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カテゴリ:日韓関係の記事一覧

韓国人「これほど不買運動しているのに、日本にはダメージを与えられなかった」と血涙……訪日韓国人観光客は減ったものの、全体では5.6%増加

韓国人観光客減少したが……日本への打撃は微々たるもの(毎日経済・朝鮮語)
国民の日本観光「ボイコット」にもかかわらず、日本の観光収入には大きな影響を及ぼさなかったことが分かった。

日本政府観光局(JNTO)によると、奇襲経済報復が行われた7月に日本を訪れた韓国人観光客は56万1700人で前年同月に比べて7.6%減少したが、中国人観光客が同じ期間19.5%増加し、外国人全体では5.6%増加した。

菅義偉官房長官は最近、韓国人観光客の減少による影響を尋ねた質問に「中国と東南アジアの観光客が増えている」と説明した。

ただし、旅行業界では、日本製品の不買・日本観光拒否の動きが本格化された8月から訪日観光客の減少幅が大きくなるものと見ている。7月には、日本経済報復直後にキャンセルなどが容易でなかったせいで減少幅が大きくないという説明だ。

日本の大型旅行会社の関係者は、「予約のキャンセルの動きが激しくなり、8月には前年比半分のレベルにとどまることはないかという危機感が大きい」と述べた。続いて「9月以降には、航空券縮小などの影響まであり、減少幅が大きくなることがある」と説明した。
(引用ここまで)


 先月の訪日韓国人観光客が7.6%減少したものの、全体の訪日観光客は5.6%増加して日本へのダメージを与えることができなかったことが判明しました。
 ざっくりと書けば、韓国からの観光客が減少しても中国と東南アジアを合わせた増加によってフォロー可能であることは判明した……という感じですかね。
 そもそも韓国人観光客自体が減少基調であったのですよ。
 なので、このくらいの減少は想定内。
 というか、むしろ想定外。こんなもんかーっていうね。
 ただ、この記事で一番面白いのは数字の動き等ではなく、韓国人の反応そのものです。

 今日の政治ジャンルでもっともコメントの多かった記事がこれなのですよ。
 いま、韓国ではもっとも読まれている記事はチョ・グク法務長官候補者の身体検査ネタ。
 娘が大学院を2回落第しているにも関わらず奨学金を獲得していたとか、落第させた教授が馘になっていたりします。このことについてもエントリにする予定ですが。
 このイシューがいま最大の話題になっているのですが、その関連記事よりもこのニュースでのコメント数が多いという事態。
 そして、そのコメントも血涙にまみれているっていう。
 「これほどまでにボイコットを進めているのに、日本にはなんの影響も出なかったってことか」みたいなものが中心になってます。

 でもまあ、今月になってから不買運動も激烈になっているので8月は全体の数字にも影響を及ぼすことができるんじゃないでしょうかね。多少なりとも。
 がんばれ、韓国人。

韓国メディア「日本には安倍の経済報復に反対する『普通の人々』もいる。彼らを『韓国の敵』にさせてはいけない」……ですって

カテゴリ:日韓関係 コメント:(135)
タグ: 日韓関係
【グローバルアイ】100対0で勝つ外交はない=韓国(中央日報)
「安倍首相が信用しない理由」「すべては文在寅大統領の責任」「奈落の底に墜ちる『非民主韓国』」「破綻危機も日本になすりつけ」…。

嫌韓論調で有名な日本の月刊誌9月号の記事リストだ。「特集 韓国崩壊寸前」という企画でまとめられているが、タイトルだけ見ても内容を察することができる。いわゆる「見なくてもビデオ」型記事だ(訳注:「見なくてもビデオ」は直接見なくても言葉だけ聞いてもどのような状況か、まるで自分が見ているように頭の中に思い描くことができるという意味)。右翼の自己満足、日本官僚社会と言論界で流行しているという安倍政権に対する「忖度」が本質だ。

罵倒しながらも似ていて、両極端は通じるとはよく言ったものだ。韓国の一部の政治家、一部の言論でも日本に対する極端な主張と報道があちこちから出ている。事態の解決には関心がなく、両国国民の間を引き裂くところに快感を感じているような無責任な主張が多い。安倍氏の経済報復に内心反対する日本国内の「普通の」人々まで驚き、「韓国の敵」にさせるようにしている。 (中略)

