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韓国型戦闘機の実物大モックアップが初公開……韓国メディア「機動力ならF-35Aよりも上だ!」……ですって

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(169)
姿現した「韓国型戦闘機」...「機動力ではF-35Aに勝っている(YTN・朝鮮語)

 今日からの韓国の航空機展示会にKF-Xの実物大モックアップが展示されています。



 ハードポイントに吊されているのは増槽とJDAM……というか、BLOCK1については対地攻撃能力はないので無誘導爆弾かな。翼端側のはおそらくIRIS-T。
 まあ、モックアップなので武装がなんであるかとかは意味がないかもしれませんが。


 以前からミニF-22とされていましたが、シルエットだけは確かにそっくりですね。
 ただ、エンジン周りは赤外線対策をしているようには見えませんし、ハードポイントの処理周りや、インテーク周りもステルスを意識した処理には見えないなぁ。赤いのはレーダーブロッカーなのかな。
 機首にロービジの太極マークをしているところからもステルスを意識……というかアピールしているのは間違いないのですが、技術がついてきていない。
 単にF-22のシルエットをコピーしただけで、なにか理由がある設計としてあの形状になっているというわけではなさそうです。
 これで本当に正面RCSが0.5平方メートルとかなのかなぁ……にわかには信じがたい。

 で、いわく性能は「機動力についてはF-35Aを上回っている」とのことですが。
 F-35は機動力で勝負するような戦闘機じゃないんだよなぁ。
 そんなところで対抗されても苦笑されるしかない。
 まあ、韓国人曰く第4世代戦闘機としては世界最強らしいので?
 まあ、がんばって開発を続けて2026年の戦力化に間に合わせてほしいものですね。
 

韓国の独自技術で製造されるKF-X、第4世代戦闘機としては世界最強だった! なお、いまだに試作機どころかモックアップもできていない模様

最強性能の予感…韓国型戦闘機事業が本軌道に(中央日報)
  KFXは近く退役するF4、F5戦闘機の代替用だ。F16以上の性能を持つ双発エンジン戦闘機となる。この戦闘機が2026年から配備されれば韓国空軍の戦闘力は急上昇する。開発目標は第5世代級ステルス戦闘機F35より低い第4.5世代だが、性能は期待以上だ。開発機関はKFXのステルス機能の公開を避けているが、レーダーに0.5平方メートルの大きさの飛行物体に見えるという。グローバルセキュリティーによると、米海軍のF/A―18E/Fと仏ラファールはレーダーに1平方メートルの大きさに、F15は25平方メートルに、ステルスのF35は0.005平方メートルに見える。

  KAIはこのためにKFXの胴体構造をF22と類似のステルスの形に設計した。ほとんどのセンサーを機体の中に入れ、胴体の下の中央に搭載する4発の中距離空対空ミサイルも半分ほど埋まっている。ステルス機の特徴である内部武装槽を追加できるよう設計に反映した。KAIはステルス材料と技術も開発中という。KAI関係者は「今後KFXのステルス機能を改良すれば(F35より優秀な) F117水準になるだろう」と語った。

  KFXは急旋回および機動など飛行能力が高く、最先端装置で武装する。世界の一般戦闘機(非ステルス機)のうち最強性能を予感させる。北朝鮮の戦闘機は比較にならず、中国や日本の一般戦闘機よりも優秀だ。したがって北東アジアで空中戦になれば、空軍のF35Aがまず相手のステルス機を相手にし、続いて一般戦闘機はKFXとF15Kが制圧できるということだ。さらに改良されたステルスKFXが登場すれば、北東アジアでは韓国の空を狙うのは難しいとみられる。自主国防の核心だ。

  防衛事業庁のチョン・グァンソンKFX事業団長は「仏ラファールや米国のF35などは開発当時、新しい技術であるため莫大な費用がかかり、難関も多かった」とし「KFXは先進国の技術と開発過程を参考にしたため開発に有利だった」と述べた。KFXは最初から輸出を考慮し、核心装置をはじめ65%を国産化したという。生産単価は1機あたり800億ウォンだが、生産規模によって価格が下がる可能性もある。

