題と連携させて両国の発展の歴史に逆行する非常に賢明でない処置」と規定した。続いて「相互依存と相互共生で半世紀間にわたって蓄積してきた韓日経済協力の枠組みを壊すものであり、韓半島(朝鮮半島)平和プロセスのための韓国政府の努力を支持して参加している国際社会の共同努力に対する不信を引き起こすものでもある」と指摘した。

あわせて輸出制限対象を韓国経済の核心競争力である半導体の材料から始めたという点に注目すると明らかにした。文大統領は「日本は韓国経済が一段階高い成長を企図している時期に韓国経済の成長を遮ったも同然だ」とし「日本の狙いがそこにあるなら決して成功しないだろう」と警告した。

過去、韓国人は団結した力で経済危機を克服したと強調した文大統領は「日本との製造業分業体系に対する信頼を壊し、韓国企業は日本素材部品装備の依存から抜け出し、輸入先を多角化するか国産化の道を歩んでいくだろう」と明らかにした。

続けて「結局、日本経済に大きな被害が及ぶだろうと警告しておく」とし、日本の今回の措置が自国の経済を縛り付ける『ブーメラン』として返ってくるだろうという強力なメッセージを伝えた。特に「今回のことを韓国経済の『禍を転じて福と為す』機会にするという政府の意志は確固たるものだ」とし「政府は外交的解決のためにすべての努力を尽くすつもりだが、一方では企業がこの状況に対して自信を持って対応していけるよう必要なすべての支援を惜しまない」と述べた。
(引用ここまで)


 要約3行。

・韓国経済のさらなる成長を日本は邪魔しようとしている。
・ブーメランとなって日本により大きな被害が出るし、材料も国産で開発する。
・だけども外交対話に出てください。

 ここまで徴用工裁判についての外交協議を申し入れたりなんだりしてきたのに、まったく無視してきたのは誰なんでしょうかね?
 それがちょっと「通商での特権を剥奪するよ」って言ったら「協議しろ」って言い出すっていうさ。
 まあ、もうこういう言いかたをするしかないのですよ。
 日本に対して上から目線で「慰安婦合意は破棄する」「徴用工裁判に行政は手が出せない」って言ってきて、上下関係を決定したつもりだったのですから。

 今回も「イ・スンシンはたった12隻の船で国を守った」とか言い出したのも同じ文脈。
 あくまでも韓国が上。
 「ブーメランになるぞ」とか「材料を国産でやってやる」とか脅すような話しかできない。
 それで「協議に出てこい」とかアレなんじゃないですかね。

 日本の野党支持者も同様で「お前ら自民党支持者はバカなんだよ」だの「まるで肉屋を支持する豚」とか悪口雑言を尽くしていて「なぜこちら側を支持しないのだ」とか言っているのと同じ。
 北朝鮮が「ペンスは愚か者だ。我々は対話を懇願したりしない」って言ってるのと同じ。
 それで協議に応じてもらえるのか、ちょっと頭使って考え直したほうがいいですよ。

 そもそも日本がやっていることは「韓国からの距離を置く」という行為。
 優遇措置はもう終わり、という宣言ですからね。その中途であるていどの被害が出ることは織り込み済みでしょ。
 それであっても、日本は韓国から距離を置きたいのですよ。
 そうせざるを得ない状況に日本を追いこんだのはムン・ジェイン本人の無為無策。協議しろとかホント、いまさらだよなぁ……。

韓国人「参院選の選挙対策? 違う、日本の韓国への感情はまるで開戦前夜だ!」……いや、そういうのとも違うから……

「日本国内異常気流」……経済報復よりも大きな絵を描くか(韓国経済新聞・朝鮮語)
「日本の雰囲気は、まるで開戦前夜のような雰囲気だ。韓国が日本の参議院選挙(21日)さえ終われば元に戻ると安易に考えているように思えてより怖い」

知人の在日韓国人学者から最近になって受けた話です。日本国内の状況が「異常だ」ということです。票を得ようとする政治家たちの「火遊び」だけとはとても見えないからです。

