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カテゴリ:火器管制レーダー照射事件の記事一覧

岩屋防衛相、非公式の日韓防衛省会談を行うものの火器管制レーダー照射については完全に平行線……

哨戒機後、初の韓日国防会談……日本側は謝罪もせずに不満を語るのみ(中央日報・朝鮮語)
日本の哨戒機低空脅威飛行事態に浮上した韓日両国の葛藤が、シンガポールのアジア安全保障会議(シャングリラ対話)中、両国長官会談が実現され、縫合の扉が開かれた。しかし、日本ではまだ「真実はひとつ」と低空脅威飛行事実を認めなかった。ただし、両国は「未来志向の関係」に傍点を撮って再発防止を行うことに結論を下した。

チョン・ギョンドゥ国防部長官と岩屋毅防衛大臣は1日午後、日韓の国防長官会談を開いて40分間意見を交わした。これシャングリラ対話の通常の会談とは異なり、冷却された両国国防協力を正常化するために意義を置く席だった。昨年12月に哨戒機葛藤の余波で、両国の国防長官会談は昨年10月にアセアン拡大国防相会議(ADMM-Plus)を最後に開かずにいた。

チョン長官はこの日の会談を終えた後、記者たちと会って、「日本の防衛相と日韓の防衛協力についてよい会談となった」とし「哨戒機近接脅威飛行関連しても虚心坦懐に率直な意見を交わした」と述べた。そして「これから両国が緊密に協力しながら、今後このようなことが再発しないように発展させていこうのに意見を一致させた」と説明した。

この日の会談でチョン長官は、岩屋防衛相に韓国艦艇の射撃統制レーダー照射について明白な根拠があることを説明した後、日本哨戒機の飛行のための国際法遵守を強調した。問題の本質は海上自衛隊の哨戒機による近接脅威飛行形態にあるという理由からだ。

チョン長官は続いて「韓国と日本は、隣接する友好国として国際社会で起こるすべてのことについて緊密に協力して協力をする必要がある」とし「協力して発展させてべきという意見の一致を見た」と話した。

しかし、両国の信頼関係は完全に回復していないとの解釈が支配的だ。日本がまだ哨戒機の事態に対して責任がないという主張を繰り返しているからである。岩屋防衛相はこの日の会談後、記者たちと会って、「レーダー調査事案に対する日本の立場は、昨年1月に表明したものである」と「真実はひとつしかない」と述べた。当時、日本は「危険な飛行はしておらず、むしろ哨戒機が脅威を受けた」と主張した。

さらに、日本はこの日の会談で韓国の新方針に対して、事実上の撤回を要請した。これは、韓国軍当局が哨戒機事態以後偶発的な衝突を防止するために作成された対応マニュアルを意味する。日本は「韓国が新指針を立て海軍艦艇から3海里以内入った軍用機は射撃統制レーダーを用いた調査を警告することにした」と主張している。このよ防衛相は「適切な指示も会談の議題にした」と語った。その結果、謝罪や遺憾表明どころか、両国がそれぞれ述べたいことを述べただけとなった。

その一方で、日本は対立をさらに拡大していない旨を明らかにした。岩屋防衛相は「どちらが譲歩して答えが出てくる状況ではない」とし「私たちの見解に変わりはないが、未来志向的な両国の防衛関係のために一歩閉じたい」とした。鄭長官も、「日本側から低空脅威飛行を認めたのか」の問いに「その部分についてはうまくいっていない。ただ、火器管制レーダー云々は別として、そのような事態が将来的に発生しないように(関係を)発展させていこうということで意見が一致した」とした。そして「(哨戒機論議が)終わったというより多くの意見交換を交換した」と付け加えた。 (中略)

国防部の一部では、今回の事態の原因を認めない日本がまた同じ話をするのではないかとの懸念の声が少なくない。(中略) 軍関係者は、「是非を確実に選ばはないだろうが、少なくとも遺憾レベルで日本の立場を引き出せないのは残念だ」と話した。
(引用ここまで)

