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カテゴリ:韓国電力・停電の記事一覧

韓国政府、粒子状物質対策のために石炭火力発電所を16基停止へ……「天然ガス火力があるので大丈夫」とは言うものの……

今冬の石炭発電最大16基停止する… 空席はLNGで(ニューシス・朝鮮語)
政府が微細粉塵を減らすために、今冬最大16基の石炭発電機を止める計画だ。安定的な電力需給のために石炭発電の空白は液化天然ガス(LNG)発電拡大などで需要を埋める見通しだ。 (中略)

産業部によると、今冬の最大電力需要は基準見通し90.3GW、上限見通し93.5GW内外と推定される。 (中略)

冬季期間、発電機整備最小化などで供給能力は110.2GWを確保した。最低予備力は石炭発電削減案施行後も10.1GW以上を維持していく方針だ。

「微細粉塵季節管理制石炭発電削減案」を見ると、今冬の石炭発電機8~16機が稼動停止する。

産業部関係者は「上限制約を最大46基まで施行し、安定的な電力需給とLNG需給状況なども考慮して推進する」と話した。
(引用ここまで)


 韓国がこの冬、8〜16基ていどの石炭火力発電所を止めるとの方策を立てたそうです。
 電力不足に対応するのは天然ガス火力だそうですが。
 最近になってようやく落ち着きはじめたものの、天然ガスは高騰している状況で本当にLNG火力に頼れるのか。
 正直、ちょっと疑問ですね。

 先日もマレーシアだったか日本向けの天然ガスを何ユニットか送らせるという通告をしてきたのですが。
 石炭そのものがあれば火力発電所の立ち上げはそんなに時間がかかるものでもないので、天然ガスの遅れがあってもそれほど問題はないかも知れませんが。

 石炭火力を止める理由は排出される微粒子状物質の問題から、だそうです。
 韓国では「空が粒子状物質に覆われて灰色になった」とのニュースがここのところ出るようになりました。

中国が暖房始めるや…PM2.5が韓国全土を覆った(朝鮮日報)

 この記事では中国由来の〜となっていますが、韓国から生じているものも大きいとされています。


 以前の尿素水騒動の際に「このままではSCR装置を搭載した火力発電所も稼働できなくなる」という報道がありました。
 その際に韓国における火力発電所での排煙脱硝装置の装備率が10〜15%ていどであるとされていました。
 逆にいえば85〜90%の火力発電所には排煙脱硝装置が装備されていないということで。
 ……そりゃまあ、ミセモンジ(粒子状物質、PM10・PM2.5などの韓国での総称)も増えるでしょうよ。

 それでも中国が原因だと韓国人は言い張りますが、中国から浮遊するものは韓国政府(+NASA)の調査で34%ていど
 グリーンピースの調査では30%といったところだったそうで。
 大半は韓国国内で生じたものだった、ということから石炭火力を止めるのが一番だということになった模様。

 ちなみに日本での排煙脱硝装置はどうなっているかというと、うちが以前調べた段階では石炭火力の半分以上には装備されていました。
 これはだいぶ前(調べたのが10年以上前)の数字なのでその後はどうなっているかなぁ。脱硝装置がついているものは比較的新しい発電所で、古い石炭火力は廃炉になってたりもするので割合は上がっていると思いますが。
 とにかく今年の冬は電力事情が厳しいのは間違いないので、できるかぎり電気以外の暖房手段をメインにしたいところですね。

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韓国「日本は脱石炭・脱原発もできずに海外から冷たい目で見られている」……いや、韓国のほうが石炭火力の割合も高けりゃ、CO2排出量も多いよね?