この学者は「二国間によくない雰囲気が生じたのは、だいぶ前からの話になります。(韓国に対しての措置が)日本国民の間で幅広い支持を得ています。日本は米国の助けを受けて改憲準備を急いでいます。まるで韓国との戦争を準備しているかのようです。19世紀末、韓半島を狙う状況と似ているように思います」

日本で学生を教える別の韓国人教授が伝えた内容は、もう少しストレートです。彼は次のように話していました。

「安倍晋三首相の韓国に対する輸出規制は、ドナルド・トランプ米国大統領の了解の下で進行されたという意見が支配的です。日の丸と太極旗を同時にかけて事業していた企業は、突然、銀行から元金回収圧力を受けています。韓国人教授は主要な職責で左遷されたり、次の学期の講義がなくなりました。しある日本人教授は「政府からの指示が降りてきた。しばらく韓国にいなさい」とメッセージをを送ってくれた。この日本人教授は「今回は韓国が抜けていくことができないかもしれない」としました。日本では何か大きな絵を描いているような不安と混乱しました」

彼は日本の韓国に対する規制が単なる一過性ではないだろうと見込みました。日本の計画された戦略というのです。

「日本は韓国で起こっている不買運動に対してまばたきひとつ見せていません。今回のことを安倍首相が政治的目的のために決めたと勘違いさせる、韓国人に対しての罠かもしれません。むしろ半導体輸出制裁は大きな問題ではありません。悔しいという言葉だけでは日本に決して勝つことができません。分別のないYouTuberでも「日本も被害を受けるだろう」と主張しており、冷静に緻密に対応しています。日本の中の異常気流が韓国で理解されることを願っています」

韓国政府内では「日本の横暴にアメリカが黙っていないだろう」と期待しているようです。しかし、トランプ大統領は自国優先主義と孤立主義を標榜してきました。また、日本のほうが韓国よりもアメリカとの距離が近いように思われます。

韓国語より英語が快適ほど「米国通」であるキム・ヒョンジョン国家安保第2次長が先週、米国を訪問し外交戦を繰り広げたが明確な成果を出せなかったのも同じ脈絡といえます。ハリー・ハリス駐韓米国大使は「(今は)米国政府が韓日関係を仲介したり、介入する意思はない」と釘を差しました。「韓日両国が対話によって、自ら解決せよ」というメッセージです。まさに日本が望んでいる発言です。

韓日葛藤の様相がどのように展開されるか、今のところ予断することは困難です。しかし、大統領府と政界が物静か戦略的に対応できないのではないかと心配です。国民の反日感情だけ煽る時ではありません。
(引用ここまで)


 保守系、つまり政権からは遠いとされている韓国経済新聞の記事。
 NAVERニュースでのコメントは1500件超。半導体材料の優遇措置除外が韓国国内でもかなり大きなイシューとなっていることが分かると思います。
 ですが、その理解は日本でのそれとは大きく離れていまして。

 「参議院選挙に向けてのポーズだろう」
 「東京オリンピックに向けて観光客が必要なはずだから長続きしない」
 「安倍の支持率稼ぎだ」

 ……というような形での「理解」や「解説」が行われています。

 すでにそういう状況ではないのだ、というのがこの記事の主張するところ……ですかね。
 誰かは知りませんが「在日韓国人学者」の「開戦前夜のようだ」とかいう話も雰囲気を伝えるのに失敗していますけどね。
 まるで「日韓併合またやろう」としているかのように思われるじゃないですか。

 日本のやろうとしていることはそうじゃない。
 韓国から距離を置こうとしてるのです。
 遺憾ながらも隣国なので物理的に距離を置くことはかないませんが、心理的にであればいくらでも距離を置くことができる。
 優遇措置をやめ、交流をやめ、投資をやめる。

 できることなら日本政府としても半導体材料の輸出とかそのままにしておきたかったと思いますよ。
 でも、韓国のやりようが放置できないほどになった。優遇措置なんて国民感情が許さない状況となってしまったのですね。
 もはやこれまでの関係性を継続することは不可能なのですよ。少なくとも冷却期間が必要。それがどれくらいの長さになるのかは韓国の対応次第ですが。
 半導体材料の輸出優遇措置終了が単発の措置だとは思わないほうがいいですよね。

