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カテゴリ:平昌冬季オリンピックの記事一覧

平昌オリンピックをあてにして作られた宿泊施設、ぞくぞくと競売にかけられる……東京オリンピックの開催後はこうならない理由とは?

観光先進国(G7)を標榜した韓国の宿泊施設がぞくぞく競売に(ニューズウィーク)
韓国では世界のトップレベルと肩を並べることを先進国首脳会議の参加国になぞらえて「G7」と呼ぶことがある。深刻な通貨危機に見舞われたいわゆるIMF経済危機の出口が見えはじめた2000年、韓国政府は先進国に比肩する技術を育てる試みを開始し、「G7プロジェクト」と名付けた。

観光業はG7プロジェクトには含まれていなかったが、かつて韓国は「観光G7」を標榜した。数年前、訪韓外国人は急激な右肩上がりを記録して、2012年には1000万人を突破。日本よりも1年早い1000万人達成だった。当時は平昌が冬季五輪の開催地に選ばれた直後でもあり、観戦者や報道陣を受け入れる宿泊施設の不足と交通アクセスが課題として浮上していた。

ところが、この観光業が奈落に落ちていると韓国の毎日経済新聞は伝えている。

特に冬季五輪が繰り広げられた江原道平昌郡の観光業が危機的な状況に陥っている。開会式や閉会式の会場となったメインスタジアムから7キロしか離れていないリーバリーファミリーホテルが競売にかけられ、12回の流札の末に15億2000万ウォンで落札された。鑑定価格90億375万ウォンのおよそ6分の1だが応札者は1人しかいなかった。

2017年1月から3月期に137件だった韓国全土の宿泊施設の競売件数は、2019年同期に237件まで増加し、落札件数は70件にとどまっている。

江原道は国内宿泊観光客の訪問先として、10年以上に渡って1位にランキングされてきた。また、中央政府機関の地方移転政策で、韓国観光公社の移転先として江原道原州市が選ばれた。江原道と五輪会場の近くに移転した観光公社は宿泊施設の誘致に取り組み、国内外からの観光誘客に力を注いだ。こうしていったんは平昌や江陵を訪問する人が増えて建設されたホテルは観光需要を享受したが、五輪が終わるとメインスタジアムが撤去され、観光バブルは終焉を迎えた。
(引用ここまで)

 開催前は「ホテル不足でひどいことになるぞ!」と言われていた平昌オリンピックの施設周辺ですが、現在では宿泊施設がばんばん競売にかけられているとのこと。
 原因はKTXが通ってしまってソウルから日帰り圏内になったことで、ホテルの需要が下落したから。
 まあ……なぁ。当時も「周辺施設はもう泊まれないけど、ソウルから行き来できるよ」なんてプロモーションをやってましたっけ。
 KTXの終点である江陵に新設された、オリンピック開催当時は1泊10万円だったスカイベイホテル(なお、コップ清掃はトイレの水)なんて一番高い海側のデラックスツインルームで平日だと大人2人で1泊14,981円とかになってましたわ。
 反対側のレイクビューのほうだと11,745円。

skybayhotel.jpg

 トリップアドバイザーで「江陵」を検索してみると、一番の観光スポットとして出てくるのが鏡浦海岸
 なんだろ、いろいろ無理ですね。

 記事の最後には「東京も他山の石としなければならない」とかありますが、東京がこんなんなるわけがないんだよな。
 観光資源は山ほどあるのですから。
 施設に関しても以前に書いたように平昌とは違って、東京には活用できるだけの人口が存在しているのです。
 なにしろ平昌はソウルから1時間半かかる(≒東京-仙台間)のに、仙台市の倍の広さの平昌郡には4万人しか住んでいないのですから。
 活用できるわけないし、観光資源もこれといったものがあるわけがない。

 オリンピック開催後は破綻するのは最初から目に見えていたのですよ。
 開会式で低体温症患者が出なかっただけでも大成功なのです。あとは施設を取り壊して忘れるしかない。
 KTXも通った。これまで顧みられなかった各種インフラも整った。それで平昌は満足すべきなのですよ。
 東京が見習う相手はロンドンとかでしょ、どう考えたって。

オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き (角川文庫)
堀川 アサコ
KADOKAWA
2019/5/24

平昌五輪での小平選手と李選手に「韓日友情賞」が贈呈される……それはそれ、これはこれを確立すべき

小平奈緒と李相花に韓日友情賞 平昌五輪レース後に抱擁(朝日新聞)
 平昌ではレース後、金メダルに輝いた小平が、3連覇を逃して泣く李を抱きかかえ、「チャレッソ(頑張ったね)」とねぎらう場面が、「メダルの色を超えた友情」と話題になった。

 ソウルでの授与式に出た小平は「思いがけず大きな注目を浴びたが、私たちにとってあの情景は特別なものではなく、ごく自然なものだった」と笑顔で語った。五輪後に李から「奈緒がいて私がいる。私がいて奈緒がいる」というメッセージを受け取ったエピソードを明かした。一方の李は「けがで引退も考えたが、奈緒のお陰で挑戦を続けられた」と応じた。
(引用ここまで)

 別に小平と李が友情を育んでいてもいいのですよ。
 個人間でどう考えてもいいし、たとえば今回の山火事に義援金を出してもよいでしょうよ。
 でも、それを全体に敷衍したり強制させることはできない。
 ジェノサイドという小説でやたらに新大久保の乗客転落事故で韓国人が助けに入ったことを強調していて「人類は国籍を超えて協力できる」みたいな話をしていた気持ち悪かった覚えがあるのですが。
 それはそれ、これはこれ。
 いわば、これこそが本当のツートラックってヤツじゃないですか?

 去年の北海道大地震や広島の水害に寄付をしましたし、今年もなにかあれば寄付するつもりでいます。今年も交通遺児育英会にも寄付することでしょう。
 ですが、韓国には寄付はしませんね。
 それはたとえ韓国で東日本大震災クラスの災害があっても変わらないでしょう。

 それと個人同士の友情はまた別。
 KTXで出会って「タクシーは外国人相手にするとぼったくりが多いから」って一緒 にタクシーに乗ってくれて、さらに支払いまでしてくれた某製鉄企業の人には感謝しています。
 あと木浦で韓国インターナショナルサーキットへ向かいたいという話をがんばってやってくれた観光ブースの人にも感謝しています。
 でも、そういった話と韓国政府の徴用工裁判への対応に憤ることや、ムン・ヒサンの天皇謝罪要求発言に怒りを覚えることは別なのです。
 小平と李がスポーツ選手として友人であってもいい。だけども、それをもって日本人に韓国のすべてを受け入れろなんて話には注意をすべきだ、というような話でした。

平昌オリンピックの夢の跡……無駄金使いの「レガシー」だけが残された

平昌冬季五輪から1年、残された「レガシー」のむなしい現実(AFPBB)
 韓国は平昌五輪に向けて、六つの競技会場と開閉会式用のスタジアムを新設。加えて六つの既存施設を改修するのに合計8億ドル(約885億円)を投じた。

 ところが今、主要会場の江陵オリンピック公園 (Gangneung Olympic Park)は年配の人が時折散歩するのみで、照明の落ちた氷のないスピードスケート会場には空虚な雰囲気が漂っている。地元の尹誠彬(Sung-bin Yun、ユン・ソンビン)がスケルトンでアジア勢初の金メダルを獲得した平昌のスライディングセンターは、施設への道が封鎖されて入ることもできない。そしてアルペンスキーの滑降コースは、リゾート開発の方針と自然を復元する約束との間で板挟みとなり、抗議の対象となっている。

 直接的な費用だけでなく、韓国はソウルから江陵(Gangneung)までの200キロメートルの高速鉄道の開通など、五輪に向けたインフラ整備に100億ドル(約1兆1000億円)以上をつぎ込んだ。韓国でもとりわけ貧しい江陵では、五輪をきっかけに一帯の経済が活性化することが期待されたが、国内の冬季スポーツの人気は限定的で、ボブスレーやリュージュに至っては五輪前はほとんど知られていなかったこともあって、観光ブーム到来への期待は今のところ見込み外れに終わっている。 (中略)

