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カテゴリ:大気汚染の記事一覧

韓国政府「大気汚染の計測担当が足りないから企業が計測して報告していいよ」→韓国企業(おっ、やった!)→結果……

カテゴリ:大気汚染 コメント:(72)
麗水産業団地大気汚染排出操作……「セルフ測定」の盲点を悪用(聯合ニュース・朝鮮語)
麗水国家産業団地の一部の入居企業の大気汚染物質の測定値の操作は、企業や代行業者が組ん制度盲点を悪用した不正の典型的明らかになった。
環境保護団体は、粗末な規制とモラルハザードが不正となったと指摘し、全国単位の全数調査が必要であると促した。
17日、環境部によると全国に散在している大気汚染物質の排出事業所は58932ヶ所だ。
大気汚染物質の排出事業場の管理・監督業務は、2002年に環境部から地方自治団体に移った。
自治体ごとに何人もいない担当公務員ではリアルタイムな監視網を構築するのは難しいのが実情である。

政府は企業自ら、もしくは専門業者に任せて大気汚染物質の排出レベルを測定し、基準値を超える結果が出た場合には自己改善するものとしている制度を設けた。
企業が代理店と組んで大気汚染物質の排出の測定値をいくらでもだますことができるという抜け穴がそのまま表れた。
(引用ここまで)

 こちらの記事には具体的な数値は書かれていませんが、聯合ニュースTVの記事によると、企業で記録された塩化水素の数値は3.52ppm。
 基準値は12ppm。
 実測値は70ppmを超えていたそうです。
 違反していた企業は麗水産業団地に入居しているLG化学、ハンファケミカルなど。

 韓国では微粒子状物質の計測でも人が空気を吸う高さではなく、計測機器が10メートルよりも高い位置に設置されていた場所が80%超えという数字を出していました。
 これによっておおよそ3割引きになった数字が出ているそうですよ。
 これは2016年の統計。
 微粒子状物質がかなりの問題になっている韓国では、この計測方法がけっこうな話題となってしまいまして。
 去年になってからメディアが再度チェックしたところ、そのまま80%以上が10メートル以上の高さで計測をしていたっていうオチでした。
 数字は相変わらず3割引き。
 世界最悪とされているレベルのソウルの大気汚染ですが、数字的には3割引きのままで世界最悪になっていたのですね。
 あれだけ大問題になっている微粒子状物質(ミセモンジ)ですらこの体たらく。

 ……まあ、韓国であれば当然といった感じですかね。
 それ以外の感想が思い浮かばないな。

世界一の大気汚染都市となったソウル、屋外に大型空気洗浄機を設置する模様……

屋外大型空気清浄機の導入、効果はどのくらい?(KBS・朝鮮語)
政府が韓国に導入するという屋外の大型空気清浄機は、どのような方法であろうか? チョ・ミョンレ環境部長官は7日の記者会見で、屋外の空気清浄器を開発し、都心に設置する案を推進すると発表した。チョ長官は「微細粉塵を吸入して浄化する空気清浄器を学校や建物の屋上などに一定の間隔で設置すると、微細ホコリが低減されるだろう」と語った。機器ごとにかかる費用は、1億~2億ウォン程度と予想される。チョ長官の言葉通りなら、韓国に導入する屋外大型空気清浄器は、中国西安に設置された超大型施設とは異なり、建物の屋上に設置し、限られた範囲内で周囲の空気を浄化する役割をするものと見られる。環境省は既存の製品が存在しているというわけではなく、企業が公募を経て製品を開発する実証プロセスを介して効果がどのよう現れるかを実験設置で見ていこうという計画だ。屋外大型空気清浄機の動作原理や効果は、最終的に企業の開発能力にかかっているという話だ。政府関係者は、中国で試験運営している大型の屋外の空気清浄機は、効果が検証されていないために、韓国の方法で開発が必要であると述べた。

このような政府の計画に環境運動団体は泥縄式処方とし、微細粉塵排出源を減らす根本的な対策が惜しいと指摘した。
(引用ここまで)