韓国大統領府「日韓の不法輸出事例を国連で調べてもらおう」と日本に提案……これがまともな反論になっていない理由を書いてみる

青瓦台「韓日輸出違反の有無、国際機構で調査を」(中央日報)
青瓦台(チョンワデ、大統領府)の国家安全保障会議(NSC)は12日、安倍晋三首相ら日本高位層が輸出規制措置の根拠として韓国の対北制裁違反を示唆する発言をしたことに対して「韓日両国が同時に国際機構の調査を受けよう」と提案した。

金有根(キム・ユグン)NSC事務処長(青瓦台国家安保室第1次長)はこの日午後、青瓦台ブリーフィングで「最近日本高位層がはっきりとした根拠を提示しないまま韓国政府の輸出違反と制裁不履行を示唆する発言をしたことに対して遺憾を表明する」とし「国連安保理パネルでも適切な国際機構に韓日両国の4大輸出統制体制違反事例に対する調査を依頼しよう」と提案した。

金事務処長はあわせて「調査の結果、我が政府の誤りが発見されるたなら謝罪して是正措置を取る」とし「だが、我が政府に誤りがないという結論が出た場合、日本政府は謝罪はもちろん、報復的性格の輸出規制を直ちに撤回しなければならない」と話した。2月に就任した金事務処長が今回の事態に関連して記者会見を行ったのは初めてだ。

金事務処長は「韓国政府は国連安保理の対北制裁決議を徹底的に遵守してきており、国際社会もこれを高く評価している」とし「日本とも制裁履行に関連した情報を十分に共有してきた」と強調した。

続いて「日本政府は韓国政府の規範不履行や不適切な行為に対する明白な証拠を提示しなければならない」とし「日本の違反事例に対する徹底した調査も実施されるべき」と付け加えた。
(引用ここまで)


 昨日もちらっと書いたのですが、きっちりと書いておきたいのでピックアップ。
 まあ、正直なところなにを言っているのかさっぱり分からないのですけどね。

 韓国の国会議員が「フッ化水素等を北朝鮮に輸出しているのは日本だ」って話をしてから、なんかやたら韓国側がこの件について盛り上がっているのですが。

ハ・テギョン議員「北朝鮮にフッ化水素を密輸出した国は日本」(ハンギョレ)

 フッ化水素の不正輸出はどちらも1996年の例。少なくとも片方は在日韓国人によるもの。
 北朝鮮への安保理制裁決議は2006年の核実験以降のもの。もちろん、1996年の不正輸出が大量破壊兵器製造に使われた可能性はありますが、制裁決議に違反していない以上は国内法違反であって国際的に云々と言われても困るだけ。
 遡及法が当たり前の韓国では事情が異なるのでしょうが。

 国連安保理パネルはこんな事例を扱うところじゃないし。
 制裁措置を履行しているかどうかを管理しているところで、海自やイギリス海軍が「瀬取りを発見しました」という際に報告する場所。
 元パネル委員だった古川勝久氏もBS日テレの深層NEWSで「国連にはそんな役割はない」って言ってますね。

北朝鮮に横流し? 韓国“不適切”輸出管理(日テレNEWS24)

 32分過ぎくらい。
 あ、この動画44分ほどありますが、かなり役立ちますのでおすすめします。
 韓国の言い分しか言わない恵泉女学園大学の李泳采教授と、「問題を解決しよう」という意識のある古川氏という構造が日韓の縮小図になってます。

 そもそもの言い分が「国連安保理パネルでも適切な国際機構に両国の違反事例に対する調査を依頼しよう」とかいうふわっとしているもの。
 賭けてもいいですけど、なにも考えていないですよ。
 だいたいにして「適切な国際機構」ってどこだよ……。
 本当に提唱する気があるのなら「○月○日までに××という国際機関で精査をしてもらうよう依頼する。日本がこれに同意するしないに関わらず韓国独自であっても行う」くらいのことを言いますよ。
 日本の事例関係ないですからね。韓国が潔白であることを証明するには、韓国独自で依頼すりゃいいだけの話です。
 そんなつもりはミリほどもないから、ふわぁっとした言い分でしか言ってこないのです。

 こんなので反論したつもりになっているのですよ。
 大統領府の国家安保室第1次長であり、国家安保会議事務所長という実務トップの座にいる人間が、こんなていどのことしか言えない。
 ムン・ジェイン政権が日本に対してなにもできないことを端的に現している、そしてその能力がどのくらいなのかを見せてくれている事例だと思いますね。

【案の定】経産省と韓国の「事務的説明会」で言った言わないの事態へ……韓国側「反論した」「撤回要求した」「これは協議だ」……ここまで「協議」にこだわる理由とは?