戦争や司法府判決ではない外交の領域で「100%勝利」は不可能に近い。朝日新聞は17日付の社説で「歴史問題をめぐって安倍政権は、過去の反省に消極的だという評価がつきまとう。(中略)その払拭(ふっしょく)のためには、改めて朝鮮半島に関する歴史認識を明らかにすべきではないか」と提案した。韓国メディアでは、朝日が一方的に韓国の肩を持っているように報道していたが、これもまた事実の歪曲だ。朝日は先の提案の前に、韓国に対して「前政権が結んだといっても、いったん国家間で交わされた約束が反故(ほご)にされるなら、信頼は保てない」とし、慰安婦合意の再評価と尊重を文大統領に求めた。

100対0ではない60対40、51対49の勝利を追求するのが正しいのなら、韓国が先にその解決方法を攻撃的に出してみてはどうだろうか。実際の問題解決のために、日本国内世論を動かすために、また国際社会の支持を得るためにも。対話を先に求めた文大統領の勇気があれば、これも不可能ではないと思う。
(引用ここまで・太字引用者)


 「嫌韓論調で有名な月刊誌」云々というのは今月の文藝春秋です。

文藝春秋2019年9月号[雑誌]
藤原正彦 / 塩野七生 / 天童荒太 他
文藝春秋
2019/8/10

 宮家邦彦氏の「李氏朝鮮への回帰」論は面白かったので別エントリで紹介したいところ。
 あと牧野愛博氏も寄稿しているのですが、著作のルポ「断絶」の日韓で書かれていたEU主催の夕食会でベルギー国王の横に座ったムン・ジェインが夕食会を中座した話がちょっと詳しく掲載されています。
 このエピソードもあって「少しおかしい人物」とされたのかもしれませんね。

 まあ、文春の韓国特集が日本の空気を現しているかどうかはともかく、これらの記事が「安倍政権への忖度だ」ってする認識にはがっかりしますわ。
 世論調査で「韓国を信頼できない」とする回答が大半
 半導体材料の輸出管理強化についても、どの世論調査を見ても賛成の意見は反対のダブルスコアかトリプルスコア
 「内心では日本の措置に反対でも、韓国の攻撃的な主張で『韓国の敵』に廻った」なんて人は少ないと思いますよ。もちろん、ゼロではないでしょうけども。
 ムン・ジェイン政権の対日措置に対して日本人の多数が憤懣やるかたない状況だったということです。

 このオピニオン記事を書いているのは中央日報の東京総局長であるソ・スンウクなる人物。
 東京総局長ということは東京にいるということなのでしょうが、それでいてこんな認識。
 暗澹となりますね。

 「ムン・ジェインから先に対話を求めた」っていうのもなんだかなと。
 延々と対話、協議を求めてきた日本に対して無視を決めこんできたのは韓国側。ムン・ジェインの演説はその事実を無視して「対話しよう」とか言い出しただけ。日本側の通商圧力に負けただけの話ですよ。
 ムン・ジェインがしっかりとした手土産を持ってきてこそ対話ができる状況になっている。
 何度か書いているように「対話しよう」なんていうムン・ジェインの言葉は日本政府にとっては虚無も同然。
 ですが、日本に対してまともな手土産を持ってきたら、その時点で支持率は激減する。手出しができるわけがないのですよね。
 要するに韓国にとって日韓関係は詰み、なのです。
 GSOMIAを持ってきて外交カードにするくらいですからね。
 もはやなんの手立てもない。

 ゆるやかに離れていくことが最善手かなぁ……と思いますよ。
 その中途で偶発的な軍事衝突がないことだけを祈ってますわ。現状、「6面サイコロを2個振って3以下が出たら軍事衝突」くらいのところまできてますから。
 冗談でもなんでもなく、そこまで日韓関係はきているのですよ。海自から手を出すことはないから、確率的にはその半分かもしれませんけどね。

菅官房長官と小泉進次郎の対談もなかなか面白かった。
文藝春秋2019年9月号[雑誌]
藤原正彦 / 塩野七生 / 天童荒太 他
文藝春秋
2019/8/10

韓国政府「GSOMIA延長は『日本の態度』を考慮して判断する」……いや、何様のつもりなんだか……

韓日軍事協定の延長 「日本の態度など考慮し判断」=韓国大統領府(聯合ニュース)
韓国の青瓦台(大統領府)関係者は20日、記者団に対し、韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の延長について、「日本の態度や軍事情報の量的・質的評価など、総合的に判断すべき事案」との認識を示した。 (中略)