 ムン・ジェインは世界一の大気汚染都市となったソウルについて、泥縄式の対策ばかりを打ち出しています。
 いわく「人工降雨を実験する(失敗済み)」、「中国と共同で微粒子状物質を削減する(中国側から拒絶済み)」、「保育所や小中学校に空気清浄機を設置する」といったものですね。
 あとはここぞとばかりに「老朽化した石炭火力発電は閉鎖する」っていつもの「キレイナ韓国」への持論を述べてましたね。粒子状物質については原子力発電所を建てることが有効なのですけどね(シムシティ的な意味でも)。

 で、さらにもうひとつ屋外に空気清浄機を設置するという方針を打ち出したそうですよ。
 引用していない記事の前半では中国やインドで導入されている超大型施設の紹介があるのですが、唖然としますね。
 効果があるんだかないんだか、いまひとつ判然としませんがこんなものをアナウンス効果も込みではあっても建てざるを得ない状況が怖ろしいというか。

 韓国では北京のような超大型のものではなく、韓国独自の方式として中型のものをビルの屋上に設置してどのような効果があるのか様子を見る、とのことですが。
 ……イ・ミョンバク政権下で作られた水質検査用の魚ロボットを思い浮かべたのはうちだけではないと思います。
 魚ロボットがどのような末路を辿ったかは、過去のエントリを見てもらうとして。
 その研究員がその後、収賄の容疑で逮捕されて実刑判決を受けたということは特筆しておいてもよいのではないでしょうかね。


韓国ソウル、ついにインドも中国も越えた世界一の大気汚染都市に

カテゴリ:大気汚染 コメント:(175)
PM2.5:ソウル、ついに大気汚染世界ワースト1位=2位は仁川(朝鮮日報)
 粒子状物質に覆われた同日のソウルは、周囲の物を見分けることすら難しかった。同日正午、ソウル市松坡区のロッテワールド・タワー展望台入口にある案内板には、「視界1-4キロメートル」と書かれていた。121階の展望台に上がると、約3キロメートル離れた蚕室総合運動場でさえ屋根の輪郭がやっと分かる程度だった。

 同日午後5時現在のPM2.5平均濃度はソウル市で1立方メートル当たり144マイクログラム、世宗市で153マイクログラムを記録するなど、全国的に過去最悪の状態が続いた。ソウルの場合、日中に一時178マイクログラム、忠清北道は239マイクログラムにまで上昇した。 (中略)

 世界的な大気汚染調査機関「エアビジュアル」(AirVisual)の都市別空気質指数(AQI・PM2.5などさまざまな大気汚染の数値を評価する指数)によると、同日午後5時現在の大気汚染度世界1・2位はソウル市(188)と仁川市(180)だった。中国の北京市(45)は58位だ。国際環境団体グリーンピースが経済協力開発機構(OECD)加盟国の都市ごとにPM2.5の濃度を測定した結果でも、汚染度が高い上位100都市のうち韓国の都市が44都市も入り、加盟国の中で最も多かった。
(引用ここまで)

 記事中のエアビジュアル(www.airvisual.com)によると、今日未明の3時の時点でもソウルのAQIが234と飛び抜けた成績で世界最悪の大気汚染都市となっています。

airpollution

 aqicn.orgで午後3時現在だとこんな感じ。

aqicncom

 正午前後では200をちょっと超えていた感じですかね。デリーもカトマンズもコルカタ(カルカッタ)も上海も超えて世界一。

 これまでも世界で2位とか3位をばんばんとってきたので、時間の問題であったとはいえるでしょうけど。
 ムン・ジェイン政権は「キレイナ韓国」を標榜しており、粒子状物質を多く排出する石炭火力をやめて太陽光発電とLNG火力に移行しようとしているのですが発電所がそんなに早く転換できるわけもなく。
 雨を降らせればなんとかなるかもしれないということで、人工降雨試験をやったりしています。

韓国の「対中」大気汚染改善実験、初回は失敗 人工雨ほぼ降らず(AFPBB)

