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カテゴリ:中韓関係の記事一覧

日本にも「大国の邪魔をするな」と言いはじめた中国……なお、韓国には「THAADを撤去しろ」と言い続けている模様

中国・王毅外相、日本の茂木氏に「米中の大国対決に干渉するな」(朝鮮日報)
中国の王毅外相(兼国務委員)が、日本の茂木敏充外相に対し「大国の対決に干渉するな」と威嚇した。米中間の摩擦が高まる中、日本が米国と密着する様子を見せたため、警戒に乗り出したものとみられる。

 中国外務省が6日に明らかにしたところによると、王毅外相は5日に行われた茂木外相との電話会談で「複雑な国際情緒に対し、中国と日本は長い間隣国であり、世界第2、3位の経済大国として時代の流れと国際情勢に順応しなければならず、地域と世界の平和及び発展のために共に積極的な役割を果たさなければならない」として上記のように述べた。まず中国が日本を上回る第2の経済大国になったという点に言及し、機先を制したというわけだ。 (中略)

 王毅外相はさらに「(中国と日本)両国関係がいわゆる『大国の対決』に巻き込まれないよう確実にしなければなない」として「中国側は日本が独立自主的な国として客観的、理性的に中国の発展を見詰めるべきであり、偏見を持った国に引きずられないよう望む」と強調した。

 王毅外相はまた、日本と領有権紛争を繰り広げている尖閣諸島(中国名:釣魚島)と南シナ海での影響力拡大などの問題についても既存の立場を再確認した。王毅外相は「日本が新疆ウイグル自治区や香港など中国の内政に介入することに反対する」として、日本に国際法の遵守を求めるとともに、中国を尊重するよう要求した。
(引用ここまで)


 中国の意識ではもはや自分たちだけが大国で、アメリカが中国に追随しているだけというところにまで来ています。
 日本など意識の外にある、という話をしているのですが。
 いままで日本に対してこうした話をしてきたことは、さほどありませんでした。
 実際の会談ではどうかは分かりませんが、中国外交部がリリースでこうした言い様をしたことは……あまり記憶にありません。

 例えばフィリピンに対して「小国は大国の言うことを聞け」と言い渡したことはありました。
 つい最近もフィリピンのEEZに入ったままだった中国船に対して抗議したところ、軽くあしらわれたなんてことがありました。



 韓国についてはTHAAD問題の三不の誓いを強要している時点で言わずもがな。
 オーストラリアに対しても嫌がらせをし、「資源だけの国」くらいのことを言い続けてきた。
 その結果として停電が続出しているようですけどね。
 EUのミシェル大統領には「中国は人権の教師を必要としていない」と習近平国家主席が言い放ったなんてこともありましたっけ。
 全方位への戦狼外交でどこにも味方がない。
 ロシアやパキスタンはそこまで積極的な味方にはならないでしょうし。

 中国はこれまで日本に対してはそこまでの大言壮語をしてこなかったのですが。
 それをこうして言うようになってきた、ということはもう余裕のなさの表れであると感じます。
 逆説的にクアッドが効いていることが分かりますね。
 あとアメリカによる半導体輸出規制がめっちゃ効いている。

 ただなぁ。「だったらTSMCごと台湾もらうわ」くらいに、中国による台湾侵攻のきっかけになりかねないな……とも感じる部分もあります。
 ファーウェイとの取引禁止の時点で「おっと、これはやばい」と感じました。
 半導体輸出規制が中国を前に出す効果があって「2025年までに台湾侵攻もあり得る」という話をかつてしたのです。

 あ、ところで中韓外相会談では相変わらず王毅外交部長から「THAADを撤去せよ」と厳命されたそうですわ。

中国外交部長、韓国外交部長官にTHAAD再抗議…報道資料からはなぜ抜けたのか(中央日報)