一方、日本政府が対韓輸出規制の対象品目に指定した3品目のうち、レジストの輸出を再び許可したことに関して、「供給の不確実性などは依然残っている」として、「3品目の個別許可措置や『ホワイト国(優遇対象国)』から(韓国を)除外した措置が撤回されてこそ、日本の立場に変化があるとみることができる」と改めて撤回を求めた。
(引用ここまで)

 ……ね?
 今朝のエントリで「どうもGSOMIAを外交カードとすることで、ホワイト国除外措置を撤回させることができると思いこんでいるっぽい」と書きましたが。
 本気だったでしょ?
 すでに閣議決定され、政令公布されているものの撤回なんてできるわけないのですが。
 そもそも、半導体材料の輸出管理強化は「韓国に輸出してから行方の知れない物質」があるからっていう話から出てる。
 もちろん、その裏には徴用工裁判についての日韓基本条約(請求権協定)の問題があるとは思いますが。
 それ以前の通商に関して安保上の問題があるという建前すら打ち崩せないのに、GSOMIA破棄を外交カードにして撤回を要求するとか、もうね。

 明日からの日韓外相会談でこの件についても語るということですが、どう考えても日本側はGSOMIA破棄と半導体材料輸出管理強化、ホワイト国リストからの除外をリンクさせませんわ。
 GSOMIAについては日本からはなにも言い出さずに自動延長でしょうけども、韓国が破棄をするというのであれば日本はそれを妨げることはできません。
 まあ、実際には延長で腹は決まっているのだけども、日本側に対抗できる外交カードがこれくらいしかないからあえて使っている……くらいだといいのですけどね。
 韓国国内に向けて「日本に対抗しているのだ」というポーズを見せるため、とかで。

 理性的に見れば破棄はなんの役にも立たないし、一度破棄してしまえば再度締結するのにはとんでもない手間がかかる。
 破棄してから北朝鮮問題でなにか起きてからも、再締結は確実に間に合わない。
 常識的には延長の一手です。
 ただ……そうとは言い切れない部分が常に韓国にはあるのですよ。
 特に今のムン・ジェイン政権は素人しかいないので、まっとうな判断力もありませんし。
 アメリカのシンクタンクから「GSOMIA破棄は在韓米軍撤退、ひいては米韓軍事同盟の解消にもつながり得る」って言ってきているのはフリじゃないからな?
 って言えば言うほど「GSOMIA破棄はそこまで強力なカードになるのだな」って思い違いをするでしょうしね。
 ああ、ムン・ジェインめんどくせえ……。

韓国政府、いまだにGSOMIA延長について「決まっていない」と発言。どうやら日本に圧力を加えているつもりらしいものの……

韓日軍事情報協定の延長可否「決まっていない」=韓国大統領府(聯合ニュース)
韓国青瓦台(大統領府)関係者は19日、韓日の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の延長について、「まだ(延長するか破棄するかは)決まっていない。現在、検討中で、決まれば発表する時期と方式が決まる」と明らかにした。

 GSOMIAの延長期限は今月24日で、政府は5日以内に延長するかどうかを決めなければならない。 (中略)

 21日には中国・北京で韓日外相会談が行われる可能性が高いとされる。同会談で日本による対韓輸出規制措置と関連し、日本がどのような立場を示すかによって、GSOMIAの延長可否や方式などに関する韓国政府の立場が決まる見通し。

 日本が「ホワイト国(優遇対象国)」から韓国を除外する措置は28日から施行される。
(引用ここまで)


 なんかですね、すでに施行が決まっているホワイト国除外措置が撤回される目がある、と韓国側は思っているようなのですよ。
 どうもその理由として、15日のr光復節演説でムン・ジェインが手を差し伸べたから……ということなのですが。
 事態としてはなんら変わっていないよね?
 当局者の意見交換もなかったし、行方の分からない物資についての説明もない。

 それでも、まだ覆らないようであればGSOMIAを外交カードとして使う、という状況の模様です。
 昨日も書きましたが、GSOMIAを破棄するのであれば24日までに宣言しなければなりません。24日は土曜日なので、実質的には23日まで。あと4日間しかないのにいまだに決定していないって言っているっていう。
 THAADミサイル配備の時にも米中どちらにもつかない、「戦略的あいまいさ」を延々と発揮してましたがそれと同じ方針ということなのでしょう。最後には「我々はあいまい戦略を用いている」って宣言してなんの意味もなくなってましたけども。
 GSOMIAについても決定しないことで日本に圧力を加え続けているつもりなのですよ、これ。