 かつては炭鉱の町だった旌善は、2004年に最後の鉱山が閉鎖された。抗議に定期的に参加しているという地元の50代の男性は、「五輪のレガシーによって観光客が集まり、経済が盛り上がるのに期待していたが、実際はどん詰まりだ」と話し、「ほとんど誰も来ない」ことに「裏切られた」気分だと続けた。 (中略)

 1億ドル(約110億円)を投じた平昌のオリンピックスライディングセンター(Olympic Sliding Centre)は、莫大(ばくだい)な維持費を払いたくない江原道によって昨年3月から閉鎖されている。国内で唯一のボブスレーとスケルトンの施設が使えなくなったことで、両種目の代表チームはカナダでの練習を余儀なくされている。

 スピードスケートが行われた江陵オーバル(Gangneung Oval)も、利用計画が定まらずに放置されている。開閉会式が行われた平昌オリンピックスタジアム(Pyeongchang Olympic Stadium)は予定通りに解体され、メインスタンド跡に記念館がオープンする見込みだ。
(引用ここまで)

 滑降会場=観光資源として活用したい住民と撤去したい自治体の間で葛藤。
 スライディングセンター=閉鎖済み。
 スピードスケート会場=活用計画が決まらず放置。
 ホッケーセンター=8ヶ月のうち、使用されたのは3日間のみ。
 アイスアリーナ=コンサート会場に転用。使用されたのは2回のみ。

 平昌冬季オリンピックの競技会場は事前から重しになるのではないかと危惧されていましたが、その通りになってしまいました、というレポート。

 はっきりいえば韓国にとってはこれらのレガシーなんざどうでもいいのですよ。
 2度落選しながら平昌が根気よくオリンピック開催に立候補し続けたのは「インフラを通す」というそのことだけが目的の面がありましたからね。
 あとはちゃちゃっと地上げできて、それを売り払うことができれば万々歳。
 オリンピックのおかげで速度制限がされているとはいえどもKTXまで通ってしまったほどなのですから(脱線事故を起こしたとはいえども)。
 韓国政府としてもとりあえず対外的な体面は保つことができたでしょうし、ムン・ジェインとしても北朝鮮との対話のきっかけにもできた。
 充分、役に立っているのです。

「みな後悔は10年も前にすませた。あとはどうやって忘れるかだけだ。役に立たなかったでは終えられんしな」

 なんていう王立宇宙軍にあったセリフがフィットするような状況。

 ソウルから平昌までKTXで1時間半といったところになったのですが。
 速度の違いはありますが、東北新幹線でいうと東京から仙台まで行ける時間に相当します。
 もうこの時点で「うわ、遠い」って実感になるでしょう? 普通に「旅行」の感覚ですよ。
 でも100万人都市の仙台市と違って、平昌郡は仙台市の倍近い面積の場所に4万人しか住んでいない。
 いくら「国で唯一の施設」であったとしても、活用できるわけがない。
 そもそもが韓国人にウィンタースポーツになじみがあるというわけでもない。
 すべて取り壊して維持費がかからないようにするのがすべての人にとってよい話じゃないですかね。

王立宇宙軍 オネアミスの翼 [Royal Space Force-The Wings of Honneamise] [Blu-ray]
バンダイビジュアル
2008/07/25

平昌冬季五輪の負の遺産、誰も使わない会場をどうすべきか……東京は他山の石とすべき?_

国vs地元住民の大騒動! 韓国を苦しめる平昌五輪1年後の「負の遺産」(FINPRIME)
平昌五輪から1年 活性化進まず 東京に教訓(東京新聞)
「負の遺産」、それは熱戦の舞台となった競技場だ。ボブスレーやリュージュの会場となった「アルペンシア・スライディングセンター」、女子パシュートで日本チームが感動の金メダルを獲得した「江陵(カンヌン)スピードスケート競技場」、アイスホッケー女子代表のスマイルジャパンが健闘した「江陵ホッケーセンター」の3つの競技場は大会から1年が経ったいまも有効な活用方法が見出せず、地元の小学生がたまに使う程度の“放置状態”となっている。