 いつものことなのではありますが。
 アメリカの中距離ミサイル配備でも同様にもめることでしょう。日本も同様ですけどね。

韓国政府製の韓流パンフレット「日本人は陰険」「信じられない民族」、「中国は天子の国、天朝」「多民族で構成され文化的多様性のある国」

カテゴリ:中韓関係 コメント:(144)
韓国外交部パンフレットに「中国、外来文化に包容…日本、陰険で信じられない民族と誤解される場合ある」(中央日報)
韓国外交部が最近、国会をはじめとする公共機関に配布した韓流関連パンフレットに、中国は丁寧な態度を示している反面、日本に対しては冷遇するような表現が含まれていて問題になっている。

野党「国民の力」の金起ヒョン(キム・ギヒョン)議員によると、外交部は最近、韓国国際交流財団と共同で作成した『地球村韓流現況』というパンフレットを国会に配布した。韓流文化が全世界にどのように拡張しているのかを説明する内容だ。

問題は韓流消費の最も大きな市場であり隣国である中国と日本を紹介する部分だ。中国の「文化的特性および考慮事項」項目に「古代から中国は天子の国、すなわち天朝と呼ばれた」「現世的な特性が強い中国人は世界最高水準の雄壮で華やかな皇帝文化を作った」などと紹介した。あわせて「56の多民族で構成された中国文化は世界で由来を見つけられないほどの文化的多様性と外来文化に対する包容性を持つに至った」とも書かれている。このように中国文化を称賛して尊重する表現が至るところに登場している。

反面、日本の「文化的特性」項目には「自分たちの身分に相応する地位を持ち、そこから外れない行動をすることを重視する」「日本人は自身が持っている本心を明確に出さずに自身が属した組織や団体の意見に従う傾向があるが、これは組織や集団の目標を安定的に達成しようと思うところから始まる。これを通常、日本人たちの本音(個人の本心)と建前(社会的規範に基づいた意見)といって、このような背景を理解できない外国人は日本人が陰険で信じられない民族だと誤解する場合があるが、日本人は相手の本音と建前を自然に読みあい、これに合わせていく」と紹介した。誤解するなとは断っているが、「陰険」「信じられない民族」という表現は聞き方によっては蔑視発言としても受け取ることができるような部分だ。
(引用ここまで)


 「日本人は陰険に思われることがある」「信じられないような民族だと誤解 する場合がある」  よいのではないでしょうかね。
 韓国人が日本人をそう見ている、という話ですから。
 よく分かる話。
 そもそも、「地球村韓流現況」なるパンフレットそんなものを書く必要があるのかどうか。そこから考えたほうがよかったと思いますけどね。

 それよりも面白いのが中国に対する解説ですね。
「古代から中国は天子の国、すなわち天朝と呼ばれた」「多民族で構成された中国文化は世界で由来を見つけられないほどの文化的多様性と外来文化に対する包容性を持つに至った」
 「天子の国、天朝」はよかったなぁ。
 憧憬というものが抑えられていない。ウイグル問題なんてどこ吹く風。

 どちらも「韓国人から見た中国」「韓国人から見た日本」がよく描写できているのではないかと思います。
 このパンフレット、他の国の描写がどうなってるのか読みたいのでちょっとほしいくらいです。

韓国外相、王毅に呼びつけられ中国訪問へ……同時期に日米韓の安保担当高官会議も行われて外交的負担は大きくなるだけ

今週アメリカで日米韓・中国で韓中... 火がついた外交戦韓国は困惑(聯合ニュース・朝鮮語)
米国と中国の対立が高まる中、今週に中国では韓中外相会談が、アメリカでは韓米日3者安保室長会議が開かれる。
最近、米国と中国がアラスカハイレベル会談で衝突した後に行われる外交イベントで、米中の間に挟まれた韓国の困惑する立場が明らかにされるのではないかとの懸念が出ている。

