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[ 韓国製生ゴミ餃子事件まとめ / 韓国製液晶テレビ滅亡へ ]


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■韓国製液晶テレビ終了のお知らせ 2006/07/13

 リンクはこちらのURLにてお願いします。

 2006年の7月13日にnnaに、以下のような記事が掲載されました。
 液晶ディスプレイの売れ行きに陰りが出てきて、韓国のLGフィリップスの営業利益が450億円ほどの赤字(四半期だけで!)になっているということです。で、その対策として旧来の生産効率の高い第5.5世代ラインへの投資をするとの記事でした。
(nnaのニュースは翌日には消えてしまうので、おそらく長めに掲載されるであろうYahoo!ニュース版にリンクしておきます)

 ちょっとした解説が必要でしょう。
 基本的に液晶ディスプレイの製造というものは、世代があとになればなるほどコスト的に有利とされています。
 第5世代よりは第6世代、第6世代よりは第7世代がコスト的に有利です。
 たとえばデジカメ用などの低温ポリシリコンTFTのように特殊な液晶ディスプレイを製造する場合はまた別ですが、基本的に同じ液晶テレビを製造するのであれば原則として世代があとのほうが有利になります。それも圧倒的に。
 理由は一挙に大きなパネルを取ることができるから。パネルの大きさに関しては、こちらの画像を参照。
 ここでいう第5.5世代というのは1300mmx1500mm前後のパネルを指しています。

 さて、LGフィリップスの導入している製造機器は第7世代。本来であれば、シャープの亀山で現在使われている第6世代よりもはるかにコスト的には有利なはずです。
 しかし、ここにきてLGフィリップスでは5.5世代への回帰を宣言しています。最新の第7世代と比較すると面積比ではなんと半分以下。コストを考えるとかなり不利なはずであるにも関わらず、『生産効率の高い5.5世代』とされています。

 なぜ、5.5世代に戻る必要があるのか?
 なぜ、5.5世代が(LGフィリップスにとって)生産効率が高いのか?

 その理由を知るには、これまでのLGフィリップスやサムスンがどのように製造機器を導入してきたかを知る必要があります。
 これまで先端の製造機器を真っ先に導入してきた企業はどこか。シャープです。
 シャープは常に最先端の液晶パネル製造機器を導入し、液晶ディスプレイの大型化に努めてきました。
 液晶ディスプレイ製造においてもうひとつ大きなコスト要因があります。それは歩留まり。要するに良品率ですね。
 この歩留まりを上げるのは製造機器をどのように使用するかだけではなく、どのように設置するか、どのような順序で機械を動かすかなどのノウハウを積み上げていく以外にありません。
 で、シャープは必死になってこのノウハウを積み上げて歩留まりを上げていくのですが、製造機器の会社を通じてノウハウがだだ漏れになっていました。メンテの担当は多くの場合で製造会社の担当ですので。
 でもって、歩留まりが上がった頃を見計らってLGフィリップスやサムスンが同世代の製造機器を導入します。すると最初から安定した歩留まりで製造できるためにコストが削減できるわけですね。
 このような構造でシャープは常にサムスン、LGフィリップスからキャッチアップされてきました。

■亀山工場の出現ですべては変わった!

 それを覆したのが亀山工場。
 亀山工場ではシャープ自身でできるかぎりのメンテナンスを行い、製造機器会社からノウハウが漏れることを防止しています。
 この対策は工場自体の基礎を打つ時点から行われており、役員といえども亀山工場の中枢には入れないようになっています。
 入るのは材料だけ、出て行くのは液晶テレビだけ。一貫生産が行われているために、機密保持が行われているわけです。参考記事
 しっかりと機密保持が行われるようになったのは亀山工場から。つまり、第6世代以降からの話です。

 さて、そこでLGフィリップスがどこに戻っていったかみてみましょう。そう、第5.5世代。
 これはもはやサムスンもLGフィリップスも新世代の液晶工場では歩留まり率を上げることができないというギブアップ宣言なのです。

 その最大の証拠が、液晶テレビの大型化競争。
 シャープ亀山工場の第6世代とサムスン・LGフィリップスの第7世代。より大きな画面の液晶テレビを作るのに有利なのは第7世代のはずです。
 しかし、2006年7月現在で世界最大の液晶テレビはシャープ製の65型
 第6世代のパネルからは、65型は2枚しかとることができません。つまり、まったく傷のないパネルを一定の割合で製造することができなければ、65型の液晶テレビを作ることは不可能です。
 シャープの亀山工場での歩留まりはそれを達成しているといえるわけですね。
 一方、サムスンは2005年の3月に82型の液晶テレビをアナウンスしただけで、実際には商品化できていません(そもそもこの記事で出てるのってホワイトボードに写真を貼っただけのものだし……)。
 こちらも第7世代のパネルから2枚しかとることができません。歩留まりが上がらなければ商品化は無理ですね。
 それどころか、LTP578Wという型番まで振っている57型ですら製造できていないという体たらく。サムスンは57型のアナウンスを2003年の年末にしているのですが、2年半も経っているのにいまだに商品化できていません。
(追記:2006年8月時点でようやく商品化できたそうです)

 LGフィリップスも同様で、55型の液晶テレビを北米で販売しているのですが、なんとシャープの65型よりも販売価格が高かったりします。2006年の3月に100型の液晶テレビを発表しましたが、もちろん市販はまだ。
 こういった大画面液晶テレビを展示会で発表することはできても、実際には製造できない理由はたったひとつ。歩留まりが上がらず、全面に渡って問題のない大型のパネルを一定数取ることができないからです。

 ちなみに同様の機密保持はパナソニックのプラズマディスプレイ工場でも行われています。その結果は100型超のプラズマディスプレイを市販できているか否かに出ています。
 サムスン電子は2004年の年末に、LG電子は2006年の3月にそれぞれ102型のプラズマテレビを展示しています。展示だけね。
 パナソニックは2006年3月に103型のプラズマテレビの展示を行い、さらに7月には市販化(受注生産)を発表しました。
 量産技術にここまで差がついてしまったというわけですね。
 日本企業再生の秘訣は機密漏洩防止にあり!

 亀山工場の詳細については勝つ工場―モノづくりの新日本モデルにありますので、こちらもオススメします。



 ……しかし、20型の液晶テレビって54,800円49,800円とかなんですね。
 下落しすぎではあるよなぁ。

参考記事/書籍:
ヒートアップする日韓FPD「材料」革新競争(日経BP)
電子材料王国ニッポンの逆襲(東洋経済新聞社刊)
強い工場 上記『勝つ工場』の前編的存在。文庫版。
エルピーダは蘇った 異色の経営者坂本幸雄の挑戦 宇宙関連でおなじみの松浦氏が異色経営者にインタビュー。面白いです。

よかったら、このコンテンツだけではなくて本家も見てくださいな。
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