  戦闘機と核心部品の輸出も可能になった。KFX事業を完了すれば、空対空および空対地ミサイル国産化のさまざまな機会も開かれる。胴体開発を担当するKAIのイ・イルウ常務は「今回の事業で韓国の戦闘機開発能力が英国やフランスを凌駕することになった」と評価した。 (中略)

2015年にはF35導入の見返りに米ロッキードマーチンが韓国に提供することにした25件の技術のうち、多機能位相配列(AESA)レーダーなど4件を米政府が拒否した。当時、KFX事業はまたも絶体絶命の危機に直面した。 (中略)

このうち戦闘機の目に該当するAESAレーダー技術は先進国が流出を厳禁している。AESAレーダー以外の3件はすでに開発したことがあり、困難は比較的少なかった。 (中略)

国防科学研究所(ADD)で会ったシン・ヒョンイク航空機レーダー体系開発団長は「ADDは技術は保有しているが、企業(ハンファシステム)が製造したことがなく心配だった」とし「世界で11番目にAESAを開発することになった」と話した。国産AESAレーダーを試験評価したイスラエルのエルタ社はイスラエルよりも優秀だと評価した。モジュールの素材も先端だ。 (中略)

2026年までに3658億ウォンを投入するAESAレーダーは開発から3年目でハードウェアの85%を製作した。来年は完全に国産化する計画だ。今年春にイスラエルで地上・空中試験を終え、11月から韓国で空中試験に入る。2023年からはKFX試製機にも搭載して最終テストをする予定だ。
(引用ここまで)


 現在、韓国が独自技術で製造を進めているKF-X(ポラメ)が第4世代戦闘機としては世界最強、第5世代とも充分に渡り合えると大喜びの記事。
 中国や日本の第4世代機よりも強力で、韓国に手を出すことすらできなくなるのだそうですよ(笑)。

 以前から「KF-Xの運用コストはユーロファイター、F-16(Block52)、ラファール、F/A-18E/Fといった機体よりも安く、6210万ドルの機体価格はF/A-18E/F スーパーホーネットよりも安く、F-16とのキルレシオは4.1対1」とひどいホルホル具合だったのです。
 さらに拗らせている模様。
 F/A-18E/Fと同じエンジンを2基搭載していて、搭載機器はそれよりも先進的。
 艦載機でそのあたりの追加費用があるといっても、F/A-18E/Fよりも安いなんてことがあり得るのかどうか。

 そもそもまだKF-Xなんて影も形もない幻の戦闘機ですよ。
 ようやく来月に実物大モックアップが展示されるレベル
 試作機すらまだ存在していない。
 実物大模型っていうレベルから言ってみればフランス/ドイツの共同開発機であるFCASや、イギリスのテンペストよりも遅れてる。

 それが「RCS(レーダー反射断面積=レーダーにどれくらいの大きさの物体として表示されるかという数字)は0.5平方メートル」とか「武装は半埋没式」「将来的にはウエポンベイも搭載する」「将来的にステルスに改良すればF-117クラスでF-35よりも優秀だ」とかもうわけが分かりませんね。
 試作機も存在していない状況から「Block2ではステルスとウエポンベイ、Block3では先進的センサー云々で優秀なのだ」とかなにを言っているのやら。それをいうならユーロファイターだって計画時ではTranche3Bでは完全な対地攻撃ができる予定でしたわ。
 なお、F-117のRCSはF-35よりも劣っているというのが定説。
 ……ステルス機っていうものがよく分かっていないんじゃないでしょうかね。
 だいたいにして試作機もなにもないのにRCSをどうやって計測しているのやら。日本だってX-2のRCSを計測するのにアメリカから施設利用を断られて、わざわざフランスに計測に行ったほどなのですけどね。
 もしかしたら最新の設備が韓国には存在していて極秘裏に計測が行われていた、なんて可能性もゼロではありませんけどね(笑)。