大会前から競技場の事後活用は課題に挙げられていたが、案の定その不安が現実のものとなった形だ。特に「アルペンシア・スライディングセンター」は五輪のために約114億円もの多額の費用をかけて建設されたが、大会後から一度も使われずに閉鎖されている。韓国メディアは3つの競技場の維持費用について年間8億円との試算を出した上で「血税浪費との批判は避けにくい状況」と批判的に伝えている。

もう一つ問題となっている競技場がある。アルペンスキー競技が行われた「旌善(チョンソン)アルペン競技場」だ。この競技場は貴重な植物がある原生林を伐採し造られた競技場で、建設費用は約190億円にも上る。韓国政府はもともと大会終了後「原状回復」するとの前提で競技場としての使用を承認していた。しかし五輪終了後、地元自治体と住民らが反発。「観光資源としての競技場保存」を訴え議論はいまも平行線をたどっている。

実はこの問題、半年前に記事にしていたのだが、1年が経った今も何の進展もない。むしろ、国と地元自治体の協議の場に住民が押し寄せ現場が大混乱に陥るなど、時が経つにつれて事態は悪化の様相を呈している。
(引用ここまで)
 旌善郡加里王(カリワン)山の一角に、平昌五輪の新設競技場として最高額の二千億ウォン(約二百億円)をかけてつくられたアルペン競技場。計画段階で環境破壊問題が持ち上がり原状回復を条件に建設されたが、地元住民や江原道は現在、五輪遺産の観光活用などのため、ゴンドラと付属道路を残すよう求め、山林庁や環境団体と対立している。

 「闘争委員会」を結成した地元住民らは二カ月前から、いきなり復元工事に入られないよう競技場入り口でコンテナ生活を送る。

 「住民三十五世帯は競技場建設のため移住し、農業などの仕事も失った。ゴンドラを残せば夏も簡単に山頂に行けるので、東海(トンヘ)(日本海)からの日の出が見られる観光スポットになる」 (中略)

 費用の問題もある。原状回復は千百億~千九百億ウォン(約百十億円~約百九十億円)かかるとの試算も。江原道の崔文洵(チェムンスン)知事は「そのままにすれば自然が回復するのになぜ金を使うのか」と疑問視する。だが、環境団体などは「環境保護という五輪精神の順守を」と訴え、協議は難航しそうだ。

 平昌五輪は六百二十億ウォン(約六十二億円)の黒字を生み、剰余金は新たな財団に移される予定だ。
(引用ここまで)

 どちらの記事も「東京オリンピックは平昌を他山の石にしなければならない」という感じで書かれている部分があるのですが。
 まあ、両方の五輪の目的が完全に異なっているし、形式も異なっているのでそのあたりを心配する必要はないと思うのですけどね。
 ロンドン、東京、ロス、パリと夏季五輪が都市型開催が続いているのは、レガシーを活用できるのは大都市しかないという認識が行き渡っているからなのですね。なにか忘れている気がしないでもないけど気のせいか。
 オリンピックアジェンダ2020の既存施設活用なんかも同じですね。
 大会が肥大しすぎて大国、大都市でしか開催できない状況を追認したというべきか。

 平昌冬季オリンピックの開催理念というものはまったく別。
 楽韓Webで「平昌……それは最後のフロンティア」っていうくらいに韓国の開発から取り残された土地だったものを、オリンピックをテコにしてインフラを通そうという理念で行われたものですから。
 あわよくば土地を高騰させてバブルをいっちょ起こしてやろうというくらいのもの。
 競技会場がどうなるかなんて、言ってみればどうでもいいことだったのです。
 ウィンタースポーツの振興とかももちろんどうでもいい。なので外国人選手を二重国籍を認めて特別帰化させて出場させればいいか、ていどの扱いになるわけです。光画部の学園祭展示みたいなものですね。

 かつ、ムン・ジェイン政権になってからは、平昌冬季五輪は南北融和の道具としてだけ使えればいいというものになったわけです。ま、そういう面では成功したといえるかもしれません。
 どちらにせよ、競技会場がどうなるかなんてどうでもいいことだったのです。