日韓会合の説明に食い違い 韓国への不信感強める 経産省(産経新聞)
 経済産業省は13日、半導体材料の韓国向け輸出管理の強化を受けて12日に行われた事務レベル会合に関し、韓国政府当局者による説明に反論した。韓国側は出席した政府当局者が「措置の撤回を要請した」と明言したのに対し、日本側は「撤回要請はなかった」と主張。会合での議論も平行線に終わったが、やり取りの説明も大きく食い違う。日本は韓国への不信感を一段と強めており、問題は混迷の様相を呈している。

 会合に参加した経産省の岩松潤貿易管理課長が記者会見し、「信頼関係に影響を与える」と述べ、韓国への不信感をあらわにした。

 韓国側は措置の撤回を要請したと説明するが、日本側は「問題解決の提起はあったが、撤回というのはなかった」(岩松氏)という。また、会合で日本は今回の措置が世界貿易機関(WTO)協定に違反しないと伝えたのに対し、韓国側は「納得できない」などと反発したとされるが、岩松氏は「韓国から反論はなかった」と強調した。

 会合は交渉を伴わない「説明会」との位置付けで合意したにもかかわらず、韓国側が会合を「協議」と説明したことに対しても、岩松氏は「遺憾だ」と述べて反論した。岩松氏は詳細は明らかにしなかったが、韓国側の説明には「対外的に明らかにしていいと双方で合意した内容を超えた発言がある」と指摘し、13日、韓国大使館を通じて抗議したことも明らかにした。
(引用ここまで)


 ま、こうして言った言わないになるのは事前に分かっていたことでもありますね。
 火器管制レーダー照射事件でも同じことがありましたっけ。
 韓国軍のリリースでは「日本側は韓国側の説明に頷いた」とか言ってました。韓国人の前では頷くことすらできんのかと唖然としましたけどね。
 日韓でこうしてなんらかの形で会合を持てばその後に「言った言わない」という話になるわけです。

 その場ではなにも言わなかったとしても、報告では「雄々しく撤回を要求した」「説明会ではなく協議である」とか言わなければいけないのですよ。
 「撤回を要求しなかった」「反論しなかった」では担当者が当局、ひいては大統領府から責められるのです。
 なので韓国に戻ったら言葉を翻す。
 同意したはずの「ここまでは公表してもいい」という部分を破って勝手な話をする。
 そして日本側からは不信しか得られなかったわけですが。
 お昼頃にTwitterで出された世耕経産相の言葉がすごいですわ。


 これ、意訳すれば「もう嘘つきとは会えない」って話ですからね。
 経産省側の怒りがどれほどのものか分かるというものです。

 ところで「反論した」とか「撤回要求した」というのは理解できますが、「これは協議だ」という部分に疑問が浮かびませんでしたか?
 なんでそこまで「協議である」ということにこだわるのか、と。
 韓国側がなんとしても「協議」としたいのはWTO提訴に際して、二国間協議がまず必要になるからなのです。
 これがないとパネル設置に至らない。というわけで1日でも早くパネル設置からの結論を急いでいる韓国は、この「説明会」を「実質的には二国間協議のはじまりだ」ということにしたかったのですよ。
 でも、その韓国のやりかたを察知していたであろう経産相はホワイトボードに大きく「事務的説明会」と貼り出していた、というわけですね。
 今回、冒頭の30分は「これは事務的説明会である」という位置づけを説明することに費やされたとのことですから。
 それを受け入れないかぎり、説明会そのものを終わらせる勢いだったのでしょう。
 経産省側には確実に韓国のやりかたを熟知している人物がいますね。

広報のMBAを取っているのかぁ……。
プロフェッショナル広報戦略
世耕弘成
ゴマブックス株式会社