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韓国人がノーベル賞を取れない本当の理由……「若いうちから大きな成果を出せないから」

カテゴリ:ノーベル賞 コメント:(104)
タグ: ノーベル賞
再び来たノーベル賞の季節... 韓国人の受賞者出ない本当の理由?(アジア経済・朝鮮語)
16日に科学技術情報通信部主催の青年科学技術との対話に参加した一人の青年科学者の「一針」でした。今年もノーベル賞の季節が開幕されました。スウェーデン王立科学アカデミー、ノルウェーノーベル委員会などは来る10月4日(現地時間)生理医学賞をはじめと物理学、化学、文学、平和、経済部門の順で受賞者を発表します。残念ながら、今年も韓国人の名前は挙げていないのです。特に日本は、24人の科学分野の受賞者を輩出したのに対し、韓国は(故)金大中前大統領がノーベル平和賞を受賞しただけです。この日の「対話」もイムヒェスク科技情報通信部長官が青年科学者とのコミュニケーションすると主催したイベントだったが、テーマは自然ノーベル賞に流れました。

世界の主要なノーベル賞受賞者は、ほとんど20〜30代、遅くとも40代に成し遂げた研究業績を認められて賞を受けています。アルバートアインシュタインは26歳の時である1905年に発表した光子の理論で1921年ノーベル賞を受け、1932年ノーベル物理学賞を受けたヴェルナー・ハイゼンベルクも行熱力学、不確定性原理など量子力学を創始した業績を立てた時わずか25歳だった。

しかし、私たちの現実はどうでしょうか?この日の行事に参加した大学院生の研究者たちは、「中心点」を刺してある大臣を当惑させた。イジュンヨウン科学技術連合大学院大学(UST)修士・博士統合課程生は大学院生を研究者にしっかりと扱われてもらう一針を置いた。彼は「研究者ではなく、学生と認識しながら研究室に垂直な文化が生じる」とし「学生の枠組み大学院生を見ながら休暇や給与で差別を当然視する。堂々と研究者でおもてなしし、従来の科学者のような信頼性の高い給与を与える創意工夫を保証しなければならない」と指摘しました。

チェジフンポステック(POSTECH)化学修士・博士統合課程生は韓国の研究室の垂直文化、すなわち「ガプジル」が可能な根本的な原因を皮肉った。彼は「研究指導の面では、教授の学問的権威に基づいてい建設的な議論をするが、人件費や通勤、休暇の使用、進路まで教授にかかっているみると虚心坦懐な意見を共有するのが難しい」としながら「もちろん、水平的な関係を結ぶ教授たちもが、そうでない場合は、牽制することができる装置がない。研究室内疎通と学生主導の研究を妨害する大きな要因」と言いました。 (中略)

これから毎年チュソクのあたりには韓国人のノーベル賞受賞候補者の名前がランキング上位に上がってドキドキさせてもらい、最終的には栄光の受賞者を迎える時間が来ることを願います。
(引用ここまで)


 「残酷な月」こと10月がまもなくやってきます。
 ノーベル賞シーズンだということで、ぽつぽつと韓国でも「また今年もダメなのだろう」という諦めにも似たため息と、わずかな期待が交錯するという季節になったというわけですね。
 今年、韓国国内で最大の話題はハンタウイルスを発見したイ・ホワン博士がクラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞(旧称トムソン・ロイター引用栄誉賞)を取ったこと。

「漢灘ウイルス」見つけた李鎬汪博士、ノーベル医学賞候補に(朝鮮日報)

 このことで韓国メディアは「ノーベル生理学・医学賞の候補となった」としているのですが。
 候補……というのとはちょっと違って、可能性があるというくらいかなぁ。
 これまでクラリベイト・アナリティクス賞を取った科学者は数百人いますが、実際にノーベル賞を獲得したのは60名弱。