「脱炭素・脱原発」ためらう日本に国内外から厳しい視線(ハンギョレ)
 「『日本は30年を超えて火力発電を進めたいんだ』と悪いイメージが付いてしまった」

 日本が13日に閉幕した国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で、「石炭火力発電の段階的廃止合意」に署名しなかったことをめぐり、こうした見方もあると、毎日新聞が15日付で報じた。韓国など46カ国と地域が支持した同案は、先進国の場合は2030年代、発展途上国を含む世界全体では2040年代までに石炭火力発電を廃止するという内容が盛り込まれた。年間の二酸化炭素排出量の約40%が石炭から出ているため、「石炭火力発電の廃止」は今回の総会の中核課題だった。ロイター通信も、1990年代には「京都議定書」で気候変動先進国と見られていた日本が、今回の総会で気候変動への対応に逆行する行動を見せているとして、署名しなかったことを批判した。

 脱炭素と脱原発という2つの難題を解決すると共に、安定的なエネルギー政策を維持することは、日本だけでなく韓国も早急に解決しなければならない課題だ。今回の総会で現実論を掲げて日本が脱炭素に二の足を踏んでいる姿は、似たような問題を抱えている韓国にも示唆するところがある。

 日本が国際社会の厳しい視線にも関わらず、石炭火力発電の廃止に署名できなかったのは、30年以降も石炭火力発電を主要エネルギー源として維持する方針だからだ。日本政府が先月22日に決定した第6次エネルギー基本計画によると、2030年にも石炭火力発電が19%を占めている。 (中略)

 こうした理由で日本政府が選択したのは原発だ。2011年の福島第一原発事故以降掲げてきた「脱原発政策」を覆し、原発を再稼働している。現在の電力生産で6%を占める原発を2030年には20~22%まで引き上げる予定だ。「新増設」や「再建築」は盛り込んでいないが、「必要な規模を持続的に活用する」として、その可能性を残している。2030年の目標値に合わせるためには、停止していた従来の原発をほぼすべて稼動しない限り、不可能な数値だという分析もある。世論の反発も強く、原発の再稼働も容易ではない状況だ。
(引用ここまで)


 ……いや。
 ひとりあたりの二酸化炭素排出量は日本より韓国のほうがひどいんだが。
 IEAの2018年版データによれば日本は8.55トン。
 韓国は11.74トン。

 その上、韓国はCOP26で石炭火力廃止合意に署名しておきながら「努力目標だ」とか言い出している。

韓国が石炭発電廃止に署名したというが…産業部「そうではない」(ハンギョレ)

 現状(2020年版)、韓国の発電の電源割合は以下のようになっています。

・石炭火力 35.6%
・ガス火力 26.4%
・原子力 29.0%
・再生可能エネルギー 6.8%
(ソース・聯合ニュース:昨年の原発比率29%に上昇 石炭発電35.6%でトップ=韓国)

 残りの2.2%を水力、石油火力などで分け合ってます。
 日本の石炭火力の割合は31.8%。
 日本はガス化石炭複合発電もあるし、アンモニアを利用するSCRの脱硝装置の設置率も高い。
 CO2もNOx、SOxの排出も相当に抑えられています。


 ベトナムに輸出しようとしているのもガス化石炭複合発電所なんですけどね。石炭を敵視する輩から「輸出を阻止するぞ!」ってやられています。
 ちなみに火力発電所のSCRを小型化したものがディーゼルエンジンに搭載されている尿素SCRなのだそうですね。
 もうひとつついでに書いておくと、日立造船株を買っているのはこのあたりの脱硝装置等の技術を持っているからです。

 というわけで韓国に石炭火力の割合もCO2排出量でも文句を言われる筋合いはないんですよ。
 ついでにいえば「脱石炭・脱原発」の両方をやろうとするとか自滅も同然です。
 それをやろうとしているのがムン・ジェイン政権なのですけどね。
 正直、日本はこの冬に原発を何基か稼働させないとブラックアウトすら起きかねない状況になっているので、脱石炭とか冗談言うなってところですわ。

 現代社会で電力を途絶えさせるのは命を途絶えさせるのと同意義です。
 手術もできない、透析もできない、酸素投与もできない。
 2011年にブラックアウトを経験した韓国はよく分かっていると思うのですけどね?

