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朝日新聞「東アジアの安保体制が不安定になる中、本当に日韓関係を悪化させたままでいいのか?」……何周遅れの議論だ、それ

底なしの日韓関係悪化、「東アジア安保体制の危機」だと気づいているか(朝日新聞GLOBE+)
最初の安保条約(旧安保)は、連合国軍による日本の占領が終わると同時に発効した。朝鮮戦争の最中に結ばれたことからもわかるように、もともと安保条約とは、朝鮮有事に対応して在日米軍基地からアメリカ軍を出動させる仕組みなのだ。

この「不都合な真実」は長い間、日本国民には極力伏せられてきた。1960年に現在の安保条約に改定されるとき、日本政府はアメリカ政府との間に「事前協議」という制度を設けることで合意した。アメリカ軍が配置や装備に重要な変更を加えたり、日本国外に出動したりするときは、アメリカは日本と事前に相談しなければならない、という内容だ。アメリカの対外戦争に巻き込まれたくない、という日本世論に配慮した仕組みといわれる。

だが安保改定時に、日米両政府はこの「事前協議」を無効にする密約を結んでいた。朝鮮半島有事で在日米軍が出動する際は、日本との事前協議は必要ないとされた。この密約の存在が公的に確認されたのは、なんと民主党政権の2010年である。 (中略)

アメリカは韓国との間で米韓相互防衛条約という軍事同盟を、朝鮮戦争休戦協定後の1953年10月に調印している。アメリカの視点からみれば、米韓と日米のふたつの条約を中軸に、東アジアの安全保障体制を築いている。アメリカにとっては、在韓米軍と在日米軍とは別個独立した存在ではない。セットで考えるのが当たり前だろう。 (中略)

アメリカは実際、その役割を果たしてきた。植民地支配の歴史を引きずる日韓関係は、一貫してアメリカの頭痛のタネだった。日韓の国交樹立を目指す両政府の交渉は1951年に始まり、1965年までかかっている。なんとかまとまったのはアメリカの強い圧力があってのことだった。韓国がこのほど破棄を通告した軍事情報協定も、オバマ政権の支持のもと、2016年にスタートした。アメリカという仲介役が日韓関係には欠かせないのが現実なのである。

しかし、その構図はもはや崩れかかっているのではないか。

韓国の文在寅政権は、歴史認識問題に関心を集中するあまり、安全保障を含む日韓関係全体をバランスよく組み立てることができなくなっている。

いっぽう日本の安倍政権は、アメリカとの関係さえよければ安全保障環境を乗り切れると考えがちで、韓国に対しては「もういい加減にしろ」と言わんばかりに圧力を強めている。
そしてトランプ大統領は、同盟関係を、経済の損得で割り切ろうとしている。日米安保ですらディールの対象になりかねない。当然のことだが、「ハブ・アンド・スポーク」への持続的関与は極めて怪しい。
(引用ここまで)


 うーん?

 「日米安保条約は朝鮮半島有事に備えて結ばれたものである」
 「在日米軍からの半島有事への出撃について日本との事前協議は必要ない」

 と、いうことが「不都合な真実」なんですってよ。
 いやいや。
 どう考えたって1951年の旧日米安保条約発効は前年の朝鮮戦争を受けて行われたもので、その真の目的は朝鮮半島有事の際に、在日米軍をバックアップとして使うためのものだっていうのは誰だって分かること。
 言ってみれば「不沈空母」である日本列島を使うのは当然のなりゆきですよ。
 幸いにして朝鮮戦争以来、南北の衝突はいくつかあったものの戦争状態にはならなかったのでそのような事態にはならなかったというだけで。
 別に「不都合な真実」でもなんでもない。

 新日米安保条約の締結時に「半島有事の際に在日米軍からの出撃には日本政府と事前協議がいる」としていたものを密約で「実は事前協議は必要ない」としていたなんてこともだいぶ前に明かされている。
 ちなみにこの密約はもはや無効で「日本政府が認めないかぎりは在日米軍は出撃できない」と安倍総理が明言しています。
 2010年の岡田外相(当時)による「密約はもはや有効ではない」という話についてはこちらを参照のこと。
 2014年に「事前協議が必要だ」「必要ない」として日韓双方でそこそこ話題になりましたね。

 で、そういった背景を持っている日米安保条約がある。にも関わらず、日韓関係の悪化によって日米韓の安保情勢が崩れかけているのを分かっているのだろうか──と、この記事の筆者は問いかけているのです。
 軍事大国になりつつある中国がおり、プーチンのロシアが虎視眈々と構えている。
 それに対抗するには日米だけの二国間協力ではなく、日米韓の協力が必要になるのではないか……と。

 何周遅れの議論だ、それ。

 戦略上の問題として言ってしまえば、日本にとっての韓国の価値なんて対北朝鮮、対中国の盾になることだけだったのですよ。
 韓国がやられている間に日本防衛の準備を進める。もちろん、在韓米軍への援護もするけどもそれが日本の利益となるから。
 日本の戦略上、時間稼ぎの場所としてのみメリットのある場所です。
 そういうメリットがあり、アメリカの協力を得るためにも必要だったからこそ、さまざまな理不尽な言いがかりをそれなりに聞き入れてきたわけです。
 ですが、その役割から降りて北朝鮮と融和し、さらに中国側に半島ごとつくというのであれば、その対応策を考えなければならない。
 そういった状況となった時に、情緒だけで韓国を擁護できるわけがないのです。

 韓国が自分の価値を見誤って日韓基本条約すら反故にするほどの過剰な要求をしてくるのであれば、もう切らざるを得ない。
 火器管制レーダー照射事件とその後の対応を見ても、もはや日韓間には軍事的衝突の可能性すら出てきている。
 まだ自衛隊の装備的に時期的に尚早ではあるものの、やむを得ない状況に追いこまれつつあるのです。韓国によるGSOMIA破棄だってその同一線上にあることは自明の理。
 日本だって理解した上で外交政策を選択している。
 韓国はいざ知らず。

 東アジアのパワーバランスはこの50年間の安定期から変化しようとしているのですよ。
 こんな議論をやっているようじゃ「平和ボケ」と言われてもしかたないと思いますね。
 韓国の中国偏重がはじまったパク・クネ政権の時代にやっておくべき話をいまさらされてもねぇ……。

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