 人工降雨にはいわば「雨の種」のようなものが必要で、それを成長させることくらいしかできないのですよ。なにもないところから雨を降らせるようなことはできないのですね。
 でも、韓国らしい「早く早く」で条件が整っていない日に決行させて失敗と。
 その様子が会話まで含めて目に見えるようですね。
 で、今日になってムン・ジェイン自ら「中国と共同で人工降雨を行え」と指示が飛んだとのこと。 
 北京オリンピックの用意等で中国には実績があるから、ということでしょうね。

中国と共同で人工降雨を=韓国大統領、大気汚染で対策指示(時事通信)

 中国沿岸部からの微粒子状物質、黄砂、さらに韓国国内からの微粒子状物質でトリプルパンチ。
 果たしてムン・ジェイン政権念願の「キレイナ韓国」は達成できるのか。
 そもそも論でいえば韓国国内の環境基準が低すぎたせいじゃないのかって気がしているのですけどね。

韓国の大気汚染が深刻……韓国政府の対策は「西風が吹かないように祈る」だけ?

韓国政府のPM2.5対策は西風が吹かないことを祈るだけ(朝鮮日報)
5回に1回は外れる韓国のPM2.5予報(朝鮮日報)
 米シカゴ大エネルギー政策研究所が最近発表した「中国は微小粒子状物質との戦争に勝っている」と題する報告書によると、中国最大の都市である上海、北京をはじめ、ソウルと人口が近い四川省など大半の都市で微小粒子状物質濃度は21.3-42.4%低下した。報告書をまとめたマイケル・グリーンストン教授は13年、「微小粒子状物質の高濃度地域に住む中国人は相対的に空気がきれいな地域に比べ、寿命が約5年短い」とする研究結果を発表し、中国政府に警鐘を鳴らした人物だ。同教授は5年後、「中国は微小粒子状物質の排出量を驚くほど大幅に減らした。微小粒子状物質との戦争に勝ちつつある」との見解を示した格好だ。

 韓国の状況は真逆だ。ソウルの微小粒子状物質濃度は13年も17年も年平均25マイクログラムで変わらなかった。しかし、高濃度で「微小粒子状物質注意報」が発表された日は13年の1日から17年には10日に増えた。今年に入ると、26日までに既に13日を数えた。中国主要都市の微小粒子状物質濃度は減少しているのに、ソウルでの濃度は横ばいか国民が感じる汚染度はむしろ悪化している。 (中略)

 韓国大気環境協会のチョン・ヨンウォン元会長は「政府の政策がディーゼル車規制など特定分野にばかり集中しており、対策から漏れた汚染源が多い。違法焼却、薪(まき)ストーブ、固形燃料などから生じる粒子も多いのに、管理がなされておらず、そうした有害な粒子を管理すべきだ」と呼び掛けた。チョン元会長はまた、「中国の対策はさまざまな汚染源を全体的に規制し、燃焼で発生する微小粒子状物質の排出源そのものを減らそうとするものだ。社会主義国家である中国と同じことはできなくても、韓国政府も多方面にわたる積極的な対策を立てるべきだ」と述べた。
(引用ここまで)
 政府の粒子状物質予報が5回に1回の割合で外れることが明らかになった。国会・粒子状物質対策特別委員会の崔道子(チェ・ドジャ)議員=正しい未来党=が今月1日、国立環境科学院から提出を受けた資料によると、政府が出した昨年1月から先月26日までのソウル地域における粒子状物質の「明日の予報」2384件のうち、予報と実際の観測が異なっていた事例は487件(20.4%)だったという。 (中略)

 資料期間の全予報6568件における誤報率は14.8%(973件)だった。「今日の予報」は3600件中335件(9.3%)が誤報だった一方、「あさっての予報」は584件中151件(25.9%)が誤報で、誤報率が高かった。このように、「今日の予報」と「あさっての予報」を合わせると誤報率は下がるが、これは当日に粒子状物質濃度を予報する「今日の予報」では現状の発表に近いため、的中率が高まるためだと指摘されている。