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ムン・ジェイン「2030年には温室効果ガスを40%削減する。だけども原発は減らすし、最新式小型原発も輸出にしか使わない」……ですって

文大統領「2030年、温室効果ガス40%削減」…国際社会に初めて公表(ハンギョレ)
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が1日(現地時間)、「2030年の温室効果ガス削減目標(NDC)をさらに引き上げ、2018年の排出量比で40%削減し、2050年までにカーボンニュートラル(炭素中立)を実現する」と述べた。韓国の温室効果ガス削減目標値を国際社会に具体的に公開したのは初めて。

 文大統領は同日、英国のグラスゴーで開かれた国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)特別首脳会議の基調演説で「これ以上地球温暖化が進むのを防ぎ、待ってくれた自然に応えられることを望んでいる」とし、このように述べた。最近、韓国政府は2050年までに石炭発電を全面的に中止し、温室効果ガス国内純排出量を「0」にすることを目標とする「2050カーボンニュートラルシナリオ」を確定した。これを受け、「2030温室効果ガス削減目標」が上方修正され、文大統領がこれを今回のサミットで公表したのだ。 (中略)

 文大統領は「今年末までに石炭発電所2基を閉鎖する予定」とし、「2050年までにすべての石炭発電を廃止する」と述べた。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン大統領がCOP26の基調演説で「2030年までに温室効果ガス削減を2018年比で40%削減する」と発表しまして。
 いやぁ……すごいな。
 ほんのちょっとだけエネルギー政策のことを勉強したことがあるのですが、これを実現するとしたら石炭火力は全廃止。LNG火力もほぼ廃止ですよ。
 二酸化炭素排出という面ではLNG火力は確かに石炭火力よりはマシなのですが。どちらにしたってマシかそうでないかというレベルの違いでしかない。

 あと韓国にいる牛は全部肉にしないとダメですね。牛は相当量のメタンガス(20年スパンでは28倍の温室効果を持つ)を排出するので。
 まあ、牛云々は冗談にしても。
 それくらいの覚悟が必要になる数字ですよ、これ。8年後に達成ですからね。

 それでいて原発には頼らないと宣言してます。
 ムン・ジェインは大統領選挙公約として脱原発、脱石炭火力を標榜しています。
 ですが就任時点での発電割合は原発が32.3%、石炭火力が39.4%
 韓国の低い電気料金はこのふたつに依存していたのですが、それを再生可能エネルギーとLNG火力に置き換えると宣言してきたのです。
 石炭火力についてはじわじわと減らしていますし、原発も古里1号、月城1号と廃炉を進めているので以前と比べればそこそこ低くなっているとは思いますが。


 ちなみに次世代原発として期待されている小型モジュール原子炉(SMR)、第4世代原発と呼ばれるものがあるのですが。
 日米中などで研究が進んでいて実用化一歩手前まできています。
 韓国もSMRを製造することを決めているのですが。輸出のみで国内では使わないことに決めたそうですよ。

韓国政府、小型原発は国内建設せず輸出のみ方針(韓国経済新聞)

 あと「グリーンエネルギー」にはLNG火力は入るのですが、原発は入らないという方針だそうです。

韓国型「グリーンエネルギー」分類、LNGを入れて原子力は対象外(朝鮮日報)

 ヨーロッパをはじめとして各国とも原子力発電の見直しがはじまっているのですが、韓国は……というか、ムン・ジェイン大統領が頑なにそれを拒んでいる。
 まあ、原発なしでゼロカーボン達成とかチャレンジングな目標なので、達成できたら全世界の規範となるでしょうね。
 がんばってほしいものです。

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韓国の原発で火災発生時にも管轄消防署に通報せず……当局は「実際には火災にまで至らなかったので通報しなかった」と言うものの……

[国政監査ファイル]原発火災安全不感症... 9件のうち1件は、申告もしなくて(マエイル新聞・朝鮮語)
最近5年間、原子力発電所の火災関連の事故が9件発生したが、原発所属の消防隊と管轄消防署への通報時間の差が最大37分となり、一部は申告さえされていないなどの対応が不良だったという指摘が出た。

4日、国会科学技術情報放送通信委員会所属のキム・サンヒ共に民主党議員が公開した韓国水力原子力国政監査資料によると、韓水原が原子力安全委員会に報告した最近5年間の火災に関連事件は9件である。