 アルペン会場(滑降/スーパー大回転で使用)を残したいと地元住人は言っているようですが、あの競技場は「オリンピックで使われるのであれば問題ない」=「ISUワールドカップでは使えない」というていどの難易度しかありませんからねぇ……。
 競技場として残すのは難しい。かといって観光の目玉にするにはゴンドラしかない。
 無理なんじゃないかねぇ。

 東京の場合はなんだかんだいって国立競技場なんてこれから数十年、かなりの頻度で使われるのは間違いないですし。他の競技会場ももれなく使われることでしょうよ。
 それだけの人口を東京は抱えていますからね。

平昌冬季五輪で「特別帰化」した「韓国人選手」たち、続々と韓国代表から離脱中【案の定】

平昌五輪1年:帰化選手の半数以上が韓国代表チームから離脱(朝鮮日報)
 平昌五輪は乏しかった韓国冬季スポーツを飛躍的に発展させるきっかけになるものと期待された。これまで、氷上でのみ獲得していた五輪のメダルが、スケルトンなどのそり、スノーボード、カーリングなどの種目からも獲得できた。メダルこそ獲得できなかったものの、アイスホッケーも最強国を相手に執念を見せつけ、国民を熱狂させた。しかし、五輪から1年が過ぎ、歓声は無関心へと変わっていった。各種の支援が断ち切られ、劣悪な環境へと逆戻りした。 (中略)

韓国国籍を取得して平昌五輪に出場した帰化外国人選手15人のうち、今も太極マークを付けている選手は6人だけだ。韓国国籍を取得して平昌五輪に出場した帰化外国人選手15人のうち、今も太極マークを付けている選手は6人だけだ。帰化した選手が7人と最も多かった男子アイスホッケー選手のうち、ブロック・ラドンスキー(36)は引退し、マイケル・スウィフト(32)などテミョン所属の3人は昨年5月に開催された世界選手権ワールド・チャンピオンシップ以降、公の場で姿が見られない。マット・ダルトン(33)ら安養ハンラ所属の3選手だけが今も太極マークを付けている。五輪当時、南北単一チームで話題を集めた女子アイスホッケー代表チームのランディ・グリフィン(31)ら帰化選手3人は、学業などを理由に皆米国などに戻っていった。

 韓国生活に適応できなかったロシア出身のエカテリナ・エバクモバ選手(29)=バイアスロン=は、現在他の国家代表チームを模索中という。五輪当時パートナーのミン・ユラと共に人気を呼んだフィギュアスケート「アイスダンス」のアレクサンダー・ゲムリン(26)は、支援金の分配とトレーニングの問題で、ミン・ユラと決別。代表チームとしての活動は行っていない。
(引用ここまで)

 アイスホッケーについては帰化選手の人数が11人だったり10人だったりするのですが、これは女子選手のひとりが二重国籍から韓国を選択したので「韓国人」だからですね。
 ちなみにスキーのフリースタイルとクロスカントリーも同様(ひとりは輸出孤児からの国籍回復者)なので、この記事の「帰化選手」のカウントには入っていない模様。

 で、そのアイスホッケーでは前述した二重国籍からの韓国籍選択をした女子はどうしているのかこの記事では触れていませんが、残りの女子選手3名はすべて帰国。韓国系だったはずなのですが(笑)。
 男子チームも7人中4人が帰国。
 バイアスロンはロシア人3人中2人が韓国残留。当初は4人だったはずなのですが、オリンピック前に離脱したのかな。
 リュージュのドイツ人女子選手は韓国残留。
 アイスダンスの男子選手はアメリカに帰国。帰国理由は「支援金の分配」を巡って衝突したからだっていうのが韓国的。

 特別帰化を果たした15人中、9人が帰国。6人が韓国残留。
 意外と残りましたね。
 まあ、アイスホッケーで残った3人の男子選手に関していえば特別帰化以前から韓国リーグのアニャンハルラに所属していて、それなりに韓国への愛着をインタビューで語っていたので残留も当然かなという気がします。
 代表以外にも収入を得る場があるわけですから。

