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カテゴリ:労働争議の記事一覧

韓国の「世界最悪の労組」がパン配送でストライキを行い、代替トラックのドライバーを集団暴行

民労総の組合員数十人、韓国大手ベーカリー・チェーンの配送トラックの通行を阻んで運転手を集団暴行(朝鮮日報)
 トラック運転手Aさんが17日に警察で語った話によると、15日に京畿道平沢市のSPC物流センターでサンドイッチを積み、忠清北道清原郡のパリ・バゲット物流センターに向かっていたAさんのトラックを、午後9時30分ごろ世宗市内の国道(4車線)で、民労総組合員約100人が阻んだ。トラックが止まると、労組員たちはAさんが前を見られないようにトラックのフロントガラスを段ボールで覆った。Aさんは車の窓ガラスを下げて「ダンボールを外してくれ」と大声で言ったが、無駄だった。

 そして、組合員たちはAさんを引きずり下ろし、暴行し始めた。当時の状況について、Aさんは「私の車はマニュアル車だが、下り坂で車を止めた状態でもめ始めたので、ブレーキから足が離れてしまった。車が少し動くと、組合員たちは『おれたちをひいて行こうとした』と言って殴った」と語った。 (中略)

組合員たちの拳はAさんの顔や背中、胸に容赦なく飛んだという。Aさんは「5-6人に3-4分間、ひどく殴られた」と警察で語った。Aさんの両目の回りはアザになった。暴行が行われている間、ほかの組合員たちはAさんのトラック内部に生卵を投げ入れ、トラックの鍵まで奪っていった。Aさんは「引き返すから車の鍵を返してくれ」と頼み込み、やっとの思いで取り戻すことができたとのことだ。

 現場を離れたAさんはすぐに警察に通報した。世宗警察署関係者は「暴行されたとの通報があり、捜査に着手する計画だ」と語った。暴行加害者が誰であるかは特定できていない。組合員たちが所属している民労総貨物連帯側は本紙の弁明要請を拒否した。
(引用ここまで)


 「世界最悪の労組」として知られている民主労総が今度は大手パンチェーンであるパリバゲットにパンを配送するトラックを襲っている、というニュース。
 何度も「民主労総は世界最悪の労組」と書いていますが、実際には労組を束ねるナショナルセンターなので労組そのものではありません。
 でもま、実際のところは「世界最悪の労組」で間違いありませんけどね。

 そもそもなんでこんなことになっているかというと、配送用のトラックのドライバーが民主労総と韓国労総にそれぞれ所属していまして。
 配送コースを変更しようとした際に「あっちの労組に有利なようにコースを変更したな!」と言い出して民主労総所属のドライバーがストライキ開始。
 「こんな理由で流通を妨げられていたら話にならない」と、パリバゲットの運営会社であるSPCが耐えかねて、ストライキに参加した運送業者との契約を解除。
 怒りの民主労総所属のドライバーがSPCの配送センターにピケを張り、こうして労組に所属していないドライバーのトラックを囲んで配送を邪魔している。
 場合によっては襲撃することもある……という状況。


 ……うん、らしい話ではあります。
 警察はこうした民主労総の「活動」をほぼ黙認。
 なにせ、ムン・ジェイン政権誕生の大きなきっかけとなったろうそくデモを支配して、サポートしてきたのが民主労総ですから。
 下手に逮捕でもしようものなら、逮捕した警察官が告発される始末。

 なので最高検察庁でピケを張ろうとも無視。
 労働争議で相手企業の役員を血祭りに上げても無視。
 今回も書類送検されればいいほうだろうなぁ……。
 ムン・ジェイン政権における最大の勝利者こそが民主労総なのです。

 つい先日、民主労総の最高権力者である委員長が逮捕されましたが、これはK防疫に逆らって大規模な集会を開いたことが原因。
 というか、ここまでしなければ逮捕には至らないということでもありますね。
 午後にはもうひとつ、民主労総がらみのニュースを紹介する予定です。

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「世界最悪の労組」に所属する組合員、非労組労働者を蹴ってもおとがめなし……その後のオチが実に韓国的