 でもま、今年はmRNAワクチン周りで決定でしょ。
 ビオンテックのカリコ氏を中心に3名って感じかな。
 たぶん、C型肝炎のウイルス発見者が受賞したことで韓国でも「もしかして……」って盛り上がっているのでしょうけども。
 C型肝炎がウイルス由来であり、ワクチンで予防できるようになったことで人類を病から救ったということが評価されての受賞。

 ハンタウイルスの発見……なぁ。大きな発見であるとは思いますが。
 ノーベル賞とはちょっと違うかな、という感じ。

 あ、冒頭でピックアップした記事では「20代、30代という若いうちに大きな研究で成果を出している」とありますが。
 戦前の物理分野であればともかく、現在はそうでもないですよね。
 成果を出せなくとも研究を続けた結果……というような形がひとつのパターンとなっている。
 どっちにしてもパルリパルリ(早く早く)の韓国人には難しいんじゃないかな、という気がします。

 あと日本の「自然科学部門のノーベル賞受賞者が24人」というのは日本国籍の22人と中村氏+故南部陽一郎博士の2人を合わせてのカウントでしょうね。
 22人でも24人でも正解だと思いますが、このカウントが正しいのってすごい珍しいんですよ、韓国メディアでは(笑)。
 ともあれ、今年もノーベル賞関連についてはできるだけフォローしていく予定です。

 Twitterで更新情報をお伝えしています。フォローよろしくお願いします。→

韓国メディア「今年のノーベル賞は日韓戦だ!」と盛り上がってしまう……それほど切望しているのか……

「今年のノーベル賞韓日対決」……日本の受賞有力、韓国は?(ファイナンシャルニュース・朝鮮語)
今年のノーベル賞授賞式に関心が集中している。ソウル大学教授であり、基礎科学研究院(IBS)ナノ粒子の研究チーム団長であるヒョン・テクファン団長が化学予想受賞者名簿に上がっているからだ。韓国人のノーベル賞受賞の可能性が、今年最も高いと予想される。 (中略)

今年注目されているノーベル賞は化学である。

ヒョン団長が受賞候補に上がっている。彼はマサチューセッツ工科大学(MIT)のモウンジ・バウェンディ教授をはじめとするペンシルバニア大学クリストファー・マレー教授と一緒に物理学、生物学、医学システムなど、幅広い応用分野に使用できるナノ結晶の合成研究を進めた。

生理医学の場合、がんワクチンの共同研究者である日本中村祐輔博士が有力である観測である。
(引用ここまで)

 今年のノーベル賞は日韓戦だったんだそうですよ!
 いつの間にかそんな戦いが組まれていたのですねぇ。
 まあ、記事中にはそんな話は書かれているわけでもなく、ただ今年のノーベル各賞がどんな行方になっているかというだけの配信記事なのですが。
 おそらくは聯合ニュースあたりの。

 ただ、配信記事でもタイトルはそれぞれにつけることが多いようなので、ファイナンシャルニュースの記者がついついこんなタイトルをつけてしまったのでしょうけども。
 その理由は何度かこれまでもノーベル化学賞の候補として挙げられているヒョン・テクファン教授への期待が高まっていることのようですね。

韓国初のノーベル「化学」を受賞するか... ヒョン・テクファン教授有力候補に挙げられる(ニューシス・朝鮮語)

 コ・ウン詩人の場合は報道されつつも、どこかで「受賞できたらいいよなぁ」くらいの「願望」のレベルだったのですが。
 なんというか、今回のヒョン教授に関しては「受賞できる!」って韓国の松岡修造が言ってるくらいに力強く受賞可能性が語られているのですよ。
 これくらい韓国で力強くノーベル賞云々が語られていたのはファン・ウソクの捏造ES細胞くらいのものですね。
 あの熱狂はすごかった……。その分、落胆も酷かったのですけどね。うっわ、あれがもう14年前か。

 まあ、そんなわけで「今年は韓国にも強力な候補がいる。今年は日韓戦だ!」って記者のキーボードが滑ってしまうくらいの勢いになっている、というわけです。
 逆説的にどれだけ韓国が自然科学部門のノーベル賞を欲しがっていて、かつ日本のそれを激烈に羨望しているのかが分かってしまう……ということでもあるのですけどね。