チョン・ウィヨン外交部長官は来月3日、中国福建省厦門で王毅中国外交部長兼国務委員と就任後初めて外相会談を行う。
また、今週に米国ワシントンでは、ソ・フン青瓦台国家安保室長が参加して、日米韓3者安保室長会議が開催される。偶然にも似たような時期に、米国と中国で韓国が参加する閣僚級会合が行われる。

韓中外相会談では韓中の協力、北朝鮮の核・北朝鮮問題はもちろん、米中関係も議論される見通しだ。韓米日3者安保室長会議でも、北朝鮮の核問題の対応はもちろん、中国牽制のための協力案が主要議題になると予想される。
しかし、方向は相反する可能性が大きい。

韓中外相会談では中国が米国による圧迫に問題を提起し、韓国が米国と密着する状況を牽制することが予想される一方で、日米韓3者安保室長会議では、日米が韓国へ対中圧力に積極的関与を促すものと見られる。
米国と中国がお互いに韓国を友軍に引き込もうとし、韓国の負担が大きくなる可能性がある状況であるわけだ。

米国バイデン政府は大幅に韓米日三角共助を強調し、中国牽制に出てきている。
トニー・ブリンケン米国務長官とロイド・オースティン米国防長官は2週間前、就任後初の海外純防止に韓国と日本を選び「2 + 2」会合をして同盟を誇示する一方、香港と新疆人権問題などを取り上げ、中国を強く非難している。
一方、中国は「弱い環」である韓国を集中的に攻略する雰囲気だ。
一部では、王毅部長のチョン長官招待がブリンケン長官訪韓前に行われるたが、ブリンケン長官の訪韓からすぐに訪中が行われることは、まるで中国がチョン長官を呼んで警告する姿に映ることができるという懸念もしている。
(引用ここまで)


 いまからちょうど6年前の同じ日、パク・クネ政権の外交部長官であったユン・ビョンセは「中国とアメリカの両方に求められて韓国はモテモテ!」「我々の外交手腕はハイレベル」「韓国の戦略的地位が高いのだ」と妄言を垂れ流していました。
 メディアもそれを諫めてはいたものの、そこまでの切迫感はありませんでしたね。
 NAVERニュースで多くのコメントも「卓越した外交手腕だ」なんてものが少なくありませんでした。結果、10月に中国戦勝パレードにパク・クネが自由主義諸国の国家元首としては唯一訪問し、天安門での「悪のスリーショット」に至るわけですが。
 今回はさすがにそんな余裕はなさそうですね。

 特に中韓外相会議はやばそうです。
 今月の半ばに米韓2+2会談があった後に、王毅外交部長によって中国に呼びつけられた形。
 米韓2+2会談の共同声明に「中国」という文言を入れなかったことを褒められるのでしょう。
 記事にもあるように、韓国そのものではなく「自由主義諸国のもっとも弱い環」としての韓国が狙われているわけです。
 去年にはポンペオ国務長官が訪韓を取りやめた途端、王毅外交部長も訪韓を取りやめるなんてこともありましたが。
 「アメリカの下にある韓国」という構造を壊す、あるいは揺るがすこと自体が中国の目的なのですね。

 日本はその目的にはまらないので、中国から非難されるわけです。
 すでに矢面に立つ覚悟をしている状態。
 アメリカとの軍事同盟を組む以上、それ以外に選択肢はないはず……なのですが。
 韓国が望むような両天秤は成り立つのか、というともはやそんな時期ではないと断言できると思いますけどね。

「中国を叩いた日本」と「中国を避けた韓国」、アメリカとの2+2会議で賢明だったのはどちら?

