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2020年11月

米下院議員が「韓国の人権侵害がひどすぎる」「人権監視リストに韓国を掲載する」「中国傾倒も危惧している」と警告

米下院議員「ムン・ジェイン政府の人権・市民権を真剣に心配している」(朝鮮日報・朝鮮語)
クリス・スミス米連邦下院議員が11日(現地時間)に声明を出し、「ムン・ジェイン大統領の韓国が見える軌跡(trajectory)に真剣に心配になる」とした。韓国政府の人権制限措置などを強い口調で批判し、韓国を国務省「ウォッチリスト(watchlist・監視対象)」に上げると警告した。

スミス議員はこの日公開した声明で、「韓国政府がコロナに対応するという名目で、宗教と表現の自由、大統領に向けた批判を抑えている」と述べた。

スミス議員は、米議会内超党派国際人権機構である「トム・ラントス人権委員会」の共同委員長を務めている。ニュージャージー州で共和党に20選をした。コロナ防疫局面で、政府が保守団体の集会を許さず、教会などを対象に家宅捜索をしていた措置等を意識した発言とみられる。

スミス議員はまた、共に民主党が立法強行を予告した、いわゆる対北ビラ禁止(南北関係発展法改正案)を「愚か(inane)」と表現し、「北朝鮮に過度に頭を下げている」と批判した。 (中略)

スミス議員は「(法案が)最終通過する場合、米国務省が発行する、宗教の自由や人権レポートなど韓国の民主的価値へのコミットメント度を再評価する。おそらく韓国をウォッチリスト(監視対象)に上げる可能性が非常に高いと言うであり、これは非常に悲しいことになるだろう」と明らかに外交的波紋が予想される。

スミス議員はまた、ムン・ジェイン政権の外交政策について「外交的に中国に傾いている(diplomatic tilt)」と指摘した。下院外交委員会の人権小委員長を務めたスミス議員は、これまでの人権問題に深い関心を見せてきた議員だ。ワシントンのある消息筋は「韓国政府に向けた今回の声明は、これまでよりも表現が荒く水位が高く、それほど現在の状況を深刻に見ているという意味で解釈される」とした。
(引用ここまで)


 クリス・スミス下院議員が「ムン・ジェイン政権の人権無視の度合いがひどすぎるので注視している」「韓国を人権面での国務省ウォッチリストに掲げる可能性が高い」と発言。
 対北朝鮮のビラ禁止法案、あるいはK防疫に伴う抑圧政策に対して警告をしている。
 さらに外交的に中国に傾倒しているとも警告。
 本当に風向きが変わったなぁ……。

 かつてアメリカが日韓のどちらかを重視するかというと、韓国だった時代がありました。
 少なくともイ・ミョンバク政権の頃はそれが顕著だったように感じます。
 ノ・ムヒョン政権は……あれは……なんというか、おミソというべきか。

 天安門でのスリーショット等で中国への傾倒が明白になってきたパク・クネ政権あたりからそれが変わってきた。それがひとつの形になったのが慰安婦合意ですね。
 あれは「日本も引け、韓国も引け」という形で作られています。破った際の罰則こそありませんが「国家間の約束を破った国」という印象は拭えなくなる。
 もちろん、日本の提唱によるインド太平洋戦略がアメリカの基本戦略のひとつとして採用されたこと等々もありますが。

 それらの結果として、こうしてアメリカの下院議員が「韓国の中国傾倒を危惧する」と直接的に言い、「韓国の人権侵害、北朝鮮への過度ののめり込みについて警告する」といった事態になった……というわけです。
 外交天才として褒め称えられ、ホワイトハウスにファンクラブができてしまったほどのムン・ジェイン大統領による手腕といえるでしょうね。
 どこからも孤立しつつあるなぁ、ホントに。

韓国、新型コロナで初の新規感染1000人突破……3月はただの「幸運」だった模様

韓国の新型コロナ新規患者初の1000人台「過去最多」…本当の大流行が始まった(中央日報)
新型コロナウイルス新規感染者が13日午前0時基準で1030人発生した。1日単位で集計する新規患者が1000人を超えたのは初めてだ。

疾病管理庁中央防疫対策本部が13日に明らかにしたところによると、この日午前0時基準新規患者は1030人増え、これまでの累積患者は4万2766人になった。新規患者のうち国内発生が1002人で97.3%を占めた。本格的な第3波に入ったと分析される。地域別に見ると、ソウルが396人、京畿道(キョンギド)が328人、仁川(インチョン)が62人と首都圏だけで786人出てきた。
(引用ここまで)