 この本の著者である志村幸雄さんは今年になって亡くなられたとのこと。面白い科学著作をありがとうございました。

韓国のコ・ウン詩人がノーベル文学賞で有力候補のひとりに→韓国がさっぱり盛り上がらない理由とは

詩人高銀、英サイトノーベル文学賞候補6位に上がった(毎日経済・朝鮮語)
脱植民主義(post-colonialism)が今年のノーベル文学賞の主人公の顔を予測するための鍵となるのか。

欧州の有名なノーベル賞ベッティングサイトが公開され、2020年のノーベル文学賞オッズランキングでフランス領グアドループ生まれのマリーズ・コンデ(83)が圧倒的な1位配当率を記録したためだ。

賭博が全面違法である韓国とは異なり、賭博が合法である欧州で配当サイトの先見の明は、無視できないレベルである。2015年にノーベル文学賞受賞者スヴェトラーナ・アレクシエービッチを1位に正確に予測し、これ以前の2006年オルハン・パムクの受賞も正確に占った。また、2011年トーマス・トランストロンメル、2012年莫言も配当率は2位だった。昨年の受賞者で呼称されたオルガ・トカルチュクの受賞も正確に合わせた。 (中略)

特に、今回のノーベル文学賞オッズ順位では韓国の高銀詩人がアンカーソン、ハビエル・マリアスと共同6位に視線を集めた。
(引用ここまで)


 韓国のコ・ウン詩人がイギリスのオンライン賭博サイトで6位になったとのこと。
 とはいえ、韓国国内では一切盛り上がっていない模様。
 というのもコ・ウン氏は文芸界にいる女性からセクハラで糾弾されていて、もはや存在しない扱いになっているから。

「韓国でもっともノーベル文学賞に近い男」ことコ・ウン詩人、セクハラで告発される → 慰安婦の追悼詩碑も撤去
#MeTooでセクハラ告発されたコ・ウン詩人さん、「名誉毀損だ!」として相手に10億ウォンの損害賠償請求

 掲載されていた小学生向け教科書からも詩が削除され、文壇からも追放されているとのことで。
 あ、それと名誉毀損裁判では敗訴したそうです。

 以前ならこうしたベットサイトで「6位になった」って情報が出たら、韓国メディアが一斉に報道していたものですけどね。
 ざっと見たかぎりではこの1本のみ。
 この時期になると市役所に「コ・ウン詩人、ノーベル文学賞エントリーおめでとうございます」とかいう垂れ幕が出て、メディアは一斉にコ・ウン詩人の自宅を取り囲み、それを嫌って本人は海外に脱出する。
 そんな毎年の風物詩が失われたのは悲しいことですね。

 ノーベル文学賞自体が選定委員にセクハラ疑惑があって1年スキップされている中、濃厚なセクハラ疑惑を受けた人物が選ばれるわけがないんだよなぁ……。


韓国メディア「日本がノーベル賞を受賞し続けるのは731部隊で人体実験をしていたからだ」「ノーベル賞の選定は偏向している」……ノーベル症の発作がこんなにひどくなるとは

カテゴリ:ノーベル賞 コメント:(170)
「韓国0 vs日本24」……日本がノーベル賞に強い本当の理由は?(毎日経済・朝鮮語)
毎年10月はノーベル賞受賞発表シーズンです。この時期になるとスウェーデンアカデミーへと世界の耳目が集中されているのもそのためです。今月5日に12日に予定されている受賞者発表を控えてノーベル財団は、コロナ19で通常開かれ授賞式をキャンセルしてTV中継に置き換えると明らかにしました。

人類の文明の発達に寄与した者に授与され、世界で最も権威のある賞とも呼ばれるノーベル賞は6つの賞のうち、科学関連の賞が3つあります。ノーベル科学賞は、国家の基礎科学源泉技術競争力を測る指標として認識されることもあります。そしてノーベル科学賞において頭角を表す国のひとつが隣国の日本です。

