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カテゴリ:選挙の記事一覧

ソウル市長選:与党側候補は「我こそはパク・ウォンスンの後継者なり!」という選挙戦略で戦っていた……そりゃ負けるわな

「おかげで圧勝... ありがたく申し訳ありません」コ・ミンジョンFacebookに注がれた嘲笑(東亞日報・朝鮮語)
4・7補欠選挙で38代ソウル特別市長にオ・セフン市長が当選した中で、終盤までパク・ヨンソン共に民主党ソウル市長候補と共に支援遊説に貢献したコ・ミンジョン共に民主党議員のSNSに嘲笑性の「感謝コメント」があふれた。

コ議員は前日の午前、自分のFacebookにパク候補の文を共有しながら投票を督励した。文には「市民の切実を再び心に刻む。周辺10分の投票場に導いてくれるのなら、我々は勝利する」とコメントをつけた。

しかし、この日の午後8時15分ごろ、KEP(KBS、MBC、SBS)共同出口調査を通じて、国民の力の勝利が予測されるとコ議員のおかげで伝えるコメントが走り始めた。

彼らは「オ・セフン市長当選に大きく貢献してくれた民主党「X-メン」と議員本当に感謝する」、「来年も良い活躍を期待したい」、「申し訳ありませんしありがとう」、「ソウル市長を作ろうと広津勝ったのか」など嘲笑した。 (中略)

これに先立ち、コ議員は故パク・ウォンスン前ソウル市長セクハラ事件の被害者を「被害訴えである」と呼んだことで論議を招き、パク候補の選挙陣営のスポークスマン職から退いた。以後、先月24日、フェイスブックに「赤」を選べば「貪欲」に投票したという趣旨の記事を掲載し議論がされた。
(引用ここまで)


 コ・ミンジョン、ナム・インスン、チン・ソンミ。
 この3人の国会議員はパク・ウォンスン前ソウル市長のセクハラ被害者のことを「被害呼訴人」と呼んで、批判を招いた連中です。
 パク・ヨンソン候補はその3人をがっつりと自分のソウル市長選挙陣営に組み込んだのですね。

 つまり、「我こそがパク・ウォンスンの後継者である」という宣言をした上でソウル市長選挙を戦おうとしたのです。
 左派の巨人であるパク・ウォンスンの弔い合戦である、という方針を掲げることでムン・ジェイン支持層からの票を固めるにはそれが最善の手だと判断したのでしょうね。

 しかし、セクハラ被害者が記者会見をし、そこで「この3人を組み込んでいるとはとんでもない」と訴えたことでさらなる非難を受けて選挙陣営からは外されました。
 陣営から外されはしたものの、コ・ミンジョン議員は最後まで同行して応援演説を行ったとのことでした。

 この一連の動きだけを見ても自分たちの足元がどれだけ見えていなかったのかが分かりますね。
 3月24日の時点で「選挙オンチがひどい。必敗するわ」と書きましたが。
 この議員を最後まで連れ回すような候補を出した時点で負けていた、というのが実際かな。
 それでも39.2%の得票率はあったということを見ても、現状でもなんとかすればムン・ジェインの支持率は40%くらいまでは戻る可能性がある……ということですかね。
 とはいえ、不動産対策ダメ、経済対策ダメ、K防疫も化けの皮がはがれて、頼みの綱の南北融和路線も音沙汰なし。
 どこから手をつければいいのやら、という感じではあります。

 ま、普通にレイムダック化して多少の反日行動を起こすものの支持率回復には至らずに政権終盤を迎える……というところかな。
 対日宣戦布告寸前まで行っていたとされるノ・ムヒョンほどのハチャメチャさがあるようには思えないのですよね。
 そして、米韓FTAを結んだり、イラク派兵を決断するといったノ・ムヒョンのような胆力があるわけでもない。全体的に小物でしかない。
 小物がゆえのせせこましい行動に出て、それが裏目ってとんでもないことになる……なんてことはありそうですけども。

ソウル・釜山の市長選挙で「ムン・ジェインにNO!」を突きつけた韓国国民、レイムダック化したムン・ジェインの対応策は「反日」か?