 この記事の韓国版のタイトルはさらに奮っていまして──

中国・日本を圧倒する最強の性能……韓国型戦闘機「KFX」製造が目前に(中央日報・朝鮮語)

 もうね、どこから突っこめばいいのかと。
 ちなみに120機の製造に10兆ウォンということになっていて、1機あたりの製造費用は7000万ドル前後。すでに以前の予価6210万ドルを10%以上超過している状況となっています。
 繰り返しますが、試作機すらまだ飛んでいません。

 あと計画が遅延していない戦闘機製造は古今ありません。戦闘機製造のノウハウがゼロの国に、2022年の試験飛行から戦力化までわずか4年の余裕しかないっていうのもすごいですよね。
 まあ、それ以上遅延するとF-4とF-5の退役に間に合わなくなってしまうので、間に合うという前提を崩すわけにもいかないのですが。
 ちなみにF-5は2030年まで使う予定

 まあ、がんばって「ぼくのかんがえたさいきょーのせんとうき」でもなんでも作ってくださいな。

ありふれた職業で世界最強 1 (ガルドコミックス)
RoGa / 白米良 / たかやKi
オーバーラップ
2016/12/25

韓国独自の戦闘機ことKF-X、またもやインドネシアが分担金支払い拒否で危機に。いっつも「払えません」って言ってんな、インドネシア

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(80)
インドネシア「韓国へのKF-X分担金のための予算がない」(聯合ニュース・朝鮮語)
インドネシアが韓国に対して次世代戦闘機(KF-X / IF-X)の共同投資・開発事業分担金を出す予算がないとして、分担金縮小を願い出た。
また、分担金を現金ではなく現物で出す案も提案した。 (中略)

彼は「次のステップでは、現金ではなく他の方法での分担金を出す案を調整中だ」と明らかにした。
ウィラント長官は、インドネシアで生産するCN-235輸送機を韓国に提供することを事例として言及した。CN-235輸送機は、韓国軍でも使用されている。

ウィラント長官は昨年、両国大統領の合意によって次世代戦闘機事業分担金の再交渉が進行中であり、自らがインドネシア側の代表として参加していると伝えた。
彼は「インドネシアは分担金を削減したいのですが、一方では両国の友好関係を考えて、技術移転の機会も逃したくない」と強調した。
(引用ここまで)


 久々にKF-Xのお話。  インドネシアは開発費の20%を負担するということが決まっているのですが、度々この分担金の支払いを渋っています。
 2017年下半期分の分担金は去年の年末に支払ったのですが、2018年分の分担金はまだ支払われていません。
 さらに今年上半期分の分担金も未納。
 で、バーターでスペインと共同開発した輸送機のCN-235を購入してくれと。
 まんま一昨年から続いている現物支給するから分担金はそれで頼むっていうパターンと同じですね。
 何度同じパターンを繰り返すんだっていう。

 韓国航空宇宙産業ことKAIですが、かなりやばい状況に追いこまれています。
 パク・クネ政権となあなあで、軍に損害を与えていたのではないかともされていて、前社長は辞任。副社長は自殺。
 粉飾決算があったと話題にもなりましたっけね。
 アメリカの次期高等訓練機(APT)にT-50が選定されるのではないかと期待されていましたが、あっさりとボーイング/SAABのBTX-1が選定されてしまいました。
 その結果、もうほとんどやるべき事業が残っていない。

 T-50は軽攻撃機バージョンのF/A-50を中心に細々と輸出されていますが、これまで輸出が決まったのはわずかに50機に満たない数字。
 BTX-1がAPTに選定されたことで、これらの軽攻撃機としての需要もそちらに奪われるのではないかとの話です。
 KAIにとって最後に残されているのがこのKF-Xの開発生産。