日本は物理、生理医学の分野で2014年から2016年まで3年連続で、そして一昨年と昨年にも化学、生理学医学の分野で受賞者を輩出しました。全体の受賞者数はアジア1位であり、科学に限定した場合では世界5位、21世紀以降だけを見れば米国に続いて二番目に多くの受賞者を出しています。日本では今年も受賞者名簿に自国民があるとの期待感が高まった状況です。共同通信など日本メディアは一斉に今回のノーベル賞候補に日本人学者2人が含まれていたと報じました。

これに対し、韓国人のノーベル賞受賞は20年前、金大中元大統領が受けた平和賞が唯一のもので科学分野では皆無です。隣国では受賞者がどんどん出てくるにもかかわらず、同じアジア人である韓国ではなぜ出てこないのかという嘆きも毎年同じように繰り返されています。日本はどうしてノーベル賞、特に科学分野に特に強い面を見せているのでしょうか。 (中略)

日本は帝国主義時代の戦争と植民地の建設を通じて知識を蓄積しました。生体実験で悪名高い満州関東軍防疫給水部、別名731部隊の淵源は京都だったとすることができます。731部隊を作り、総指揮していた石井四郎中将と731部隊に志願入隊して、さまざまな実験をしていた細菌学者石川太刀雄、吉村寿人など主犯がすべて京都の出身であり、教員でした。日本敗亡後、米国に標本を渡す代わりに裁判回付を避けた彼らはこの後も研究活動を続けました。石川は標本をこっそり日本に持ち込み、研究に使うだけ執拗し、吉村は日本生理学会幹部に京都大学医学部長まで上がった後、1978年には日本王室から旭日章を受けるなど勢いに乗っています。石井も医学界の元老として厚遇され、731部隊運営で得た知識を学界に伝播していたことが知られました。

ノーベル科学賞を受賞した日本人の出身大学を見ると、トップクラスの大学という東京大学と京都大学がもっとも多くの割合を占めています。今、日本人の間でノーベル賞だけ見れば京都大が東京大学より一枚上という評価があります。日本がノーベル賞の成果を生体実験研究のおかげとするのは飛躍かもしれませんが、戦争と植民地開拓が日本科学の発展に起こした相乗効果は、後藤秀樹など日本の学者たちも認める部分です。 (中略)

変化に機敏に反応しない点は、短期の成果を出すためには適していなでしょうが、日本の科学がノーベル賞のような大きな業績を出すには力になっています。代表的な例が2002年学士出身で前例のない受賞者となった田中耕一島津製作所研究者です。田中は研究のために、200回を超える試行錯誤を経験し偶然誤って手がかりを得て、その手がかりを逃さずに実験を重ねた末に、ノーベル賞につながる成果を獲得しました。大学院キャリアもなく、学部時代には留年するほど平凡だった彼の達成は短期成果にとらわれあるより従業員の個性を尊重し、失敗も容認してくれた島津の研究環境があったから可能だったのです。 (中略)

30年近い落ち込み、絞られた国力と所得格差、韓流の浮上、歴史問題などの影響で、韓国では日本を「つまらない国」「相手する価値もない国」という認識が広がっている様子です。低い留学進学率や産業のガラパゴス化など内向的閉鎖に流れる社会の姿は限界に数えられたりします。

それにもかかわらず多くの専門家たちは「日本を過小評価してはいけない」と警告します。「金持ちは滅びても3代行く」という言葉のように、まだ経済規模世界3位の経済大国であり、アジア唯一のG7参加国であるという事実はともかくとしても、彼らが蓄積した科学技術とインフラストラクチャは、強大だからです。韓国にとってもっとも刺々しい隣人であったとしても、韓国が今後さらに一段階跳躍する過程で日本の存在を無視することができない理由です。

