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カテゴリ:ノーベル賞の記事一覧

韓国メディアから「日本のノーベル賞がうらやましい」という社説が山盛りで出される……社説でだよ?

カテゴリ:ノーベル賞 コメント:(181)
【社説】24人目に科学ノーベル賞を受けた日本を眺める苦々しさ=韓国(中央日報)

 社説っていうのは意外と重みを持っていまして。
 新聞社がそれぞれ「うちの意見はこれです」と、そのまま出しているものが「社説」なのですね。
 コラムとかであれば「記者個人の感想」とか「外部の人物の感想」というように言い逃れることもできるでしょうが、社説はそうはいかない。
 言ってみれば「看板の意見」です。
 なので、有料化を前面に押し出している毎日新聞や読売新聞でも自由に読むことができるのですね。

 日本の新聞社が吉野さんの受賞について書くのであれば、まあおかしいことでもないでしょう。
 科学振興はどうあるべきかとか、いくらでも書くことはあるでしょうしね。
 そんな中、中央日報が「今年もまた日本がノーベル賞を取った」という話で社説を書いています。
 日本がノーベル賞を取ったのを「苦々しさ」を感じながら眺めているのですって。


 で、ふと「社説 ノーベル」で検索したらどうなるのかなーと思って、やった結果がこれ。
 検索したところは韓国最大のポータルサイトであるNAVERのニュース部門。

[ 社説 ] 24番目の科学のノーベル賞を受けた日本を眺める苦々し(中央日報・朝鮮語)
[fn 社説 ]日本、24回目のノーベル科学賞。学ぶべきことは学ぼう(ファイナンシャルニュース・朝鮮語)
[ 社説 ]サラリーマンがノーベル賞を取れる日本の研究生態系(毎日経済・朝鮮語)
[ 社説 ] ノーベル賞シーズンになると臆病になる国内科学界(イーデイリー・朝鮮語)
[ 社説 ]私たちの「ノーベル賞病」終了させよう(忠道日報・朝鮮語)
[ 社説 ]「無駄なことこそが新技術創造」ノーベル賞受賞者の言葉を刻まなければならない(京郷新聞・朝鮮語)
[ 社説 ]物足りなさだけ残る「ノーベル賞シーズン」(新亜日報・朝鮮語)
[ 社説 ]日本の22番目のノーベル科学賞、私たちの基礎科学育て(ソウル新聞・朝鮮語)
[ 社説 ]大韓民国の真の克日、長い道のり(韓国経済新聞・朝鮮語)

 「日本がノーベル賞を取った」ということを主題にした社説が中央日報の韓国版を含めて9本。
 一応、全部にざっくりと目を通しているのですが、どれもこれも「日本がうらやましい」みたいな話を書いていて唖然。
 ノーベル賞が欲しい、ということ自体もあるのでしょうが。
 なによりも「日本が取っているノーベル賞が欲しい」のでしょうね。
 韓国のノーベル症はまだまだ続きそうですわ。

韓国メディア「ノーベル化学賞受賞で日本が揺れている!」「日本国籍では25個目のノーベル賞だ」……え、最初に報じるのが「国籍」なの?

2年連続でノーベル賞に日本が「揺れる」……日本国籍では25番目の受賞(聯合ニュース)
日本の化学者吉野彰(71・吉野彰)が9日、ノーベル化学賞受賞者で決まると、日本のマスコミは、速やかに関連する情報を伝え、喜びを示した。 共同通信との主要メディア、インターネット版速報を通じて受賞の知らせを伝え吉野受賞者の紹介と受賞の意味を伝える記事を出した。
朝日新聞と毎日新聞などの主要メディアは、「号外」を作成して街で配布し興奮する姿を見せたりした。
吉野は日本の化学企業の旭化成に所属する名誉フェローで、この会社で研究に邁進してきた。 共同通信は受賞の知らせに歓呼する旭化成側の様子と知人の研究者らが祝う様子、吉野さんが卒業した大阪高校の反応などを速報した。 (中略)

吉野のノーベル化学賞受賞で日本は2年連続、日本国籍のノーベル賞受賞者を出した。
昨年は本庶佑(77)京都大特別教授がノーベル生理学医学賞を受けた。 日本の国籍者のノーベル賞受賞は今回が25人目だ。
吉野は化学賞を受けた8番目の日本人に記録された。これまで日本は、物理学賞9人、生理医学賞5名、文学賞2名、平和賞1人を輩出した。
日本出身だが、他の国の国籍を保有している受賞者も3人いる。これらを含めると、日本出身のノーベル賞受賞者は28人に増える。
日本は2014年(物理学賞)、2015年(生理医学賞)、2016年(生理医学賞)3年連続ノーベル賞受賞者を出すなど、最近着実にノーベル賞受賞者を輩出している。2017年には、日本で生まれたイギリス人小説家カズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞した。
(引用ここまで)