 そんな中、インドネシアはKF-Xではなくラファールをベースとした自国生産のものを主力戦闘機として選ぶのではないかという報道も出たりしています。
 KF-Xの戦力化は2026年予定。これ、なんの支障もなく開発がうまくいったらの話。
 現在のインドネシアの手持ち戦闘機はSu-30とF-16C/Dが主力。
 地域大国として発言力を保ちたいインドネシアにとっては空軍力強化は念願なのですが、アメリカからは「イスラム教国だから」と警戒されている状況。

 KF-Xはいまだに海のものとも山のものとも分からない状況ですが、完成したとしても性能は4.5世代。
 フランスが技術供与してくれるのだったら、ラファールを生産するのが正解に見えますけどね……。
 なにしろKF-Xの分担金支払いは拒否しても違約金を支払う必要がない契約になっているそうですから。

韓国メディア「韓国独自の技術で製造されるKF-XはF-15と同クラス、もしくはそれ以上の戦闘機だ!」……へー

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(136)
タグ: F-15 KF-X 戦闘機
事実上のF-15K級の戦闘機... KFXどこまで進化するのか(マネートゥデイ・朝鮮語)
KFXは当初KF -16を凌駕する第4.5世代戦闘機の開発を目指し始めた。戦闘機の世代分類は登場時期と主要搭載武装、航空電子機器の特性などに区分する。

米国産の戦闘機に限定すると、F-22、F-35などステルス性能を持つ戦闘機が第5世代に分類される。第4世代級で現在韓国空軍の主力戦闘機であるF-15Kが最強に挙げられる。F-15Kを「ハイ級」、KF-16は「ミドル」と第4世代戦闘機で呼ぶ。

軍事専門家は、KFXの性能がF-15K級になると期待する。戦闘機の代表的核心技術であるレーダーと抗戦装置技術が進化しており、国内技術で開発されている、これらの機器に改良された技術が適用されるからである。 (中略)

KFXは初期段階のステルス機能も適用される。第5世代級ではないが、敵のレーダーに実際よりもはるかに小さい形状に取れるものである。

部屋産業界の関係者は「第5世代戦闘機はレーダーに小鳥の形の形状に見える」とし「現在公開されたKFXの機体形状を見ると、敵のレーダー波を相当部分相殺することができる構造であるため、ステルス塗料などの関連技術を追加で適用すると、第5世代以下の戦闘機の中でステルス性能が最も優れている」と述べた。

KFX事業は進化的開発コンセプトであるブロックの概念(BlockⅠ/Ⅱ)を適用する。技術の発展傾向に応じて戦闘機を、より良い性能にアップグレードすることである。機体形状や抗戦機器、ステルス機能が追加されると、北東アジアでステルス機を除けば、クラス最高の戦闘機の地位を享受することができるものと専門家たちは展望する。
(引用ここまで)

 KF-XがF-15と同クラスとかなに言ってんだかな……。
 被撃墜回数ゼロとされる20世紀後半の最強戦闘機。
 おそらく21世紀半ばになってもまだ同系列機が飛んでいるであろう傑作中の傑作機であるF-15と、完成できるかどうかも分からないKF-Xを同列、あるいはそれ以上に評価するとか片腹痛いわ。
 共通点っていったらエンジンを2基積んでいるくらいのものだろうに。

 一応、進捗としては試作機を作り始めたという話は出ています。
 コクピットの下あたりにあるバルクヘッドという部品を削り出したそうで、イベントを開催しています。

韓国型戦闘機の開発「着々」……KF-X試作機初部品加工(聯合ニュース・朝鮮語)
現在KF-Xの開発は、全体の設計図面の約15%が進行され、詳細設計検討(Critical Design Review)が仕上げされている9月以降には80%以上完了すると予想される。

2015年12月システムの開発に着手したKF-Xは2021年4月に試作機を出荷することを目標にしている。
(引用ここまで)