 もちろん、日本側の対応がこんなもので止まるわけないのですけどね。
 閣議決定されたものをころころ変更するわけもない。
 昨日も書いたようにムン・ジェインの言葉はもはやなんの重さも持っていないのですから。
 外相会談して「また日本が後頭部を殴った」(裏切った)とか言い出すのでしょうね……。

ムン・ジェイン、金大中への追悼メッセージで「日韓協力の道を前進させるべき」と発言……まあ、いまさらそんな言葉なんかなんの意味も持たないけどな

カテゴリ:日韓関係 コメント:(118)
金大中元大統領死去から10年 「韓日未来のビジョン示した」(聯合ニュース)
金大中氏死去10年 「韓日友好の新しい里程標立てた」=文大統領が追悼文(聯合ニュース)
 韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領の死去から10年となる18日、国立ソウル顕忠院で追悼式が行われた。追悼式には文喜相(ムン・ヒサン)国会議長や李洛淵(イ・ナクヨン)首相、与野党の代表らが集結した。 (中略)

 文議長は追悼の辞で、「金元大統領は1998年、金大中・小渕宣言(韓日共同宣言)を通じ、両国関係の解決策や未来ビジョンを示した」と振り返った。その上で、「残念ながら20年が経った今、両国関係は大きな壁にぶつかっている」として、「(宣言に基づいて)今の困難を乗り越えていく」と強調した。
(引用ここまで)

 文大統領は「民主主義や平和を前進させた金元大統領がいたため、われわれは多くの希望を持てるようになった」と評価。 (中略)

 また、「韓国と日本が歩んでいく友好・協力の道にも新しい里程標を立てた」として、「1998年に小渕首相(当時)と発表した『21世紀に向けた新たな韓日パートナーシップ』は過去の歴史に対する日本の『痛切な反省と心からのお詫び』を明示し、両国の国民が歴史の教訓を共有し平和や繁栄の未来を切り開こうとした約束だった」と強調。「国民が豊かになる道、恒久的な平和を実現する道、韓日協力の道のいずれも前進させなければならない歴史の道」と述べた。
(引用ここまで)


 金大中が亡くなってから10年になりますか。
 昨日、命日にあわせて行われた追悼式でムン・ヒサン国会議長やイ・ナギョン首相らがコメント。
 ついでムン・ジェインも自分のフェイスブックページでコメント。
 日韓関係について金大中・小渕恵三による日韓パートナーシップ宣言に触れて「日韓が協力していかなければならない」と語ったとのこと。
 ふーむ。

 ムン・ジェインによる7月からの対日発言一覧を見ても分かるように、8月12日以降の発言は妙にしおらしくなっているのですよ。
 微妙に日本側に向けて秋波を送ろうとしている。
 協議がしたい、というのは充分に伝わってきていますね。
 ただまあ……もうムン・ジェインがなにを言おうとも信用することはできないのですよね。

 なにを約束しても慰安婦合意のように打ち棄てられるのではないかと感じている。
 あるいは徴用工裁判のように、日韓基本条約を無視するのではないかとも。
 さらにいえば請求権協定に基づいて協議を求めても無視されるように。
 第三国による仲裁委設立を求めても無視されるように。
 一件だけであればまだイレギュラーとして見ることもできるでしょうが。
 こうして法的原則に沿わない行動を続けてきた以上、もうなにを言っても無駄。

 きっちり行動で国際法違反の状態を是正してもらわないと。
 ムン・ジェインが日本に対していくら言葉を重ねても空しいだけですわ。
 しかし、日本と北朝鮮と同じ立場で韓国に対して「言葉はもういいから行動して見せろ」って言うようになるとはなぁ(笑)。

韓国の外交にとって今週は運命の一週間。対北朝鮮、対日外交、そしてGSOMIA破棄期限……今後の10年の方向性が決まる1週間となりそう

ビーガン氏訪韓、韓日外交会談、GSOMIA決定…怒涛の1週間(中央日報)
20~22日、中国北京では韓日外相会談も予定されている。「韓日中3国定例会議の性格」というのが公式的な外交部の立場だが、韓日両国が懸案に関して話を交わさざるを得ない場だ。 (中略)

両国は外相会談前に水面下で次官級会合を通じて立場の溝を埋めようとしたものの成し遂げられていない。

GSOMIAを延長するかどうかももう一つの大型雷管だ。協定上、「満了90日前」の通知期限が24日だ。この日は土曜日なので、今週後半に韓国政府の立場が輪郭を表わすものとみられる。その直前に開かれる韓日外相会談の結果を見て政府が決断を下す可能性がある。