 まずは慶事。
 吉野さんの笑顔がいいですね。満面の笑顔、というのはああいうのをいうのでしょうねぇ。

 で、韓国でも大量の報道がなされています。
 NAVERニュースのPVトップ10(23時時点)で国際面の2位、3位が関連ニュース。IT面で1位、2位、3位、6位、7位、8位が関連ニュース。
 ノーベル(노벨)で検索するともう100単位でニュースが出てくる始末。
 医学薬学、物理学の時も検索してたんですが、こんな騒ぎではなかったですね。まあ、今回の化学賞はリチウムイオン充電池というなじみのあるものだったということも大きいでしょうけども。
 「日本が受賞」というのも大きく扱われています。
 わざわざこの記事みたいにして「日本がノーベル賞受賞に揺れている」「テレビは速報を出している」「新聞の号外まで出てる」みたいなレポートまで出てしまう始末。

 さらに「日本国籍としては25個、日本出身としては28個」と国籍別にまで言及。
 これがそういう報道がひとつあるというていどであればともかく、韓国において通信社の役割を果たしている聯合ニュースがこれ……ですからね。
 救われないというべきなのか。
 いつの日にかあるであろう自然科学部門の受賞時にどんな騒ぎになるのか、いまから頭が痛いというか。
 「日本国籍としては25個目」なぁ……。

これもひとつのきっかであると感じて防災用品としてPowerHouse200を買いました。
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2018/10/7

韓国の科学研究院「日本の成功経験に学べばノーベル賞も遠くない」……そのレポートの背景にある事情が透けていて切ない

「ノーベル賞患い」の季節…韓国は日本に追いつくことができるか(中央日報)
韓国研究財団、ノーベル賞に近い韓国人17人を発表したけれど…(朝鮮日報)
10月、ノーベル賞の季節が巡ってきた。今月7日のノーベル生理学・医学賞の発表を皮切りに、8日物理学賞、9日化学賞が発表される。誰かにとっては祝祭の時間だが、いつもそれを見つめるだけの韓国科学界としては「苦悩の季節」でもある。ノーベル賞が科学技術研究・開発(R&D)の目的にはなれない。だが、人類に寄与した優れた研究成果を世界的に認められる科学界最高権威の賞という点で、ノーベル賞は依然として否定できない科学者の夢だ。遠くて近い国、日本は2000年以降に16人のノーベル科学賞受賞者を輩出し、米国(55人)に次いで世界2位を記録している。韓国はいつごろノーベル科学賞を懐に抱くことができるのだろうか。

韓国基礎科学研究院(IBS)は3日、「ノーベル賞と基礎科学育成戦略:韓国と日本の比較」という報告書を出し、韓国の基礎科学の歴史は日本に比べて浅いが、最近急成長を遂げていると明らかにした。また、日本との格差は認めるものの、列島の成功経験をベンチマーキングしようとする努力が今よりも増えれば、韓国科学者のノーベル賞受賞も遠くないとの戦略を提示した。 (中略)

このような「蓄積の時間」の格差が存在しているにも関わらず、最近になって韓日間の基礎科学研究の差は大幅に短縮されている。特に一部の上位圏研究者グループでは韓国も頭角を現わしているというのが科学界の評価だ。 (中略)

KAIST機械工学科のイ・スンソプ教授は「最近、国内で博士学位を受けた後輩教授だけ見ても、驚くほど世界的レベルの研究成果を上げている」とし「このような傾向なら、遅くとも今後10年以内に我が国からもノーベル科学賞受賞者が輩出されるだろう」と話した。
(引用ここまで・太字引用者)

 7日からスウェーデンで発表される予定のノーベル賞受賞者の選定を控え、韓国研究財団は6日、ノーベル賞に近い韓国人科学者17人を発表した。しかし、最近海外の学術情報分析業者が発表した「2019年ノーベル賞受賞候補者」19人に韓国人は1人も含まれていない。韓国科学界でも「今年の韓国人による受賞は難しいのではないか」との意見が大勢だ。 (中略)