 実質的に残留したはバイアスロンのロシア人2人と、ドイツのリュージュ女子選手の3人といえるかもしれません。
 正直、いまのロシアに戻ってもいろいろと無理だろうしなぁ……。
 リュージュの選手はワールドカップを転戦しているようですが、韓国に残留したとして練習場所はどうするんでしょうね。
 紆余曲折の結果、韓国内に建造されたスライディングセンターなのですが、オリンピックが終わってからは1度も使われていないとのこと。
 このあたりの平昌のレガシーについてもあとでちょっと扱いますか。

 あと残留している選手のステータスでも貼っておこう。こういうのを調べておかないと気が済まない質なのはブログ書くのに向いていると思う。我ながら。

アジアリーグアイスホッケー アニャンハルラ
国際リュージュ連盟 アイリーン・フリッシュ
国際バイアスロン連合 ティモフェイ・ラプシン
国際バイアスロン連合 アンナ・フロリーナ

オリンピックと商業主義 (集英社新書)
小川勝
集英社
2012/6/20

平昌冬季五輪で銀メダル獲得の韓国女子カーリングチーム、「賞金をまったくもらっていない」「副会長の娘を無理矢理エントリーに入れられそうになった」と競技連盟のパワハラを告発

平昌五輪銀の韓国カーリング女子 指導者パワハラを協会に直訴(聯合ニュース)
2月の平昌冬季五輪のカーリング女子に韓国代表として出場して銀メダルを獲得した慶尚北道体育会所属のチームが先ごろ大韓体育会(韓国オリンピック委員会)の李起興(イ・ギフン)会長宛てに文書を送り、指導者から不当な扱いを受けていると訴え、指導者交替を求める意見を伝えていたことが分かった。 (中略)

 選手側によると、チームは五輪後も引き続き練習を重ね大会に出場することを望んだが、理由がはっきりしないまま練習と大会出場を妨げられた。8月には2018~19シーズンの韓国代表選抜戦への出場も止められ、練習もなかったという。

 キム元会長とキム監督は大韓カーリング競技連盟との間に懲戒問題を巡る確執があり、法的に争っている。選手側は「カーリングの発展とは関係のない、連盟との私的な不和の中で、私たちを利用しようとするものとしか思えなかった」と、苦しみを吐露した。

 ずいぶん前から監督の指導無しで、選手だけで練習を続けてきたという。理由が明確でないポジション変更や意図的な大会参加阻止、選手を分けての練習などを挙げながら、「とにかく指示に従えという、高圧的な雰囲気になっている」と状況を説明した。

 インタビューを受けることを制限し、選手を仲たがいさせようとまでしたとし、「技術的にも心理的にも安定して練習できるようチームを導いてくれる指導者が必要」と訴えた。さらに指導者からの頻繁な悪口や暴言も指摘し、「選手の人権が守られていない」と主張した。
(引用ここまで)

 あるあるあるー。
 韓国では当然、あり得る話というか。そうでなくっちゃ韓国ではないよね、というくらいにあるあるです。
 水泳自由形で金メダルを獲得したパク・テファンも「競技団体から報奨金を1ウォンももらっていない」として通販番組に出演せざるを得なくなったなんてことがありました。
 トリノでショートトラック三冠王となっていたアン・ヒョンスが、ヴィクトル・アンとしてロシアに帰化したのも、スケート協会内で非主流派であったこと、八百長を強要されたことが影響しているとされています。アン・ヒョンスの父親が協会副会長が空港で殴りあいしてたなんてこともありましたね。
 まあ、どっちもドーピングで選手生命が実質終了しているなんてとこが面白ポイントだったりするのですが。

 選手らが言うことを聞かなければ、出場機会を奪うのも当然。
 もちろん、報奨金や賞金なんて渡すわけもない。韓国では当然の措置ですね。
 他のニュースでは前副会長は自分の娘をオリンピックに出場させようとしてチームにねじこむためにリザーブ選手をエントリーから外そうと画策していたとのこと。

