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韓国「THAADミサイルへの三不は国家間合意ではないから破ってもいい」→中国「ほぅ?」

カテゴリ:三不 コメント:(105)
韓国「THAAD3不合意ではない」 中国「THAAD問題、合意に達成」直ちに反論(中央日報)
北朝鮮のミサイル脅威に対応するために在韓米軍に配備した高高度ミサイル防御体系(THAAD)に関連して韓国と中国の葛藤が再点火する兆しが見えている。

南官杓(ナム・グァンピョ)駐日大使が21日、国政監査で、いわゆる「3不協議」が「約束でも合意でもない」と明らかにすると中国が22日これに反論しながらだ。「3不協議」とは、在韓米軍が慶北星州(キョンブク・ソンジュ)にTHAAD砲台を配備して葛藤が生じると、2017年10月31日両国がTHAADの追加配備に反対、韓国の美国ミサイル防御体系(MD)編入に反対、韓日米軍事同盟に反対するという内容で両側が折り合いをつけた協議だ。

南大使は「3不協議」当時、青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室第2次長を務めた。事実上、この協議を主導した核心関係者が最近THAADが配備された星州基地の本工事について当時韓中間協議の拘束力がないという趣旨で言及したわけだ。

これを受け、中国外交部の趙立堅報道官は22日、南大使の発言に関連した論評の要求に「すでに中韓間(3不)合意が達成された」と主張した。趙立堅報道官は「中韓両国は2017年10月段階的にTHAAD問題を処理するという合意を達成した」としながら「両国は当時両国関係を再び改善と発展の正常軌道に戻すことにした」と述べた。

また「両国の合意過程は非常にはっきりとしており、両国の共同利益に合致した。中国の関連立場は一貫して明確だ」として「中国は米国が韓国にTHAADを配備することと中国の戦略的安保利益を傷つけることに反対する」と説明した。南大使と立場の違いがあらわれる部分だ。ただ、趙立堅大使は「われわれは韓国が中韓両国の共同認識により適切にこの問題を処理することを願う。中国は韓国とともに努力して中韓関係を引き続き発展させていくだろう」としながら戦争拡大を警戒した。

しかし、趙立堅報道官の「適切に処理」という表現が韓国の「協議の順守」という意味に読まれるうえに、駐韓米軍のTHAAD砲台が駐留中にある星州基地の工事がこの日に始まって両国外交当局間立場の違いに広まる可能性が大きいという懸念の声が上がっている。
(引用ここまで)


 ナム・グァンピョ駐日韓国大使が国政監査の場で「三不は国家間の合意ではない」と発言しまして。
 そもそもTHAADミサイルは北朝鮮による2016年1月の核実験、2月のICBM発射に対応して、同年7月に配備が決定されたものです。
 それまでもTHAADミサイルをはじめとしたミサイル防衛システムを韓国国内に置くことは米韓間で協議されていたことなのですが、中国が徹底して反対を表明していました。
 2017年の3月には電撃的にランチャー2発のみでの暫定配備が行われました。

 配備に対して中国は「制裁を表明しない形」での制裁を行なってきたのですね。
 韓国への観光旅行の禁止、ロッテマートへの弾圧、ドラマの放送禁止や韓国人芸能人へのビザ発給拒否といった韓流への規制。
 そういったいわゆる禁韓令に音を上げた韓国政府が10月に三不を国会で発表しています。

 三不の中身は──

・THAADミサイルの追加配備は決して行わない。
・アメリカのミサイル防衛に加わることはない。
・日米韓3カ国の軍事同盟を結ぶことはない。

 ……というもの。ほとんど主権の放棄で当時のマクマスター大統領補佐官も「韓国がそのようにして主権を放棄するとは思わない」とコメントしていたほど。
 李氏朝鮮が清に忠誠を誓っていたことを思い起こさせる内容でした。


 で、今回はその合意について大統領府国家安保室第2次長として主導していたナム・グァンピョ大使が「あれは合意ではない」と言い出した、と。
 合意、約束といった類のものではないので、それに韓国の主権が拘束されることはない、という趣意の話をしたのですね。

 ま、そんな話が中国に通用するわけもなく。
 中国は「香港難民を受け入れる」と談話を出したカナダに噛みつき。
 「新型コロナウイルスについて中国に国際調査団を入れるべきだ」と話したオーストラリアに噛みつき。
 上院議長が台湾を訪れたチェコに噛みつき。
 それを嗜めたフランスに噛みつく。
 戦狼外交が通用しなくてイラつきまくっている。
 多くの国はそんな中国になんらかの対抗手段を持とうとしていて、日本の提唱したインド太平洋戦略にそれらの国々がコミットしつつある。

 そんな状況下でも韓国はインド太平洋戦略を無視し、クアッドを批判するという立場。
 そのくせ、自ら捧げたはずの三不の誓いの軛から逃れようとしているっていう。
 韓国はなにをどうしたいのかさっぱりですわ。
 自己評価のように「外交王」として扇の要となり、アジアや世界にその手腕で君臨したいのでしょうが、誰もそんな評価はしちゃいませんわな。
 ホワイトハウスに存在しているというムン・ジェインファンクラブにでも頼ってみてはどうですかね?