カテゴリ:労働争議 コメント:(66)
【独自】非労組員の胸を蹴り上げた韓国宅配労組副委員長(朝鮮日報)
宅配労組首脳部が非労組員を暴行する場面の映像が公開された。○○宅配代理店協会によると、全国民主労働組合総連盟(民主労総)に所属する宅配労組が主に利用するコミュニケーションアプリに開設された掲示板に6日、「労組に加入すれば、宅配仕分け場(ターミナル)で暴行しても構わないのか?」と疑問を投げ掛ける投稿があった。

 「宅配労組執行部の非労組員暴行」というタイトルの映像が拡散し始めたからだ。2019年4月に生成されたとされる長さ8秒の映像には男性が作業台の反対側に立っている男性に走り寄って蹴り上げる様子が映っている。蹴られた男性は1メートル以上後方にのけ反るように倒れた。この暴行映像は監視カメラに映っていたもので、労組員、非労組員に関係なく拡散した。

 協会によると、暴行に及んだのはウォン・ヨンブ副委員長と判明した。京畿道城南市にある宅配ターミナルで宅配運転手として働いていたウォン副委員長は、労組に加入しない運転手とトラブルになり、暴行に至ったという。

 これについて、ウォン副委員長は「自分は副委員長ではあるが、その件については宅配労組中央に電話してほしい。個人としてコメントはできない」と話した。チン・ギョンホ委員長は「朝鮮日報はなぜしつこく電話してくるのか。書きたいように書くのではないか」と声を荒げた。

 労組員とみられる人たちは、疑問を投げ掛ける投稿をあざ笑うかのようなコメントを付けた。忠清南道瑞山市の労組員は「あなたの顔でも暴行してもらいたい」と書き込み、蔚山市の労組員は「なぜ訳が分からないことを言っているのか。概念をまず持ってください」とコメントした。匿名のユーザーは「生きていれば、殴りもするし、殴られもするのが世の中だ。理由なく殴ったりはしないでしょう。しっかりしよう」という感想を残した。
(引用ここまで)


 まずは件の映像をどうぞ。
 YouTubeでは削除されていましたが、NAVERニュースの動画としてアップされていました。



 荷物を明後日の方向に投げ、作業台に上ってキックと。
 あの作業台、荷物を流すのに回転しているはずなのによくあんな風に安定して蹴れますね。慣れているのかな。

 さてこのニュース、かなり面白い話。
 いや、「我が世の春」を謳歌している民主労総だからでは、ですね。

 労働争議で相手企業の役員を血祭りに上げても「警察に行ってみろや」と恫喝できる。
 最高検察庁(相当)の建物内部でピケを張ってもスルー。
 警察は腫れ物に触るかのようにして対応するしかない。


 で、朝鮮日報日本版では報じられていないのですが。
 韓国版ではこのニュースに続きがありまして。

[単独]作業台上がって胸キック... 宅配便労組幹部、非労組員暴行映像(朝鮮日報・朝鮮語)
問題の状況をよく知っている宅配便業界の関係者は「当時、宅配便労組が端末で宣伝戦を繰り広げていた、騒音に抗議していた非組合側を暴行した」とし「映像に出てこないが、暴行された非組合のほうが外部から鈍器を持って復讐しようとしたし、この過程で止めた他の宅配便労組員が怪我をした」とした。続いて「怪我をした宅配労組員が非組合側に刑事合意条件に『宅配便労組加入』を要求し、映像中の暴行被害者も、今では宅配便労組員」と伝えた。
(引用ここまで・太字引用者)

 この映像のあとに──

・蹴られたほうの非労組所属の人物が鈍器を持ってきて復讐しようとした。
・蹴った人間ではない労組側の他人が止めようとしたが怪我をした。
・怪我をした組合員が「おまえも労組に入るなら許す」として、いまでは蹴られたほうも組合員。

 ……いいオチがついた感じですね。

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韓国の防疫措置破りをして大規模デモを行った「世界最悪の労組」の委員長を逮捕したい当局……民主労総側は「徹底抗戦だ」と叫ぶ

ソウル中央地裁がヤン・ギョンス氏に逮捕状、民主労総「令状執行阻止する」(朝鮮日報)
ソウル都心で先月、約8000人規模の違法集会を開いた疑いで立件された全国民主労働組合総連盟(民主労総)のヤン・ギョンス委員長(45)に対する逮捕状が13日、ソウル中央地裁から交付された。(中略)民主労総は10月のゼネストを前に「警察の令状執行に協力しない」との立場で、ヤン委員長が実際に拘束されるまでには難航が予想される。