評価と選定のプロセスにおいて、いくつかの偏向性の問題が提起されますが、ノーベル科学賞が持つ象徴的な意味では決して軽くありません。韓国が経済規模世界10位圏の大国に成長したが、まだ受賞者を出さずにいることは明らか惜しい場面でしかありません。

ノーベル賞に向けた近道は受賞という結果への執着から脱すべきという意見もあります。2016年に韓国を訪れた日本理化学研究所の松本紘理事長は「韓国が本当にノーベル賞を欲しいのなら、むしろ誰もノーベル賞を狙って研究してはいけない」とアドバイスしました。オリンピックの金メダルの価値のあるもの選手の長年の汗と真心が染みているからです。ノーベル賞にも受賞という結果よりも重要なのはプロセスであるとされています。ノーベル賞を受賞することができる環境を継続的に構築していけば、韓国も間もなく受賞の栄誉を抱える日が来ると思います。
(引用ここまで・太字引用者)


 なかなかに面白い記事。
 韓国人のかかえる「ノーベル症」のすべてではないにしても、その多くが描かれている稀有な記事ですね。

 彼らも「研究の継続と深掘り」が最大の要因であることは分かっているのですよ。
 だけども、何事においてもパルリパルリ(パリパリ≒早く早く)精神を重んじる韓国人にはそんなことはできない。
 企業の研究環境においても4半期毎の成果が重要になっている韓国では「利益は度外視して研究をしてくれればいい」なんてやりかたはできない。

 というか、頭のいい人間はみんな医者になりたがる。
 金を稼ぎやすいから。
 ソウル大学の理系(化学生物工学部)に推薦で入れるくらいの優秀な受験生が一次試験で優れた成績を取ってしまい、自動的に合格が決まった後に「あれは教師に強制的に受けさせられただけだ。合格を取り消して一枚、二枚隠したの医学部に入らせろ!」って言い出すくらい。
 あと、TOEICで990点を取って一芸入試で受かったという人物も医学部に入ってましたね。で、入学後に授業についていけなくて苦しむという。

 そんな環境でノーベル賞云々を言い出すほうがおかしいのですが。
 それでもノーベル賞が欲しくて欲しくてたまらない。
 なぜなら憎き日本は21世紀に入って世界で2番目に自然科学分野のノーベル賞を取っている。毎年受賞する勢いで、なんだったら1年に複数受賞があったりもする。
 国会の監査で「なんで韓国はノーベル賞が取れないんだ。科学分野担当相は喪服を着てこい!」とか暴言が吐かれるほどに欲しくてしようがない。

 というわけで、「ノーベル賞の選定プロセスには問題がある」とか書いてしまう。
 「日本がこうして連続で受賞できるのは、731部隊で人体実験をしていたからだ」とか「京大は731部隊の系譜を継いでいる」だの書いてしまう。
 「飛躍かもしれませんが」なんて書いているのは、実際にはそこに本音があるからこそですよ。
 まあ、そういった負の部分もあるのだ、ということを書かないと読者に叩かれるのでしょうね。「この記者はチンイルパだ!」と。
 それにしても来週のノーベルウィークが近くにつれ、ノーベル症の発作がひどくなっていくなぁ……。

コマ大にも出てた竹内氏の著作。

韓国の実業家が科学大学に676億ウォンの寄付……「これで……これでノーベル賞を獲ってくれ!」

カテゴリ:ノーベル賞 コメント:(177)
KAISTに676億ウォン寄付……「ノーベル賞受賞」希望(KBS・朝鮮語)
80代の女性実業家がKAISTに6億ウォン台の発展基金を快く出しました。
KAIST開校以来、最高額の寄付金となります。「必ず科学分野でノーベル賞受賞者を輩出してくれ!」、寄託者が明らかにした唯一の望みです。 (中略)

不動産企業を運営するイ・スヨンの代表。
若い頃から資源が不足している韓国の生きる道を科学技術であると考えていました。
ソウル大出身でありながらKAISTの発展財団理事長を務めており、科学技術人材育成の先頭に立つことも、このような信念からです。