韓国大統領府関係者「中国が怖かったからWTO提訴もせずに三不の誓いを立てたのだ」と激白

【時視各角】中国と米国は別々に?=韓国(中央日報)
1カ月ぐらい前のことだ。通商にかかわっている政府高位関係者Aと会った。ドナルド・トランプ大統領がサムスン・LG洗濯機に対して緊急輸入制限措置(セーフガード)を発動して騒がしい時だった。本音を尋ねた。なぜ昨年、中国がTHAAD(高高度防衛ミサイル)の報復に出た時は世界貿易機関(WTO)に提訴しなかったのかと。また、なぜ今米国には直ちにWTO提訴をいうのかと。しばらくためらっていたAが口を開いた。

「中国はどう出るか分からない。さらに強い報復をする可能性が大きい。だから提訴することが難しかった。実益はなく、むしろより大きな害を受ける可能性があると考えた。米国は違う。法と制度によって動いて理性のある国だ。トランプ大統領の独断で何でもできる国ではない。だからWTO提訴で応酬することができる」

遠まわしに話したが、意味は明らかだった。「法よりげんこつが恐ろしい」ということだった。十分理解はできたが、心地悪かった。町の露店なら分かるが、大韓民国の通商政策がそのように決定されてはいけないことだった。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領が最近、米国に対して「通商と安保は別」を話した時、その理由として「堂々とした態度」を耳にした時、1カ月前の心地悪さが思い浮かんだ。普段なら百回言っても正しいことであり、心情的にも十分理解できる。トランプの退行的・暴力的な保護貿易措置でこそ非難されて当然だ。ところで、なぜ心地悪かったのだろうか。3つの理由がある。

まず、時期だ。なぜ今なのか。よりによって中国のTHAAD報復に最後まで沈黙で一貫した後だ。どうせなら中国に3不を約束する前に、WTO提訴どころか抗議一言もできず退く前に、大統領の一人飯論議が起きる前に「堂々とした態度」を述べれば良かっただろう。そうしたとすれば今のように「中国と米国は別」か「反米奉中」かという議論は起こらなかっただろう。 (中略)

さらに懸念されるのは大統領の現実認識だ。「通商と安保は別」は非現実的だ。歴史を少し振り返ってみても分かる。アヘン戦争が何か。アヘンの輸入を防ぐ中国を列強が強制的に侵略した帝国主義戦争ではないのか。日帝の江華島(カンファド)侵攻も口実は大院君(テウォングン)の保護主義政策だった。トランプは「北朝鮮の仲違いに我々は(韓国に対して)貿易という手段がある」とした。「通商=安保」と見るという意味だ。習近平主席が「通商と安保は別」と考えたとすれば、THAAD報復はなかっただろう。ところで、なぜ韓国大統領だけが「安保と通商は別」というのか。

3つ目、大統領の耳をとんでもない人が捉えているのではないか。彼が誰なのかは分からないが、少なくとも経済・通商専門家ではないようだ。そうしたとすれば、この敏感な時期に大統領が「韓米FTAの法的体系が公正でない」として古い論争、解決法のない論議の的を取り出したわけがない。もっとも青瓦台には目を皿のようにして探そうとしても通商専門家がいない実情なので別に大統領に言う口もあるわけがない。
(引用ここまで・太字引用者)

 はあ……。
 いま思い起こしてみても三不の誓いはあまりにも唐突だったのですよね。
 いくら年内に中韓首脳会談が控えていて、態度表明をしなければならない状況だったとしてもアレはまともな国だったらない。
 マクマスター大統領補佐官もつい「主権を放棄したとは思っていない」とか口走っちゃうほどの行為。つまり、「一般的にはああいった行為は主権放棄に見られると思うが、個人的にはそうではないと思いたい」って言っちゃうくらい。
 朝鮮日報はもっと直接的に「主権の再確認をしなければならない」とまで言ってましたっけ。
 同じエントリで「海外メディアは『中国は一発の銃声も響かせずに韓国に勝った』とした」としていますが、あれはもはや戦争に負けたも同然の話であったということです。

 この記事を見るに要はいじめられていたほうが切れちゃって、まともな判断力を行使できなかったということだったのですね。
 韓国メディアは「なんで中国をWTOに提訴することくらいのことができないんだ!」って言ってましたが、当事者としては怖くて怖くてしかたがなかった。
 カン・ギョンファ外交部長官はカウンターパートである王毅が怖くてTHAAD圧迫への抗議すらできなかったほどに。

 そこまでしてどうにか得ることができたムン・ジェイン訪中での扱いはアレ

 政権内に対日外交専門家はいない
 知米派と呼べる閣僚もいない
 あの経済政策を徹底しているところから見て経済の専門家もいない。
 そして、通商の専門家もいない ← NEW!!