 民主労総は7月3日、ソウル・鍾路一帯で「7・3全国労働者大会」を違法に開催後、捜査機関による聴取にほとんど応じなかった。警察の出頭要求を3回拒んだヤン委員長は集会から1カ月後の8月4日にようやく自ら出頭したが、11日の裁判所での令状審査には出席せず、民主労総の事務所で記者会見を開き、「逮捕状の適切さを判断するよりも、当面労働者が受ける苦痛を解決することの方が差し迫っている」と理由を説明した。逮捕状交付後も9日と11日にメディアのインタビューを通じ、「今後検挙を避け、事務室で寝泊まりして活動を続ける」と表明している。ヤン委員長はソウル市中区貞洞の京郷新聞社にある民主労総事務室にとどまり、10月に予定する110万人規模のゼネストの準備を進める方針とされる。 (中略)

 法的手続きを踏んだからといって、強制的な進入過程で物理的な衝突が起きることも考えられる。警察周辺からは民主労総がゼネストを控え、闘争戦略としてそうした衝突を辞さないとみている。ある情報担当の警察官は「ヤン委員長は公権力に抵抗し、ゼネストに対する結集力を高めようとする戦略を用いるとみられる。民主労総は警察との間で起きる衝突を通じ、ゼネストの動力を得ようとするのではないか」と指摘した。
(引用ここまで)


 「世界最悪の労組」としてその名を天下に轟かせている民主労総が、7月3日にソウルで大規模なデモを行いました。
 映像を見ても「参加者8000人」はそれほど盛っていない数字だと思われます。
 当時もすでに新型コロナウイルスの感染拡大基調にあり、新規感染者として800人ほどがカウントされていました。
 ソウルの防疫レベルは当時3だったか3.5だったか。0.5刻みで4が最高。ちなみに現在は4でも感染拡大が止まらないので、韓国政府は防疫措置をさらに強化しようとしているところです。
 7月の時点ですでにデモは原則禁止されていた中、ゲリラ的に集まって行われたものでした。

 で、このデモが要因ともかぎらないのですが、1週間後の10日には1378人とぐっと新規感染者が増えました。
 当局としては防疫措置で規制されている中、デモを行った首謀者としてなんとしてでも民主労総の委員長を逮捕したいところ。
 「民主労総なら許されて、我々は自粛しなければならないというのか」って話が実際に出てますからね。
 特に営業を規制されている自営業者から。
 ただ、実際に委員長を逮捕できるかというと、これがなかなか難しい。

 なにせムン・ジェインをろうそくデモでサポートし、大統領に押し上げたのはこの民主労総。
 ムン大統領に近しいことから、労働争議で相手企業の役員を血祭りに上げても無罪放免
 最高検察庁に入りこんで建物内でピケを張ってもお咎めなし。
 もはや法治の埒外、上位存在と化しているのですよ。

 7月の違法デモもそういった「我々はやりたいことを自由にできる」という主張がメインであり、デモとして訴える主題があったわけでもないのですね。
 当時、まもなく最低賃金が決まるということから「最低賃金を1万ウォンにしろ」とかシュプレヒコールを上げてたくらいで。
 かつ、こうした状況下では逮捕に抗議するために匿われるのが基本。
 今回も極左メディアの京郷新聞がこの委員長を匿っているとのこと。

 韓国政府としては、9月にあるチュソク(韓国のお盆)での帰省を自粛してもらいたいのです。
 人の動きを止めるためにも、なんとしてでも措置破りをした民主労総の委員長を逮捕して「防疫措置を破った連中は民主労総といえども逮捕される」という実績を積み上げたいところでしょうが。
 そして10月のゼネストに伴うデモを阻止したいところなのでしょうが。
 ……なかなか難しいだろうなぁ。

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新型コロナの新規感染者急増の中、韓国の「世界最悪の労働組合」がソウル中心部で8000人の集会を強行……まあなんだ、がんばれ

民主労総8千人、都心奇襲デモ... 警察暴行1人逮捕(聯合ニュース・朝鮮語)
全国民主労働組合総連盟(民主労総)が3日、ソウル市と警察の収集ブロックしようともソウル都心のど真ん中で、約2時間の間に奇襲デモと行進を強行した。