すでに与党議員は先月30日、国会外交統一委員会全体会議で「GSOMIA破棄」を公式化した。だが、GSOMIAを破棄する場合、韓日米安保協力体制から韓国が離脱する形になり、米国側からの反発を受けることになるという反対世論も無視できない。
(引用ここまで)


 まず火曜日にスティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮特別代表が訪韓。
 北朝鮮に対してどれだけの圧力を与えられるかが最大の問題なるでしょうね。
 まあ、もっとも韓国政府には北朝鮮に圧力を与えるつもりなんてなにもないのですが。

 で、20-21日には中国で日中韓の外相会談が予定されています。
 ただまあ、外交部長官のカン・ギョンファはなんの功績もなくその場にいるだけの外相といえます。主な仕事はムン・ジェインの外遊に付き添うこととまで言われていますからね。
 ムン・ジェイン政権の内閣改造も潜り抜けました。閣僚として存在していてもなんの問題もない人物であるという認定がされていると言うことでしょう。
 あとは韓国における最高権威者である元慰安婦らに外相就任を後押しされていたという部分もあるかな。更迭しようにもできない理由として。
 日韓外相会談が行われたとしても、日本側が韓国への意向を語るということはできたとしても、その場での問題の進展はないでしょうね。

 で、GSOMIAの破棄をするのであれば土曜日が通知期限となります。
 国会では与党、および左派野党からは破棄の意向が発信されています。決議を取るならおそらく過半数はいくかなという感じ。
 ただまあ、実際には韓国政府の選任事項であるので大統領府の意向に左右されます。15日の光復節演説を見るかぎりでは、8割方延長に傾いているかなぁ……といったところ。
 いまだに韓国ではアメリカを動かすため、日本を牽制するための外交カードであるという認識のままですが。
 その勘違いをしたままだと、本当に在韓米軍撤退、米韓軍事同盟消滅まで行きかねない案件であるということをビーガン代表からも言われるのでしょう。

 ひとつひとつはそれほど大きな案件ではありませんが、今後10年間の韓国外交の方向性を決める1週間になるといえるでしょうね。
 特にGSOMIAの延長・破棄は本当に大きな決断になると思われます。

アメリカのシンクタンクも「日本はもう韓国が合意を守らないと感じている」との認識に到達……それが新たな日韓関係なんだよな

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「日韓両国とも緊張関係を和らげたがっている」米経済紙が分析(クーリエジャポン)
South Korea, Japan Strike Calmer Note After Months of Tension(ブルームバーグ・英語)

 ちょうど下のブルームバーグによる英語記事を翻訳しようとしていたのですが、わりと長いのに引用したい部分は一ヶ所だけだったので躊躇してたのですよ。
 ありがたいことに翻訳記事が入ったので嬉々として引用しますわ。
ワシントンにある「テネオ・インテリジェンス」で日本アナリストを務めるトバイアス・ハリスは言う。

「韓国での最近の不買運動や全体的な傾向を見ると、安倍首相を納得させるのはなかなかたいへんでしょう。両国が達する合意を、韓国の人々が守ると信頼してもらえるかどうか──あるいはそもそも、達すべき合意があるのかどうかすらも」
(引用ここまで)

 まあ、究極的にはこれですね。
 日韓基本条約(請求権協定)すら守らない。
 慰安婦合意も実質的に破棄。
 アメリカの要請で締結したGSOMIAはこれといった理由もなく(単に外交カードが少ないという理由で)破棄しようとしている。

 韓国人が信じるに値する人々である、ということに懐疑的なのです。
 2018年初頭の調査で「韓国を信頼できない」としていた回答がおおよそ80%
 今年5月時点での(つまり、通商等の問題が起きる前の)調査でも「韓国を信頼できない」とするものが74%。
 いま、同じ世論調査をしたらどうなりますかね?
 韓国人からは必死に「NO JAPANではない、NO安倍なんだ」なんていう下らない言い訳が聞こえてきますが、日本人の大半がすでに「NO KOREA」なのですよ。
 なんらかの合意を形成できたとして、それを韓国人は守ることができない。
 たとえそれが国際法違反の状態であろうとも是正するつもりがない。