 しかし、研究財団も「資料は韓国人のノーベル科学賞受賞可能性を占うものではない」と説明した。現実を冷静に見れば、受賞可能性は低いためだ。歴代のノーベル賞受賞者は本格研究を開始してから受賞まで平均で31.4年を要した。20-30年前からの研究実績を認められた格好だ。また、受賞者は他者の論文に追随するのではなく、全く新しい分野を開拓したケースが大半だ。 (中略)

あるソウル大教授は「他者に追随する応用科学ばかり優遇し、基礎科学分野を冷遇する国内の風土からまず変えなければならない」と指摘した。
(引用ここまで)


 記事の冒頭部分の部分を「枕の文」と呼んだりします。
 韓国メディアのノーベル賞について書かれている記事の枕の文はどれも「10月は苦悩の季節」とか「今年は(今年も)受賞は難しい」みたいな文章から入っていて苦渋にまみれてます。
 以前にどこかであった「10月は残酷な月だ」という表現はなかなか秀逸でしたね。

 まあ、そんな中でも中央日報の記事は「まだまだこれから」というような希望にあふれています。
 「今後10年以内に韓国からもノーベル科学賞受賞者が出るだろう」とKAISTの教授が話している……と。
 ただ、このイ・スンソプ教授は例の「韓国人はオリンピックで金メダルを取れたから、ノーベル賞も取れる。そして日本を追い越せる」という電波コラムを書いた人物だったりします。
 まあ、がんばれ。

 ついでに言うと「日本との比較」云々というレポートを出したIBSという組織は、イ・ミョンバクによって設立されたこともあってムン・ジェイン政権によって予算削減の対象となっているところ。
 積弊扱いされており、すでに半分に減らされているという記事がありましたね。
 そういう状況を見ると「我々に(以前のような予算で)研究を続けさせればこういった成果を手にすることができるぞ」というアピールであると考えるほうが自然かな。

 単純に科学先進国というものの見方をするのであれば、アメリカを見据えたほうがよいのは間違いありません。
 ですが、報告書はあくまでも「韓国と日本の比較」。
 ここのところの中間材や材料についての「韓国による逆襲」が語られているので、それ関連で予算を獲得しようという目論見でしょうね。組織そのものの浮沈をかけて報告書を出した、というところかな。

 ま、実際のところは朝鮮日報に書かれている話が事実に近い感じでしょうね。
 以前のクルト・ヴュートリッヒ教授へのインタビューにあるように、こうした韓国のノーベル賞への固執こそが科学者を萎縮させていると思いますわ。

韓国ノーベル症:12年前「環境が整えば2020年頃には韓国からもノーベル賞が……」 → 現在「環境が整えば韓国からも……」

「2020ノーベル科学賞」夢(ヘラルド経済・朝鮮語)
「2020年ごろには、韓国でもノーベル賞受賞者の排出が期待されます。特に生理医学分野が可能性が高いと予想しています」

12年前の2007年の春に、科学技術団体の主催でソウルで開かれた「ノーベル科学文化ワークショップ」での討論会の席で出てきた話だ。討論会には大学教授、中等学校の科学教師、元老科学者、保護者など250人余りが参加した。2002年のノーベル物理学賞受賞者である小柴昌俊日本の東京大学教授の姿もあった。当時は政府が人口、経済規模、軍事力で高まった国際的地位をモデルにして、科学部門でもノーベル賞受賞者の排出を目標に設定し、大衆的な広報を開始していた時だった。しかし、マスコミや国民のノーベル科学賞への関心が今のように高くはなかった。

討論会でノーベル科学賞のバラ色の展望が出てきた背景には、基礎科学の当時の政府による振興意志と国家科学事業などで優れた科学者のための政府の褒章制度の影響が大きかった。ノーベル賞受賞者排出するための条件として、大学教育を改革して、優れた科学者への干渉を最小限に抑えて、創造的な研究の雰囲気を作成するという話もあった。成果主義、結果主義を強調する歪曲された科学教育館を修復するという声も出ている。一言で研究者が研究費の心配を少なくして、やりたい研究ができるようにすれば、2020年ごろにノーベル科学賞も可能だろうという話だった。しかし、その後に政権が変わると同時にそれらの政策は一貫性を失った。科学界の条件も改善されなかった。まずトップクラスの科学者の待遇が疎かになった。予算不足を理由に国家科学選定事業は、2012年を最後に中断した。

40歳未満の科学者に与える「若い科学者賞」の研究助成金は大幅に縮小した。研究費と人件費をカバーするため国家研究開発プロジェクト受注にぶら下がる研究所はまだ数多い。ポスドク研究者のためフェローシップのサポートが有効にされている先進国がうらやましいしかない理由だ。 (中略)