民主労総はこの日午後1時頃、組合員に「汝矣島通りへの進入が円滑でないので、場所を緊急に変更する」と告知して午後2時に鐘路へと集結させた。

ソウル交通公社は、午後1時50分頃から1・3・5号線鍾路3街駅を通過するようにしたが、多くの組合員が1時30分頃から現場に到着していた。

1号線鍾路3街駅1〜2番出口の近くの歩道が足の踏み場もなく人出で喧騒あり、民主労総組合員は、道路下に降り始めた。警察車の壁とフェンスがまったく設置されていない状態では、バスとの人波がもつれた瞬間修羅場になった。

彼らはバッグから帽子と赤いヘッドバンド、ベストを着用し、事前に配布したプラカードを持ったまま、午後2時頃に鍾路2街鍾路タワービルの方向に行進を始めた。

民主労総自体推定8千人の組合員たちは、太い雨が落ちる状況でも「非正規職撤廃しろ」、「構造調整中断せよ」、「最低賃金引き上げせよ」などのスローガンを叫んで「あなたのための行進曲」など闘争歌を歌った。

ほとんどマスクを着用していたが、ソーシャルディスタンスは十分守られず、距離がついている様子だった。司会者が「とてもきっちりついているので両側の間隔を広げてほしい」と言うほどだった。

民主労総は午後2時40分頃、鍾路2街交差点から鍾路3交差点まで車道を占有して座りこみ、チョン・ジョンドク事務総長の進行の下、全国労働者大会を進行した。

ヤン・ギョンス民主労総委員長は「労働者の生存と安全の雇用を守ろうと、この場に集まった」とし「これ以上の不平等との二極化を許さず、労働者の力と怒りで、この世界を正そう」と述べた。

警察は、集会およびデモに関する法律や感染症予防法などの関連法に基づいて3回集会解散命令を下したが、民主労総組合員は、これにかかわらず、約30分の間の大会を継続した。
(引用ここまで)


 「世界最悪の労組」として知られている民主労総が8000人集まって、ソウルの中心地でデモやったそうですわ。
 2時にざっと集まって、3時40分頃まで。
 ソーシャルディスタンスをとってサイレントデモで大人しくしていたのかなぁ……とか思うじゃないですか。
 普通にデモしてました。



   肩が触れあうくらいの距離で、かつシュプレヒコールを上げているっていうね。
 ちなみにこんな感じで8000人が参加していたとのこと。黄色いレインコートを着ているのはおそらく義務警察(徴兵代わりに警察業務に携わる)。

0703a.png
(画像引用元・上記KBS YouTubeチャンネルよりキャプチャ)

 んで、毎度おなじみの小競り合いもあり。

0703b.png
(画像引用元・上記KBS YouTubeチャンネルよりキャプチャ)

 元気のよろしいことで。
 デモの主題となるものがなにかあったわけではなく、今月に決定する予定の最低賃金を上げろとか、非正規雇用をやめろとか当たり障りのないコールを上げて終了。
 ……デモ自体が目的になっている感じですね。
 まあ、こうしてデモをしていないと組織としてやっていけないのでしょう。

 ちなみに今日発表の新規感染者数は794人。
 2.5倍して日本と人口比を合わせるとほぼ2000人規模となります。
 日本は今日発表の数字で1881人。

 ちなみにこういう集会事態も危険ですが。
 集まることそのものよりも帰りに少人数でも集まってごはん食べて、その場で話したりといった部分が一番の問題となるのですね。
 なので人の流れの断とうという考えになるわけですが……。
 まあ……がんばってね。

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GM本社副社長「韓国の工場は信頼できない」と労組の面前でぶちまける……そりゃそうですわな

カテゴリ:労働争議 コメント:(117)
韓経:「韓国の工場は信頼できない」…GM役員、労働組合の面前で直言(韓国経済新聞)
「労使対立で工場の稼働停止が繰り返されれば韓国GMは非常に不利になるだろう」。

ゼネラルモーターズ本社の役員ドニク・マクドウェル労使関係総括副社長が韓国GM労働組合指導部の面前で「世界40カ所のGM工場が物量を確保しようと激しく競争している」と強調した。

自動車業界によると、GMの役員らは11日、米デトロイト本社で韓国GM労使代表と面談し、苦言を繰り返した。役員らの共通した憂慮は「不安定な労使関係が韓国GMの仕事を終わらせることもある」だった。