 岩屋防衛大臣と韓国のチョン国防部長官がシンガポールで非公式会談をもったとのこと。
 非公式ということで30分ほどのものだったようですが、火器管制レーダー照射時件については互いの主張を再度ぶつけあっただけとなったようですね。
 韓国側は「日本の哨戒機による低空飛行こそが問題の本質だ」との立場を譲らず、日本側は「火器管制レーダーの照射があったことは間違いない」との立場。
 半年経ってもまだ平行線。
 韓国の言っていることを信じているのはおそらく韓国人だけでしょうから、基本的にはなんの問題もないのですけどね。
 いくつか過去エントリから専門家の言葉を見てみましょうか。

火器管制レーダー照射事件を第三国の専門家はこのように見ている模様……なお、韓国はアメリカの仲裁に期待するものの駐韓大使は元P-3C搭乗者だったり……
火器管制レーダー照射事件:アメリカの専門家「海上自衛隊は危険な動きをしたようにはみえない」「韓国側は火器管制レーダーを使ったように思われる」と分析
火器管制レーダー照射事件:米スタンフォード大教授「レーダー照射について日本側の説明が正しいとアメリカは認識している」と発言

 特に最後のダニエル・スナイダー教授が「韓国はなにをやっているのか」とまで言い出したのは大きいですね。いつもは韓国の言うことを丸呑みしてきた人物ですから。
 はっきり言って韓国をやりこめるなんてフェーズはとうの昔に終わっていて、韓国海軍は恥しかかいていません。
 陸軍や空軍とは異なり、対外交流を多く行うという海軍の性質からみれば、海自と同じ場所にいるのは針のむしろと言っても過言ではないほど。
 一度言い出したことを引っこめられないのは、ロシアが日本の地上版イージスシステム設置に延々と文句を言っているのと同じですね。
 一度自分で引いてしまった線からこっちには出てこられないというだけの話です。

 実際、必要だったのは再発防止であって、これ以上事態をエスカレートさせることではありません。
 再発防止という意味では最低限の合意はできた、と見るべきかなぁ。
 まあ、これまで韓国海軍がやってきたとされている「日本側の低空飛行に対しての警告」がなくなったら……とりあえずはOKではないかと思いますよ。

火器管制レーダー照射事件:安倍総理「真実をいうほうが強い」「各国の海軍は真実を知っている」と断言

レーダー問題に再び火をつける安倍首相「何が真実なのかプロは全部知っている」(中央日報)
安倍首相はこの日、参議院予算委員会で「韓国駆逐艦からレーダーで照射される状況でも自衛隊は録音と撮影を通じて映像を公開し、このような政府の対応に日本国民の80%以上が支持している」という自民党の有村治子議員の質問にこのように答えた。

安倍首相は「哨戒機に対する射撃レーダー照射は通常ならあり得ないし、(海上自衛隊哨戒機は)いつミサイルが飛んでくるか分からないい状況に置かれていた」と述べた。

彼は「われわれは真実を言っており、真実を言う方が強い」として「現場は真実が何かを全部知っている。各国の海軍は何が真実なのかを知っている」と再度強調した。

海上自衛隊の対処については「極めて緊張していた状況でも関係規則を守って冷静に、落ち着いて適切に対応したと考える」と評価した。
(引用ここまで)

 以前に韓国の駆逐艦による火器管制レーダー照射事件について語った外国人評論家の一覧というようなエントリを書きました。
 3人が3人とも「P-1の哨戒飛行は真っ当なもの」という見解でした。
 事件そのもののニュースとしての賞味期限が切れたこともあって、それ以上の評論はありませんでした。
 これらの評論を見ても分かるように、安倍総理による「各国の海軍は真実がなにか知っている」という答弁は実際のところでしょうね。

 この事件のよかったところは「韓国が外交上の敵対関係だけではなく、軍事的関係においても敵対する相手になり得るのだ」という認識を政府単位で持たせたところ。
 ただし、以前に書いたように中国地方から九州北部は自衛隊の空白地帯になっている部分。もし、韓国と軍事的衝突を考慮するのであれば、このあたりを他の地区と同様に充実させる必要がある。
 それを考えると韓国は米韓軍事同盟にしばらくは縛られていてほしいというのが本音なんですけどね。
 ただまあ、インドとパキスタンの例を見ても分かるように、隣国関係というのはああいったものになりがち。
 将来の日韓関係がああならないとはかぎらない、という認識をしておくべきでしょうね。