10年前と比べると、現在はノーベル科学賞受賞者排出への関心はもちろん、叱咤も高い。創造的で挑戦的な研究を妨げる障壁は、より高くなって強固になった。研究者の育成システムも過去と大きく変わらなかった。ノーベル科学賞に近い科学者を予測すること自体が国民に「希望」はなく「拷問」のみ与える虚像である理由だ。
(引用ここまで)


 昨日のKAIST教授による妄言に比べるとだいぶ現実的なノーベル賞関連コラム。
 12年前に「科学者に対しての干渉が少なくなり、研究に没頭できる環境を揃えることができるのであれば、2020年頃に韓国でのノーベル賞受賞も期待できる」という討論会があったとのこと。
 いわゆる「韓国時間での10年後」というヤツを体現してます。
 提言されていることがいまとなにも変わらない。
 先日の「猟官運動をやめ、研究に没頭できるようになればノーベル賞クラスの研究結果が期待できるだろう」ってことと同じですからね。

 要するに12年前と研究環境は変わっていないし、韓国人教授らは相変わらず特権層を指向して猟官運動を行っている。
 政権が変わる度に研究環境は変化する。「高度な基礎化学研究機関を作ろう」というイ・ミョンバク政権時代に作られたノーベル賞プロジェクトとも呼ばれた研究院は、ムン・ジェイン政権から「積弊認定」を受けて予算半減
 優秀な外国人研究者を招聘していたとのことでしたが、続々と帰国しているそうですよ。

 いましばらく、「科学技術情報通信部長官は喪服を着る」必要がありそうですね。
 あの時の国会の討論でも長官が「(ノーベル賞を取れないことに)責任を痛感する」とか言ってて唖然としましたけどね。
 しかし、今年はなんだかやたらにノーベル賞関連のコラムが多め。
 期待が増している、というわけではなく段々と諦観の域に入りつつあるこのコラムのようなものと、「金メダルが取れたのだからノーベル賞も取れる」みたいな電波を振りまいている昨日のものに大別されるようになってきました。
 まあ……ちょっと「もののあはれ」を感じざるを得ないかな。

ノーベル賞の100年 自然科学三賞でたどる科学史 [増補版] (中公新書)
馬場錬成
中央公論新社
2009/11/1

韓国人教授「韓国はオリンピックの金メダルで日本を圧倒した! だからノーベル賞でも圧倒できる!!」……えっと、ちょっと何言ってるか分からない

【時論】韓国が「ノーベル科学賞」日本を追い越す自信を持つ理由(中央日報)
毎年10月になると韓国人は隣国・日本のノーベル賞受賞の便りに羨望と相対的剥奪感を感じる。いつごろになれば韓国からも科学分野のノーベル賞受賞者が出てくるのだろうか。筆者はこの質問に非常に肯定的な立場だ。

このように自信を持つ1つ目の理由は、科学技術界の事情を相対的によく知っているためで、2つ目の理由は「ヤン・ジョンモ事例」のためだ。筆者は韓国のノーベル賞のことを話すたびに「ヤン・ジョンモ選手を知っているか」と質問する。ヤン選手を知っている最近の学生は一人もいなかった。反面、ほとんどの大人はヤン選手のことをよく覚えている。

1960~70年代、韓国人の夢はオリンピック(五輪)金メダルだった。故孫基禎(ソン・ギジョン)選手は1936年ベルリン五輪マラソンで金メダルを取った時の感激と太極旗の代わりに、日章旗を付けるほかなかった暗鬱の時代状況を回顧した。そうしているうちに、1976年カナダ・モントリオール五輪でヤン・ジョンモ選手が解放後初めて金メダルを取った。当時の号外新聞のタイトルは「民族の念願が叶う」だった。

このようなヤン選手を最近の学生たちはなぜ知らないのだろうか。日本は1928年の金メダル初獲得以来、韓国が初めて金メダルを取った76年までに計65個の金メダルを保有した。韓国は48年間、日本の金メダルの便りを羨望の眼差しで見つめていた。だが、今や大韓民国は金メダル約120個を保有したスポーツ強国としてその位置を確立した。過去30年間、韓国の金メダル数は日本をはるかに上回る。

最近の韓国学生たちにとって、ヤン選手はこの約120個の五輪金メダルの一つを意味するにすぎない。そこには大人たちが感じている国を失った悲しみや貧困はない。学生たちは金メダルを民族の念願だとこれ以上考えもしない。今後、ノーベル賞もそうなるだろう。