ジェラルド・ジョンソン・グローバル生産総括副社長は「本社は韓国GMに長期投資を決定するための良い証拠を探している」とし「特に『韓国GMに労使協力が存在する』という証拠があってこそ確信を持って投資できる」と伝えた。ジョンソン副社長は米国・メキシコ・韓国工場の労使関係の比較もした。毎年の賃金および団体協約交渉過程でストライキを繰り返すところは韓国しかないという指摘だ。

ペレズ・グローバル生産戦略企画総括責任役員は「韓国工場はメキシコ工場と比べて人件費が高く、ストライキが多く、生産に関する確信を与えていないのが現実」と指摘した。続いて「以前はストライキのために生産損失が発生すれば回復するという慣例が世界的にあったが、今では生産への支障が最初から発生しないようにするのが基本になった」と述べた。スティーブ・キーファーGM首席副社長は「韓国GMの労働組合関係者らが(労使関係が安定した)メキシコのシラオ工場を見て何を感じたのか気になる」と尋ねたりもした。

本社の役員の攻勢に対し、韓国GM労働組合指導部は「電気自動車を韓国工場に配分してほしい」という言葉ばかり繰り返した。電気自動車が配分されれば協力的な労使関係を構築できるという主張だ。業界では韓国GM労働組合の要求に「矛盾した主張」という指摘が出ている。安定した労使関係が構築されてこそGM本社が新しい物量配分を検討できるということだ。
(引用ここまで)


 韓国GMにGM本社の労使関連副社長がやってきて「おまえらのこと信頼してねえから」と労働組合幹部の前で言い放つ。
 どれだけ憤懣やるかたない気分になったらこんなん言えるんですかね。
 まあ、これまでの韓国GM労組のやってきたことを見たら十分に理解できる範囲の話ですけどね。

 これまで7年連続で赤字を叩き出しておいて、かつ一部の工場はすでに閉鎖済み
 事業整理のエキスパートとされる新社長を迎える際にはあいさつ代わりのストライキ
 労組に属していた社員の子供は世襲で優先雇用(違法)。
 GM本社からは「鉄パイプで武装した暴力集団(労組)がいるので出張禁止」とされている。
 労使交渉に「ビデオカメラを設置する」としたらそれが原因でまた紛糾
 こんな状況なのに労組は「正社員の地位がほしかったら5000万ウォン出せ」とか正社員の椅子を売買している。
 おまけに政府からは「閉鎖した工場で解雇した労働者を再雇用しろ」って言われて、社長はその件で出国禁止処分
 裁判所に「不当だ」と訴え出て処分を解除させたら、1週間後にまた出国禁止処分

 ……官民共にビジネスやらせる気ないよね?
 で、そういったGM本社からの諫言に対して韓国GM労組は「電気自動車の生産を割り当ててほしい」と言い出している、と。
 電気自動車を生産できるようになれば今後のGMにおいて一定の地位を保てるということなのでしょうが。
 ちなみにこの記事の韓国版には3200近いコメントがついていて「こんな工場に投資すると思う?」だの「もう撤退していいよ」みたいなものに溢れています。

「韓国の工場信じられない」... GM役員、労組を前にして「石直球」(韓国経済新聞・朝鮮語)

 韓国人にとってもこうした「貴族労組」は厭わしいものであって、擁護の対象ではないということですね。

ヒュンダイ自動車労組「アメリカへの8兆ウォンの投資を撤回せよ!」「国内工場への投資だけが生きる道だ!」……なにを言っているのやら

カテゴリ:労働争議 コメント:(92)
現代車労組「アメリカへの8兆ウォンの投資計画に反対……国内工場への投資が生きる道」(東亞日報・朝鮮語)
2025年までに、米国の74億ドル(約8兆4000億ウォン)を投資するという、現代自動車グループの計画について、現代自動車労働組合が反対するという立場を明らかにした。

17日、全国民主労働組合総連盟金属労組現代車支部(現代車労組)は、現代自動車グループが13日、明らかにした米国の投資計画と関連し、「5万組合員を無視する処置」と反対するという意味を込めた声明を出した。現代車グループは、米国での電気自動車の生産と都心航空モビリティ(UAM)、水素、ロボットなど未来新事業の競争力強化のために、今年から2025年までに74億ドルを米国市場に投入する方針だ。 (中略)