<ソウル・釜山市長選>韓国大統領府、予想越える大敗に衝撃…174議席でもレームダック不可避(中央日報)
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日、ソウル・釜山(プサン)市長選挙で与党「共に民主党」の朴映宣(パク・ヨンソン)・金栄春(キム・ヨンチュン)候補が敗北した結果に対して特別なメッセージを出さなかった。参謀も口を閉じた。青瓦台(チョンワデ、大統領府)国民疎通首席室は「今日の立場発表はない」と述べた。

文大統領は8日に立場を明らかにするものとみられる。具体的な方式は未定だ。文大統領は与党が圧勝した昨年4・15総選挙の翌日、「大きな声にさえぎられた真の民心を見せた」という公開のコメントを出した。

青瓦台内部的では選挙敗北自体より予想よりも大きな得票率の差に衝撃を受けた様子だ。与党の核心関係者はこの日、中央日報の電話取材に対して「ソウルでこのような票差で負けたのは、2007年大統領選挙以上の完敗」とし「事実上、文大統領は与党の圧倒的議席(174議席)と関係なく野党が反対することを強行しにくい環境に直面することになった」と話した。

事実、青瓦台は選挙終盤に入り敗北を予想したという。「今回負けることが来年の大統領選挙に役立つ」という話が出たりもした。政務首席室を中心に選挙敗北に備えた対応戦略も議論した。青瓦台関係者は「選挙に敗れるという前提下で、不動産など主要政策課題を推進する方案を模索してきた」とし「だが、予想を越える大きな敗北のせいで、今後は何をしても容易ではないという気がする」と話した。また別の関係者は「静かに任期を終えること以外に今は他に何があるか。政権再創出にも赤信号がついたことを認めざるを得ない」と話した。

青瓦台はレームダックをやむをえず受け入れる雰囲気だ。民主党でも文大統領と距離を置こうとする雰囲気が顕著になりつつあるからだ。与党の核心人物は「文大統領が与党の過ちで行われる補欠選挙に候補を出すように黙認したことから責任があるのではないか」とし「チョ・グク事態、秋美愛(チュ・ミエ)事態、青瓦台参謀の投機問題などの根底には文大統領の意地があった」とした。
(引用ここまで)


 昨日の出口調査発表の時点でちらっと書きましたが、与党の負けっぷりは想定以上。
 ソウルでの得票率は国民の力のオ・セフン候補が57.5%、与党の共に民主党のパク・ヨンソン候補が39.2%。18.3%ポイント差。ほぼ1.5倍。
 もともとが保守系の地盤だった釜山では62.7%対34.4%とどうにかダブルスコアを免れたレベル。
 思っていた以上に差がついています。

 韓国国民がムン・ジェイン政権の4年間に対してNOを叩きつけたことに間違いはないでしょう。
 2018年の統一地方選挙では前年のろうそくデモの余波で圧勝。
 2020年の総選挙では「K防疫で先進国に!」というスローガンで圧勝できました。

 ですが、今回はそういった流れがなにもなかった。
 むしろ、LH(韓国土地住宅公社)職員による土地投機疑惑のほうが大きな争点となってしまい、それがムン・ジェイン政権による不動産高騰を連想させてしまった。
 まあ、負けるべくして負けたというのが実際のところ。

 この選挙結果によってムン・ジェイン大統領は残りの任期をパーフェクトレイムダックとして過ごさなくてはならない。
 さらに先日の北朝鮮によるオリンピック不参加発表がここに重なって、南北融和というお題目をも失うことになりました。
 今後どうなるのか。

 ムン・ジェインが日本との関係改善に多少なりとも前向きになったのは東京オリンピックを介して、共同チームが合同入場をするための交渉ができるのではないという部分が大きくありました。
 「北朝鮮のことしか考えていない」(元駐韓大使・武藤正敏氏)ムン・ジェイン本人にとって、日本との関係改善をするモチベーションはゼロになっています。
 そして組織防衛のために日本に対して交渉でなにも譲れなくなった。
 選挙敗北×北朝鮮五輪不参加という計算式の解は「反日」です。
 今後1年、いろいろと面白い事態になると思いますよ。