イ・スヨンKAIST発展財団理事長(83歳)「最上位国に跳躍するにはそれ(科学技術)しかありません、今。生きる道が(KAISTがその役割をすると考えている?)確かに。」

彼女はすでに二度にわたってKAISTに90億ウォンを寄付していますが、イ・スヨン理事長がまた一度通大きな決意をしました。 一生をかけて集めた676億ウォン相当の不動産を追加で出したものです。
KAISTで必ず国内初の科学分野のノーベル賞受賞者を輩出してほしいという願いを明らかにした。

イ・スヨンKAIST発展財団理事長(83歳)「韓国科学技術の位相を高めるためには、ノーベル賞(を受賞する)レベルでの科学技術が発展なければならない」

理事長が過去2012年から三回にわたって出した発展基金はすべて766億ウォン。
既存の最高額だった2008年当時のリュ・グンチョル博士の578億ウォンを超え、歴代最大規模です。
この理事長とKAISTは、今後「イ・スヨン科学教育財団」を設立し、ノーベル賞受賞の可能性があるKAISTの研究者を集中支援する計画です。
(引用ここまで)


 まあ、韓国で自然科学分野のノーベル賞を受賞するならソウル大学よりもKAIST出身者に機会があるかなぁ……という感じはします。
 ソウル大学はどちらかというと東大に倣った優秀な官僚を作る機関といったイメージ。
 KAISTは国際的な大学ランキングでも東大より上に位置づけられています。とはいえ、ランキングのための施作をしている(すべての講義が英語、外国人教授を招聘する等々)という部分もありますけどね。でもま、イメージ戦略ってのもありでしょう。

 そのKAISTに676億ウォン相当の不動産を寄付した83歳の女性が出てきたと。
 曰く「韓国が最上位国として跳躍するには科学技術の発展が必要だ」「そのためにはKAISTが強くなる必要がある」とのこと。
 これまでも90億ウォンの寄付をしてきて、さらに676億ウォン追加で過去最大のKAISTへの寄付額となったそうです。
 で、その会見で──

「ノーベル賞を取らなければならない」

 って語ったとのこと。
 なんというか……業が深いなぁ。
 ちなみにKAISTの教授は「韓国はオリンピックの金メダルで日本を圧倒したから、ノーベル賞でも圧倒できる」なるコラムを書いていたことがあります。だいぶ哀れ。

 まあ、寄付している人が言っていることって分からないでもないですけどね。総計で700億ウォン以上の寄付をして、科学技術の発展に貢献してきたという自負もあるでしょうよ。
 それなのにいまだに韓国は自然科学部門のノーベル賞を受賞できていない。
 ただただ、浦項工科大学の台座が虚しく風に吹かれているのみ。
 「なんとかこのお金でノーベル賞を」っていう気分にもなるでしょう。でもまあ……ねえ。

 そんな中、また10月という季節がやってこようとしているわけです。そう、ノーベル症の季節ですね。
 今年もいくつかこうした記事がピックアップできると思います。

2022年、韓国からノーベル賞をしのぐ賞金の科学賞が誕生する! ただし、注目点はそこではなく……

「毎年賞金75億ウォン、ノーベル賞超える科学賞作る」(朝鮮日報)
 教育財団「冠廷(クァンジョン)李鍾煥(イ・ジョンファン)教育財団」の李鍾煥理事長(96)=写真=が、早ければ2022年から毎年5分野でそれぞれ15億ウォン(約1億4000万円)ずつ、計75億ウォン(約7億円)の賞金を与える仮称「世界冠廷科学賞」を制定することにしたと明らかにした。

 李鍾煥理事長は22日、本紙とのインタビューで、「一生の最後の作品だという考えで、ノーベル賞を超える賞を作ることにした」と語った。李鍾煥理事長は2002年に私財3000億ウォン(現在のレートで約278億円)を出して本格的な教育財団を設立、世界を驚かせた。三栄化学グループを経営してきた李鍾煥理事長は「天使のようにお金を稼ぐことはできなくても、天使のようにお金を使う」として社会還元を初めて以降、着実に支援金を増やしていき、今では資金だけで1兆ウォン(約927億円)を超えた。