労組のこのような反応は、今回の投資は、労働組合の仕事量不足を招くきっかけになることがあるという懸念から出てきたものと思われる。電気自動車は、部品が2万〜3万個入る内燃機関車よりも部品数が30%以上減少する。完成車の生産のために必要な人材の規模もそれほど減ることになる。

現代車の最初の専用電気自動車(内燃機関車には発売していない車種)「アイニック5 」は、現在では蔚山第1工場でのみ生産される。アメリカ、ヨーロッパなどへの輸出物量も同じだ。しかし、蔚山に続いて米国アラバマ工場でも作るようにすると、生産効率、品質など競争が避けられない。長期的にエコカーだけでなく、UAM、ロボット事業の国内生産に内燃機関車の生産縮小を克服しようと労組の計画も不透明になる。

74億の投資が今年現代車労使の賃金と団体協約(イム・団体協約)に与える影響も関心が高まっている。現代車は2003年から施行された団体協約に基づいて工場別生産車種と物量割り当てをするには、労働組合の同意が必要である。海外工場物量も国内と同じ車種の場合、労組の説明と労使共同委員会の審議、議決を経なければならない。今年2月に蔚山2工場のスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)「ツーソン」の一部物量が米国アラバマ工場に移ったのもセダンアバンテとソナタを国内に持ち込む側の方針があった労組の同意を得ることができた。
(引用ここまで)


 ヒュンダイ自動車労組が「アメリカに8兆ウォンも投資するなんてとんでもない」と言い出しました。
 ヒュンダイ自労組の主張はなかなか冴えてまして。

 「給料を上げろ」……まあ、分かる。
 「仕事の強度を下げろ」……?
 「仕事中に工場のWi-Fiを切るな」……??
 「海外に工場を作るな」……まあ、理解できないこともないか。
 「製造車種ラインの変更は労組の同意なしにできない」……?
 「海外と同じ車種を製造する場合も労組の同意を得ろ」……??

 以前からヒュンダイ自動車の労使協定に「海外と同車種を製造する場合は労組の同意が必要」という項目があることは知っていたのですが、その理由がいまひとつ分からなかったのですよ。
 この記事でようやく分かりましたわ。「同じ車種を作ってしまうと、労働効率を比較されるから」ですって。

 自分たちの労働効率が低いことは理解していたのですね。
 キア自動車の労組がトヨタの工場に見学に来て「こんな殺人的労働はありえない」とか言ってたレベル。
 中国工場と比較すると生産効率は1/10という話ですらありましたから。
 ……なんで韓国で操業しているんですかね?

韓国自動車産業、ヒュンダイ・キア以外はほぼ死亡……会社更正法適用、社長に出国禁止処分、全面ストライキ……なんで韓国で操業してんですかね?

労使対立ルノーサムスン社長「2度目の機会はない、韓国の生産力を証明すべき」(朝鮮日報)
「悪化の一途」ルノーサムスン…会社側は職場閉鎖、労組は無期限スト(朝鮮日報)
昨年、賃金団体交渉が妥結に至らなかったルノーサムスン自動車で労使対立が激化する中、同社のドミニク・シニョーラ社長が「2度目のチャンスはない」と警告するメッセージを送った。

シニョーラ社長は4日、ルノーサムスン自動車の社員に送った質疑応答(Q&A)で「昔は『もう一回』のチャンスがあったかもしれないが、今は全世界が困難な時期」だとして「ルノーサムスン自動車だけ2回のチャンスが訪れると考えてはならない」と述べた。

 さらに、シニョーラ社長は「今の時期を逃せば我々の車を見せるチャンスを逃すことになり、未来がさらに不透明になるだろう」として「短期的な利益より、目の前に押し寄せた現実の問題を直視してほしい」とも述べた。
(引用ここまで)

深刻な経営難に苦しむルノーサムスン自動車が「職場閉鎖」に乗り出した。同社の労働組合がストライキの強行を決めたことを受け、会社側が対応に出たのだ。労組は無期限の全面ストという形で応戦した。労使の対立は激化する一方だ。

 韓国の自動車業界が5日に明らかにしたところによると、ルノーサムスンは前日の午前7時から別途公示を出すまで職場閉鎖を続けるという。職場閉鎖とは、労働者側の争議行為に対抗するために使用者が工場と作業場を閉鎖する措置だ。ただし会社側は、スト参加率が25%程度と低調であることから、ストに参加していない社員については勤務希望書を提出すれば工場で働けるようにしている。
(引用ここまで)


