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2020年11月

ユン・ソンニョル検察総長への停職処分、裁判所に効力停止を命じられる……さらなる抗争に発展か

裁判所は、ユンソクヨル懲戒効力停止を決定... 総長職務復帰(聯合ニュース・朝鮮語)
ユンソクヨル検察総長の「停職2ヶ月」の処分の効力を停止しするように裁判所の決定が出た。

24日、法曹界によると、ソウル行政裁判所行政12部(ホンスンウク部長判事)はこの日、ユン総長がチュ・ミエ法務部長官を相手に申請した懲戒処分効力執行停止申請を受け入れた。これにより、ユン総長は、直ちに業務に復帰することになる。
(引用ここまで)


 今月16日の早朝、法務部長官によって開催された懲戒委員会はユン・ソンニョル(ソクヨル)検察総長に対して停職2ヶ月の処分を決定しました。
 ユン総長は法廷で争うことを決定し、同日中に処分停止の仮処分を申請していました。
 本来は昨日までに懲戒をどのように扱うか裁判所が決定する予定だったのですが、事案の重大さから裁判所は聴取を幾度か繰り返して今日までかかりました。
 結果、懲戒の効力停止が言い渡されました。

 まだ詳細は明らかになっていないのですが、ユン総長側の「検察総長が2ヶ月間停職されると覆しがたい損害が生じる」という主張が通ったということでしょう。
 チュ長官が下した職務停止処分の際にも裁判所は効力停止を命じました
 その際の理由も「職務停止は覆しがたい損害を生じる」というものでした。

 そもそもが職務停止処分も停職処分も法的に見て無理筋であるとされていました。
 まだぎりぎり韓国で法治が通用しているということでしょうね。
 少なくとも司法は行政府からも立法府からも独立しており、三権分立が成り立っているということはできるでしょう。

 チュ・ミエ法務部長官は懲戒決定後に辞意を表明したものの、このままではひとり負けとなる様相を呈してきました。
 チュ長官が辞め、ユン総長が辞めるのであれば相打ちといえたでしょうけども。
 ムン・ジェイン政権による強引ともいえる検察改革に対して、司法側は手を貸さないという表明といえますね。
 さて、深夜になってから決まったこの決定、さらにチョ・グクの妻であるチョン・ギョンシム教授への懲役4年の実刑+法定拘束に対してムン・ジェイン大統領、およびムン・ジェイン政権がどのように出るか。
 いやぁ、これは楽しみ。
 「司法改革」だけじゃないだろうなぁ。

韓国政府「ワクチンの副作用を1、2ヶ月間観察できるのはよいこと」……でもアストラゼネカのワクチンは初回ロット入手だよね?

ワクチン確保が急がれるが…韓国政府「1、2カ月間の観察機会ができて幸い」(中央日報)
新型コロナウイルス感染症のワクチンを確保できなかったという批判が続く中、韓国政府が「新型コロナワクチンを世界で最初に接種する状況はできる限り避けるべきだ」と主張した。これは文在寅(ムン・ジェイン)大統領の前日の発言(「我々は特に遅くない時期に接種できる」)と軌を一にする。これに対し感染病専門家らはワクチン確保に全力を注いでも足りない状況で「ワクチンをゆっくりと接種すべき」という主張はあまりにも安易だと批判した。

中央事故収拾本部のソン・ヨンレ戦略企画班長(保健福祉部報道官)は23日の定例記者会見で「最近、ワクチンを世界で最初に接種しなければいけないような、1位競争をするような社会の雰囲気が形成されているが、防疫当局として深い憂慮を表す」と述べた。続いて「ワクチンは開発の過程がかなり短縮されたが、安全性の問題は国民のために逃せない重要な部分」とし「ワクチンを世界で最初に接種するという状況はできるだけ避けるべきであり、先に接種する国で発生する問題を1、2カ月ほど観察する機会を持つことができるのは本当に幸いだと考える」と話した。また、米国と英国のパンデミック状況に言及し「これらの国をモデルにするのはやや不適切であり、世界で1、2番目にワクチンを接種する国になる理由はない」とも話した。