 李鍾煥理事長は「早ければ2022年から生命科学賞・数理物理学賞・化学賞・応用工学賞・人文社会科学賞の5分野で毎年、各受賞者に15億ウォン前後の賞金を授与する」と語った。賞金額だけを見れば、6分野で各100万ドル(約1億円)、合計600万ドル(約6億円)のノーベル賞よりも規模が大きい。
(引用ここまで)


 おや、この科学賞が本当に稼働するのですね。
 といっても、早くても2022年。
 この人は篤志家で記事にあるように教育財団に出資してきた人物です。ソウル大学の中央図書館を新造する際に600億ウォンをポンっと寄付してました。
 教育財団の名前をとって「中央図書館・冠廷館」とネーミングされています。

 で、その人が2016年頃から「韓国でアジアのノーベル賞を作る」って言い続けてたのですよ。
 本家ノーベル賞よりも高額な賞金を出すということで話題になったものです。
 楽韓Webでも「ああ、我慢できなくなったのね」というような形でニュースをお伝えしましたが。
 4年経過してもなにも動きがなかったので終わったのかなーとも思っていたのですが。
 あるいは提唱者のかたがもう亡くなったのかなとか。いや、当時ですでに93歳でしたから。

 で、当初は「アジアのノーベル賞」という位置づけだったのですが、対象は世界規模になったようです。
 まあ……ちゃんと稼働すればよいですね。
 ちなみにこのイ・ジョンファンさん、すでに実年齢で96歳。数えだと97歳。
 2022年に賞がはじまるまで生きているかどうか。亡くなっていた場合、本当にこの賞がスタートするかどうか。
 賞そのものではなく、そのあたりが注目点になってしまいますね。

「ソウル大学教授が総理になる=栄転」となる韓国ではノーベル賞クラスの研究なんて無理

【寄稿】壮元及第のDNAと職人根性のDNA(朝鮮日報)
 約10年前、日本の北海道大学に招聘(しょうへい)教授として出向いた際に交わした同僚教授たちとの会話が思い出される。ある日、ソウル大学の総長が国務総理になったというニュースを見て、この話題を取り上げると、日本人教授たちはまるで信じられないといった表情で大変驚いた。たやすくない栄転を成し遂げたと言って驚いているものと思ったら、日本人教授たちはその教授が総理になることを本当に喜んだのかと反対に聞き返してきた。日本人教授らは、教授が総理になることを栄転と見ること自体が大変異常なことだといった表情だった。

 キム・デシク教授は、韓国のエリート世界の限界を冷静に指摘する。「試験でいい点を取る学生は、他人から与えられる問題を解くところまでは容易にやりこなすことができます。しかし、新しい発見、あるいは発明をしたり、新しい理論を構築したりといったことは全く違った次元の話なんです。今からでもこれを修正することができなければ、このまま滅びの道を歩み続けるのです」

 ある研究がノーベル賞の水準にまで上り詰めるには、大学以降平均で30年以上はかかる。従って、ポリフェッサーが栄転である文化では、大学以前の12年の初等中等教育だけを問題視してばかりいられないのだ。
(引用ここまで)


 まーた益体もないノーベル症発症事例かと思ったら、意外と読めるコラムでしたわ。
 だいぶ誤解している部分もありますけどね。
 日本で勉強して名を為す場がなかったっていうのも大違いで、極端にできる子供っていうのは養子になること等で栄達できた。
 あと李氏朝鮮時代の科挙は建前上は「すべての人間が受けられる」ことになっているけど、実際には膨大な過去問を入手してアホほど勉強しなければ試験自体に手出しできず、そんなことができるのは両班だけだったので実質的には受験者を限定していたも同然です。