このうち8件は、独自の消防出動要請時間と管轄消防署への通報時間の差が1分(月城3号機)、最大37分(ハンビッ1号機)であることが確認された。

過去2019年3月9日に発生したハンビッ1号機の「原子炉建屋冷却材配管保温材煙/炎発生」では、なんと37分の差を見せた。同年7月11日、ハンビッ3号機の「放射性廃棄物建物硬化剤乾燥機内部火災発生」では通報時間の差が22分だった。

外部管轄消防署への通報時間が遅かったために、管轄消防署の人材と設備の現場到着時間も遅延した。

特に2018年1月14日に発生した月城4号機の「減速材上層気体系統酸素注入中の火花発生」事故については通報措置がなかったことが分かった。

韓水原は「センサー機能、煙、燃える臭いなどの火災の兆候がある場合は、すぐに、独自の消防隊に出動指示を行い、実際に火災となった場合にのみ外部の管轄消防署に遅滞なく連絡出動を要請するように定めている」と説明した。
(引用ここまで)


 できるだけ小さな話でも伝えようとしている韓国の原発事情。
 あ、そうそう。韓国国会で国政監査がはじまっていまして、与野党の議員が各所からのデータを入手しては暴露合戦をやっています。
 この時期、なかなかの大ネタが取れることも少なくないのですが、とりあえずはこの辺から。

 韓国の原発の闇が段々と暴かれつつあるのですが。
 すでに台風の塩害で緊急停止し、タービン建屋が雨漏りするレベルであり、放射線を検知するための校正もまともにできていない……等々をお伝えしています。
 で、今度は火災があっても通報が遅れている、という話。

 大した話ではない、とすることもできるでしょうが。
 明らかに隠蔽の方向に向かってますからね、これ。
 ハインリッヒの法則にまんま引っかかってる。
 事故がないまま、左派政権が続いて廃炉されることをホントに祈ってますわ。


 これだけだとちょっと薄味なので以前のニュースのフォロー記事なども。

 以前にKTX山川の特室(グリーン車相当)のカーペットが燃焼時に有毒ガスを出すものだった、というニュースがありました。
 カーペットの性能証明書は偽造されたものだった、というもの。
 さらに追加がありまして。

[単独] KTX-山川特室カーペット納品企業、床材の性能も偽造疑惑(世界日報・朝鮮語)

 油がこぼれても滑らない床材を納品していたはずなのに、実際にはそうでないものが納入されていてKTX山川に採用されていた……と。
 まあ、韓国社会ではごくごく普通、一般的な出来事なのですが。
 原発でも同様に証明書偽造で性能未達の部品とか山のように使われていましたからね。
 そりゃま、大事故がないことを祈りもするでしょ。

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【動画あり】韓国で世界最大規模の洋上風力発電の協約式で風力発電機を設置 → 3億ウォンかけた模型だった……風力が足りずに風車をモーターで回すのに電源車もレンタル……サスティナブルだなぁ

「胸が躍る」というムン大統領の後ろにあった風力発電機、3億ウォンの模型だった(朝鮮日報・朝鮮語)
去る2月ムン・ジェイン大統領は、全羅南道新安郡手大橋で開かれた「世界最大の風力団地48兆投資協約式」において「完全に胸が躍るプロジェクト」と期待感を現した。全南道はこの日の行事で、世界最大の洋上風力団地造成計画を含む「全南型ニューディール」戦略を報告し、全南型の共生雇用協約式も開催した。会場には、巨大なサイズの風力発電機、複数台設置されていた。これらがすべて模型であり、そのために3億ウォン近い予算が投入された。

1日の国民の力ハン・ムギョン議員室によると、全南道は2月の共生の雇用協約章風力機模型製作・設置のためにある請負業者と随意契約を結んだ。契約金額は2億9666万5000ウォンだった。 (中略)

気象庁の資料を見ると、イベントが開かれた当時の手大橋一帯の風速は秒速2〜3mに過ぎなかった。風力発電機の回転のためには秒速4mの風が吹かなければならない。模型風力発電機を回すために発電機が投入された。発電車2台と大容量バッテリーなどをレンタルするには3000万ウォンがかかった。