 ちなみに韓国の聯合ニュースが報じたこのニュースには500件以上のコメントがついていて、そこそこの炎上具合となってます。

安倍「韓日問題で日本が真実を語っている」と主張(聯合ニュース・朝鮮語)

 日韓どちらでも防衛関連は燃料になりやすい、ということが分かると思います。


韓国国防部「海上自衛隊は威嚇飛行をしなくなったので抗議はしていない」と朝日新聞の記事を否定……それにしてもリアクションが速すぎて苦笑

韓国国防部、「1月末以降に日本の威嚇飛行に抗議していない…誤報」(中央日報)
国防部は9日、韓国軍が先月23日以降も日本の海上自衛隊哨戒機の威嚇飛行に対し抗議していたという日本メディアの報道に対し「事実でない」と否定した。

この日国防部当局者は、「日本の哨戒機が先月23日に離於島(イオド)周辺海上で韓国海軍の艦艇に向け威嚇飛行をしたと(韓国国防部が)当日発表してから日本の哨戒機の威嚇飛行はなかった。したがって威嚇飛行に対し日本側に抗議したこともない」と明らかにした。
(引用ここまで)

 昨日の朝日新聞による「韓国軍から自衛隊に『低空脅威飛行』に対して抗議があった」という記事に対して、国防部が否定したとのこと。
 ただし、会見ではないようですし、国防部のサイトにも掲載されていません。
 これまたカカオトークのグループチャットによるテキストリリースでしょうね。

 いわく「先月23日以降、日本の哨戒機の威嚇飛行がない。したがって抗議もない」とのこと。
 まあ、あり得ませんね。海自が哨戒飛行をするのであれば普通に近づくでしょうし。韓国側のいうところの「3海里離れないと威嚇飛行である」という規定に従うのであれば、海自の哨戒活動は常に「威嚇飛行」にならざるを得ないのですよ。
 通常の哨戒飛行であれば威嚇飛行ではないとするようになったか。あるいは実際には抗議をしたのだけども、後日になってそれを隠蔽したい事情が出たのかのどちらか。
 どちらにせよ先月の28日にハリス駐韓アメリカ大使が国防部長官と会談したということで、そのあたりが効いている感じがしますね。

 でもって昨日の「自衛隊側に抗議」という記事ですが、朝日新聞の朝刊に掲載されたものです。Webサイトへの掲載時間は朝の7時。
 で、この記事の韓国版の大元である聯合ニュースに掲載されたのが10時5分。
 リアクションタイム速すぎない?
 火器管制レーダー照射時の警告音音声を公開するっていう報道があったときには、12時間後に記事になっていました
 今回はなんと記事が出てから3時間でリアクション。

 Googleアラートでニュースピックアップしてるのかってくらいにリアクションが早くて苦笑します。
 いやぁ、しかしスクープ連発で大統領府を出禁になって、さらに機務司か国情院あたりから尾行されているにも関わらず、牧野ソウル支局長の「韓国政府が嫌がる報道」は止まりませんね。


韓国国防部、自衛隊に非公表で「威嚇飛行だ」と抗議→「韓国軍が公海上の哨戒活動に反対していると見られたくない」ので非公表の抗議の模様

韓国、「自衛隊が威嚇飛行」と再び抗議 公表はせず(朝日新聞)
 韓国の軍事関係筋によると、「威嚇飛行」は1月末から2月初めにかけて起きた。海自哨戒機は従来と同じ高度と距離を保って韓国海軍艦艇に接近したとみられるが、韓国軍は「挑発行為」として自衛隊に抗議したという。

 韓国国防省は1月23日付の声明で「自衛隊哨戒機による威嚇飛行を強く糾弾する」とし、鄭景斗(チョンギョンドゥ)国防相は同日、韓国記者団に「自衛権的措置」を取る可能性にも言及。今回の抗議は、韓国側の正当性を強調する狙いがあるとみられる。

 ただし、韓国国防省は8日現在、この抗議について公表していない。背景には、公表すれば日韓関係のさらなる悪化が必至なことに加え、「韓国軍が公海上で他国の哨戒活動に強硬な対応を繰り返している」という印象が広がり、韓国の国際的な地位が低下するとの懸念があるとみられる。
(引用ここまで)