 国立環境科学院の関係者は「韓国の特性に合わせた観測モデルもなく、予報は難しい。現在使用している観測モデルは韓国独特の山岳地形・空気中の化学物質含有量・国内外の排出要因といった特性が考慮されておらず、推定値が正確でない。2017年から韓国の状況を反映させた観測モデルを開発しており、来年の完成を目標にしている」と述べた。しかし、韓国の状況に合わせた観測モデルを実用レベルで発表するまでには、開発完了後も2-3年の試験過程を経なければならない。つまり、新しいモデルが使えるようになるまでにはあと3-4年はかかるということだ。
(引用ここまで)

 5回に1回ていどの失敗ならまあ実用的じゃないかと思ったのですが。
 韓国気象庁といえば豪雨の5分前に予想を出して「そりゃ予報じゃなくて実況だ」って文句をつけられたり、毎度毎度台風の希望的観測を予報として出しているところでもあるわけですから(答え合わせ編)。
 以前の「台風が直撃してもなんの警告も出ないので韓国人は勇敢にならざるを得ない」っていう状況に比べればだいぶマシになっているようには思いますけどね。

 中国からの汚染物質も数割は影響しているとのことですが、実際には韓国西部の忠清南道に石炭火力発電所が集中していて、そこからの煤煙が主犯。
 というわけで「西風が吹かないように願う」というだけが韓国でのPM2.5対策である、というわけなのです。
 しかも韓国の場合、計測場所が地上14メートルであるために、実測値の3割引きになっているという話もありまして。
 全体的にメチャクチャであるのは間違いない。

 それでも一応、「韓国モデル」なるものが構築されているそうですから?
 何年か後には韓国でもそれなりに有効な予想システムが構築されているかも知れませんね。ほら、IT強国だって自称していることですし。

PM2.5「越境汚染」 中国の汚染物質が日本を襲う (角川SSC新書)
沈 才彬
KADOKAWA / 角川マガジンズ
2014/4/24

【韓国人の反応】「PM2.5で前が見えない! 中国が原因だ!!」→大気汚染の本当の原因は……

カテゴリ:大気汚染 コメント:(73)
韓国全域にPM2.5飛散…「他国へ移住したい」「終末映画の中の空だ」…政府には中国への対策要求も(中央日報)
「最初はメガネに何か付いているのかと思った。空全体が灰色で、まるで地球終末映画の中の空みたいだ」

25日、ソウルのある地下鉄構内で会った大学生キムさん(24)の言葉だ。市民は3日間続いている高濃度粒子状物質発の「灰色の空」に視覚的な恐怖を感じていると口々に話した。

韓国環境公団の大気情報サイト「エアコリア」によると、25日午後12時のソウルのPM2.5(微小粒子状物質)濃度は1立方メートルあたり104マイクログラムだ。粒子状物質の予報段階上、「非常に悪い」に該当する。京畿道(キョンギド)は121マイクログラム/立方メートル、光州(クァンジュ)は116マイクログラム/立方メートル、忠清北道(チュンチョンブクド)110マイクログラム/立方メートル、仁川(インチョン)107マイクログラム/立方メートルなどで全国の大部分が「灰色空襲」を受けた。 (中略)

オンライン掲示板などには「空気がきれいな国に移民したい」という書き込みが多数寄せられた。ある市民は「職場を整理してカナダやオーストラリアに移住したい。冗談ではなく本当に真剣に悩んでいる」と書き込んだ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の国民請願掲示板には「粒子状物質のせいでやりきれない思いです。助けてください」「粒子状物質で韓国の市民たちを生きにくくしている中国の粒子状物質に対する外交的対策を具体的に用意してください」などのコメントが掲載された。
(引用ここまで)

 まるでこうして粒子状物質(PM2.5等)が多いときだけ、韓国の空気が汚れているみたいな話になっていますが。
 原則的に韓国の大気汚染はひどいですからね。
 2002年にフランス代表のリザラズが「ソウルは空気の汚れた街で、ちょっと動いたら肌がかゆくなった」って言っていました。韓国人はそれにブーイングを浴びせていましたが。
 呼吸器系が弱い楽韓さんも韓国に行くたびに苦しんでます。常にマスクが手放せない状況。粘膜はホントに辛い。
 韓国に降り立つと同時に空気の汚れを意識するレベル。
 以前はマスクをすると目立って日本人だというのがすぐにばれていたのですが、最近は韓国人にもマスクが普及するようになってる、というほどの状況です。