ハン・ムギョン議員は「電気を生産する風力ではなく、電気を消費する風力だった」とし「見せるための行事のために、国民の血税を無駄にする格好だ」と指摘した。

全南道は「気象悪化によるイベントのスケジュール延期で会場を撤去、再設置する過程で追加費用が発生した」とし「風力発電機と太陽光発電は、庁舎内に設置して象徴として活用している」と述べた。
(引用ここまで・太字引用者)


 これはすごい。
 2月に全羅南道で「世界最大の洋上風力発電を建設する」という協約式が行われまして。
 再生可能エネルギーが大好きなムン・ジェイン大統領が訪れて、「ソウルや仁川のすべての家庭で使われることになるだろう」とのコメントを残しました。
 当時の記事がこちら。

世界最大級の洋上風力発電建設へ 30年までに4.5兆円投資=韓国(聯合ニュース)

 4.5兆円という大規模開発だそうですよ。
 全羅南道は朝鮮半島の南西の先にある自治体。新安は黄海に浮かぶ島嶼部ですね。
 例の塩田での奴隷労働事件が発生した場所、といえば「ああ」と思い出す人も少なくないかもしれません。

 で、そのイベントの様子がこちら。ムン・ジェイン大統領らの後ろに風力発電機があるのが分かりますね。

スクリーンショット 2021-10-01 16.27.08.png
(画像引用元・聯合ニュースの記事から画面キャプチャ)

 これが全部模型だったそうですよ。
 動画もあったので見て見ましょうか……。




 風力発電機じゃなくて扇風機やん。
 しかも、それらしく発電しているように見せかけるのにモーターで回転させて、そのための電源車とバッテリーのレンタルに3000万ウォンかけたって。
 風力発電のイベントだからこうしたモニュメントが必要だと思ったのでしょうね、自治体側も。
 これが韓国のいうところのサスティナブルなもの、なのでしょう。
 なお、模型は自治体庁舎に設置して象徴として活用されているそうですよ。役立ってますね。

 というか、4.5兆円かけて新安に洋上風力発電なぁ……。
 最近、あのあたりは台風の通り道になっている感じですが。
 少なくとも年に2〜3個は通ってますよね。
 なお、日本では福島沖で試験運用されていた3基が撤去されています。

福島沖の洋上風力発電を全て撤去 600億円投じた事業が不採算(SankeiBiz)

 まあ……韓国もがんばってくださいな。

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韓国企業が「RE100(再生可能エネルギーですべての電力を調達)」に参加したくてもできない理由とは?

韓国企業が次々とRE100宣言…再エネで電力調達(中央日報)
電力の100%を再生可能エネルギーで調達するという「RE100」に加入した韓国企業数が2けたになった。昨年12月に初めて加入した後、国内企業の参加が加速している。

RE100を認証する国際環境NGO「クライメイト・グループ」と各企業によると、KB金融グループ(グループレベル)と高麗亜鉛、未来アセット証券、SKアイイーテクノロジー(SKIET)の4社が再生可能エネルギー100%使用を約束するRE100参加を宣言した。RE100とは、企業が使用する電力の100%を再生エネルギーで調達するというエネルギー転換キャンペーンで、2014年に始まった。この日の4社の加入で、世界のRE100企業はマイクロソフト(MS)、アップル、グーグルなど328社に増えた。

RE100の開始直後、韓国国内の複数の企業が参加意思を表明したが、数年間にわたり実際の加入は進まなかった。しかし昨年12月にSK(株)、SKテレコム(SKブロードバンド含む)、SKハイニックス、SKC、SKシルトロン、SKマテリアルズのSKグループ系列会社6社が韓国企業では初めて参加した。今年に入ってアモーレパシフィック(3月)、LGエナジーソリューション(4月)、韓国水資源公社(4月)が相次いで加入した。この日の4社の加入で国内RE100参加企業は13社に増えた。 (中略)