 ルノーサムスン自動車が「2020年」の労使交渉が決裂して、労組はストライキに。
 そしてルノーサムスン側は工場を閉鎖。スト破りをするなら働かせる。
 なんだろ……世も末というか。
 なんで韓国でなんか操業してんですかってレベル。
 「2020年の労使交渉」ですからね。コロナ禍真っ盛りでも賃上げしろっていう。
 ちなみにルノーサムスンは去年、8年ぶりに営業赤字(790億ウォン)を計上しました。

 もはやヒュンダイ・キア以外の韓国GM、ルノーサムスン、双竜自動車は死んだも同然。
 双竜自動車は去年の年末に更生手続きを申請して、先月に認められました。日本でいうところの会社更生法と同等。ほぼ倒産。
 韓国GMは昨年比でも販売台数がマイナス。去年から回復できてないって……。
 おまけに社長に科せられた出国禁止処分が裁判所からの命令で解かれたとほぼ同時に控訴されて再度出国禁止。

カゼム韓国GM社長、裁判所は出国禁止を解除したけれど…1週間で検察がまた出国禁止(朝鮮日報)

 韓国政府は韓国GMに対して「契約社員を正規雇用しろ」と言い続けていて、それを拒絶した韓国GMのカハー・カゼム社長を見せしめとばかりに出国禁止処分にしているのですね。
 GM本社からは「韓国に派遣されたら前科者にさせられる」と戦々恐々。

 ……なんで韓国でなんか操業を続けているんでしょうかね?(2度目)

ヒュンダイ自動車労組「半導体不足で工場停止? おまえらの責任だから賃金は満額払え」とヒュンダイ自動車に要求

「賃金損失は耐えられない」…工場ずっと回せとヒュンダイ自動車労組(韓国経済新聞・朝鮮語)
ヒュンダイ自動車牙山工場の休業を巡って労使対立が激化している。車載用半導体供給不足によりやむなく工場を休まなければならない状況でも、労組が「賃金の損失は受け入れることができない」と激しく抗議した。

7日、業界によると現代車牙山工場は自動車用半導体の供給不足によって一時休業する案を検討している。車両電装システム全体を制御する「パワーコントロールユニット(PCU)」需給に問題が生じたものと伝えられた。

不足量は7000台分ほどと推算される。牙山工場は当初三日は休業して、四日は半分だけ稼動する方案を用意した。5000台を休業で、2000台は50%減産によって対応するということだった。

しかし、労組の反発がふくらんだ。労組は「休業は絶対に受け入れることができない」と使用者側に反対の意思を通知した。休業と減産に伴う賃金の損失が避けられないと予想されるからである。

同社は新たな提案を出した。5日間休業するが、平均賃金の70%を支給というものだった。5日間の仕事をしていなくても、5日分の賃金の70%は与えるというものである。労組はこれさえも拒否した。とにかく賃金の損失は受け入れることができないというものである。 (中略)

労組としては車両用半導体を適時調達できない会社に責任があるのに、なぜ私たちに責任を押し付けるのかという主張だ。
(引用ここまで)


 ヒュンダイ自動車労組がまたしても難癖をつけてきました。
 車載用のパワー半導体の供給不足によってヒュンダイ自動車も休業を余儀なくされているのですが、その休業を認めないとの方針。
 その理由が「企業側が半導体調達に失敗したのに、我々が損を被る必要はない」のだそうで。

 個人的には就業時間中に工場内のWi-Fiを切るなとの要求に次ぐ面白さ、就業中にワールドカップを見させろ(ただし賃金はそのまま)というものよりも上かな。
 韓国では「企業と労働者は敵同士」なのです。
 損害を分かち合おうとかそういった気分なし。
 まあ、彼らはムン・ジェイン政権下でもっとも利益を得た民主労総傘下にあり、かつ発言力の強い労組ですからね。
 もう怖いものなんてなにもない。

 あ、以前に「給料はヒュンダイの半分だけども正社員として雇用する」としてはじまった光州型雇用の光州グローバルモーターズは工場を稼働させて試験生産にこぎ着けたそうです。
 正式稼働は9月からだったかな?
 この工場にもヒュンダイ自動車労組は反対していましたが、さて。