 っていうかなんだったらいるんだよって話ですが。そもそもが徹底したお友達内閣なので、できることといったら「積弊清算」くらいなものですかね。政権の最重要課題だそうですし。
 ムン・ジェインの口からは二言目には「ツートラック外交で行く」とかいうセリフが出てきますが、現実がさっぱり分かってないのであれば納得できますね。

中国4.0 暴発する中華帝国 (文春新書)
エドワード・ルトワック
文藝春秋
2016/3/18

韓国保守派「中国が我々に三不を強いる様子は一介の将軍に国家を牛耳られた李氏朝鮮末のようではないか!」……あ、そこに気がついちゃったかー

【コラム】今が中国総督の時代なのか=韓国(中央日報)
21世紀の東アジアが19世紀末に退行している。力が強い国が主権国家の生存がかかる決定を問題にする。主役は中国だ。「3不(NO)」(THAAD追加配備、米ミサイル防衛(MD)システム参加、韓日米軍事同盟はない)で封印されたと考えていたTHAAD(高高度防衛ミサイル)問題をまた持ち出している。習近平国家主席、李克強首相、王毅外相が3不の履行を促すと、著名な学者が公開的に「韓国はTHAAD配備に関連して過度な主権行使を自制するべきだと」と暴言を吐いた。

中国の激しい対応は外務省高官が1年前に訪韓した当時も問題になった。この高官は韓国大企業の幹部に対し「小国が大国に対抗してよいのか」とし「韓国がTHAADを配備すれば断交レベルで大きな苦痛を与える」と脅迫した。19世紀末に朝鮮総督のように振る舞った清国の20代の袁世凱から受けた屈辱の繰り返しだ。(中略)

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今月中旬、中国を国賓訪問し、習近平主席と首脳会談をする。習近平主席は韓国の大統領を歓待するだろう。そして「核心国家利益」と規定したTHAAD問題を有利な方向で釘を打とうとするはずだ。あっという間に韓米関係は奈落に落ちる。どうするべきか。

中国がいくら脅してもTHAAD報復には限界がある。安保問題でまた経済報復をすることは、習近平主席の自由貿易守護者のイメージを毀損する。韓国の中間財産業と結びついた中国の産業はより大きな被害を受ける。中国が韓国を押し出せば、韓国はやむを得ず米国・日本、そしてインドと東南アジア国家との協力を強化するしかない。 (中略)

文大統領は習近平主席に「中国が可用なあらゆる手段を使って北の非核化を引き出せばTHAAD配備は必要ない状況がくる」と述べなければいけない。我々が堂々たる態度を見せてこそ中国に無視されず、韓米同盟も守ることができる。経済強国、自主独立国の大統領らしく言うべきことは言うことを期待する。
(引用ここまで)

 おや、中央日報ではようやく自分たちが李朝末に袁世凱によっていいようにやられてきたような状況だという認識ができてきたのですか。
 ちょっと遅かったかもしれませんね。楽韓さんは先月早々にそんな話をしていますよ。
 中国が小国に対してこういった動きをするのは当然なのです。
 フィリピンに対してもベトナムに対しても同様の対応をしてきた。
 「小国は大国の意向に従うべし」とい話は何度も何度もしていますよ。
 フィリピンバナナの輸入規制をしたり(そして日本でフィリピンバナナの価格が暴落したり)、ベトナムに南沙諸島で延々といやがらせをしたり。

 韓国はどうも自分たちの中では「そこそこの強大国である」という設定になっているらしく、こういった扱いを極端に嫌うのですよね。
 「先進国からは尊重され、後進国からは尊敬される。それが韓国!」という自覚(だけ)があるのです。

2012紳士の国

 ま、それにふさわしい振る舞いをしたことなんて一度もないのですが。

 そんな「大国に対抗できる中堅国」が三不の誓いなんて差し出すわけがないのですよね。
 もう、三不の誓いを立てた時点で独立門を打ち倒して、迎恩門を再建設すべきなのです。
 んで、ムン・ジェインはそこまでいって三跪九叩頭して、皇帝たる習近平の代理人である王毅を迎えるのです。
 あるいは三不の誓いを石版に記した「大中国国家主席功徳碑」とか建てるべき。
 実際、すでに外交的にはそれほどの状況なのです。

 かつては「朝鮮半島を中国、ロシアといった国に取られたら地政学的にやばい」ということで併合に至らざるを得なかった日本は、もはや絶対に助けの手を伸ばそうとはしない。
 平和憲法もありますが、あんな失政を二度も繰り返してたまるもんかって話でもあります。
 そして当時にはなかった空軍、空母の概念が地政学を変貌させているという面もありますね。このあたりについてはいつか書けたらいいなぁ……。
 韓国が中国に取りこまれたら日本が最前線になるって危惧を表明している人もいるのですが、尖閣諸島問題ですでに対中国の最前線になっているのですよ。
 これからの20~30年、東アジアは動乱の時期を迎えることになります。