韓国は電力を再生エネルギーで調達するのが難しい市場と評価される。韓国を代表する企業のサムスン電子は2018年6月、グローバル再生エネルギー計画を発表しながらRE100参加意思を表明したが、まだ参加を申請していない。さまざまな方式の再生エネルギー使用案を検討したが、国内では関連制度の不備でRE100参加が難しいという立場だ。半面、サムスン電子の海外事業場では電力購入契約(PPA)とグリーン料金制などを通じて再生可能エネルギー100%使用が達成可能な状況だ。

気候対応国内専門家組織「気候メディアハブ」のチュ・ソンヨン担当は「国内で再生可能エネルギー電力調達に関するいくつかの困難を解消し、景気を浮揚するためには、依然として解決すべき課題が多い」と指摘した。
(引用ここまで)


 韓国で再生可能エネルギーだけを使って事業を行うとしている企業が増えている……とのことですが、製造業は入っていないようですね。
 まあ、韓国で再生エネルギーがまともな電源になるかといったらそんなわけはなく。
 ムン・ジェイン大統領は「原発をやめて石炭火力もやめて、LNG火力と再生可能エネルギーで電力をまかなう」とか宣言しているのですが。
 2015年時点で石炭火力と原発で約70%もの電力供給を行っていた韓国でそんなことができるわけがないのですよね。
 ちなみに2020年では石炭火力が37%、原発が27%、LNGが26%、石油が1%、再生可能エネが7%、その他2%となっています。
 石油火力だったプラントをLNGに振り分けたっぽいなぁ。

 平地が少なく山がちな国土では太陽光発電は無理。
 火山が多くあるわけでもないので地熱も活用できるほどでもない。
 波力、風力も台風が上陸する環境では大規模なものは無理。
 アメリカの砂漠のように天候が晴れたままっていうならともかく。


 韓国国内に多数の半導体工場を持つサムスン電子が参加していないことでも理解できると思いますが。
 再生可能エネルギーはベース電源にはなり得ない。
 ムン・ジェインはエネルギー政策として間違った方向に韓国を誘いましたが、次期大統領候補として有力なイ・ジェミョンはどうなんでしょうかね。エネルギー関連の話を聞いたことがないような気がします。
 まだぎりぎりエネルギー政策の転換は可能だとは思いますが。
 でもまあ、イ・ジェミョンも薄ら左翼なので反原発なのは間違いないでしょうね。

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RE/100 MSK-008 ディジェ (機動戦士Zガンダム)
BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
2015-06-20

韓国の月城原発、20年以上に渡って放射性物質を垂れ流してきた……ああ、やっぱりな

カテゴリ:韓国電力・停電 コメント:(89)
月城原発1号機で「放射性物質」漏れ... 20年以上の漏れ続けてきた(JTBC・朝鮮語)
今年、月城原発1号機で放射性物質が漏れ出てきたという疑惑がふくらみました。
原子力安全委員会は、3月の民間調査団を見ました。
そして5ヶ月ぶりに結果が出ました。

JTBC取材陣が入手した1次調査結果報告と合致します。
月城1号機敷地内で採取した水でリットル当たり最大75.6万Bqの三重水素およびg当たり0.14Bqのセシウム137が出書かれています。
土はセシウム137がg当たり最大0.37Bqが出ました。
2つの物質すべてのがんを引き起こす可能性があります。

それほど人体に致命的な放射性物質です。
報告書は、原因も明らかに指摘しました。
使用済み核燃料を保存する施設に問題があったしました。
1997年の亀裂が生じ、補修工事をしましたが補修し切れていませんでした。
保存することができ漏れることを防いでくれる遮水膜が底までつながっていません。

コンクリートで作られた壁には、防水のためにエポキシ樹脂を塗りました。
ところが、性能が低下するエポキシを使ったために、継ぎ手部分から漏れています。
2012年地盤を補強するために柱を作ったが、この時に遮水膜まで壊してしまったという事実も明らかになった。
調査団は、特に土壌から放射性物質が出てきたことに注目しています。
単に継手から漏れ出てきたのではなく、他の亀裂を介して空気に拡散された可能性のためです。
調査団はまた、敷地の外にまで流れていったのかについても調査を行っています。
原発を運営している韓国水力原子力は「現在補修工事を計画している」と明らかにした。
(引用ここまで)