 2021年に完成する試作機は飛ばないモックアップの予定。
 翌年にはエンジンも搭載した飛行可能な試作機が完成予定となっています。一応、2015年に立てられた開発スケジュールに遅れはなし……もっともこれ自体がすでに半年ほど遅延したスケジュールではあるのですが。
 問題になっていたインドネシアの分担金も一応、去年のうちには支払われたとのこと。
 よし、とりあえずは順調だな。
 少なくとも明日やあさってに開発中止となることはなさそうな感じです。

韓国が独自開発する戦闘機KF-X、試作機もできていないのに搭載する長距離巡航ミサイルを開発へ……「国産開発はリスクが高い」という声も無視

国防部「空対地ミサイル独自開発」……KF-X事業遅延の懸念(文化日報・朝鮮語)
韓国型戦闘機(KF-X)が試作機の製作すらしていない状態で空軍が空対地ミサイルの独自開発を推進しており、戦力化の遅れに対する懸念を生んでいる。21日の安全保障の分野の一部ではパワーパック(エンジン+トランスミッション)国産開発に欲を出したために戦力化が遅れたK-2黒豹戦車の二の舞を踏むことはないかという指摘も出ている。

国防部は、国産長距離空対地ミサイル開発のために総額8100億ウォンを投入する計画があるという。先立って去る11日、国防部は国防中期計画の発表で、北朝鮮の核・大量破壊兵器(WMD)の脅威に対応戦力となるトーラス追加導入のほか、KF-Xなどに搭載することを目的とするトーラス級ミサイルを独自開発すると明らかにした。

しかし、世界の防衛産業史上、戦闘機の試作品も備えていない状態で、独自の技術で空対地ミサイル開発をしようとするのは類例がないというのが専門家たちの指摘だ。戦闘機事業に精通した防衛産業関係者は「戦闘機の試作品も出ていない状態で、技術難度が高い長距離空対地武装を開発するのは史上初のことで、米国、欧州などのミサイルの先進国などでも容易ではない」と述べた。この関係者は「過度な開発費はもちろん、輸出市場も確保していない状況で、困難の開発に成功したとしても、開発単価が高くリスクが大きい」と憂慮した。 (中略)

ホン・ソンミン安保政策ネットワーク代表は「国産黒豹戦車開発に着手した後パワーパック(エンジン+トランスミッション)国産化決定で車体と核心部品の国産化を並行しながら、リスクが上昇して戦力化支障がもたらされた戦車の二の舞になりそうだ」とし「KF-Xは、過度なウエポンベイの要求などによって開発リスクが上昇しつつある」と懸念を示した。
(引用ここまで)

 定期的にお送りしているKF-X関連ネタ。
 記事中のトーラスミサイルはドイツとスウェーデンが共同開発した空中発射型の巡航ミサイルです。トーラスは英語読みなので、タウルスと表記したほうがいいんでしょうかね。
 最高速度はマッハ1。発射後は40-50mという低高度を飛び、射程距離は500km以上。
 全長5メートル、直径1メートル。ステルス性を考慮された形状で迎撃しにくい特性があるとされています。
 現在までの採用国はドイツ、スペイン。そして韓国。ドイツはユーロファイター、スペインはF/A-18、韓国はF-15Kに搭載しているとのこと。
 検索するとユーロファイターに搭載されている画像が出てきます。最初見た時は「変な形の増槽だなぁ」と思った覚えが。
 共同開発国のスウェーデンは採用していないのですね。一応、グリペンにも搭載できるそうです。
 ちなみに日本はアメリカ製のJASSM-ERについて導入検討の予算がついてました。こちらは将来的にはF-35にも搭載できるようになるとのこと。

 で、韓国はこのトーラスミサイル相当のスペックを持つミサイルを独自開発し、KF-Xとセットで売り出そうという目論見を持っているそうですよ。
 KF-Xの予定価格はめちゃくちゃな安価で供給できるとされています。
 なんとF404を2基搭載した双発機なのに予定価格は6210万ドル
 その安価な4.5世代戦闘機が安価な巡航ミサイルとセットで販売できるとなったら、スーパーベストセラーとして中進国以下の戦闘機市場を独占してしまうことでしょう。
 ……販売できるようになるかどうかという以前に、本体を完成させることができるかが最大の問題ですけどね。