ソウル・釜山同時市長選挙で共に野党候補が圧勝か。出口調査に与党は完全沈黙……ムン・ジェインのレイムダック化確定か

出口調査でオ・セフン・パク・ヒョンジュン圧勝予想……野「常識が勝った選挙」(朝鮮BIZ・朝鮮語)
KBS・MBC・SBSなど放送3社が実施した出口調査の結果、ソウル市長補欠選挙でオ・セフン国民の力候補が59%を得てパク・ヨンソン加え、民主党候補(37.7%)に勝利すると予測された。釜山市長補欠選挙では、パク・ヒョンジュン、国民の力候補が64%を得票してキム・ヨンチュン民主党候補(33%)を大きな格差に上回ることが分かった。

出口調査の結果が出た後、呉候補は、ソウル汝矣島中央弊社に用意された状況室で「支持・声援してくれた有権者の方に心から感謝する」と述べた。彼は「当然、第覚悟を明らかにすだろうが、最終的な結果ではなく、当選が確認されたのがなくて(当選)所感を申し上げるのが道理ではないようだ」とし「もう少し見て結果がどの程度出てきた次の所感を言ってしたい」とした。

鎮区の選挙事務所からの出口調査の結果を見守ったパク候補は「民心が本当に怖い感じ」とし「今回の選挙は、民心が、この政権の実情に断固とした立場を表明したではないかと思う」とした。彼は「よくして支持を得たというよりはよくするように鞭で受け入れるだろう」と述べた。
(引用ここまで)


 韓国の民放三社が共同出口調査を行っていまして、午後8時15分にそれが発表になりました。

●ソウル特別市
・オ・セフン候補(国民の力) 59%
・パク・ヨンソン候補(共に民主党) 37.7%

●釜山広域市
・パク・ヒョンジュン候補(国民の力) 64%
・キム・ヨンチュン候補(共に民主党)33%

 ソウルは21.3%ポイント差、釜山は31%ポイント差。
 出口調査でこれだけ離れているということは、実際の開票でどれほど追い上げても無理でしょうね。
 野党の国民の力の圧勝。実際の開票での当確は夜半頃に出る予定。

 釜山については予想範囲内の上のほうといったところ。ほぼダブルスコアになりましたが、そもそもの地盤が保守なのでこのくらいになってもおかしくはないかなと。
 ソウルについては思っていた以上に離されています。1週間前の最終世論調査よりも差が若干広がっています。
 それほどまでにムン・ジェイン政権への批判票が伸びたということでしょう。

 これにてムン・ジェイン大統領はレイムダック確定。
 いろいろと抵抗することでしょうが、望んでいた院政を敷くことは遠のいたと思います。

今日投票のソウル市長選挙、最後の争点は「フェラガモの靴」になった……わけがわからねーと思うが(略)

パク・ヨンソン「訪れた、呉世勲フェラガモ」……オ候補「それ国産ブランドのテンディ」(朝鮮BIZ・朝鮮語)
パク・ヨンソン共に民主党ソウル市長候補が6日、「内谷洞センテタン店」の息子、Aさんがオ・セフン、国民の力候補が内谷洞測量当時履いていたと主張したフェラガモローファーと推定される靴をネットユーザーが見つけた明らかにし、それについてオ・セフン候補は、「とんでもない」とし「写真の中の靴は国産ブランド」とした。
(引用ここまで)


 えーっと、今日投票が行われているソウル市長選挙で、前日に争点がフェラガモの靴になりました。
 なにを言われているか分からない?
 一応、整理するとこんな感じです。

・オ・セフン候補がソウル市長だった際に妻が所有している土地が開発区に含まれていて36億ウォンの補償費を受けた、という事実がある。
・この件が「自作自演で36億ウォンをせしめたのでは」との疑惑が浮上。
・本人はその土地をソウル市長として見にいったことはない、と発言している。
・ソウル市営の交通放送局が「オ・セフンをその土地の近くで見た。白いフェラガモの靴を履いていた」とする証言を放送。
・ネチズンが「オ・セフンがフェラガモの靴を履いている写真を探せ!」とローラー作戦を展開。
・オ・セフンがフェラガモらしき靴を履いている写真が見つかる。
・パク・ヨンソン候補が「ネチズンがやってくれた!」と称賛してSNSで広報する。
・ただし、靴の色は黒。
・オ・セフンは「それ、韓国製の靴」と一蹴。
・大元の報道をしたハンギョレは「白いローファー」を「白い綿のローファー」に訂正。