 で、それを韓国人は「中国が原因だ」と言ってるのですが。
 この件についてのNAVERニュースのコメントでも「中国が!」って叫んでいるものがほとんど。

思う存分息をしにくい現実…私たちはさらにきつくなったほこりを吸っている(JTBC・朝鮮語)

 中国の汚染物質は韓国の空気汚染全体の20~30%ていどの原因でしかないというのはすでに判明済みの事実。
 韓国の全発電量の40%弱が石炭火力で、ほとんど汚染物質対策もしていないもの。
 ソウルは北京、デリーに続く世界三大大気汚染都市なのです。
 しかも、この数値もだいたい3割引きで計測されていたりしますからね。

 自分たちの引き起こしている大気汚染の責任を中国に押しつけているだけ。
 旅行なら数日我慢すれば終わりますが、あれを365日はホントにきついでしょうから、そうやって責任転嫁したいのも理解できないではないですけどね。
 ムン・ジェインの「キレイナ韓国構想」は脱石炭火力、脱原子力を基本としているので、もしかしたらムン・ジェインの行った唯一の功績として語られるようになるかもしれませんね。
 ただし、電気代はぐっと上昇するでしょうけども。

中国複合汚染の正体 (扶桑社BOOKS)
福島 香織
扶桑社
2013/12/20

韓国気象庁「大気汚染警報!」→ソウル市「公共交通期間無料にします」→汚染確認できず→解除された翌日に汚染度MAXに……

カテゴリ:大気汚染 コメント:(57)
粒子状物質究明できないまま…手を離す環境部、金だけ使うソウル市(中央日報)
15日に続き17日に施行された首都圏粒子状物質非常低減対策に批判があふれている。特にソウル市が多額の予算をかけて公共交通を無料利用できるようにしたが、通行量減少など具体的な成果は現れず、汚染度は継続して上昇したためだ。

こうした状況は昨年2月に環境部とソウル市、仁川市(インチョンシ)、京畿道(キョンギド)の3自治体が非常低減対策を施行すると発表した時からすでに予想されていた。核心案である車両2部制の施行対象が首都圏地域の行政・公共機関の公務員52万7000人だけであるためだ。彼らのうち自家用車で通勤する割合45%を考慮すると実際に減る車両は11万9000台で首都圏全体の2~3%水準にすぎない。 (中略)

さらに粒子状物質予報がはずれて議論に油をそそぐ格好になった。14日午後に環境部は非常低減措置を発令したが、実際には15日午後4時まで粒子状物質濃度は「普通」水準を示した。国立環境科学院大気質統合予報センターは「15日は中国など国外からの粒子状物質流入が予想より遅れたが15日全体として見れば粒子状物質汚染度は『悪い』水準だった」と釈明した。だが、これによって16日には低減対策を施行しなかったが、首都圏地域では注意報が相次いで発令されるほど汚染が激しかった。 (中略)

これと関連し、亜洲(アジュ)大学環境工学科のキム・スンテ教授の分析によると、中国発の汚染物質が首都圏の粒子状物質汚染で占める割合は年平均44%に至っている。残り42%は韓国国内汚染(26%は首都圏自体の汚染、16%は非首都圏地域から来る汚染)だ。また、首都圏の汚染の10%程度は北朝鮮から入ってくる汚染物質と把握されている。 (中略)

首都圏自らの排出汚染物質が汚染全体の4分の1にすぎない状況で首都圏内だけで努力しては成果を上げるのが難しいということだ。行政・公共機関のほかにも民間の参加が必須で、首都圏地域以外にも忠清南道(チュンチョンナムド)地域の火力発電所なども含む必要があるという指摘だ。
(引用ここまで)

 韓国で「粒子状物質の濃度が高いときには公共交通機関を使いましょう」というキャンペーンをやっているのですよ。
 警報が出た日には交通機関が無料になるので、ぜひ乗ってくださいね……というもの。
 粒子状物質を多少なりとも軽減しようという措置であるそうです。