 去年の年末あたりに、民間団体が「月城原発から放射性物質が漏れ出ている」と主張しているというニュースがあったのですが。
 ただ、続報はなく。
 ついで年明けくらいに与党である共に民主党が「月城原発の地下水のトリチウム濃度が高い」と言い出して、こちらも有耶無耶になったという経緯があります。
 こちらはどうも原発廃止論のために騒いでいる感があったことに加えて、実際にはその地下水からさらに薄めて海洋放出、大気放出するのが原則とのことで収束しました。

 で、今日になってJTBCが「月城原発は壊れていて放射性物質が漏れ出ていたのだ」と報道したのですね。
 で、その放射性物質濃度はトリチウムで1リットルあたり最大75.6万ベクレル……いや……まあ高いといえば高いかもしれんけど。
 日本での処理水放出濃度の上限が6万ベクレル。
 これは1年間、この水を飲み続けて1mSvの被曝があると考えられている数字。
 問題視すべき濃度かどうかは若干微妙。


 でもまあ、それよりも問題は遮水膜が破壊されていたこと、そしてそれが放置されていたことですかね。
 楽韓Webでは「韓国の原発は放射線測定のための校正もまともにできていない」という指摘をしたことがありますが。
 それ以外にも「自分たちがなにを作っているのか理解せずに作っている」という指摘を幾度となくしてきました。

 そうした「韓国的ものづくり」であれば、まあ……これもあり得る話ではあります。
 なにしろタービン建屋が雨漏りするし、台風の塩害で緊急停止するような原発ですからね?
 こんなんだからこそムン・ジェイン政権の原発廃止路線はありがたい話ではあるのですが……。月城原発は全部止まってくれないかなぁ。さすがに。

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韓国の二酸化炭素排出量、9年後にアメリカ、カナダを抜いて主要国中1位になるかも……

このままでは... 2030年韓国「1人当たりのCO2排出量」の主要国の中で1位になるかも(ハンギョレ・朝鮮語)
主要国が出した温室効果ガス削減目標を計画通り実施されると、2030年の韓国の1人あたりの二酸化炭素排出量が国内総生産(GDP)上位10カ国のうち1位になると分析された。その国の人口サイズに大きく左右される国別の総排出量とは異なり、1人あたりの排出量は、経済構造だけでなく国民の生活水準のエネルギー消費行動に反映しているという点で注目される。

社団法人気候変動行動研究所は、世界10大経済大国が現在までに公表した温室効果ガスの削減目標に応じて二酸化炭素を削減する場合、2030年に韓国が1人あたりの二酸化炭素排出量が最も多い国になると9日明らかにした。研究所が分析対象とした国は、国際通貨基金(IMF)の評価2020年の名目国内総生産(GDP)基準上位10カ国。米国・中国・日本・ドイツ・英国・インド・フランス・イタリア・カナダ韓国ある。韓国は昨年、ブラジルとロシアを抜いて10位圏に進入した。

全世界のすべての国を対象とした1人当たりの二酸化炭素排出量のランキングでは、熱帯地域にある小さな島国と産油国などが上位を占めている。世界資源研究所(WRI)の最新リリースである2018年の1人当たりの二酸化炭素排出量の資料を見ると、ソロモン諸島のカタールがそれぞれ1位と2位に上がった。米国と韓国はそれぞれ17位と22位だった。

気候変動行動研究所が分析に使用したグローバルカーボンプロジェクトとオランダ環境評価庁(PBL)の資料を見ると、2019年に韓国の1人当たりの二酸化炭素排出量は11.93tであった。10カ国のうち、米国(16.06t)とカナダ(15.41t)に続き三番目に多い量である。中国は総排出量では、1位だったが、全体の人口で割った1人当たりの排出量は7.1tで、10カ国のうち、日本(8.72t)とドイツ(8.4t)に続いて6位にとどまった。