 なんとかして「補償が行われた土地へ視察に行った」ことを証明して、虚偽証言で公職選挙法違反に追いこもうとしているのです。
 フェラガモの靴が争点になるとかもう意味不明すぎて笑えますね。
 というか、そういう部分で蹴落とさないかぎり、選挙結果では負けると感じているということでしょう。

 投票は午後8時〆切。おおよその結果は夜中あたりに出るとのこと。
 出口調査を行っている報道機関による当確発表は8時15分予定です。



ソウル市長選挙で共に民主党が「事前投票で勝ったぞ!」と怪気炎(真偽不明) → 選管「公職選挙法違反の疑いで調査します」

民主党「事前投票大きく勝って... 2030、与党の道徳に関心 」(国民日報・朝鮮語)
共に民主党チェ・インホ中央選挙対策委員会首席報道官は5日、「事前投票率が高ければ、民主党候補にいつも有利だった。今回の補欠選挙事前投票もソウルと釜山の両方大きく勝った」と楽観した。

チェ首席報道官はこの日、YTNのラジオ番組「ファン・ボソンの出発 新しい朝」でのインタビューで「選挙が本格化しオ・セフン、パク・ヒョンジュン、国民の力の市場候補に対する失望感がかなり大きくなった。中道性向の民主党支持者がパク・ヨンソン、キム・ヨンチュン民主党候補に回帰している」と明らかにした。

チェ首席報道官は「政権与党が間違ってはいる」と言いながらも「党より候補を見て投票するという有権者が多く増えており、我々の候補が日増しに宣伝しているというのが明確に現場で感じられた。このように行けば、最終的に1%前後の戦いとなるだろう」と予想した。

彼は2030世代の投票者の心については「定義に敏感な若い有権者が嘘疑惑に包まれたオ・セフン・パク・ヒョンジュン候補に大きく失望したものとみなす」とし「政府・与党にも失望が嘘な候補に大きな失望を持っていると思うので、ガラスに展開されるだろう。2030若い有権者が民主党候補の道徳性と能力に特別な関心を持つこと」と予測した。
(引用ここまで)


 共に民主党の選挙対策委員会が「事前投票で我々が大きく勝った」と言い出しまして。
 これ以外にも世論調査会社の代表が「投票所でオブザーバーとして見ていたが、共に民主党が勝った」と共に民主党のソウル市長候補のYouTubeチャンネルに出演して話していたりもします。
 「もう事前投票で勝ったのだから、当日も我々に入れないと敗者になるぞ」という印象を持たせるためでしょう。
 もうなりふり構っていられないってところですかね。

 で、この選挙対策委員会の話に対して、選挙管理委員会から「公職選挙法違反の疑いで調査するとアナウンスしたとのこと。

「事前投票に勝った」の文字回しパク・ヨンソン陣営、選管「調査着手」(韓国経済新聞・朝鮮語)

 選管曰く「この『勝利した』という話が世論調査の結果なら、世論調査の公表禁止期間であることに違反している。世論調査を行っていないのなら『虚偽事実公表』に値するかどうかを調査する」とのこと。
 ……バカなのかな?
 まあ、「勝った勝った」と騒いでいるうちに本当に勝てることもあるのでしょうが。

 さすがに今回は無理だろうなぁ。
 韓国人にとって「不動産を入手して成り上がる」というのは人生の上がりの象徴なのです。
 それをムン・ジェイン政権は妨げるようなことばかりしてきたわけです。
 政権奪取以来、不動産価格は右肩上がり。
 すでに不動産を持っている人間にとっては利益になっても、そうでない多数の人間にとっては「不動産入手」という夢が遠のくばかり。
 おまけに検察と抗争を繰り広げ、韓国土地住宅公社の職員はインサイダー的に土地投機をしてきた。
 そりゃま、政権に向けての不満もたまりますわ。

ヤバい選挙(新潮新書)
宮澤暁
新潮社
2020-06-19

ソウル、釜山の同時市長選挙目前でムン・ジェイン見切りをつける韓国の若者たち

【コラム】安っぽい感性の有効期限は終わった=韓国(中央日報)
現執権勢力はその根となる盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権以降、組分けをしながら利益を得てきた。持つ者に対する盲目的な憎悪、脈絡のない反日・反米追求、反倫理的な高齢者侮蔑を「積弊」というそれらしき言葉の中に包み込み、無差別的な憎悪を広めた。すべてが国に毒を植え付ける行為だったが、組分けして票を得ることばかり考える宣伝扇動の達人は、テイクアウトアメリカーノ、バックパックのような若者層に訴える感性アイテムでこれを隠した。相対的に持たない者に属する若い世代は、この偽善的な権力集団の都合の良い標的だった。