 で、この1月15日に韓国の気象庁が「大気汚染が最悪レベルになる」という警報を出したのですが、15日はそれほど悪くならなかった。でも、交通機関は無料になったそうです。
 16日には警告通りに悪化したのだけども、この日は警報を出すことができなかった。
 17日も引き続き悪く、この日には警報が出されて公共交通機関無料となったのですが、まったく軽減効果が出なかったという3段オチ。
 それでなくとも赤字運営の公共交通機関を無料にするためには1日5億円かかって、それを2日間。10億円使ってまったく軽減効果なしというオチだったのですね。

 韓国気象庁の予測精度が低いのは台風なんかでもお馴染みでいつものこと。まったくもって驚きはないのですが。
 ただ、粒子状物質の動態予測はスーパーコンピュータがもっとも活用できるシーン。韓国気象庁には韓国でも最高レベルのクレイ社XC40というスパコンが2台あって、そこそこ高性能なはずなのですけどね。

 というか、このマイカー通勤をやめましょうという軽減措置自体が的外れ。
 そもそも自動車が出すPM2.5、PM10といった粒子状物質はディーゼルがメインであって、通勤を規制したところでさほどの意味はない。
 中国からの汚染物質は1/3~半分ほどなのですから、韓国国内の工場や石炭火力発電所を規制したほうがよっぽどよいと思いますけどね。
 まあ、ソウル市長のパク・ウォンスンもムン・ジェインに負けず劣らずの左翼で再生可能エネルギー大好きな人間ですから薄ら甘い「キレイナ韓国」のために目立つ施策をしたかったということなのでしょう。

韓国の大気汚染、3割引きで観測されてた……その理由がまたひどい……

カテゴリ:大気汚染 コメント:(87)
韓国環境部のPM2.5測定はデタラメ(朝鮮日報)
 韓国人が実際に吸い込んでいるPM2.5など粒子状物質の濃度が、環境部(省に相当)発表よりも多くて30%近く濃かったことが分かった。

 これは、全国各地に設置された粒子状物質測定器は高さが地上から平均14メートルの位置にあるため、粒子状物質の濃度を正確に測れていないというものだ。 (中略)

 ソウル市西大門区測定所(測定器の高さ24.6メートル)で測定された粒子状物質濃度は空気1立方メートルあたり32マイクログラムだったが、成人の呼吸器の位置に近い移動測定車からは41マイクログラムと測定された。釜山市機張郡や大邱市寿城区など、調査対象10カ所のうち7カ所でこのような現象が見られた。

 このほど改正された環境部の「大気汚染測定網設置・運営指針」によると、測定所の測定器は主に人が呼吸する高さである地上1.5-10メートルの位置に設置することになっているが、やむを得ない場合でも高さ20メートルを超えないよう規定されている。ところが、2016年末現在で全国の測定所264カ所のうち198カ所(75%)で高さ10-20メートル、20カ所(7.6%)で20-30メートルに測定器が設置されているとのことだ。
(引用ここまで)

 ザ・韓国って感じ。
 センサーの設置さえしておけばいいだろうと。
 それがなんのためのセンサーなのかは考えない。
 20メートルというと、ビルの7階前後ってところ。「PM2.5が呼吸器疾患につながる」という意味を考えれば、低位置に設置するのが当然なのですが。そうしない。
 意味を考えないからそうできない、かな。

 ちなみに日本では原則として地上3メートルの場所にセンサーが取り付けられているとの話です。

 大気汚染物質観測システム(そらまめ君)のための測定局は現在、1884局あるとのこと。日韓の面積比は3.77:1。
 日本と同等の観測態勢を取るのであれば、だいたい500ヶ所は必要になるのですが実際にあるのは264ヶ所。
 ざっくり半分。
 でもま、数的にはそこそこ健闘はしているってところですかね。

 問題は10メートル以上の高所に設置されているセンサーが82.6%。
 それらのセンサーの出した数字に比べて、低い位置での実測値では3割増しくらいの数字が出ているとのこと。
 ……その3割増し前の数字ですら世界三大空気汚染都市なのですから、楽韓さんが韓国に行くたびにマスクが手放せないのも当然というものでしょう。