 空中発射型の巡航ミサイルは西側だけでもアメリカのJASSM-ER、ドイツのタウルスミサイル、イギリスのストームシャドウミサイルと選択肢があって、韓国が割って入る余地はなさそうに見えます。
 ま、KF-Xもこちらもがんばって開発してくださいな。

ミサイルの科学 現代戦に不可欠な誘導弾の秘密に迫る (サイエンス・アイ新書)
かの よしのり
SBクリエイティブ
2016/4/15

韓国型戦闘機KF-Xの共同開発相手となるインドネシア、未納だった分担金をようやく支払う……ただし40%だけ

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(57)
[単独]インドネシア、未納だったKF-X分担金1300億ウォンを年内にも入金(フィナンシャルニュース・朝鮮語)
韓国型戦闘機(KF-X)事業に参加したインドネシアが経済事情などを理由に、これまで出さなかった分担金1300億ウォン程度を年内に納めることになった。
2017年に出さなかった未納金を今年になってようやく一歩遅れて納付することになる。
事業の見直しに座礁直前まで行ったインドネシアとの共同開発が再び生き返る雰囲気だ。
予算不足で分担金の支払いを先送りしてきたインドネシア政府が韓国政府との交渉過程で現金支給を決定し、行われた措置であるがさらに未納となっている2000億ウォンの場合は、まだ原油など現物で置き換えられる可能性が残っている。
また、インドネシア側の人材が来年初め追加で投入されてKF -X事業でインドネシア側に支払う人件費の負担も一緒に増え、収益性の面で問題があるという指摘だ。 (中略)

関係者は、「過去11月頃、2017年の未納分支払いについてインドネシア側から意志表明があった」とし「首脳会談以降、インドネシア側から態度に変化があったためにKF -X事業の不確実段階は過ぎた見ることができる」と説明した。

今回の分担金支払い前のインドネシア側の未納額は3300億ウォンで、支払いによって未納額は2000億ウォン台に減少したが、今年納付する分担金はまだ1ウォンも支払われていない。
さらに、検討段階にある分担金現物納付処理カードも残っている。一部では事業の推進速度が予定通り行われる場合には、2018年未納額を2019年と2020年に分割して納付することもあると見ている。
ただしインドネシア側の人材が設計に加えて、生産部門にも追加され、数十人がさらに増えるためにKAIをはじめとする韓国政府の人件費負担が増える見通しだ。
一方、共同開発でインドネシア側は試作機1台と技術資料を移転される。インドネシア側参加企業協定に基づいて、インドネシア(PT.DI)は、毎年最多で100人の従業員を派遣して、航空機の設計などに参加する。
(引用ここまで)

 インドネシアから「2017年分の分担金は出すけども、それ以降は現物払いな」ということで決まったようです。
 まあ、折衷案ですかね。
 前回の現物払いになるのでは、という報道の際にも「イスラム国家であるインドネシアは複数ラインを常に確保しておきたいのだろう」という話を書きましたが。
 まあ、KF-Xにも幾ばくかの期待をまだしている、ということなのでしょう。
 というか、そうしないと入手できる武装に問題が出てしまう可能性を常に抱えているわけですね。

 ラファールを購入するのではともされていますが、その交渉でも「値引きしないのなら我々はKF-X/IF-Xに全力で取り組むだけ」みたいな材料にできるでしょうし。
 どっちにしてもKF-Xの戦力化は最速でも2026年、おそらく数年から十数年は遅延するでしょうからその間をF-16とSu-30だけっていうのも無理だろうしなぁ。
 ロシア、アメリカ、フランス、韓国と活かせるラインは複数に渡って活かしておかないと、反イスラム的な政権が成立した際に防衛装備がゼロになるという可能性を抱えているということでもあります。
 いまだにイランではF-14が現役であるという話なんかが、そのあたりの傍証となるんじゃないですかね。