 「体育会系」という言葉がありますが、個人的には必要なことだと思うのですよね。
 あれは個人を型にはめて、あるていど自分の意思なしに動ける兵隊を作るためのやり方です。
 運動にしろ作業にしろ、それで一定のところまで行けるのは間違いない。
 でも、それ以上の個人の力を発揮させるためには意味のない話なのですね。
 オリンピックに出場するレベルにある選手にとっては無意味とまではいかないにしても、投入資本とリターンを天秤にかけたらほぼ無意味と言っても過言ではない。

 韓国では体育会系をさらに超えるような横暴がまかり通ってきたのですが、時代がそういう部分を許容しなくなってきたということなのでしょう。

「絶対に負の遺産になる」とされていた平昌五輪の競技場、案の定 → 存続も撤去も決められずに放置されてゴンドラの支柱は15度も傾く

2034億ウォン投入の平昌スキー場、6カ月間放置(中央日報)
平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)が閉幕してから6カ月が経過した。数千億ウォン(数百億円)台の予算を投入して建設した競技場と施設はどうなっているのだろうか。中央日報の取材チームが最近、江原道(カンウォンド)の旌善(チョンソン)・江陵(カンヌン)・平昌のオリンピック関連施設を点検した。平昌オリンピック競技場はわずか6カ月で「白い象(white elephant、大きくて厄介なもの)」となっていた。

7日、江原道旌善郡北平面宿岩里の旌善アルパイン競技場。2月に「スキー女帝」リンゼイ・ボン(34)と「スキー妖精」ミカエラ・シフリン(23、以上、米国)が名勝負を繰り広げた場所だ。オリンピック以前には樹齢500年を超える木や貴重植物があり、「生態系の宝庫」と呼ばれたところだ。

しかし今は世界レベルのスキー場も、うっそうとした森でもなく「厄介者」になっていた。工事が中断した状態で放置され、砂利が目立つ。スロープがある可里旺山(カリワンサン)に登ってみると、フォーククレーンなど重装備があちこちに散在していた。ゴンドラは運行を中断して長い時間が経過していた。傾斜面の所々にある製雪用装備のためここがスキー場だったことはすぐに確認できた。

平昌オリンピックの12カ所の競技場のうち最も多くの建設費(2034億ウォン、約200億円)を投入したここは「競技場施設の存続」と「自然林原状復旧」をめぐり6カ月間にわたり利害当事者が対立している。当初はオリンピック後に原状復旧をする計画だった。政府と江原道は「オリンピックが終わればスロープ敷地の55%以上を復旧し、自然生態系を回復する」として環境団体を説得した。

しかしオリンピックが終わると雰囲気は変わった。都鍾煥(ド・ジョンファン)文化体育観光部長官が3月、国会で「政府が予算を支援してでも、できるだけ本来の目的(スポーツ施設)に合う方向で活用案を模索する」と述べたのが信号弾だった。

江原道は2021年冬季アジア競技大会の南北共同招致への挑戦を宣言し、「原状復旧時期を遅らせよう」と提案した。大韓スキー協会など競技団体も「世界屈指のレベルの高い滑降競技場を5日間も使わずになくすのは話にならない」と声を高めた。旌善郡は「山林に復元しても観光資源として活用できるようにゴンドラなどの施設は残すべき」という立場だ。 (中略)

取材陣がスロープの上段部に登ってみると状況はさらに深刻だった。周囲の土砂が流失し、ゴンドラを支える柱が15度以上も傾いた状態だった。水路工事中だった現場関係者は「競技場として残すにしても森を復元するにしても早く決めなければいけない。秋に台風がくれば土砂崩れが発生するかもしれない」と懸念を表した。

事後活用案について結論を出せないのは政府と江原道の対立のためでもある。旌善競技場の復元には500億-1000億ウォン近い費用がかかると予測される。韓国産業戦略研究院によると、競技場の機能を維持する場合、毎年37億ウォンほどの赤字が予想される。この費用を誰がどう負担するかがカギだ。
(引用ここまで)

 平昌オリンピック跡地をどうするのか、という話は延々と言われていたことでして。
 開催そのものよりも問題になるであろうともされていました。
 施設の行く末や維持費が心配されている、という話は楽韓Webでも何度か取り上げています。