 昨日の最後のエントリで「700人台確定」とか書きましたが、それをはるかに上回って過去最多の1050人の新規感染者数となりました。
 K防疫だのなんだの言っていたけど、経済を回す方向に入るとあるていどの感染拡大はしかたがない、というのは実際なんだなという実例ですかね。
 あと季節要因。

 要するに3月にあるていどの成果を見せることができたのはふたつの要因からだった、という結論に落ち着きそうです。
 まず、極めて地域、かつ集団がかぎられていたという条件下での大規模集団感染だったということ。
 患者の多くが新天地教会信徒であり、名簿も揃っていてかつ地域も大邱・慶尚北道という一部でのみ多くの感染があったから。

 そして住民登録番号という国民総背番号制を執っていたために、追跡が容易であったから。
 それに加えて社会的抑圧を伴う政策を執ることができたことが大きく働いたわけです。
 いわゆる「クラスター追跡」が容易であったということがいえますね。
 条件が揃っていて幸運でしかなかった、ということがいえると思います。
 それを「K防疫は世界標準」とか思い違いをしてしまった。

 ですが、11月以降の感染では地域も集団もばらばら。集団感染を追い切れていない。
 まだ社会的抑圧は効いていたので、感染拡大は日本に比べて数週間は抑えることができていましたが。
 寒さが本格的になって感染拡大を抑えきれなくなった……という感じですかね。
 日本とほぼ同じ拡大曲線を描いてますから。むしろ日本よりやや早いくらい。

 日本と同じていどで世界から見た時に「防疫優等生」ではあっても、「我々が世界、我々が標準」、「K防疫を輸出しよう」なんてことにはならなかったというオチだったと。
 むしろ「K防疫で守れる」と過信してしまったがために製薬企業との交渉が遅れて、ワクチン入手に致命的な遅れを見せている。
 塞翁が馬というヤツか。

ムン・ジェイン政権の「検察改革」によるダメージは最低限……そもそも無党派層は不動産政策失敗で見切られてた模様

文政権、岩盤支持に陰り 「宿願」成就も世論反発―韓国(時事通信)
韓国の文在寅大統領の支持率に陰りが見え始めた。不動産価格の高騰や新型コロナウイルスの感染再拡大、政権と検察の対立先鋭化が影響し、支持率が「岩盤」とされる4割を下回る。次期大統領選を左右するソウル市長選を来年4月に控え、厳しい政権運営を迫られている。

 「腐敗のない社会に進むための長年の宿願であり、国民との約束だ」。文氏は10日、政府高官らの不正を捜査する「高位公職者犯罪捜査庁」の設置法改正案可決の意義をこう強調した。
 捜査庁設置は政権公約である「検察改革」の柱だが、宿願の代償は小さくなかった。絶大な権限で時の政権を揺さぶる検察の力をそぐ検察改革では尹錫悦検事総長が抵抗し、政権との対立が泥沼化。尹氏を検事総長として初の懲戒委員会に追い込んだが、政権の強行突破に世論は反発した。
 世論調査機関リアルメーターは10日、文氏の支持率が37.1%と過去最低を更新したと発表。大統領選での得票率が41.08%だった文氏の支持率は今月に入り初めて4割を切り、韓国メディアは「岩盤に亀裂が入った」と警鐘を鳴らした。
(引用ここまで)


 ムン・ジェイン大統領の支持率低下が時事通信でも取り上げられるほどのトピックとなっている、ということですかね。  とはいえ、下落は限定的という言いかたもできると思います。

 直近の韓国ギャラップによる調査では38%。引用記事にあるもうひとつの大手調査会社のリアルメーターによる調査でも37.1%。
 下落基調であることは間違いないのですが、それほど下がっていないというのも実際。
 ここ数週間でユン・ソンニョル検察総長とチュ・ミエ法務部長官の抗争はなおのこと激しくなっていますが、4〜5%ポイントの下落でしかない。

 岩盤支持層とされる「頭壊文」(頭が壊れてもムン・ジェイン支持)からの離脱はほぼ最小限で、中道左派からの離脱があったていどではないかと見られます。
 やもするとユン・ソンニョル検察総長に対しての追及の手を緩めたり、チェ・ミエ法務部長官を更迭するなどしたほうが、そうした熱烈な支持者からの支持を落とす結果にもなりかねません。
 「検察改革」をやり切れ、というのが支持層の判断なのでしょうね。

 無党派はすでに不動産政策の失敗でムン・ジェイン支持から離脱済み。
 今回の検察改革にまつわるもめ事で、中道左派は離脱。
 残ったのは強力にムン・ジェイン大統領を支持する人々であって彼らを満足させる政権運営を続ければ少なくとも35%以上の支持率はキープできる。
 さほどのダメージではないのかな、という感じもしています。
 少なくともムン・ジェイン政権に回復不可能なダメージ……というわけでもなさそうです。