 正直、日本としても韓国なんかにかまっている状況ではないのです。
 自分の世話は自分でしてもらうしかない。
 最後の温情で「これを守るならまともな国としてつきあってやっていいよ」という最後通牒であった慰安婦合意も横紙破り。
 アメリカの大統領を晩餐会に招いて「独島エビ」を饗して、元慰安婦をゲストに連れてくる。
 三不の誓いで日米韓の疑似三角同盟を破棄したも同然。
 そんな輩の面倒をなぜ見なければならないのか、という話なのです。

 カン・ギョンファは今月中に訪日し、ムン・ジェイン本人の訪日も噂されています。
 APECのような多国間会議の場ではなく、差しで話すことで日本の状況というものを理解することになると思いますよ。

外交天才ムン・ジェイン「THAAD問題は封印された!」→中国政府「観光を部分解禁。ただし、THAAD配備に協力したロッテには絶対行くな」

カテゴリ:三不 コメント:(34)
THAAD:中国「ロッテでは買い物も宿泊もするな」(朝鮮日報)
 中国の観光旅行政策を総括する国家観光局が28日に旅行会社に口頭で通達した指針には、「韓国旅行を段階的に開放する」とある。だが、そう言いながらも、「すぐには韓国に行く団体観光ツアーを取り扱うな。北京市・山東省からのツアーのみ取り扱うように」と条件がつけられている。

 この指針には、「クルーズ船・チャーター機・ロッテは絶対不可」という「三不」要件も含まれている。特にロッテには「ホテル・レジャー施設・免税店などすべて協力禁止」とクギを刺した。この8カ月間にわたり全面的に禁止されていた韓国への団体観光をほんのわずかばかり解放する一方で、中国国内向けには「終末高高度防衛ミサイル(THAAD)報復は継続する」というメッセージを出したものだ。韓国に対しては「THAAD報復完全解除までの道のりはまだ長い」とをあらためて認識させたものと見られる。 (中略)

 その一方で、今回の指針でもターゲットになっているロッテグループ側は戸惑いを隠せない。ロッテグループ関係者は「正確な状況を把握して対策を立てているところだ。来月行われる韓中首脳会談以降、段階的に解決するだろうという期待を持って見守る」と言った。ある観光業界関係者は「国家間の関係改善を図る状況ですら一介の民間企業に対して差別的待遇をするのは、中国が依然として韓国を軽く見ているということだ。長期的に見れば東南アジアなどを対象とした観光の多様化にさらに力を入れるようになるだろう」と語った。
(引用ここまで)

 韓国への観光旅行は部分解禁。
 でも、THAAD配備に土地を用意したロッテに行くことはダメ、絶対。
 ……これがムン・ジェインのいうところの「THAAD問題の封印」ですか。ゆっるい封印ですね。
 三不の誓いを立てるという、いわば主権を捨ててまで得られたものはAPECでの習近平への謁見の権利と、部分的な観光客解禁。

 THAAD報復によってスーパーマーケットのロッテマートは中国から全面撤退しています。
 観光客やロッテへの圧迫以外にも税関であれがダメ、これがダメといわれて輸入を拒絶されたり、ビザを出してもらえなかったりしていて大被害を受けていたのですよね。
 それを封印して「もうTHAAD問題は中韓関係において語られることはない」だのなんだの言っておいて、実際にはこれ。
 朝貢までして得られた回賜としては少ないんじゃないですか?

 まあ、ムン・ジェイン政権的にはイ・ミョンバクとタッグを組んででっかくなったという背景を持つロッテグループなんかどうでもいい存在なのかもしれませんが。

 あ、そうそう。
 10月末に懲役10年、罰金1000億ウォンという求刑が出ていたロッテグループの現会長であるシン・ドンビン(重光昭夫)への判決は今月22日に出されるとのこと。
 これで実刑判決が出たらムン・ジェイン政権下で財閥の長に対して2人目の実刑判決となります。
 12月は慰安婦合意検証タスクフォースによる結論、ムン・ジェイン訪中、そしてこのシン・ドンビンへの地裁判決と年も押し迫っているのにイベント満載ですね……。

BABYMETAL: LIVE~LEGEND I、D、Z APOCALYPSE~ LEGEND I 2012/10/6 at Shibuya O-EAST
BABYMETAL
TOY'SFACTORY

韓国大統領府「ムン・ジェイン大統領によってTHAAD問題は『封印』されたのだ!」→韓国メディア「中国語の意味をごらんください」→大統領府「それでも……それでも『封印』は……」

【コラム】「封印」されてはいなかったTHAAD問題(朝鮮日報)
「中韓は先ごろ、THAAD問題を『階段的』に処理(階段性処理)することで一部合意に至った」

 中国の李克強首相は今月13日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との会談でそう発言した。韓国メディアは「階段的」処理を「段階的」処理と翻訳して報じた。最終的なTHAAD撤収を目標としたもので、THAAD問題は「封印」されなかったとの解説も見られた。韓国政府も特に反論できなかった。