その20代が今は変わった。ちょうど10年前の2011年のソウル市長補欠選挙では、ツイッターセレブ(有名人)だったチョ・グク元法務部長官の「孝行」という称賛リツイートを一度受けようと「(保守性向の)親の投票を防ぐために旅行に送ってプレゼントをする」というコメントを競争的に載せ、朴元淳(パク・ウォンスン)候補に一票を行使したとすれば、今の20代は真っ先にこの勢力に背を向ける。いや、呉世勲(オ・セフン)国民の力候補者の遊説の演壇に立って、文在寅(ムン・ジェイン)政権まで最も辛らつに批判するのが20代の青年たちだ。「経験値が少ない20代(朴映宣候補の20代侮蔑発言)がなぜ朴映宣に投票しないかを知らせる」として分裂の政治を終わらせようという求職者、「20代を侮蔑してまだ間もないが、波紋が広がると税金で恩着せがましいことを話す。ガキ扱いするな」というソウル大生、「大韓民国の未来が見えない。40代はどうか賢明な判断をしてほしい」と訴える大学生など、怒った青年の支持が今、野党に集まっている。
(引用ここまで)


 中央日報がムン・ジェイン政権に対して完全に反旗を翻していますね。
 政権発足直後は完全に股くぐりでもするくらいの勢いでしたが、去年の頭くらいから「これはダメだな」と見切りをつけた感じ。
 もちろん、強圧的なムン・ジェイン政権の方向性は変わっていませんが、国民の多くがそれを支持しなくなってきたことが大きいですかね。
 低迷する雇用、いつまで経っても好転しない経済。まあ、新型コロナに伴うK防疫の幻影で去年の総選挙は圧勝できましたが。
 あれが最後のあだ花になったかな。

 で、今回のコラムは20代が完全にムン・ジェインを見切ったというもの。
 これまで希望を抱かせることでなんとかなってきた支持率も、ムン・ジェインのやりようではダメだと悟ったのでしょう。
 というか、これまでの政権となにも変わらない「ウリとナム」だったわけですが、「我々が政権を担えば社会は公正になり、正義が果たされるのだ」と大見得を切って、期待値を上げるだけ上げていた反動ですわな。

 ソウルと釜山の同時市長選挙では1週間前になって支持率調査禁止期間に入りました。
 調査によって数字は異なりますが、一本化に成功した野党候補が与党候補を大きく引き離しています。


ソウル市長選 最大野党候補が与党候補を20P超リード=投票前最後の世論調査(聯合ニュース)

 他の調査も見てもましたが、おおむね20%ポイントの差。どんなに低くても15%ポイント以下のところはないですね。
 日曜日までにこの差を逆転で切り可能性は……なくはないでしょうが、ほぼ皆無。
 オ・セフン元ソウル市長の勝利は揺らがないかな。もともとが保守地盤である釜山はいうまでもなく。

 1年後の大統領選にも大きく影響を及ぼすことでしょうし、ムン・ジェイン大統領は残りの任期をレイムダックとして過ごさざるをえない。
 対日外交でもより強気に出るしかない。
 古田博司教授はノ・ムヒョンが最後に南北統一を宣言するのではないかと危惧していましたが、ムン・ジェインもそれに近しい破れかぶれをするのではないかと感じられます。
 ノ・ムヒョン政権は支持率を一顧だにしなくてもいいような状況(最終的には一桁半ば)でしたが、ムン・ジェインはまだ院政を敷いて逮捕を免れるという野望があるのでそこまでめちゃくちゃになるかどうかは支持率次第ではあると思います。
 ただ対日外交で一切退けなくなりつつあるのは間違いありません。

ソウル市長選挙、与党候補は味方に背中から撃ちまくられて撃沈か……ムン・ジェイン、レイムダック化に待ったなしへ

パク・ヨンソン「自制してくれ」と言うけれども……イム・ジョンソク「マイウェイ」、コ・ミンジョンは「活気」(韓国経済新聞・朝鮮語)
イム・ジョンソク前青瓦台秘書室長は相次いで「パク・ウォンスン懐古」に乗り出しており、パク・ヨンソン候補の選挙キャンプのスポークスマン職を辞退したコ・ミンジョン民主党議員も連日野党とSNSを介して対立している。