 すでに先週、産経新聞が「韓国海軍から5km離れていてすらも警告通信を受けるようになった」という報道はしていました。
 この報道は日本の防衛省関係者への取材の結果でしたね。
 で、今日のこちらの記事は朝日新聞の牧野記者が韓国国防部筋からの取材で確認したとのこと。
 現地での通信による警告ではなく、韓国海軍から自衛隊に向けての抗議。
 「威嚇飛行」は1月末から2月初めにかけて起きた、とありますからおそらくは産経新聞の報じた記事と同じ時期の話題ではないかと思われます。
 やはり「韓国側の正当性を強調する狙いがある」とされています。
 後付けで「日本の紹介活動は脅威飛行だ!」としたい、ということなのでしょうね。

 朝日新聞の記事では「抗議したことを公表していない」とあります。
 実際、例の報道官もなにも語っていません。
 その理由は「韓国軍が公海上で他国の哨戒活動に強硬な対応を繰り返しているという印象が拡がると、国際的な地位が低下するから」……って。
 まあ、これは朝日新聞の推測ではあるのですが。
 実際、公表していない理由を考えてみると思い当たるのはそれくらいなのですよね。
 本当に韓国国防部が「日本の哨戒活動は脅威である」とするのであれば、高らかに「我々は自衛隊に向けて抗議した!」と宣言すればいいのですから。
 それをこそこそと非公表で抗議するというのは自分たちの行動に非があるという自覚があるからに他ならないわけです。
 日本側は変わらず、哨戒活動をすればいいというだけの話。あのタイミングで協議打ち切りで通常任務に戻るのはよい判断だったんじゃないですかね。

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2016/3/17

火器管制レーダー照射事件:韓国艦艇が5km離れた日本の哨戒機に「警告」をしてくるようになった。自らの嘘を後付けで糊塗しようとしている模様

韓国艦艇が繰り返す海自哨戒機への無線警告 「低空威嚇」非難の正当化狙いか(産経新聞)
 韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊P1哨戒機への火器管制レーダー照射問題の発生以降、韓国艦艇が海自哨戒機に対し、無線による警告を常態化させていることが分かった。海自哨戒機の警戒・監視活動が「低空威嚇飛行」に当たるとの主張を正当化する狙いがあるとみられる。
(引用ここまで)

 産経新聞の有料記事なので引用はここまでにしておきますが、このあとに「5km離れていても韓国艦艇から呼びかけがある」「火器管制レーダー照射問題が起きるまで韓国側からこうした呼びかけはなかった。『低空威嚇』であるという主張に”後づけ”で合わせているのだろう」という防衛省の見解が述べられています。
 ちなみにそういった呼びかけに対しては「国際法、国内法に準拠して活動している」と速やかに応答し、従来通りの手順で哨戒活動をしているとも語られています。

 もう、韓国側としても退くことができない状況なのでしょうね。
 5キロ離れていても呼びかけがある、というのは「我が軍は3海里離れて哨戒活動を行っている」という国防部報道官の嘘を現場に押しつけているということなのでしょう。

 なお、木村幹教授曰く「レーダー照射をしていないことに大統領府は自信を持っている」とのこと。



 自分たちの言っていること(STIR-180を照射していない)に間違いはなく、日本側のいちゃもんであると信じているということでしょうね。
 第三国の識者はまったくそんなことを思ってはいないのですが。

 韓国政府側がこの認識である以上、問題はとことんまで長引くことでしょう。
 まあ、それはある意味で日本側にとっても願ったり叶ったりの部分もありますけどね。

海上自衛隊と韓国海軍の将官級交流がすべて延期へ。「強硬対応しろ」なんて言ってる連中と交流はできんわな……

日韓将官級交流、上半期は全て延期へ 照射問題などで(朝日新聞)
 韓国海軍艦艇による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射問題などの影響で、今年前半に予定する日韓将官級交流が全て延期される見通しになった。韓国の軍事関係筋が明らかにした。北朝鮮情勢への対応も含め、安全保障への影響を懸念する声も出ている。

 日韓ではレーダー照射問題に加え、海自哨戒機が低空で威嚇飛行をしたと韓国側が主張する問題も重なり、連日のように双方が相手を批判する事態に発展している。この軍事関係筋によると、防衛省と韓国国防省の双方が、冷却期間を置く必要があると判断。今年上半期の将官級交流の日程を白紙に戻し、再調整することで1月末までに合意したという。
(引用ここまで)