しかし、研究所が、これらの国が現在発表した温室効果ガスの削減目標に応じて、二酸化炭素を削減したと報告2030年の1人当たりの二酸化炭素排出量を推計した結果、韓国が9.17tで、米国(8.59t)とカナダ(8.12t)を上回ることが分かった。韓国が5年前に国連に国家決定寄与(NDC)に提出した2017年に比べ24.4%(2016年提出した2030年の排出見通し(BAU)比37%に相当)の削減目標を固守している一方、両国は最近削減目標を大きく高めたからである。

ジョー・バイデン米大統領は先月開かれた気候変動サミットで「2025年までに2005年比で26〜28%」となっていた既存の削減目標を「2030年までに2005年比で50〜52% 」で約2倍に高めすると公表した。ジャスティン・トルドーカナダの首相も2030年の削減目標を2005年比30%で40〜45%と高いと発表した。

主要10カ国のうち、2030年の1人当たりの二酸化炭素排出量が2019年より増加している国は、中国とインドの2カ国だけである。しかし、両国の排出量も韓国を大きく下回るものと分析された。
(引用ここまで)


 現状でもアメリカ、カナダに続くレベルの二酸化炭素排出量(ひとりあたり)を誇る韓国。
 アメリカはアホほど石炭を燃やしていることで知られています。全発電量の28.6%が石炭火力。
 アメリカ以上に石炭火力の発電割合があるのが中国(66.5%)、インド(73.5%)、ドイツ(37.2%)。そして韓国(43.8%)。
 あと日本も最近、石炭火力が主力になっています。32.0%。それ以上に天然ガスが高いですけどね。
 すべて2018年の資料。
 アメリカは割合以前に電力をじゃぶじゃぶに使っているので1位になるのもよく分かります。
 カナダはオイルサンド採掘と発電効率の問題かな。

 石炭火力は石油、LNGよりも二酸化炭素の排出量が多いことが知られています。
 んで、韓国は産業向け電気料金を発電コスト以下で供給してきたのですね。
 最近になってようやく発電コストと同額ていどになったのですが。自動車工場があんな労使状況でも少なくないのはそのあたりの利点も大きいのです。あと化学プラント系。
 農業用はさらに安くてビニールハウスの暖房を重油から電化するなんてこともあるほど。
 ま、そんなこともあってOECD加盟は多くが二酸化炭素排出量を減らしているのに、韓国は右肩上がりで増やしていて「殺人者」呼ばわりされているというのが現状。

 アメリカはバイデン政権下でかなりの二酸化炭素削減を目論んでいます。電気自動車へのシフトもこのあたりの事情が影響していますね。
 で、韓国ですが。
 このままの削減方針ではアメリカ、カナダを超える排出量となる……というのが記事の主題。
 でもまぁ、なかなか難しいところではありますけどね。

 前述のように産業用電力のために安い石炭火力は必須。
 韓国の産業構造にまで関係している話です。
 ただ、ムン・ジェイン政権は蛇蝎のように石炭火力を嫌っていて、LNG火力に移行するとしています。まあ、天然ガスも効率がいいから排出量が低いというだけで半分にすらならないのですけどね。石炭比で2/3にはならないくらい? コンバインドサイクルにすれば半分ていどですが。
 さらにムン・ジェインは二酸化炭素排出抑制に効くはずの原発も大嫌い。
 代替に再生可能エネルギーを用いるとしてますが、太陽光にしろ風力にしろベース電力として使えるものではありません。
 さて、残り任期1年で「キレイナ韓国」を目指してまためちゃくちゃな政府方針を出してくるのか、というところですが。

 ま、石炭火力削減、原発削減ともにわざわざ韓国の競争力を低くしてくれるというのですから、日本としては願ったり叶ったりなのですけどね。
 おまけにいろいろとあって(校正やら雨漏りやら小型ハンマーやら塩害やら)どうしても信頼しきれない韓国の原発も止めてくれるっていう。
 なんとかして韓国には石炭火力を止め、かつ原発も止めるという意思を貫徹してほしいものですわ。