インドネシア「韓国との戦闘機共同開発? 分担金支払いは原油等の現物支給でおねしゃす」

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(66)
インドネシア、KF-X分担金現物切り替え要求。防衛事業庁も中間業者を物色へ(フィナンシャルニュース・朝鮮語)
韓国型戦闘機(KF-X)事業開発に参加するインドネシアが未納分担金を原油など現物に転換して支払うという要請を、韓国政府に要請したことが確認された。
これに対して防衛事業庁はインドネシア政府の要請を積極的に取り入れ、現物を取引してくれる国内の民間企業を物色しているが、容易ではないと伝えられた。
約1兆6000億ウォン規模の分担金のうち、2016年から今年末現在まで950億ウォンていどだけが振り込まれており、インドネシア側の現在の未納額は同期間2300億ウォンを超える。
現物交換の範囲が未納額を超え、今後必要とされる分担金に拡大されると代替の規模が数千億ウォンに達する。
これにより、インドネシア側の無理な要求を韓国政府が受け入れる必要はないとの指摘も提起される。

5日、国会産業通商資源中小ベンチャー企業庁と国防委などによると、防衛事業庁国際協力チームは最近、韓国航空宇宙産業(KAI)に、インドネシア資源を輸入してくれることができる業者を探すことを業務指示した。
インドネシア側の相殺取引要求を受け入れるための措置であり、9月に開かれた韓国とインドネシア首脳会談でインドネシア側の既存KF-X事業の見直しの意思を撤回する代わりに財政負担を下げる方策の一環として、現物納付を提案したと言うことである。

先にインドネシア側は1兆2000億ウォン規模のロシアの最新鋭戦闘機スホイ(Su)-35 11台導入の過程で代金の大部分を、コーヒー、パーム油などインドネシア産の原材料で充当することにしている。
(引用ここまで)

 インドネシアは地域大国であるという自覚がある、という話は何度かしていますね。
 その自覚にふさわしい軍備も揃えたいというのが本音なのでしょう。
 ですが、航空機だけ見てもSU-27、SU-30ときてSU-35も導入予定。F-16もあるというわけのわからない状況。
 しかも、どの機種も10機から20機ていど。

 ……まあイスラム国家であるインドネシアはその立場上、いろいろと保険をかけておく必要がある、ということなのでしょうね。
 KF-Xとの共同開発路線もキープしておきたい。
 フランスからラファールの輸入改造路線もキープしておきたい。
 ついでにA/B、C/DとなっているF-16も最新のF-16Vにアップグレードしたい模様。
 でも、海のものとも山のものとも分からないKF-Xについて貴重な外貨を消費するわけにはいかない。
 というわけで、現物支給でどうだってことになったって感じですかね。
 ちょっと前にも「インドネシアがスペインと共同開発した輸送機のバーター契約で頼む」なんてことも言ってましたっけ。

 それにしても哀れなのはKAI(韓国航空宇宙産業)のほうで。
 KF-X / IF-Xをインドネシアと共同開発するという契約しているのはなぜか民間企業であるKAIなのです。
 開発に際してのインドネシアによる分担金割当は20%とされていますが、それを取りっぱぐれるとすべてKAIがその分を拠出しなければならない。
 というわけで、今回もKAIが現物支給されて、かつその現物を売り払う義務があるのです。
 なんつーか……バカみたいですね(直球)。

石油の帝国
スティーブ・コール
ダイヤモンド社
2014/12/18

韓国が独自技術で生産する戦闘機、KF-Xの共同開発からインドネシアが離脱か。ラファールのライ国に走る模様

カテゴリ:KF-X事業 コメント:(74)
インドネシア、韓国型戦闘機の事実上放棄……防衛事業庁、知っても「隠蔽」(SBS・朝鮮語)
<アンカー> 韓国型戦闘機KF-X事業は、現在主力のF-15を凌駕する中型戦闘機を独自開発しようという史上最大の国産兵器開発事業です。予算は8兆5000億ウォンです。その中の20%、約1兆7000億ウォンをインドネシアが負担し、共同開発を行うはずでした。しかし当社の取材の結果、インドネシアはフランスの戦闘機に向かって実質的にKF-Xに背を向けたことが確認されました。防衛事業庁はこれを隠蔽していたとの指摘が出てきます。