 よいことじゃないですか?
 日韓のどちらでも相手国に行ったら居心地が悪いことでしょうよ。
 なにしろ韓国の国防部長官は「強硬対応する≒撃墜もあり得る」まで言っちゃってますからね。
 交流がなくなっても当然。
 というより、あるほうがおかしいというもんです。
 で、その一方で新しい情報が入ってきてまして。

<Mr.ミリタリー>「旭日旗掲揚禁止」…韓日葛藤の始まり(中央日報)
日本哨戒機を威嚇したというSTIR-180レーダーは本当に照射されなかったのだろうか。海軍によると、「広開土大王」にはレーダー稼働記録装置がない。このためこの艦艇の乗組員を調べたが、STIR-180をつけたという陳述がなかった。海軍戦術指揮統制システム(KNTDS)コンピューターには韓国軍が稼働したすべてのレーダー記録が残っている。ところがここには「広開土大王」のMW-08稼働記録だけしかなかった。KNTDSは合同参謀本部と青瓦台、作戦指揮所と艦艇などで同時に見ることができる。したがって日本の主張は誇張された可能性が高い。
(引用ここまで)

 ……記録があるのかないのかはっきりしてほしいんだけどな。
 「稼働記録装置がないのに、レーダー記録が残っている」ってどういう状況よ。大元の記録装置がないんだから、どこにも稼働記録がないのがむしろ当然。
 なにを書いているんだか理解不能。
 ついでに書いておくと……
当時、哨戒機P-1が高度150メートルの超低空で500メートルまで近づいた。P-1はボーイング737を改造したもので大きな航空機だ。こうしたP-1が近接飛行すれば衝突を憂慮する。「広開土大王」は脅威を感じた。
(引用ここまで)

 P-1がボーイング737を改造した航空機ってまた言ってます(笑)。
 確認できるかぎりではこれで2回目。前回はソウル新聞。韓国メディアのクオリティというものがよく理解できます。
 で、高度150メートル、距離500メートルにいる全長38メートルほどの航空機は豆粒ほどに見えるかどうか。実際に韓国側の映像でも豆粒ほどにしか映っていなかった航空機に対して「衝突を憂慮する」ほどに脅威を感じたんですって(笑)。
 言っていることが根本的におかしいし、この記事を書いている人物がなんの理解もしていないことがよく分かりますね。

 ま、こんなのを延々と相手にするよりは議論打ち切りのほうが生産的ですし、交流もなくしておくのがよいと思います。
 第三国の識者はなにがあったのか理解しているようですしね。

週刊ニューズウィーク日本版 「特集:世界はこう見る日韓不信」〈2019年1月29日号〉 [雑誌]
CCCメディアハウス
2019/1/22

火器管制レーダー照射事件:岩屋防衛相「韓国がなにを言おうとも哨戒活動は今のまま続ける」……ただし韓国軍との接触機会を絶つようなことはないとも

韓国国防長官の「強力対応」にも日本防衛相「哨戒方式は変えない」(中央日報)
韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官が日本哨戒機の低高度近接威嚇飛行に対する強力対応を呼びかけたことを受け、日本の岩屋毅防衛相は29日「日本が国際法規と航空法などにより適切に哨戒活動をしているという事実を韓国側が受け入れ、冷静で適切な対応を取ってほしい」と話した。

この日の記者会見で「韓国の鄭景斗国防長官が26日、釜山(プサン)海軍作戦司令部を訪問して自衛隊の哨戒機に対する強力な対応を指示した」という日本記者の質問に対する回答だ。岩屋防衛相は「現在、(北朝鮮の公海上)瀬取りの対応に頑張っている状況で(日本哨戒機は)ルーティンにしたがって飛行をしている」として「現在も適切に(哨戒)活動をしているので(韓国側の低空飛行の主張にもかかわらず、哨戒方式を)変えるつもりはない」という意向も明らかにした。

ただ、岩屋防衛相はレーダー・低空飛行の葛藤が軍事交流の中断に広まることについては「両国間接触の機会を増やしていく過程で信頼回復のために雰囲気を作ることに力を入れたい」として「全体的状況が片付けられれば、高いレベルでも接触と対話の機会を持つことができるだろう」と話した。
(引用ここまで)