 しかし、韓国外交部(省に相当)の康京和(カン・ギョンファ)長官が中国の王毅外相と会談、夕食会をこなして以降、情勢が変わった。23日に北京駐在の特派員と会った韓国政府高官は「段階的処理は『step by step』ではなく、中国側の英訳を見れば、『in the current stage』だ」とし、「現段階でしっかり管理しようという認識だという点を昨日の会談で確認した」と説明した。英語はできても中国語は分からないこの高官に対し、中国が何を告げたらこういう発言が飛び出すのかと思った。 (中略)

 こうした一幕は韓国政府がTHAAD問題は「封印」されたとの点にこだわったことで起きた。実際に中国語の「階段性」には「段階的(phased)」という意味と「過渡的(interim)」という意味がある。どちらの意味であれ、中長期目標を前提として使う。(中略)THAADを放置したままでの韓中関係維持は「過渡的処理」にすぎず、最終段階はあくまで「THAAD撤収」だ。それゆえ、「階段性処理」という発言には「韓国にはTHAAD問題を適切に処理してもらいたい」という訓戒が伴った。

 中国は10月31日の合意で「THAAD反対」を改めて表明した。ただ青瓦台が「封印」とか「これ以上言及しないという意味だ」と一方的に述べただけだ。たとえ中国が12月の韓中首脳会談でTHAAD問題に言及しなかったとしても、いつかまた取り上げてくればそれまでだ。THAAD「封印」を主張し続けて矛盾に陥った結果、韓国の外交力だけが「封印」された格好だ。今からでもTHAAD問題が「封印」されたなどと言うのはやめ、中国の圧力に原則に沿って対応すべきだ。
(引用ここまで)

 韓国政府と大統領府はいまだに「THAAD問題は一切合切が封印された」という言葉にこだわっているようですね。
 いまだに「封印」がされていなかった、という公式見解は出していないとのこと。

 カン・ギョンファが国会でやった「我が国は中国に対して三不の誓いを立てました」という宣言をもって、ムン・ジェインは「THAAD問題は封印され、中韓関係は新しい時代に入った」と高らかに謳いあげたのですよ。
 でも、実態は「嘘でした」というパターンでした。
 韓国政府や大統領府が嘘をつくなんていつものことではあるのですが。

 さて、ムン・ジェインが大統領就任から半年ほどが経過していますが、「新時代の大統領」だのなんだの言われていたわりには実際にやったことってこれといってない。
 やったことといえば裏付けとなる数字もなしに最低賃金を16%ほど上げて中小企業を苦しめているくらい。あ、それと大企業に対する法人税率を上げて大企業も苦しめているってのもありました。
 あとはトランプ訪韓の晩餐会に独島エビと元慰安婦を出して「外交天才!」とネチズンから喝采を浴びたくらいですかね。
 他の実績……サムスン電子の副会長に実刑判決を出させたこととか……でしょうか。
 まあ、実際問題としてこの半年の間、目立つような実績はなにもないんじゃないでしょうかね。「基本方針はこうなる」というものは見せつけてきましたが。

 そんな中、「パク・クネが決めたTHAAD配備によって中国からGDPが下落するほどの圧力」を受けてきた韓国の状況を、あっという間にひっくり返したという最高の実績を上げてしまったのですよ。
 「これでTHAAD問題は封印され、中韓間で二度と話題にされることはない」と確約した。
 ネチズンは「これがムン・ジェインの実力だ!」と大歓喜。
 大統領府も記者団に対してあくまで「封印されている」と言い続けている。

 ですが、実際にやったことは主権放棄であり、さらにその内情はなにも変わっていなかった。APECでも中韓外相会談でもTHAAD問題はいの一番に話題になっていましたね。 
 それでも、それでもまだ「封印」の言葉にすがりつきたいのですよ、これまでなにもしていないムン・ジェインとしては。

 「封印」を実現するために、来月の中韓首脳会談で話題に出さないよう外交部は全力で走り回っていることでしょう。
 中国側もこのときだけは配慮するんじゃないかと思うのです。
 飴と鞭は使い分ける必要があり、ここは飴のターンではないかと。
 まあ、そのために今度はなにを差し出すのか……という話でもあるのですけどね。

自縄自縛の私
蛭田亜紗子
新潮社
2012/12/1

韓国メディア「中国への三不は本来、『現在としては』という条件があった。これさえあれば外交戦を戦えたのに!」……そう?

カテゴリ:三不 コメント:(57)
韓中「3NO」協議の韓国外交部草案には「現在としては」条件あった(中央日報)
高高度防衛ミサイル(THAAD)問題を終えようと韓国政府が明らかにした、いわゆる「3不(3NO)」立場(▼THAAD追加配備▼米国のミサイル防衛(MD)システム参加▼韓日米軍事同盟--はない)に関連し、当初の政府の草案には「現在としては」という条件が付いていたと、与党関係者が27日述べた。

「3不」は康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が10月30日に国会国政監査で明らかにした立場だ。韓中は翌日、南官杓(ナム・グァンピョ)国家安保室第1次長と孔鉉佑中国外務次官補の名義で「10・31韓中関係改善関連両国間協議結果」を発表し、韓国政府はTHAAD問題が「封印」されたと宣言した。