<記者> インドネシアは1次分452億ウォンを出した後、昨年末からの分担金を一銭も出さずにいます。SBSによる取材の結果、フランスダッソーのラファールをベースに、独自の戦闘機開発事業に入ったことが確認された。

航空業界関係者:「ラファールベースでインドネシアが現地で量産するような方式を取ろうとしています。KF-Xはすでに放棄し、ダッソーと協業する以外の解釈はできないでしょう」

双方は昨年11月から本格的に接触をしていると伝えられたが、インドネシアがKF-Xの分担金を一切の説明なしに送金しなくなった時点と一致します。
KF-X開発の主管である防衛事業庁は、このような動きを知っても1年近く隠しています。
匿名を要求した防衛事業庁の関係者は、今年の初めから状況を知っていたが、国防部など上部への報告をしていないと語りました。
(引用ここまで)

 インドネシアがKF-X/IF-Xの共同開発を諦めて、フランスのラファールベースで国内生産を行うように方針転換したのではないかという話。
 これは選択肢として充分にありでしょう。
 現行で双発が必要であってかつ中型のマルチロール戦闘機といえば、ラファールでしょう。
 ロシア、中国から距離を置くのであれば、という前提が必要になってきますが。
 F/A-18E/Fも悪くはないですけどね。
 ユーロファイタータイフーンはあり得ない。いつまで経ってもトランシェ3が上がってこないし。

 さて、インドネシアは東南アジアでは最大の経済規模を誇っており、地域大国としての自負を持っているという話を何度かしています。
 2億5000万人以上の人口を抱え、ドルベースでのGDPランキングでも東南アジアでは1位となる16位。
 地域大国にふさわしいインフラを備えなければならない、と急いでいる部分があるのですね。
 都市間の高速鉄道を妙に急いでいたのもそのあたりが影響しているように感じます。で、その焦りを見透かされて中国に手玉にとられている。
 どうも実力を伴わない、身の丈に合わない開発をしているんじゃないかなぁ……と。

 KF-X/IF-Xへの開発参入も「独自の戦闘機開発」という言葉に囚われていた感があります。
 韓国の「F/A-18E/Fやラファールよりもコストパフォーマンスに優れる」っていうアナウンスにだまされていた部分もあるかな。
 ジョコ政権になったあとはそこそこ現実路線になってきた感じがするので、その揺り戻しの一環ではないでしょうか。

 一応、SBSのこの報道に対して、防衛事業庁は「そのような事実はない」と反論しています。

「韓国型戦闘機の開発、インドネシアの参加放棄疑惑の事実はない」(イーデイリー・朝鮮語)

 でもまぁ……いつになるか分からないようなKF-Xの開発参入よりは、ラファールの輸入→ノックダウン生産→ライセンス生産のほうが現実的ではありますよね。どう考えたって。
 以前も書かれているようにインドネシア側は分担金を支払わなくてもなんらペナルティなしという契約
 連絡なしで終了させたところで、インドネシアは最初の452億ウォンを捨て金と諦めればいいだけの話。
 まあ……だったらラファールなんじゃない?

 しかし、韓国国内ではいつの間にかKF-Xは「F-15を超える戦闘機」になっていたのですね。
 前回は「F-16、F-15を超える」だったのですが。
 まあ、こうしてハードルを高くしていくことはKF-Xの開発にとって悪いことではないかな。
 目指すスペックが高ければ高いほど、最終的には叩きつけられる落差が大きくなるということですからね。

ダッソー ラファール (世界の名機シリーズ)
徳永 克彦 / 青木 謙知
イカロス出版
2018/6/21