「中国叩いた日本」VS「中国避けた韓国」…どちらが「賢明」だったのか?(Wow! Korea)
米国の外交・安保のトップたちが初の巡訪国として選んだ日本と韓国による対応は、実に対照的であった。日本と米国は外交・安保(2+2)会談の共同声明で「中国が規則に基づいた国際秩序を損ねている」と声を一つにして警鐘を鳴らした。一方 韓国の2+2会談の共同声明では、“中国”というワードが出ることはなかった。そのかわり「米韓同盟が共有する価値は、規範に基づいた国際秩序を損ね不安定にする全ての行為に対して反対するという両国の公約を支えている」という原則論を強調した。米国による自由で開放されたインド太平洋に対しても、韓国の新南方政策と連携協力するという既存の水準にとどまった。

専門家たちは、もし日米の共同声明がなかったなら 米韓の共同声明は無難に過ぎ去っただろうと語っている。事実 共同声明で特定国を明示した日米の共同声明は“異例”なことである。このように 日韓それぞれによる米国トップたちとの共同声明は、「温度差」を感じさせた。

これらに対し、中国の反応はやはり即示された。中国外務省の報道官は17日の記者会見で「日本は喜んで顔色をうかがい、米国の戦略的属国になり、信義を捨て 日中関係を壊そうとしている」と強く非難した。一方 中国の官営英字紙“グローバルタイムズ”は「米韓2+2の共同声明で、中国に対する言及が抜けたのは、韓国が合理的だということを示したものだ」と評価している。
(引用ここまで)


 一応、韓国国内でも「日米2+2と米韓2+2であまりにも反応が違いすぎる」という話は話題になっている、というニュース。
 Wow! Koreaは最近、ニュースの配信元を増やしてイーデイリーからも配信を受けているようですね。
 というわけで、このニュースはイーデイリーのもの。

 米韓2+2会議で「中国」という文言が出なかったことについて、グローバルタイムズ(環球時報)は「韓国が合理的だと示した」と評価したとの話。
 中国に評価されてよかったじゃないですか?
 EUとイギリス、カナダ、アメリカはウイグルへの人権侵害について中国人と中国企業に制裁を発動しています。

EUと英米加、ウイグル弾圧めぐり対中制裁 中国は即座に報復(AFPBB)

 単なる国家間の争いではなく、陣営によるせめぎ合い。
 自由主義国家群と、中国の戦いになりつつある。
 中国側にもCRIPと呼ばれる国家群がなくはないですが、中国・ロシア・イラン・パキスタンがトップですからね。あとはASEANの大陸側国家が少々。
 それを考えると「韓国をこちらに引きこみたい」という中国の意向も分からないでもない。中国を支える国が弱すぎますからね。

 実際、K防疫のやりかたをはじめとするムン・ジェイン政権の指向性を見ても、韓国の ありかたというのは中国に近い。
 「抑圧 VS. 自由」という価値観での戦いであり、文明の衝突である。
 その際、ハンチントンの意見では「韓国は中華文明に属する国」であるわけですが。
 環球時報に褒められて嬉々としているのですから、こちら側にいるのは不自然なんだよなぁ……もはや。

 

イギリスがクアッドへ加入等、世界が対中国包囲網を形成する中、嬉々として習近平からの電話を受けたムン・ジェイン……「弱い環」の韓国を狙い撃ちにする模様

反中同盟の崩壊を狙う中国、韓国から揺さぶりを掛けてきた(朝鮮日報)
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日、中国の習近平・国家主席との電話会談で「習主席の堅固な指導の下で中国が防疫に成功し、全世界主要国の中で唯一プラス成長した国家になった」と述べたという。中国共産党の機関誌・人民日報が27日に報じた。さらに中国メディアは「中国共産党創立100周年を心から祝う」とする文大統領の発言も紹介した。自由民主主義国家の指導者が共産党の結党日を6カ月後に控えた時点で「心から祝う」と語るのは異例だ。米国のバイデン政権が最優先の外交課題として「中国けん制に向けた全世界の民主主義国家による連帯」を強調する中、中国がその弱点とされる韓国に揺さぶりをかけ、離脱させる意図を明確にしたものと解釈されている。 (中略)