イム・ジョンソク前室長は相次いで、故パク・ウォンスン前ソウル市長の再評価を促す文を自分のフェイスブックに載せた。朴元淳前市長在任当時政務副市長を務めていたイムジョンソク前室長は、過去23日「パク・ウォンスンはそうひどい人だったのか。清廉はまだ重要な公職者の倫理であるのなら、私が知る最も清廉な公職者だった」と述べた。

翌日の24日にも、「パク・ウォンスン前市長の行政に対して批判的な見方も多い。市長の秩序や企業の効率などを無視するという批判がそれ」とし「しかし、パク・ウォンスン前市長の当選は、ソウル市民の考えが変わったという傍証であった」と書いた。

特に目を引くのは、同日の午前パク・ヨンソン候補がイム・ジョンソク前室長の発言にブレーキをかけて出たためだ。パク候補はMBCラジオ「キム・ジョンベの視線集中」とのインタビューで、「個人的な表現の自由について、ああだこうだいうことはできないが被害女性の傷が癒えていない状態であるため、傷をえぐるような発言は控えてくださる方がいいんじゃないかと思う」と発言している。
(引用ここまで)


 先日、Facebookで「パク・ウォンスンは清廉な公職者だった」とするポエムを披露した元大統領府秘書室長のイム・ジョンソク氏に対して、共に民主党のソウル市長候補であるパク・ヨンソンから「そういった話をするのはやめてくれ」と懇願されたというニュース。
 さらに続いて共に民主党の前代表であり、選挙対策委員長であるイ・ナギョンからも「パク候補のいうようにしてもらえないか」と懇願にも近い発言があったそうですわ。

イ・ナギョン「イム・ジョンソク、発言は慎重を……パク・ヨンソン尊重しなければ」(YTN・朝鮮語)

 パク・ウォンスンについて言及されればされるほど、なぜこのソウル市長補選が行われるようになったのかが思い起こされて不利になるわけです。

 実際、昨日発表の事前世論調査では野党候補のオ・セフン元ソウル市長への支持率は55%。
 それに対してパク・ヨンソン候補への支持率は36.5%。
 以前に比べれば単独の支持率ではやや盛り返しているものの、野党候補の一本化もあってまだ18%ポイント以上の差があるという状況。

ソウル市長選の支持率 野党候補55%で与党を18.5Pリード(聯合ニュース)

 思ったように支持率が上がらず、苦戦している状況がありありと浮かびます。
 この状況でもノ・ムヒョン政権時代に首相だったイ・ヘチャンは「ソウル市長選挙はほぼ勝った」と発言していてひんしゅくを買っています。

キム・オジュン会ったイ・ヘチャン「ソウル選挙ほぼ勝ったようだ」(国民日報・朝鮮語)

 イ・ヘチャンは4月の総選挙に出馬せずに議員を引退したので現場の焦りとか見えていないのでしょうね。
 「LH事態に萎縮する必要はない」とか言っちゃってます。
 で、昨日になってイ・ナギョンは「国民の皆さん、助けてください」と言い出した……と。

イ・ナギョン「間違って反省... 国民の皆さん、助けてください」(国民日報・朝鮮語)

 これもFacebookに掲載された文章。
 ソウル・釜山の市長選挙両方を落とすとなると、来年の大統領選挙も危うくなります。
 なりふり構っていられない、というところですか。
 でもまあ、現状では大逆転の目はないですね。よっぽど野党候補に大きな疑惑でも出てこないかぎりは無理。
 おまけに味方に背中から撃ちまくられてますからね。
 どうにもならないでしょ、こんなの。

ソウル市長選挙、与党候補の選挙オンチ具合がすごい……こりゃ必敗ですわ

朴映宣候補の東京・赤坂マンション、居住用ではなく投資用?…今になって「家賃受け取った」と説明(朝鮮日報)
ソウル市長補選に与党共に民主党から出馬している朴映宣(パク・ヨンソン)候補は23日、朴候補の夫(67)名義で東京・赤坂に保有している高級マンション(面積71平方メートル)を過去数年間は賃貸に出していたと説明した。朴候補は毎月約400万ウォン(約38万円)の家賃収入を得ていたとみられる。