康長官が「3不」立場を明らかにした後、野党からは「未来の安保オプションを自ら放棄した」「屈辱外交」という批判が出てきた。これに関連し、与党関係者は「外交部が用意した草案には『現在としては』という条件が付いていたが、交渉を主導した青瓦台(チョンワデ、大統領府)が最終決定する過程でこの表現が抜けたと把握している」と話した。「現在としてはMDシステムに参加しない」という形で余地を残していれば外交的な幅は広がっていたという趣旨の説明だった。 (中略)

しかし青瓦台の雰囲気は与党関係者の説明とは微妙に違う。現在の中国メディアの圧力や主張は「国内向け言論プレー」というのが青瓦台の認識だ。青瓦台は▼「3不」を約束したことは決してない▼それ以外にも中国の無理な要求はほとんど受け入れていない▼水面下の合意も存在しない▼中国がTHAAD問題を議論しないと明確にしただけに交渉は成功--という立場を維持している。

ある青瓦台関係者は「海外メディアは今回の問題について韓国が勝利したと報道している」とも語った。当時交渉を成功させるべき立場で「3不」に「現在としては」という但し書きを付けてあいまいにする必要を感じなかったと、関係者らは話している。外交関係者の間ではこうした認識の違いについて、青瓦台がTHAAD交渉を主導し、外交部は事実上排除されたことで生じたという声が出ている。こうした中、ひとまず青瓦台と政府は12月に予定された韓中首脳会談でTHAAD問題が浮上しないよう外交力を集中している。
(引用ここまで)

 三不の誓いを立てた当時、外交部草案では「現時点としては」という但し書きがついていた。
 だけども、大統領府が最終決定する際にその文言が抜けていた。
 これさえあれば、中国の圧力に屈せずに堂々と立ち回れていたのに……という記事。

 ……そう?
 「韓国政府が現状認識をこうしている」という宣言そのものがそもそも必要だったのか、という話ですね。
 2015年3月にTHAAD配備について「我々は戦略的あいまいさを維持する必要がある」とパク・クネ政権の国防部長官が述べていて「おまえらは真性か」って書いたことがありました。
 基本方針が決まっていたとしても、それを言明するかどうかっていう選択肢を常に考えて行動すべきなのですよ。
 高度に政治的な範疇に入る話をわざわざ宣言して、相手に言質を与えるなんてことはすべきではない。
 二国間の原則をはっきりさせておきたいという目的があるのなら別ですけどね。

 韓国の「三不」は自分たちで自分たちの行動範囲を削って、それを中国に献上しているのが見え見えでした。
 アメリカのマクマスター大統領補佐官も「あれは主権放棄にしか見えないが……確定したものではないと思っている」くらいに言う他なかった。
 それが「現時点では」ってついたところでどうなるのやら。

 あと「ある青瓦台関係者は「海外メディアは今回の問題について韓国が勝利したと報道している」とも語った」ってことですが、どの海外メディアなんだか非常に知りたいですね。
 APECでも中韓外相会談でもTHAADの話が出ている以上、ムン・ジェインの言った「THAAD問題を封印した」という勝利条件には達していない。
 ……勝利条件を「属国になる」にしていたということであれば、明白に勝利しているとは思いますが。

 「12月の中韓首脳会談でTHAAD問題の話題が出ないように外交力を集中している」か。
 これ、中国側があえて実現させるんじゃないかな。
 「三不の誓い」を立てさせることで、三跪九頭叩をさせた。いわば朝貢を終えて冊封国となったのですね。5年に1度の党大会を終えて安定政権と化した習近平は、韓国に褒美である回賜を取らせるのではないかなと。
 で、その次の首脳会談なり外相会談なりでまた蒸し返す。
 そうしたほうが韓国に与えるインパクトが大きいので、あえて12月の中韓首脳会談ではTHAAD問題を外してくるというような戦術を使ってくるのではないかと予想します。
 それ以外に圧力を与えられる方式があればまた別ですが。

最近読んだ中国関連書籍でおすすめはこちら。3億人の中国農民工 食いつめものブルースも面白いけど、中国の構造まで言及しているという意味ではこっちが上かなー。
戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊 (講談社+α新書)
川島博之
講談社
2017/10/19

韓国メディア「THAAD問題で物乞いしてまで中韓首脳会談をするのか?」……キミらの大統領は朝貢使であって、もはや首脳会談ではないんだが……

THAAD:韓国に合意履行を求める中国、現地調査を要求(朝鮮日報)
THAAD:火種くすぶる韓中合意、文大統領訪中で再燃の恐れも(朝鮮日報)
【社説】物乞いをしてまで韓中首脳会談をやるべきなのか(朝鮮日報)
 高高度防衛ミサイル(THAAD)に関する中韓の合意(10・31合意)の履行をめぐり、中国が韓国軍当局に要求している中心事項は「中国が知らないうちに、米国がTHAADのレーダーのモードを現在の終末段階迎撃用(TBR)から(中国本土を探知し得る)前方配備用(FBR)へ切り替えかねない、という疑いを技術的に解決して欲しい」というものであることが24日までに分かった。(中略)