 現代についても同様で誤解がある。
 韓国のチキン屋や冷麺屋は子供が店を継ぐことを望まない社会であるというのは実際。
 有名大学に行ってそれなりの成績を残さないと、まともな職に就けないから。特にいまの韓国で自営業がどんな状況になっているのかを考えたら、それはそうなるでしょうよ。
 一方で日本の場合はトンカツ屋を継いでもいいし、大学に行ってもいいという社会なのですよ。どちらの場合でも道を貫けば評価はされる。
 韓国人が日本で100年続くそば屋を見て「このそば屋には100年間もバカな子供しか産まれなかったのか」って言ったというエピソードがありましたが。
 いい悪いを別にして、日本のほうが多様性があるとは思います。

 で、今回の「ソウル大学の教授が国務総理になった」という話を韓国人は栄転であると感じ、日本人は「教授が政治に関わるなんて」と受け取るというエピソード。
 そこにノーベル賞を受賞できるか否かの差がある、というのは真実でしょうね。
 教授になることは猟官運動の一環でしかない韓国と、研究を生業とする身分を表す日本。まあ、そりゃ結果は異なりますよ。

韓国メディアから「日本のノーベル賞がうらやましい」という社説が山盛りで出される……社説でだよ?

カテゴリ:ノーベル賞 コメント:(183)
【社説】24人目に科学ノーベル賞を受けた日本を眺める苦々しさ=韓国(中央日報)

 社説っていうのは意外と重みを持っていまして。
 新聞社がそれぞれ「うちの意見はこれです」と、そのまま出しているものが「社説」なのですね。
 コラムとかであれば「記者個人の感想」とか「外部の人物の感想」というように言い逃れることもできるでしょうが、社説はそうはいかない。
 言ってみれば「看板の意見」です。
 なので、有料化を前面に押し出している毎日新聞や読売新聞でも自由に読むことができるのですね。

 日本の新聞社が吉野さんの受賞について書くのであれば、まあおかしいことでもないでしょう。
 科学振興はどうあるべきかとか、いくらでも書くことはあるでしょうしね。
 そんな中、中央日報が「今年もまた日本がノーベル賞を取った」という話で社説を書いています。
 日本がノーベル賞を取ったのを「苦々しさ」を感じながら眺めているのですって。


 で、ふと「社説 ノーベル」で検索したらどうなるのかなーと思って、やった結果がこれ。
 検索したところは韓国最大のポータルサイトであるNAVERのニュース部門。

[ 社説 ] 24番目の科学のノーベル賞を受けた日本を眺める苦々し(中央日報・朝鮮語)
[fn 社説 ]日本、24回目のノーベル科学賞。学ぶべきことは学ぼう(ファイナンシャルニュース・朝鮮語)
[ 社説 ]サラリーマンがノーベル賞を取れる日本の研究生態系(毎日経済・朝鮮語)
[ 社説 ] ノーベル賞シーズンになると臆病になる国内科学界(イーデイリー・朝鮮語)
[ 社説 ]私たちの「ノーベル賞病」終了させよう(忠道日報・朝鮮語)
[ 社説 ]「無駄なことこそが新技術創造」ノーベル賞受賞者の言葉を刻まなければならない(京郷新聞・朝鮮語)
[ 社説 ]物足りなさだけ残る「ノーベル賞シーズン」(新亜日報・朝鮮語)
[ 社説 ]日本の22番目のノーベル科学賞、私たちの基礎科学育て(ソウル新聞・朝鮮語)
[ 社説 ]大韓民国の真の克日、長い道のり(韓国経済新聞・朝鮮語)

 「日本がノーベル賞を取った」ということを主題にした社説が中央日報の韓国版を含めて9本。
 一応、全部にざっくりと目を通しているのですが、どれもこれも「日本がうらやましい」みたいな話を書いていて唖然。
 ノーベル賞が欲しい、ということ自体もあるのでしょうが。
 なによりも「日本が取っているノーベル賞が欲しい」のでしょうね。
 韓国のノーベル症はまだまだ続きそうですわ。