40分にわたる電話会談は中国から要請したようだが、青瓦台(韓国大統領府)は「両国が協議したもの」と説明した。

 香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)はこの日、韓中両首脳による電話会談を分析した記事の中で「韓国を民主国家による反中連合に引き入れることを目指す米国バイデン政権の計画について、これを挫折させようとする中国による魅力攻勢」と評した。中国は米国と対立する中で、双方との関係を維持しようとする韓国政府をまずは利用したということだ。

 このような見方を意識したかのように青瓦台は「韓国のソル(旧正月)と中国の春節を前にした新年のあいさつだった」という点を何度も強調し、会談の意味を縮小しようとした。
(引用ここまで)


 イギリスがクアッドに加わろうとしている、という記事がイギリスの複数メディアで報じられています。
 対中国包囲網にさらなる形で加わっていこうとしています。

Britain could join 'Asian NATO': UK would join US, Japan, Australia and India in alliance against China amid fears over Beijing's ambitions(Daily Mail・英語)

 リンク先はWikipediaではソースとして扱うことを禁止されているタブロイドのデイリーメイルですが、高級紙のテレグラフも同じことを報じています。
 テレグラフのほうは有料でしか見れない(というか記事タイトルのコピペすらできない)ものなので、とりあえずデイリーメイルで。
 イギリスはEU離脱もあって、アメリカ・日本側にコミットすることが多くなるのは間違いありません。
 去年の段階で「クアッドへの参加をオプションとして除外しない」という言いかたですが、ブレグジット後の対外政策について語っていました。

UK ‘not ruling out’ joining Quad in post-Brexit era — British Foreign Secretary Raab(ThePrint・英語)

 空母クイーンエリザベスをアジアに長期派遣すること、さらにはCPTPPへの加入を正式表明したこと、さらにこうしてクアッドに加わることが自国の利益になると考えているのでしょう。
 そして、G7にインド、オーストラリア、韓国を加えたD10(主要民主主義国会議)にしたいというのもその一環。
 英連邦という仕組みを強化しつつ、日米との連携を図りたいという意図が見えますね。

 同様にフランス、ドイツもインド太平洋戦略に加わりつつあります。
 フランスはほぼフルコミットしています。インド訪問時に「フランスはクアッドと共にある」と明言していますね。
 そしてドイツも少ない手持ち艦隊からアジアにフリゲート艦を派遣することを言明しています。

ドイツ、日本にフリゲート艦を派遣へ 中国けん制(日経新聞)

 あのドイツであってですら、もはや中国のやりようを看過できないところにきている。
 そんな中、バイデン大統領が就任後に韓国との電話首脳会談をする前に、ムン・ジェイン大統領は嬉々として習近平国家主席と電話首脳会談してしまう。
 ムン・ジェインとしては「アメリカを中心とした世界の中国封じこめ政策よりも、北朝鮮へのコミットのほうが大事である」という意思表明なのでしょうが。
 多くの民主主義国が対中国包囲網を形成しようとしている。

 その中でもっとも弱い環である韓国が中国からの標的になっている。
 今回の電話首脳会談も中国側からの働きかけだったとのこと。
 で、その後にあまりに波紋が大きくなったので、韓国大統領府は「旧正月の挨拶です!」って言い訳しているっていう。
 なんだかな。

 投資の格言ですが「損切りは早いうちに」というものがあります。
 マイナスになったのだったら早いうちに切り捨てて損失を最小限に抑えようというものです。
 地政学的な利点だけでつながっている日米韓ですが、韓国を抱えるメリットは年を追うごとに少なくなっています。
 まだ「損」までは行っていないとも思われますが、バイデン政権はそのあたりをどう判断するのか。
 2020年代は世界が揺れます。間違いなく。

中国の外交部報道官が「オーストラリアも人権侵害してるぞ」と大喜びでツイート……中国の外交ってこんな下手くそだったっけ……

ことあるごとにやり合う中国とオーストラリア、今度は合成写真めぐり攻防(中央日報)
中国外交部報道官がツイッターに上げた1枚の写真で中国とオーストラリアの対立が再び激化している。