科学技術研究の歴史が100年を超える日本と比較すると韓国はまだ30年も経っていない。ノーベル賞は通常、20~30年前の研究成果を基に授与される事実を考慮すると、韓国が今すぐは難しくてもそう遠くない未来にはノーベル賞受賞が可能だろう。

最近、韓日葛藤状況を称して輸出報復、経済侵略、さらに「己亥倭乱」と呼んだりもする。だが、筆者は「既得権放棄」だと理解している。過去20年余り、韓国の科学技術が地位を確立しながら韓国企業は急速に国際競争力をつけてきた。その過程で最も大きな障壁が日本の部品・素材産業だった。 (中略)

だが、部品・材料メーカーには市場が開かれ、科学技術者には緊迫感をもって研究・開発(R&D)に没頭し成功させなければならないという名分と使命感ができた。大企業にも近視眼的戦略から抜け出し、国内中小企業との長期的な共生の大切さに気づく機会が生まれた。

日本は今回の措置で既得権放棄とともに信頼を崩壊させる愚も同時に犯した。安倍首相に感謝したいのはこのタイミングだ。日本がいつか必ず使いたかった政策、韓国にとってもいつか一度は予想されていたことが今年起きたためだ。もし日本の韓国排除政策が、韓国の科学技術の準備が充分整っていなかった10年前に行われていたらどうなっていたか、想像するだけでも背筋が寒くなる。だが、研究所と工場に集中して努力すればそれなりに対応が可能だ。「半導体神話」に続いて部品・素材産業で新たな神話を書く時だ。

(引用ここまで)


 韓国人のノーベル症は相当に重症であるということがよく分かるコラム。
 ちらっと主旨をまとめて書いてみましょうか。

 日韓の自然科学部門のノーベル賞はすぐに逆転できるだろう。なぜなら、韓国人はオリンピックの金メダル数を逆転したからだ。
 最初の1個が取れればあっという間に逆転するだろう。

 なんだろう。ちょっとなに言ってるか分からないっすね。
 まったく関係のないものを例として持ち出して、「ほら、これで圧倒しているからこっちでも圧倒できる」って話をしている。
 なにか意味があるようなことを言っているように見せかけて、その実なにも言っていないのと同じ。

 「韓国は囲碁で日本を圧倒している。だからノーベル賞でも圧倒できる」とか言われても、「いや、それ違うから」ってなるでしょうに。
 なんだったら「韓国は詐欺発生件数で日本を圧倒している。だからノーベル賞でも圧倒できる」でもいいし「韓国は自殺率で日本を圧倒している」でも「韓国は出生率の少なさで日本を圧倒している」でもいい。
 金メダルの数とノーベル賞の数になんの相関性があるんだか。

 日本側にはノーベル賞受賞数を争っている自覚はないんですけどね?
 後半の材料・素材に関してもなにを言っているのやら……って感じ。
 もはや安倍憎さが先行してしまっていて、ノーベル賞どうでもよくなっちゃってるっていう。
 こんなわけの分からない話をしている人間が韓国ではトップレベルの大学であるKAIST(韓国科学技術院)の教授なのですから。
 そりゃまあ、ノーベル賞の数もこうなるわな……って話でもありますかね。

 あ、ちなみに日本がスポーツ振興に取り組みはじめたのは21世紀に入ってから(JOCゴールドプラン)で、21世紀以降の夏季オリンピックにおける金メダル獲得数は日韓共に44個だったりします。

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2018/8/3

ノーベル化学賞受賞者「韓国のノーベル賞への執着が、かえって回り道になっている」 → 韓国人「それでも……それでも我々はノーベル賞がほしいのです!」

[取材ファイル] 「ノーベル賞執着は韓国科学界の悲劇」……「ノーベル化学賞」ヴュートリッヒ教授インタビュー(SBS・朝鮮語)
「ノーベル賞の季節」が帰ってきました。今年のノーベル賞受賞者が次々と発表されます。今回も間違いなく「私たちはなぜノーベル賞を受けられないか?」というような残念な言葉が続くでしょうし、残念な気持ちがします。私たちの科学界は今どこまで到達し、さらになにを補完すべきなのでしょうか? ノーベル賞を受けた学者たちは、私たちにどのようなアドバイスをしてくれるでしょうか?

