サムスン電子が来月7日、今年第1四半期暫定実績を発表する予定である中で、実績展望がますます暗鬱になる。半導体(DS)部門の営業損失が下方修正されることを越え、ついにサムスン電子の全社が営業損失を出すだろうという証券会社レポートまで出た。このままでは、三星電子は金融危機時の08年第4四半期以降、初の四半期赤字を出すことになる。
24日業界によると、3月中旬以降、証券会社のサムスン電子DS部門の第1四半期ガイダンス(証券街展望値)は3〜4兆ウォン台の営業損失に集約した。1ヵ月前、ガイダンスは1兆後半から2兆ウォン台だった。年間基準では8兆ウォン台の赤字を出すと見込んだ。 (中略)
第1四半期(1~3月)を過ぎている間、顧客会社の在庫切れの流れが予想値を下回ったのが営業損失下方修正の主な原因として指摘される。第1四半期基準で世界DRAM市場の供給超過率は112.5%だった。昨年末基準で三星電子の半導体在庫は29兆ウォンに達するものと把握される。
在庫が積もり、販売単価が下落し損失が拡大しているわけだ。DRAMエクスチェンジによると、パソコン用DRAM汎用製品(DDR4 8Gb)の平均固定取引価格は先月末1.81ドルで、昨年2月末基準の3.41ドルの半分水準だ。KB証券のキム·ドンウォン研究員は「最近9ヶ月間、DRAMとNANDフラッシュ価格が70%水準の下落傾向を示した」と話した。
SKハイニックスの事情はさらに思わしくない。サムスン電子はモバイルとディスプレイ、家電など他の事業部が一緒にあるだけに半導体損失を相殺できるが、SKハイニックスは半導体酷寒期がもたらした冬の風をそのまま受けなければならない。 (中略)
KB証券と大信証券はSKハイニックスの年間営業損失がそれぞれ11兆3380億ウォン、11兆2690億ウォンに達すると推算した。
業界では今年第2四半期を半導体業況の底点と見ている。
(引用ここまで)
韓国の証券業界が「サムスン電子、SKハイニックス共に年間で営業赤字に陥る」との予想を出しました。
サムスン電子は第2四半期の営業赤字が3〜4兆ウォンに及び、年間の営業赤字も4兆〜8兆ウォンと予想。
メモリ半導体専業であるSKハイニックスは年間の営業赤字が11兆ウォンになるとの予想。
まあ……DRAMもNANDフラッシュも市況はまったくよくない。
ウエスタンデジタルのPCIe Gen4のSSD標準モデルであるSN770(1TB)は現在最安値で1万2000円台。時折1万円台になったりもします。
DRAMも過去最安値を更新中。
32GBメモリ×2枚組が続落、DDR5は2.5万円割れ、DDR4は1.8万円割れで過去最安に(AKIBA PC HOTLINE)
円高気味なこともあって、見る度に最安値になってんな……。
今年の第2四半期には反騰する、といわれ続けていますが。
第2四半期突入まであと1週間。
微妙。
ちなみにサムスン電子の株価は年末年始の下落をはさんでから上昇局面に転じています。
SKハイニックスも年末年始が最安値で下落しきらないでむしろ上昇している感じ。
まもなく半導体市況がよくなる、とする予測に期待が込められているのですね。おそらく。
ちなみに記事タイトルの「わたしは震えているのか?」という文言は10年くらい前の韓国ドラマの最終回でのセリフ。
死刑執行される前の主人公のセリフでしたね。
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WESTERN DIGITAL
2022-03-25