中国国営グローバルタイムズが1日に伝えたところによると、中国外交部の趙立堅報道官は前日ツイッターにアフガニスタンに派遣されたオーストラリア軍兵士が現地の子どもを殺害しようとする場面に見える風刺写真を投稿した。この合成写真は、ある軍人が顔を隠した子どもの首に刃物を突き付けており、下に「恐れるな、私たちは君に平和を持ってきたのだ」という文言が入れられた。

この写真を上げた趙報道官はツイッターに「オーストラリア軍兵士がアフガニスタンの民間人と捕虜を殺害したことに衝撃を受けた。われわれはこうした行為を強く非難する」と書き込んだ。

これに対しオーストラリア当局は中国側に該当ツイートをただちに削除し謝罪するよう要求した。オーストラリアのモリソン首相は「この写真はフェイクで、オーストラリア軍に対するひどい誹謗だ。中国は恥を知るべき」と話した。

オーストラリア政府の謝罪要求に中国外交部報道官室の責任者である華春瑩報道官は「恥じるべきは中国でなくオーストラリア」と反論した。華報道官はツイッターを通じ「オーストラリア軍兵士はアフガニスタンで重大な罪を犯した。これはオーストラリアメディアが直接報道した内容だ」と主張した。

続けて「オーストラリア軍人は14歳のアフガニスタンの子ども2人を殺害して川に投げ入れ、新兵に射撃練習をさせた。オーストラリアはこの犯罪と関連し国際社会の強い非難を受けた」とした。

中国グローバルタイムズはこの写真を最初に作った原作者が「モリソン首相の強い反応に驚いた。今月初めにこの事件についての報道を見て非人道的な事件に対する反省を促すため事実に基づいてこの写真を完成させた」と話したと報道した。

これに先立ちオーストラリア軍は先月、報告書を通じアフガニスタンで2009~2013年に39人の民間人と囚人が殺害され、この事件にオーストラリア軍兵士25人が関与していると明らかにした。特に古参兵が新兵らに囚人を撃つよう指示したという容疑が捕捉されオーストラリア司法当局が捜査に入った状況だ。
(引用ここまで)


 ちょっと韓国とは遠い話題なのですが、中央日報が報じていることに便乗して書こうかなと。
 中国外交部の趙立堅副報道局長が、オーストラリア兵が刃物を持って笑いながらアフガニスタン人の子供につきつけているという写真をTwitterに上げて「オーストラリア兵によるアフガニスタン人の殺害にショックを受けている、このような行動を我々は強く非難し、責任を負うように提唱する」と書いたのです。



 写真は合成されたもの。
 これに対してオーストラリア当局が怒り心頭で「非常に攻撃的で、中国政府はこのような投稿を恥じるべきだ」と削除を求めた、と。
 それに対して件の副報道局長は当該のツイートを固定ツイートにしているっていう状況。

 まあ、中国の言いたいこと、やりたいことは理解できないでもない。
 日頃、「ウイグル族の人権が」「香港の民主主義を守れ」だのなんだので欧米からは人権問題でつつかれまくっている。
 習近平とEUのミシェル大統領がオンライン会談をした際にも、人権問題・香港問題に対して懸念を伝えたミシェル大統領に対して習近平国家主席は「我々には『人権の教師』など必要ない」と猛反発したなんてこともありました。
 そうやって人権問題を振りかざしている西側の一員であるオーストラリアもやっているじゃないか、と。
 嬉々として手を叩きながらこの写真をアップしたのでしょうね。

 中国ってここまで外交下手になったんだなぁ。
 かつての老獪さは微塵ほども感じられなくなり、相手を挑発するだけの強硬姿勢しか取れなくなった。
 すべての国に対して自分たちの偉大さがどれほどなのかを語り、中国以外をすべて「小国」として卑下する。
 そうして援助国以外からはすべて軽蔑の視線を投げかけられるようになっている。
 援助国であってですら「中国を尊敬しているか」と問われたら本音では微妙なところでしょう。