 不合意の合意すらできないのであれば、もしくはできたかのように見せかけてあとで破棄するのであれば、外交なんて成立しない。
 それを繰り返されているのですから「そもそも韓国と合意をすべきかどうか」というところから見直すしかないのです。
 韓国を相手にした場合には話し合いが意味を持たない、というところまできているというわけですよ。
 そして、ワシントンのシンクタンクもそれを認めている……というか、認めざるを得ないところまで来てしまっているということですね。

韓国与党、GSOMIAの破棄に積極的「24日までに破棄できなくとも、日本が韓国をホワイト国除外を決定すればこちらもやる」……いくら外交カードがないからってなぁ……

もし明日、韓国との軍事情報共有協定が破棄されたら……どんな問題が起きるのか(ビジネスインサイダー)
文大統領「日本と安全保障協力を続けてきた」…8日後のGSOMIAの運命は(中央日報)
文大統領はこの日、光復節(解放記念日)の演説で「我々は過去にとどまらず日本と安全保障・経済協力を続けてきた」とし「日本と共に日帝強占期の被害者の苦痛を実質的に治癒しようと考え、歴史を教訓に強く手を握ろうという立場を堅持してきた」と述べた。続いて「日本が隣国に不幸を与えた過去を省察する中で、東アジアの平和と繁栄を共に導いていくことを望む」と話した。

韓国政府が韓日安全保障協力を軽視していないことを示しながらも、安全保障協力がうまく進行するには日本政府も省察的な姿勢であるべきだという複合的なメッセージが込められたと分析される。

韓日間の代表的な安全保障協力懸案はGSOMIAだ。与党ではGSOMIA存廃のボールは日本にあるという雰囲気が強い。日本が韓国を「安全保障憂慮国」(ホワイト国除外)に格下げして経済報復を始めたが、韓国は日本を「安全保障信頼国」と見なして軍事秘密情報を提供すること自体が矛盾という論理からだ。報復措置を中断しない日本に対抗できる外交カードが現実的に多くない点も、GSOMIAが対抗カードとして登場する理由だ。 (中略)

しかし与党関係者は「GSOMIA決定前に日本が先に省察的な姿勢を見せるべき」と述べた。そうでない場合、GSOMIA破棄が現実になり得るということだ。政府の一部では24日の期限に拘束されず、28日の日本の態度を見た後に「再延長不可」、すなわち破棄を通知しようという案も出ている。

国防部関係者は「両国の情報交換はお互い応じてこそ実現するシステム」とし「24日を過ぎてGSOMIA破棄の意思を明らかにすれば名目上1年は維持されるだろうが、実際に情報交換が行われるのは難しいだろう」と指摘した。
(引用ここまで)


 最初のビジネスインサイダーの記事は長いので引用が難しい。
 でも、GSOMIAについて知りたいのであれば必読の記事といえると思います。
 ここまで「あー、GSOMIAについて日本からの情報がダダ漏れになるとか誤解している人もいるからきっちり書いておいたほうがいいなぁ。でも面倒だわー」っていうのがあって、詳細を書かずにいたのですね。
 まあ、最低限の「GSOMIA破棄は日米韓の間における情報の流通を妨げる行為となるのでアメリカが激怒する」というような話は書いていたのでいいか、とも思ってはいます。
 この記事はざっくりとですがGSOMIAとはどういったものか、日韓にどのような利益をもたらすのか、締結を主導したアメリカはどのような意図で締結させたのかということが書かれています。

 韓国政府が破棄したところで、いますぐになにかが起きたり情報の行き来に齟齬をもたらすようなものではない。
 だけれども、将来的に日米韓で軍事情報共有の必要性に追われた際には厳しいことになるのではないか、というような話。
 一度破棄してしまうと、再度の締結は難しいですしね。

 で、その一方で韓国側は「24日の今年から来年にかけての1年間延長には間に合わなくても、28日に日本が韓国のホワイト国除外を決定したら破棄宣言をすればいい」というような考えもあるとのこと。
 延長したとしても、その数日後に破棄を宣言すればその1年間はなにもできないだろう、という考えのようです。
 特に与党議員からの声が大きいという状況で、存続を求める現場の韓国軍の声を無視している状況。
 まあ、日本からの情報がなかったら北朝鮮のミサイルがどのくらい飛んだかが分からないのだからしかたがない。
 日本としても不利益はないので延長に異存はないでしょう。
 問題はGSOMIAを外交カードであると勘違いしている韓国政府がどう動くか、ですが。
 一応、ムン・ジェインの光復節演説を見ると延長に向かっているように見えますけどね。