 これに先立ち、趙修真(チョ・スジン)国会議員(国民の力)は22日、問題のマンションの登記事項証明書を公開した。それによると、夫は2009年6月、マンションを購入後、住所を移さずにいたが、昨年2月25日になって転入した。マンション購入時に記載した住所地は東京・六本木のマンションだった。このため、夫は六本木に住み続け、赤坂のマンションを投資目的で購入した疑いが浮上した。

 趙議員は「書類だけでも朴候補が投資目的でマンションを購入したのではないかという疑惑が生じる。朴候補は正確なマンション購入理由、投資目的だったとすれば賃貸収益について説明すべきだ」と迫った。

 これについて、朴候補側は夫が実際に居住していたのは事実だと主張した。(中略)夫は09年6月にマンションを購入後、ソウル事務所に移る前の12年12月まで同マンションに住み、また昨年3月以降にも実際に住んでいるとの説明だ。つまり、夫は13年1月から昨年2月までは問題のマンションに住んでいなかったことになる。 (中略)

 朴候補は夫が実際に住んでいなかった13年1月から昨年2月まで、マンションを賃貸に出していた事実を認めた。
(引用ここまで)


 うっわ、だせぇ……。
 来月7日に投票があるソウル市長候補のパク・ヨンソン候補の夫が東京にマンションを所有している、というニュースは既報。
 それ以外にソウルに一戸建てを持っており、さらにソウルのオフィス街にチョンセ権のあるオフィスを持っていると。
 すべてあわせて30億ウォンほどの不動産がある、という話でした。

 ただ、与党側はそれを見て見ぬ振りして「釜山市長候補の購入した海雲台エルシティのマンションは対馬ビューだ」と親日派扱い。
 すぐに野党側から「じゃあ、パク・ヨンソン候補の夫が持っているマンションは靖国ビューか」と言い返される、という事態になりまして。
 それ以降、どちらかというとこの「東京のマンション」についての話が多く取り上げられている印象です。完全にやぶ蛇。

 パク・ヨンソン候補の言い訳もダメな謝罪の典型例で。
 「イ・ミョンバク政権に職を追われて東京に単身赴任するために購入した拠点だ」としていたのですが。
 「もう2月(立候補の意思を見せた後)に売却した」と言い出し。
 登記簿が変わっていないことを示されると「まだ売却中だ」と言い訳をして。
 かつ、「東京に単身赴任するための拠点」だったはずのマンションが賃貸に出されていたというところまできている。
 もう、小出し具合が最悪。

 いくらで買って、いくらで売って、まだ残金が入っていないので売却中の段階。当初は住んでいたが、韓国に戻ってくることになったので賃貸に出していた時期がある……といった形で全部出してしまえばそれ以上の追求は免れていたでしょうにね。
 小出しにするから疑惑が深まり、「後ろ暗いのではないか」と思われる。
 下手くそか。

 その一方で野党候補のオ・セフン氏と、アン・チョルス氏は「世論調査で値が高かったほうが統一候補」という取り決めを行い、オ・セフン元ソウル市長が野党統一候補として決定しました。

ソウル市長選 呉世勲元市長が野党統一候補に=世論調査で勝利(聯合ニュース)

 現在の世論調査では「どちらが出ても野党候補に投票する」としている回答が過半数と圧倒的。
 釜山市長選挙では保守地盤である釜山なので当然のように苦戦中。ムン・ジェイン大統領まで担ぎ出した加徳島国際空港計画もたいした争点、訴求点にはなっていません。

 もし、ソウル・釜山という二大都市の知事選の両方で負けるようなことになれば、ムン・ジェインの求心力は一気に低下。
 まあ、この分じゃどうにもならないでしょうね。
 パク・ウォンスン前市長のセクハラ被害者に対して「被害呼訴人」って言い出した人間を陣営のトップに据えるとかホントにセンスがない。
 現在は入れ替え済みですが、引き入れた時点で「セクハラ被害者への二次加害だ」って言われてもしかたない。
 選挙が人気投票である、少なくともその一面があることを理解してませんね。
 「ろうそくデモで選ばれた我々は絶対の正義」って気分のまま、ということでしょう。

選挙参謀 (角川文庫)
関口 哲平
KADOKAWA
2015-05-25