重量挙げ選手を思わせる大きな体躯と力強い握手、豪快な笑い。ちょっと荒く見える外見とは裏腹に、会話をスムーズにこなしていくユーモアとウィット。2002年「ノーベル化学賞受賞者」クルト・ヴュートリッヒ教授の第一印象でした。生体内高分子タンパク質構造を核磁気共鳴分光法を介して明らかにした功労でノーベル賞を受けた彼は、八十を越えた高齢であるとは信じられないほど、まだ世の中に対する好奇心に浮き立っていました。 (中略)

-韓国科学界の長い間見守ってきました。現在の「韓国の科学」をどのように評価しますか?

=私が博士号を受けた1962年に戻ってみるとしましょう。1962年当時、韓国には実際に「科学」は存在していませんでした。戦争が終わって10年ほどでしたからね。学術基盤は「廃墟」の状態でした。それから10年経ってからようやく韓国科学技術院(KAISTの)が建てられました。当時、私は設立のアドバイスをしたので、韓国科学のレベルをよく分かっています。その時点でスイスはすでに10人のノーベル科学賞受賞者を輩出した状況でした。それと比較すると、韓国の科学研究は出発する時点が遅かったわけです。それでも韓国の現実は「私達はなぜノーベル賞をどうして受賞できないのだろうか?」と焦燥感を出しています。それも非常に多く焦っているように見えます。おそらく受賞できないのも当然かもしれません。以前にも話しましたが、ノーベル賞だけ見ていらだちをを出すのは、悲劇的なことです。焦らずに余裕を持つべきと強調したい。 (中略)

- 残念だが、冷たい指摘です。

= もちろん、韓国科学は「応用科学」を中心に驚くべき発展を繰り返しました。 初期には繊維のような労働集約的産業が主でしたが機械工学と電子工学、コンピュータ工学が発展して自動車と電子事業が量的にも質的にも驚くべき速度で成長しました。 しかし、「基礎科学」は1980年代まで進行されない状態でした。一部科学者が研究を進行したが一般化する水準ではありませんでした。基礎研究を進行する大学もなかったと見るべきでしょう。

今すぐ暮らしの問題を解決するために経済発展に集中するために、基礎科学ではなく応用科学に選択的に集中して発展させたと見ます。 それは仕方ない選択でした。そうした視点で見れば、基礎科学研究が始まってからわずか20年程度しかなりません。20年という短い時間以内に基礎研究のための基盤を用意することはできません。 (中略)

-それでも、韓国人はノーベル科学賞受賞者を輩出したいと願っています。

=とても焦っています。冷静に見れば大学院生の英語のレベルは期待以下で科学的な伝統も不足しています。それでも韓国政府と国民は、「ノーベル賞」という成果にだけ執着する傾向があります。「黄禹錫博士事件」も本質はそこにあったと考えます。私も当時、韓国にいてとても衝撃的でした。優れた科学者がノーベル賞受賞を望む政府と世論の圧力に勝てなかったためと考えています。

ノーベル賞に対する焦りは問題を悪化させます。余裕が必要です。科学者の一人が幻想的な研究結果を出すことによって、すぐ翌年にノーベル賞を受けるようなことは、断言しますが絶対起こりません。科学の進歩は少なくとも数年、あるいは10年以上の単位で行われます。韓国特有のいわゆる「早く早く」文化が社会をダイナミックで楽しいものとしていますが、それは基礎科学分野では通用しません。安定した投資と支援のほか、他の近道はありません。
(引用ここまで)


 韓国のノーベル賞関連報道で知る秋の訪れ。
 韓国では「秋はノーベル賞で胸焼けの季節」とされています。
 受賞風景を注目しながらも「どうせ我々は取れないのだ」という諦めが入りつつ、でも一縷の望みをかけている……というような感じ。
 いっそのこと「自然科学部門はダメでも平和賞ならムン・ジェインもPSYもBTSも取れる!」まで振り切るのが楽だとは思いますけどね。

 で、今日ピックアップしている記事は2002年に田中さんと一緒にたんぱく質の分析手法の開発でノーベル化学賞を受賞したクルト・ヴュートリッヒ教授へのインタビュー。
 田中さんがノーベル化学賞を受賞した時はなぜか韓国がえらい騒ぎになっていたのですよね。
 修士でも博士でもない日本人が受賞した。これが日韓の力量の違いだって。
 まあ……確かにそれはそうなんですが。
 ちなみにムン・ジェイン曰く「日本の中小企業がノーベル賞を取れるのに、韓国では財閥が中小企業の技術を奪う」と、なにもかも財閥が悪いという持論をご開帳していたことがありましたっけ。
 この中小企業がどこだかさっぱり分からなかったのですが。島津製作所も日亜化学も中小ではないですからね。