 韓国人曰く「汚染物質の90%は中国から流れてくる」という主張なのですが、実際には3割ほど。大半は韓国国内の火力発電所なり、工場なりが原因なのだそうです。
 最近、北京の空が青くなったらしいですからね。センサーの位置を低くしたら世界二大空気汚染都市も目の前かもしれません。

 まあ、こっちはこっちで「なんだかな」っていう感想しか出てきませんが(笑)。

福島さんの本も面白かったけど、大気汚染の話ならこちらかな。
中国汚染の真相 (中経出版)
富坂 聰
KADOKAWA / 中経出版
2014/8/25

【韓国の反応】韓国の粒子状物質、中国の責任は34%だけだった → 韓国人「黄砂の季節にチェックすれば90%が中国だろ!!!」と大騒ぎ

カテゴリ:大気汚染 コメント:(46)
韓国の粒子状物質 3分の1が中国発=韓米共同調査(聯合ニュース)
韓国と米国航空宇宙局(NASA)が韓国の大気質を共同調査したところ、大気汚染物質の粒子状物質(PM)の約3分の1が中国の影響で発生したことが19日、分かった。

 韓国環境部と国立環境科学院はこの日、ソウル市内でNASAと昨年5~6月に共同で行った「韓米協力国内大気質共同調査(KORUS―AQ)」について説明した。(中略)

 オリンピック公園は地上観測と航空観測を最も比較しやすい場所に選ばれ、今回の調査ではNASAの観測用飛行機(DC―8)が朝鮮半島全域を20回飛行し、同公園の上空を52回観測した。

 国外からの影響としては中国内陸が34%(山東省22%、北京7%、上海5%)、北朝鮮が9%、その他が6%と分析された。

 国立環境科学院の関係者は「調査が行われた5~6月は、通常中国の影響が大きくない時期だ」とし、「暖房の需要が大きい冬季に特に中国の影響が大きいため、違う時期に調査すると結果が変わる可能性がある」と説明した。

 同院は粒子状物質が多く発生する冬や初春ではなく5~6月に調査を行ったことについて、排出源による光化学スモッグの前駆物質(原料物質)の反応がこの時期に最も活発であり、国内の原因によるPM2.5とオゾンの発生を研究するのに適しているためだとした。
(引用ここまで)

 冬の暖房が必要な時期というか、そりゃ季節ごとに異なるでしょうけどね。
 韓国も冬の暖房が必要な時期になれば最下層は練炭をばんばん炊くし、それ以外はエアコンを使うのでNOx/SOxを大量生産できる石炭火力をフル回転させる。もちろん、脱硫装置なんてなし。
 石炭火力は韓国の総発電量の40%以上を占めているので、電力消費が多くなればまんま粒子状物質も増えるに決まってるのですが。

 この記事の韓国版があってですね。

「韓国微細粉塵34%、中国発」... 環境省-NASA最初の共同研究(聯合ニュース・朝鮮語)

 記事のコメントを見ると「中国ガー!!!」と連呼している状態。

・微細粉塵解決や中国の強硬対応も積弊清算と改革である
・10月末から4月末までの90%だ。
・5~6月に調査した結果から出す理由は?国内微細粉塵がないというのではなく、中国発微細粉塵を証明することができれば圧迫が容易になるだろう。
・季節ごとに別々に分析する必要があります。この数値は信頼性が低い

 なんでこう中国のせいにしたがっているかというと、韓国人にとっては韓国こそが無謬の存在なのですよ。
 常に純粋な被害者であるというべきか。
 韓国の環境を汚しているのは韓国人以外の誰かであるというのが基本的な考えかたなのです。
 これについてはまたどこかで語ることもあると思います。

 大気汚染については中国からの汚染もないわけじゃないけど、グリーンピースの調査でも中国の影響は30%ていどって数字が出てましたね。複数の数字が近似値で出ている以上、この数字が正しいと思わざるをえないですわ。

週刊ニューズウィーク日本版 2013年 3/19号 [雑誌]
ニューズウィーク日本版編集部
CCCメディアハウス
2014/2/5