見て、見て! 平昌五輪の開催費用がこんなに大きくなったよ!
韓国メディア「平昌オリンピックがこのままでは災害になる!」……いまだにチケット販売企業すら決まっていなかった

 そもそも韓国最後のフロンティアとして開発から取り残されてきた平昌に各種インフラを通すためだけにオリンピックは招致されたのですよ。
 結果、KTXまで開通して「インフラ拡充」という当初目的の意味では成功することができました。
 ただ、残された施設をどうするのか。
 なにしろ平昌郡の人口は全体で4万人ほど。地元の人間にとってのレジャー施設としては過分なものですし、メンテナンスすらおぼつかないでしょう。
 記事中のアルペン施設については5月の時点で崩壊が心配されるような状況になっていたほど。
 アルペン競技なんて両手で数えたら指があまるくらいの人数しかやってないでしょうしね。

 最初から「施設は負の遺産になるだろう」と想定されていて、きっちりそうなるというのはなんというか……一種の才能ですよね。
 ただ、撤去なのか存続なのかの決定すら行われておらず、メンテナンスすらろくにやっていないまま放置されてゴンドラの支柱が傾いているというのは想定外というか斜め上というか。
 いわゆる鶏肋(捨てるには惜しいが活用のしようのないものの例え)と化しているわけですね。

 平昌冬季オリンピックは「これからのオリンピックは地方開催をすべきではない」というような形での教訓を残したかな。
 それが最大の貢献だったかもしれません。

幻の東京オリンピック 1940年大会 招致から返上まで (講談社学術文庫)
橋本一夫
講談社
2014/1/10

東京オリンピックが韓国の平昌での開催を見習うべきたったひとつの事柄とは……

平昌五輪当時にノービザ入国の外国人、1万人が不法滞在中(中央日報)
自由韓国党のチョン・ヒギョン議員が法務部から提出させ先月29日に公開した資料によると、平昌冬季五輪期間の2月9日から25日まで韓国にノービザで入国した外国人は35万1739人に上った。 (中略)

これらのうち五輪後のノービザ期間満了後も出国せず韓国国内に不法滞在中の外国人は先月31日基準で1万1635人となった。

韓国政府は平昌五輪当時、観光活性化に向け90日間のノービザ入国を一時的に許容した。国際スポーツイベントに合わせてノービザ入国を許容したのは今回が初めてだ。

チョン・ヒギョン議員は「予想できない外国人不法滞在の急増は犯罪など治安問題と合法的な外国人労働市場を乱す問題がある」と指摘した。
(引用ここまで)

 冬季と夏季の違い、すなわち絶対的な規模の違いがあるので東京オリンピックが平昌オリンピックから学べることはほぼなにもないと思うのですが。
 東京が参考にするならロンドンオリンピックでしょうしね。
 平昌のような「韓国最後のフロンティア」の根本的なインフラ開発のために招致されたオリンピックと、元から巨大都市で行われる東京オリンピックではさすがになにもかもが違いすぎている。

 それでも「どのように不法滞在対策を失敗したか」という部分では反面教師として使えるかもしれません。
 ビザなしで入国した約35万人のうち、3.3%にあたる約1万6000人が不法滞在になった。
 どの国から来た入国者がどのくらいの割合で不法滞在者になったのか、といったようなデータをもらえればありがたいかな。
 不法滞在者も同じ国出身者のコミュニティに入るであろうから、摘発捜査もそのコミュニティ地域を中心にすると効率がいいというようなことは情報交換できるでしょうし。

 ただまあ、そうやって「韓国に不法滞在」して幸せなのかどうか、っていう根本的な問題がありますけどね。
 韓国は与党事務総長(当時)がアフリカ人ダンサーを最低賃金の半分で働かせていたり、ジーンズの工場でトイレに行くたびに1回5000ウォンの罰金を取っておいて「外国人労働者は恐怖で管理しなければならない」とかいうような世界ですから。
 まあ、好きで不法滞在しているとはいえ……ねえ。