 そんなわけで今年も受賞はできそうにないと諦めつつも、ヴュートリッヒ教授に「どこが問題なんですかね?」って訊いています。
 で、「ノーベル賞にこだわっている、その態度そのものがダメなのだ」という、いつも回答をいただいているっていう。
 でもそれに対して「それでもノーベル賞がほしいのです」……ですって。 

 ま、そのうちなんかで誰かが自然科学部門で受賞するようなこともあるでしょうよ。たぶん、今世紀の前半にはあるんじゃないかな?
 さすがに現在ではそれなりには基礎科学にも力を入れてますしね。
 なお、イ・ミョンバク政権が推進した基礎科学研究機関ですが、ムン・ジェイン政権によって積弊として潰されかけています
 コリアニウムを見つけるはずの加速器もまだ完成していないという体たらく。
 ……科学技術部長官がノーベル賞の季節に喪服を着続けなければならない期間はもうちょっと長くなりそうかな。

ノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書)
共同通信ロンドン支局取材班
筑摩書房
2017/11/10

韓国人「なぜ我々はノーベル賞受賞者がいないのか」……ああ、今年もまたその季節が来ましたか……

なぜ私たちはノーベル科学賞受賞者がないのか(教授新聞・朝鮮語)
10月はノーベル賞受賞者を発表する月である。全世界が今年はどんな優れた人がノーベル賞の栄光を握ることができるのかと見守る月である。韓国の現在の国力から見て、少なくとも数名のノーベル賞受賞者がいてもいいものだが、まだ韓国にはノーベル科学賞受賞者がいない。日本と韓国のノーベル科学賞受賞者比は24対0、数学分野であるフィールズ賞の場合は3対0で、その差は明かで、そのまま基礎科学の劣勢を現している。さらに、私たちよりも国力が劣悪なベトナムにもフィールズメダリストがいる。私たちの英才教育や基礎科学、あるいは政府の政策のどこかに問題があるとしかいえないだろう。

2018年度ノーベル物理学賞は、Arthur Ashkin、Gerad Mourou、Donna Sticklandにレーザー物理学での画期的な発明に対して与えられた。 (中略)

MourouとStricklandが受賞した研究論文は、政府の研究開発政策や大学教育研究政策について示唆するところが大きい。この論文は、インパクトファクター3.5の雑誌で掲載が拒絶され、今も1,5ていどの雑誌に掲載されており、内容の構成もせいぜい3ページの簡単な論文で学生指導教授と二著者のみ記載されており、大学院生が主導して作成されたことが明らかに見える。 (中略)この程度の研究であれば、1980年度当時の韓国であってもいくらでも可能なレベルであった。

MourouとStricklandの論文を見てみると、ある天才が完全な無から有を創造した論文ではなかった。この研究は言ってみればコロンブスの卵のようなもので、その分野の誰も考えることがあったものだった。しかし、これまでのレーザー増幅を見る視点を決定的に変えたのだった。論文を読んでみると「確かに大学院生の新鮮で自由な、創造的な発想の論文である」という考えを禁じえない。(中略)この研究では、大変な装置を必要とすることがなかったし、当時の韓国でもアイデアさえあればいくらでも可能なそのような研究であった。

ノーベル賞クラスの研究では、知られていることを訓練を繰り返して賢さを学習させることでは意味がない。独創的な研究は自由な心を持って、他人が行かない道を辿りながら見つけながら限界を克服しようとする努力の中で見いだすことができるのだ。これらの研究をためには、開かれ、柔軟な思考と忍耐が必要であり、そのドダイには研究責任者と研究の徹底的な研究倫理意識が敷かれてなければならない。誇張と偽り、特権層を指向した官職争いが減り、研究に没入した中で、幸福感を味わえる研究生態系が形成されるとき、私たちもノーベル賞ができ、賞クラスの研究者や研究結果を期待して見ることができるだろう。
(引用ここまで・太字引用者)


 残暑も終わりつつあり、ノーベル症の季節がやってまいりました。
 誤字ではなく。
 でもって今年も「なぜ我々はノーベル賞を取ることができないのか」という系統の記事が出てきましたよ。

 日本と韓国の自然科学部門でのノーベル賞受賞数は24:0。
 これが実際なのかどうなのかもよく分からない感じになってきましたね。南部博士や中村氏がこれにカウントされているのかどうかもよく分からない。
 以前のように一桁であれば「いまの受賞数はいくつか」を覚えていられたでしょうけども。
 贅沢な話ではあります。