中国側は「THAADの装備を米国本土に持っていかず、簡単にソフトウエアを交換できる」として、これについての技術的疑念を提起し続けているという。この点を確認するため、中国側は星州にいるTHAAD部隊の現地調査をしたいと要求したが、韓国政府は「応じられない」という立場を伝えたという。中国の王毅外相は、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相との韓中外相会談で、こうしたTHAAD使用制限問題を要求したものとみられる。
(引用ここまで)
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の訪中を来月に控えている韓中外交当局が終末高高度防衛ミサイル(THAAD)問題の議題を含めるかどうかで神経戦を繰り広げていることが24日、明らかになった。韓国政府は「THAADは『封印』された」と主張し続けているが、韓中会談で再び取り上げられる可能性があり、矛盾に陥っている。

 22日の韓中外相会談に同席していた韓国外交部(省に相当)当局者は24日の記者会見で、「韓中当局間に認識の違いがある。(THAADは)中国にとって深刻な問題なので、次期首脳会談でも(中国が)この問題を取り上げるかどうかは、さらなる外交的調整が必要だ」と語った。 (中略)

 目前の軍事当局間会談で中国が何を要求するかも知らないのに、韓国大統領府と外交部は24日、THAADの問題が「現段階では封印された」と繰り返し主張した。「中国がそう説明した」というのだ。

 韓国政府は特に、13日の文在寅大統領との会談で李克強中国首相が言った「階段性処理」という中国語を「現段階では封印しよう」という意味だととらえている。中国外務省が14日に行った中国語発表文によると、李克強首相は「中韓はこのほど、THAAD問題の階段性処理に対する共通認識を一部達成した。韓国側が実質的な努力を続け、中韓関係発展の障害をきれいに取り除かなければならない」と述べたという。この時、その意味を尋ねる韓国人記者らに対して中国外務省関係者は「段階を踏んで最終的にTHAADを撤収せよという意味だ。その第一段階が10月31日の韓中合意だ」と語った。このため、「THAAD封印」という韓国政府の説明とは異なると批判の声が上がった。

 しかし、韓中外交会談後、韓国政府は中国語の「階段性処理」という言葉を韓国メディアが「段階的処理」と翻訳しただけで、実際の意味は違うと主張し始めた。大統領府関係者は24日、「中国側の説明によると、『階段性処理』は『現段階』という意味だそうだ。THAAD対する『封印』という見解は変わらない」と言った。韓国外交部当局者も「中国側関係者の説明によると、『階段性処理』は『現段階で問題を一段落させ封印する』ということだ」と言った。これらの当局者はみな、中国語を知らずに中国側の説明と英訳文に頼って事案を理解していた。

 ところが、本紙が同日、通訳・翻訳大学院長を務めたこともある中国語の通訳・翻訳専攻教授や中国通の外交専門家、ネイティブ・スピーカーなどに李克強首相の発言の中国語原文を見せたところ、全員が「『段階的処理』と解釈するのが正しい」「中国語の『階段性』は『すぐに成就させるのは難しい中長期的目標に向かっていく』というニュアンスで、原文の文脈では『step by step』に近い。最終目標はTHAAD撤収だ」と答えた。
(引用ここまで)
 「1限」とは韓国領土に配備された防衛用兵器の運用を他国の意向に沿って公開するよう求めるもので、まさに国家主権を蹂躙(じゅうりん)する要求だ。(中略)

 中国の懸念を払拭する努力は常に必要だ。しかしそれでも越えてはならない一線というものがあり、その線の基準は韓国の国家主権だ。中国との関係改善は必要だが、決して屈服してはならない。来月中旬に文大統領は中国を訪問することになったそうだが、この訪問を実現させるために今から多くのことを犠牲にしたとの見方も相次いでいる。国として物乞いをしてまでやるべき首脳会談などあり得ない。
(引用ここまで)
 10月31日にムン・ジェインは「THAAD問題は封印された。韓中関係は新しい時代に入ったのだ」と高らかに宣言したのですよ。
 韓国人はそれもあって「外交天才!!」と絶賛したのですね。

 ですが、APECでムン・ジェインと習近平が会うと開口一番に「THAAD配備に我々は反対している」と言われる。
 外交部長官のカン・ギョンファが王毅に会えば「THAADはどうなった」と言及される。
 ムン・ジェインは国内に向けては「THAAD問題は封印された。中国はもはやこの問題に対して言及しない」という態度をとり続ける。
 で、中国に対しては「どうかどうか穏便に対処のほどをお願いします」と言い続ける。
 その間にある齟齬を「翻訳の考え違いだ」だの「中韓で認識の差異があるようだ」だの言ってのける。
 まあ、古い政治ならそれも通用したのでしょうが、いまは中国が発表した中国語のリリースだっていくらでも手に入ってしまう時代ですよ。
 隠し通すことなんて無理なのですけどね。

 朝鮮日報はこのTHAAD問題、特に三不の誓いに対して反対キャンペーンとも言えるものを続けているのですが。
 もう終わったことですよ。
 「中韓首脳会談」という名の朝貢使による皇帝面会の機会をいただいているのです。
 韓国は属国というか、冊封を受けている国となってしまった。