 岩屋防衛相が「韓国がなにを言おうとも哨戒活動は続ける」と言明。
 その一方で韓国との接触機会を絶つようなことはしない」とも語っています。

  まあ、防衛省としても……というか日本政府としても韓国とことを構えるのはできれば避けたいというのは本音でしょう。
 これまでの防衛大綱の中でも主敵は中露で、ついで北朝鮮の対ミサイルってところでしたから。
 いくら韓国とは別れ行きが決定的であるとしても、少なくともいまじゃない。
 5年以内でもない。
 できたら2030年代あたりであればよいと思いますが、さすがにそこまでは米韓がもたないかなー。

 北九州と中国地方、特に中国地方は防衛の空白地域なのですが、ここを埋めようとしたら防衛費をどれくらい増やせばいいのやら……。
 1.2倍とか1.5倍とかで済めばいいなぁ。
 もちろん、将来の統一朝鮮(と中国)が日米に敵対するというシナリオは机上ではあるでしょうけども。
 それにしたっていまじゃない。
 少なくとも現状では米韓同盟の軛に囚われていてほしいというのは本音でしょうね。
 実際の外交、実際の政治ってのはそういうもんですわ。

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毒島 刀也
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2016/11/15

火器管制レーダー照射事件を第三国の専門家はこのように見ている模様……なお、韓国はアメリカの仲裁に期待するものの駐韓大使は元P-3C搭乗者だったり……

哨戒機が危険な低空飛行? 動画を見た複数の海外の識者は「普通の飛行」(Yahoo! ニュース個人)
 2018年12月20日に起きた韓国海軍レーダー照射事件について韓国側は真っ向から反論し、逆に日本のP-1哨戒機が危険な低空飛行を行ったと主張しています。そこで哨戒機の低空監視飛行は危険と言えるような飛行だったのか、当事者の日韓を除いた海外の第三国の識者の見解を参考にしてみたいと思います。
(引用ここまで)

 ということで、「低空脅威飛行」として韓国側が糾弾しようとしていることについて、軍事ブロガーのJSFさんがまとめられていたのでご紹介。
 元P-3C乗りの元国防総省日本部長、在英イタリア人のロンドン大学准教授、中国系シンガポール人の海洋安全保障研究者の言葉がそれぞれまとめられています。
 ちょうどこういうまとめのエントリを書こうとしていたのですが、ありものが使えるならそれに越したことはないということで。

 でもって現状、第三国からの意見はどれも「P-1の哨戒活動は通常のものであって、危険とはいえない」というものばかり。
 まあ、そりゃそうで。
 「軍用機には適用されないICAOの距離500メートル、高度150メートルの民間規定」すら遵守している海上自衛隊のやりかたが糾弾されるわけもなく。
 中国の軍事専門家すらですら「日本の哨戒活動は国際法に違反していない」と言わざるをえないレベル。

 んで、韓国からはハリス駐韓アメリカ大使が突然、国防部長官との会談を持ったことで「アメリカがようやく仲裁するのではないか」という期待が出ているのですが。 

冷え込む韓日関係、ようやく重い腰を上げた米国(朝鮮日報)
 ハリス大使は同日午後、報道機関に予告せず非公開でソウル市竜山区の国防部庁舎を訪問、約1時間20分にわたり鄭景斗長官と会談した。先月20日に韓日「レーダー照射問題」が浮上した後に行われた初の公式会談だ。

 ハリス大使が提案したこの会談では、韓米防衛費交渉に関する意見交換もあったが、「韓日哨戒機問題」にかなりの時間が割かれたという。軍消息筋は「鄭景斗長官は日本の主張の不当さと韓国政府の立場を説明し、ハリス大使は両国の確執に懸念を示した」と話す。
(引用ここまで)

 元々、アメリカ海軍のP-3C乗りだったハリス大使に韓国側の詭弁が通用するわけもなく。
 「仲裁」にはなりえないだろうなぁ……。アメリカも中国も日本と同じ基準で哨戒活動をやってるわけで。
 丸腰のP-1、P-3C(パイロンにミサイルを搭載しておらず、爆弾倉を開いていない)といった哨戒機に対して「脅威を受けた者が、脅威と感じれば、それは脅威である」なんて話を受け入れたとは思えませんね。