 で、フィールズメダルでも3:0。あまつさえベトナムですらフィールズメダルは受賞しているのに、韓国ではゼロである、と。
 それも「国力が劣悪なベトナム」ですからね。
 ホントにナチュラルだよなぁ……。
 そもそもフィールズメダルは国家が支援してどうこうなるものでもないし。数学キチPがどれだけいるかって話ですよ、あれは。

 で、太字部分がちょっと面白い。  まあ、悔しかったんでしょうね。
 ほぼ同じことを2回書いてますから。
 記事の著者は浦項工科大学(POSTECH)の教授とのことで、こういった大きな施設を必要としないものであれば……という思いが強いのでしょう。

 曰く「誇張と偽り、特権階級を指向した猟官運動が減り、研究に没入できれば……」とのことですが。
 まあ、それができるのは韓国社会そのものが崩壊したときじゃないでしょうかね。

韓国メディア「韓国人はノーベル賞コンプレックスから抜け出すべき」とは言うものの……

韓経:【コラム】韓国、ノーベル賞コンプレックスから抜け出せ(中央日報)
韓国の科学界の人たちはノーベル賞授賞式が開かれる10月になると頭を上げられない。国内総生産(GDP)比の国家研究開発予算は2015年基準1.21%で世界1位でありながらノーベル科学賞と縁がないという指摘を避けるのは難しいためだ。隣国の日本がノーベル科学賞受賞者を輩出することにでもなれば科学界に向けられた非難のレベルはさらに強くなる。

今年も全く同じだった。今月初め、京都大学の本庶佑特別教授が今年のノーベル生理学・医学賞の受賞者に選ばれたというニュースが伝えられると、すぐ「22対0」という見出しの論評があふれた。日本と韓国のノーベル科学賞受賞者数が国家競争力の現住所を見せるというのが主な内容だった。 (中略)

本当の問題はノーベル賞コンプレックスが韓国科学界の環境改善につながらないというところにある。ノーベル賞受賞不発の知らせが伝えられた直後には「国家研究開発政策を基礎科学中心に再編しなければならない」「20~30年がかかる長期研究にもっと多くの支援をしなければならない」という声に力付けられるがこうした雰囲気は長く続かない。 (中略)

いま韓国に必要なことは基礎科学に対する確固とした哲学と地道な投資だ。なぜノーベル科学賞受賞者を輩出できないのかという叱咤は10~20年後にしても遅くない。
(引用ここまで)

 まあ、言っていることは正論。
 でも、問題は韓国で正論なんて通用するわけがないってところなのです。

 「韓国人は素晴らしい能力を持った民族である」というテーゼは、韓国国内においてはもう定理です。
 韓国においては朝に東から太陽が出るのと同じくらいの常識。
 特に日本に勝っていることは当然のことなのです。
 「いまは日本に差をつけられているけども、数学オリンピックや科学オリンピック、ブレークダンスやeスポーツで世界をリードしている韓国の若者は人材競争力で覇気も創意力も劣っている日本の和かもにに明らかに勝っている」なんて書いちゃうくらい。
 ちなみにこの記事は9年前のものですが、明白な勝負はつきましたかね?

 「韓国人は優秀」なのだけども、ノーベル賞、フィールズメダルといった世界的な科学等に関する賞を受賞できていない。

 ノーベル賞の自然科学部門では日本、インド(インド出身者)に大きく水をあけられ、台湾、中国も受賞済みなのに韓国人の受賞はゼロ。
 国会で「ノーベル賞を受賞できないなら未来創造科学部(現在の科学技術情報通信部)長官は喪服を着てこい」とか吊し上げられちゃう。
 ノーベル文学賞が取れないのは「韓国語があまりにも優秀だから」とか言っちゃうし、「ノーベル委員会は韓国語を学んで韓国人にノーベル文学賞を与えるべき」とかも語っちゃう。
 なんだったらもっと直接的に「ノーベル賞を取れないのは日本のせいだ」という本まで書いちゃうくらい。
 「未来の受賞者」の像を置くための台がいくつもあるのも同じですね。

 コンプレックスがあるからこそ韓国人だって言いかたもできるかな。
 そして、そのコンプレックスから抜け出すにはノーベル賞受賞が必要だという矛盾。
 実際に受賞したらしたで今度は1:22(もしくは24、もしくは来年以降はそれ以上の差)という目に見える数字が出ちゃってまた問題になるのでしょうけどね。

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