 で、韓国に話を戻すと。
 そんなことをやっている国に本気で付き従うつもりなのか、ということが問われているのですよ。
 実は韓国国民の多数は中国のやりように反感を持っているのです
 それでも中国について回るのか、と。
 まあ……三不の誓いを捧げて主権すら放棄している以上、中国に傾倒していくのでしょうけども。
 なんというか、不思議なものですね。強圧的なほうにわざわざ向かうのですから。

韓国人保守派「東方礼儀之国という呼び名は尊称ではない、侮蔑の言葉だ」……それを言っちゃえる人がいたんだ?

「『東方礼儀之国』は称賛ではなく侮辱的表現」(朝鮮日報)
 千英宇・元首席は記念演説で「独立門は123年前、日本ではなく中国から独立したことを記念するため、徐載弼(ソ・ジェピル)先生が建てた記念物」だとし「徐載弼先生が、迎恩門と慕華館を取り壊してその跡地に独立門を建てたのは、中国に対する事大と屈従の歴史に終止符を打って近代的な自主独立国家としてよみがえろうという意思を内外に確認させるため」と語った。 (中略)

 千・元首席は、中国に立ち向かうための韓国、米国、日本の同盟と協力を強調した。次いで「東方礼儀の国」という言葉の含意を指摘し、中国に対する正しい認識が必要だということを指摘した。

 「韓国人の精神世界において、日本に40年間国権を奪われたことは骨に染みる恥辱として残っているのに、中国の属国として500年過ごしたことは悔しがらない傾向があります。属国の中でも中国によく仕えて他の模範になるという意味で、中国は朝鮮を『東方礼儀之国』と呼びました。ところが、これが朝鮮にとってどれほど侮辱的な表現であるかを理解せず、中国の称賛と考える間抜けな人々もまだいます」
(引用ここまで)


 おや、韓国でこれが言える人がいたとはびっくり。
 「東方礼儀之国」というのは称賛の部分もありますが。その称賛も大意としては「我々の定めた礼儀に従うことができてえらい」というものですからね。
 要は「いい属国だ」と言われているわけで。
 独立国でありたいとする考えからしてみたら、侮蔑的表現としてもよいでしょうね。
 まあ、「我々は小中華である」ということを自認していて、事大主義を至高のものとしていたりすれば別なのでしょうが。

 この記事でもうひとつ指摘しておきたいのは、独立門について。
 こうして式典の場でスピーチする際にもわざわざ「独立門は日本からの独立を祝したものではなく、中国からの独立を祝して建てられたもの」って言う必要がある。
 それくらいに韓国人の一般的な認識では「独立門=日本からの独立を祝って建てられたもの」という認識があるということでしょうね。
 まあ、あの一帯の公園にはそうやって勘違いさせるための仕掛けが幾重にもしてあるので、当然といえば当然なのですが。

中国に圧力を加えられてもオーストラリアがへこたれず、韓国は初手からへこたれた理由とは?

【寄稿】中国を相手に極めて対照的な韓国と豪州(朝鮮日報)
過去7年間、米中が対立してきた10の争点を分析すると、韓国は6件で中国を支持した。保守政権でもリベラル政権でも同様だ。朴槿恵(パク・クンヘ)前大統領は15年、米国の反対を押し切り、中国の戦勝記念日の行事に出席した。文在寅(ムン・ジェイン)政権は19年、米国が中国けん制のために「自由で開かれた」インド太平洋戦略を打ち出した際、中国の顔色をうかがい、支持意向を明らかにしなかった。

 勿論韓国がそうだとしても、米国が報復することはない。同盟だといっても、いつも米国を支持するわけではない。意見が異なることはあり得る。しかし、韓国とオーストラリアはあまりに異なる。過去7年間、「二者択一」の瞬間にオーストラリアは米国を8回支持した。オーストラリアは米国のインド太平洋戦略を全面的に支持し、中国の南シナ海の軍事基地化に反対した。オーストラリアは米国よりも先に中国の華為(ファーウェイ)を5Gのネットワーク構築から排除した。韓国がLGユープラスによる華為の技術、部品採用について、民間レベルの問題だして判断を回避したのと好対照だ。

