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韓国経済:最低賃金1万ウォンに到達か? 業種別最低賃金の採用却下で経営者側が決定会議をボイコット

全員が会議ボイコットした経営界……来年の最低賃金1万ウォン、現実になるか?(SBSCNBC・朝鮮語)
記者「来年の最低賃金審議法定期限が今日(27日)であるが、経営者委員が全員、不参加となりました」(中略)
記者「もし、経営者委員がもう一度スケジュールに参加しなくなると、公益委員と労働者委員の意見だけで議決が可能となります」

アンカー「となると、経営者側がむしろ不利になることがありますが、引き下げや凍結を希望していないのですか?」

記者「はい、経営界は最低賃金引き下げや凍結を希望しています。過去の審議ではほとんど凍結を提示したが、2009年の最低賃金審議では5.8%引き下げを要求したがあります」 (中略)

記者「ムン・ジェイン大統領、ホン・ナムギ経済副首相まで最低賃金速度調節論を示唆している状態ですが、労働界は来年の最低賃金を1万ウォンに上げようという立場が支配的です。経営者側がボイコットを固守し、公益委員9人中で1人でも労働者委員の中に賛成すれば、労働界の立場がそのまま反映されることがあります」
(引用ここまで)

 26日には最低賃金の業種別適用が最低賃金委員会によって却下されました。
 で、昨日の27日の会議を経営者側がそれに対して抗議のボイコット。
 去年も10%以上の最低賃金上昇案を公益委員が提示したことに対して抗議のボイコットをして、そのまま決まっていましたね。

 本来なら、昨日までに最低賃金委員会が政府に対して来年の答申を出す予定だったのですが、紛糾することは見越されていたので問題なしとのこと。
 去年も7月半ばに委員会から政府に提出されたので、そのくらいにまで間に合わせればよいとの話です。


 韓国の最低賃金委員会は経営者側から9人、労働者側から9人、公益委員が9人の27人で話し合われて決められます。
 今年は経営者側は「最低賃金の凍結、または引き下げ。それができなくても業種別の適用」を主張。
 労働者側は最低賃金1万ウォンを「大統領選の公約だった」として相変わらず主張。
 公益委員はその間を取り持つ役割をしています。

 ですが、このまま経営者側が委員のボイコットをもう一度やってしまえば、公益委員と労働者側によって採決が取られて過半数を確保すれば決定となってしまいます。
 そもそも、中小企業ではまったくと言っていいほど最低賃金が遵守されていないのですよ。

最低賃金「処罰爆弾」の懸念... 差分霧散に反発(韓国経済TV・朝鮮語)
すでに昨年基準で見ても、飲食業などの零細業種と5人未満の小規模事業所の労働者の30%以上が最低賃金を受けられずに働いている状況です。
(引用ここまで)

 去年の最低賃金、7530ウォンの時点で小規模な自営業等と思われる事業所では30%以上が最低賃金を受け取っていない。
 これが今年の8350ウォンになったらどうなることやら。

 おまけにこの記事にあるように、今年から最低賃金に違反した場合は6ヶ月の猶予がもらえていたのですがその猶予が終了。
 次々と最低賃金法違反で検挙されるのではないかとされています。
 最低賃金を支払わなかった業者は名簿化され、信用制裁リストに掲載されて銀行からの借金ができなくなるという措置がとられます。
 借金ができなくなる、ということはもう商売をするなという宣告も同様。
 ますます労働市場が収縮していきますね。

 コンビニオーナーなんかは「もう限界だ、逮捕するならしろ!」みたいに叫んでいましたが。
 ま、民主労総をはじめとする労働組合側にとってはそんな零細業者はどうでもよい話だったりするのです。
 実は会社による賃金の兼ね合いで基本給は最低賃金ぎりぎりで働いていたけども、ボーナスは大量で年俸9000万ウォン以上になっていたという傘下の組合に属している労働者の賃金を上げたいから「最低賃金を1万ウォンにしろ!」って騒いでいるだけなのですよね。

10年前でこれだったのだから、そこから進歩した格差はとんでもないものになっているわけで……。
“超”格差社会・韓国 (扶桑社新書)
九鬼 太郎
扶桑社
2009/8/28

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