 「三不の誓い」を立ててしまった以上、米韓同盟を組んでいることのほうがむしろおかしい。習近平にしてみたら「朝貢している連中が他国と軍事同盟とか不敬だろ」ってくらいの話です。
 2014年の時点で中国当局者から「朝貢外交に戻ってはどうか」と言われて韓国側が憤慨したという記事がありましたが。
 中国はずっと米韓同盟の切り崩しを狙っていたのですよ。
 そしてついに成功したのです。
 取り返しのつかない状況に追い込まれているのが理解できてないのかなぁ……。

Fate/Grand Order サーヴァントキーホルダー 61 キャスター/ニトクリス
ベルファイン
2017/5/25

中国政府「THAAD撤収のために中韓が協力しよう」→韓国政府「え、三不で終わったんじゃなかったの?」

サード撤退求め続けている中国、反論のない韓国(東亞日報・朝鮮語)
中国が段階的にTHADDミサイルを撤収するという、いわゆる「THAAD配備の段階的処理に韓中が合意した」と改めて言及し、韓国にTHAAD撤収を要求した。中国はこれを韓中間の合意内容として既成事実化しようとする意図を露骨化しているが、「THAAD問題は二度と取り上げられることはない」といっていた韓国政府は、しっかりとした反論すら出さずにいる状況で議論が予想される。

王毅外交部長は22日、北京の釣魚台(釣魚臺)で開かれたカン・ギョンファとの外相会談の冒頭発言で「先日、(先月31日)中韓双方は共同発表文を通じてTHAAD問題の段階的処理についていくつかの合意を達成した」とし「米国のミサイル防衛システム(MD)に加入していない韓国に一時的に配置されているTHAADは、中国の安全保障の利益を毀損しないなどの内容について韓国の立場表明を重視する」と明らかにした。続いて、「中国には『言葉には、必ず信用がなければならず行動は、必ず結果が伴わなければならない』(言必信行必果)という言葉がある」とまで言及し「韓国側は引き続き、この問題を適切に処理してもらいたい」と韓国にTHAADミサイルの撤収を要求した。カン長官はムン・ジェイン大統領の翌月訪中協議のために中国訪問をしている。中国の論理どおりなら、韓国は韓中関係の改善を対価としてTHAAD撤収の約束を守るために努力しなければならないことになる。

最近李克强中国首相がムン・ジェイン大統領に「THAAD問題の段階的処理に韓中が合意した」という主張を初めて取り出した後、王部長がこれを再度取り上げ、先月31日、韓中発表文の内容と強調した。それでも「THAAD問題が封印された」と発言をしたカン長官は冒頭発言では「段階的処理合意」という発言に対してどのような反論もなかった。

中国外務省関係者は最近、東亜日報の記者に「段階的処理」の意味について「手順を踏んで、最終的には朝鮮半島からTHAADミサイルを撤収すること」とし「最初のステップは、先月31日、韓中合意」と明らかにした。この日、韓中外相会談で先に陸慷中国外交部スポークスマンも定例ブリーフィングで、「THAADミサイルの段階的処理に韓中が合意した」と強調しながら、「中国は、THAAD配備に反対する立場が全く変わらなかった」と述べた。
(引用ここまで)

 カン・ギョンファは中国側からは発表されなかった年内のムン・ジェイン訪中についての打ち合わせにきたようなのですが。
 それにも関わらず、まず最初にTHAADの話題。
 ふむ。
 中国はTHAAD撤収に向けて前進を続け、中韓の二国間でなんらかの会合があったときには必ず言及するというようにしているわけですね。
 つまり、中国にとっては「約束」であろうと「立場表明」であろうとどっちでもよかった。
 現時点でのステータスは「三不」でよい。
 しかし、将来的にはTHAADミサイルそのものを撤収させることが両国の目標であると認識している。
 ムン・ジェインの訪中が本当に年内にあるのかどうかは不明ですが、そのときにもこうして「THAADミサイル配備について」を言われるのでしょう。

 中国が狡猾なのは、ちゃんと中国人観光客に韓国旅行を再開させているところなのですよ。
 韓国政府は「これでTHAAD問題はすべて終わった」としているので、もはやなにも言えない。少なくとも、圧力はなくなったのは事実。ここで抗議でもしようものなら、元の木阿弥だろうと想像させているわけですね。

 ま、実際にはTHAADミサイルを配備しているのは在韓米軍ですから、韓国政府が単体でどうこうできるわけないのですが。
 もちろん、中国の最終的な目論見はTHAADミサイル撤去に留まらず、米韓同盟の破綻ですからそのための手順をコツコツと進めているといったところでしょう。
 「バランサー」を自認しているわりには、交渉事がまるっきりなにもできないっていうのは致命的ですよね。

国内情勢が厳しいから対外的に強く出るしかない、というのもあるのでしょうね。
ルポ 隠された中国 (平凡社新書855)
金 順姫
平凡社
2017/10/13