香港の民主化デモに対しても、オーストラリアは中国を非難し、米国、英国、カナダなどと同様の態度を見せた。しかし、韓国はあまりに言葉をためらい、韓国が民主主義を支持するような発言をしただけで、中国のケイ海明駐韓大使(ケイ=刑のりっとうをおおざとに)が直ちに反応した。オーストラリアや韓国は米国に盲目的に従わなければならないわけではない。オーストラリアは米中が摩擦を起こしている10の争点のうち8件で米国を支持したことについて、オーストラリア人は主権国家として国益を考慮して下した決定だと言う。韓国も同じはずだ。10の争点のうち6件で中国を支持したことも韓国に最善だと計算したからだろう。

しかし、韓国が大陸の隣人の側に確実に傾いていることは国民感情とかけ離れて見える。戦略国際問題研究所(CSIS)が先週、韓国国内の専門家と一般人を対象に調べた「未来の米中政策設計」によると、米国より中国との協力を優先すべきだとの回答は4%にすぎなかった。「中立を守るべきだ」という回答も17%にとどまった。10月初めに発表された米世論調査機関、ピュー研究所の調査によると、「習近平国家主席が世界問題に対しうまくやっているか」との質問に韓国人の83%が「そう思わない」と答えた。前年より9ポイント増えたが、これはオーストラリアや米国の人々よりも否定的な反応だった。中国に好感を抱いているかある程度好感を抱いているという人の割合は24%だった。CSISの調査では、文在寅政権は国民との見方の差があまりに大きかった。韓国国内の経済・国家安全保障専門家のうち76%が華為を5Gネットワークから切り離すべきだと答え、新型コロナウイルスについては、中国政府が適正に対処できなかったと答えた人が韓国では79%に達し、オーストラリア(73%)を上回った。オーストラリアの政策は国民感情や社会の共通認識を十分に代弁している。しかし、韓国は異なる。文在寅政権と国民感情の隔たりがあまりに大きい。
(引用ここまで)


 要するに勇気と覚悟がどれだけあるか、ということなのですよ。
 自由主義陣営としてどれほど、自由を守るかという意識があるかどうか。
 オーストラリアは石炭の輸入を停止されても、大麦に関税がかけられても、食肉輸入を停止されても、韓国のようにひざまづいて習近平の靴を舐めるような真似はしない。
 オーストラリアがやられていることは、韓国がTHAAD配備を決定した時よりよほどひどい。

 というか、中国は延々と韓国に対して「THAADミサイルを韓国に配備するのなら、中韓関係は一瞬で瓦解する」って予告していたのですよ。
 それでも韓国はTHAADミサイルを配備することに決定して、当然のように中国からは制裁を課されたわけです。配備決定したその数時間後には「必要な措置を取る」って言われてたほどでしたね。

 もうそうなったらヘタレて「中国様には逆らいません」と国会で外交部長官が宣言するに至ってしまった。
 主権を投げ捨て、靴を舐めることに決定したわけですよ。

 オーストラリアがなぜ韓国のようにヘタレないかといえば、国民の大多数が中国に対して嫌悪感を抱くように至ったから。
 先日紹介したピューリサーチによる「中国に対して非好意的」な意見でオーストラリアをみると81%。
 「非好意的」80%を超えているのは日本とスウェーデンとオーストラリアの3カ国だけ。
 つまり、民主主義国家は国民の気分を裏切るわけにはいかないのですよ。


 ちなみにこの調査では韓国人による「中国に対する非好意的」の数字は75%。
 民主主義国家は国民の気分を裏切るわけ……あれ?
 まあ……民主主義国家ではない、ということかなぁ。