三・一節に知人とカカオトークのチャットルームで話をしていて、ソウル市西大門区の独立門は抗日独立の意志のために建てたものだと思っている人が意外に多いということを知った。独立門は、中国の圧政から抜け出すことになったのを記念するため、徐載弼(ソ・ジェピル)先生が主軸となって建てたものだ。多くの人が抗中独立門を抗日と誤解していることは、韓国社会の現代史認識の屈曲地点を示している。 (中略)
この独立門をおかしなことに抗日の象徴だと思っている人がこれほど多いのは、反日が政治の手段になっているからだ。 (中略)
独立門に対する誤解が喜劇になってしまった事例が、文大統領の2018年の三・一節記念式典だ。文大統領は記念式典を西大門刑務所で開催し、強硬な反日演説を行った。そうして、出席者らと共に近くの独立門へと行進し始めた。大統領一行は独立門の前に立ち、一緒に万歳を三唱した。抗日イベントが反中万歳で終わったのだ。文大統領は、中国へ行って韓国を「小さな国」と卑下し、中国を「高い峰」と仰ぎ見た人物だ。その文大統領が、独立門は中国から独立したことを記念する象徴だという事実を知っていたなら、決してそこで万歳を叫びはしなかっただろう。
(引用ここまで)
以前にちらと楽韓Webでも現地レポートしたことのある独立門のお話。
韓国人の多くが「独立門は日本からの独立を記念して作られた」と考えているのですね。
というか、そう感じるように独立公園が作られているというべきか。
3・1独立運動関連のものを多く配置して、独立公園を「日本からの独立の聖地」としている。
そこに独立門を設置している。
少なくともこの構図を描いた人間が錯誤を狙っているのは間違いないと思われます。
結果、まともに歴史を勉強していればともかく、そうでない多くの韓国人が「独立門は日本からの独立を記念して作られた」という勘違いをしている。
政治家もその勘違いにつけこんで愛国心を煽るために独立門を「反日の砦」として利用する。
その様子を見て韓国人の勘違いが進む……というどうしようもない無知のスパイラルが進んでいくっていう。
自分たちの本当の歴史を蔑ろにして、望み通りの偽史を官製補強。
結果、反日が強化されていくという地獄。
よく韓国人や親韓日本人は「韓国には反日本なんてない」とか言いますが、韓国人には「反日本」なんて必要ないのですよ。
こうして根本的に反日が刷りこまれているのですから。
日本人が「三途の川」や「閻魔大王の審判」といった仏教的な話を明白に本で読んだ覚えがなくともどこからか知っているのと同じレベルで、韓国人には反日が刷りこまれているのです。