これに対し、チェ・ジェウク高麗大医大予防医学教室教授は「いつ我々が接種で1番になろうと言ったのか。ワクチンを確保すべきだったと話しているのに、政府はピントが合わない言い訳(安全性の問題)をしている」と批判した。続いて「専門家の間では、来年3、4月にはワクチン接種国と未接種国の間で状況が明確に比較されるという話をしている」とし「ワクチン接種率が30%でも新規患者は急激に減る。ワクチン接種を急ぐほど新型コロナの危険から少しでも早く抜け出すことができる」と話した。
(引用ここまで)


 ……お前はなにを言っているんだ。
 いや、真面目な話。
 ファイザー、モデルナのmRNAワクチンはすでに臨床試験の第3相まで終了していて、FDAから承認を受けている。
 緊急使用ではありますけどね。

 でもまあ、「1番最初に打つ必要はない」とか「1〜2ヶ月の猶予を見るのは悪くない」とかいうのはまあありでしょうよ。
 これまでなかったタイプのワクチンですし。
 副作用もあるでしょうしね。
 でも、韓国がファイザーの契約ができたのは今日。
 供給は来年の第3四半期(7-9月)とされています。

韓国政府、ヤンセン・ファイザーワクチン確保…計1600万人分の契約締結(中央日報)
丁首相はファイザーワクチンについて「1000万人分を契約し、来年7-9月期から入ってくる」とし「導入時期を4-6月期以内に操り上げるために国家次元の力を総動員しているところで、交渉が進行中」と伝えた。
(引用ここまで)

 わー、猶予が半年ほどあっていいですね。
 副作用の有無もじっくり見ることができますよ。

 さて、その一方で韓国政府が「遅くても3月には接種ができる」としているアストラゼネカのワクチンはFDAの承認が来年半ばまで得られそうにない。イギリスでも承認申請を出したばかり。というか申請出したの今日(現地時間昨日)ですよ。
 それなのに韓国政府は「1000万人分を契約した!」と大々的に発表している。
 そして、75万人分の初回出荷が2月にあると話している。
 おそらく、2月の初回出荷って量産されたものの最初のロットかそれに近いものですよね。
 ……副作用の有無を見据えるんじゃないんですかね。

 先日の「ムン・ジェイン大統領は13回もワクチン購入について言及している」っていう言い訳もそうなのですが。
 言っていることとやっていることがばらばらなのですよ。
 それだけワクチン入手について把握できていない、ということなのでしょう。

タマネギ男ことチョ・グクの妻への判決に韓国与党が一斉に反発、「司法改革が足りなかった」「憤怒を感じる」……あれ、三権分立はどこへ?

「チョ・グク捜査は検察のクーデター」と言っていた韓国与党、有罪判決に戸惑い(朝鮮日報)
 チョ・グク前法務部長官の妻、チョン・ギョンシム被告(東洋大教授)に対する検察の捜査をいわゆる「検察改革」に対する抵抗、「検察クーデター」だと批判してきた与党は23日、チョン被告に懲役4年、罰金5億ウォンという重い刑が言い渡されると、「想像できなかった結果だ」とショックを隠せずにいる。共に民主党の申栄大(シン・ヨンデ)広報は「判決があまりに過酷で戸惑っている」と述べた。

 民主党議員は「判決は誤っている」と主張した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持勢力で「チョ・グク守護隊」と呼ばれた金容民(キム・ヨンミン)議員は「裁判所が違法捜査と起訴を統制しなければならないが、きょうはその役割を放棄したようだ」と述べた。金議員は「(検察総長の)尹錫悦(ユン・ソクヨル)が判事査察で狙っていたのはまさにこういうことだ」とも語った。裁判所が検察を意識し、チョン被告に有罪を言い渡したという主張と受け止められている。金南局(キム・ナムグク)議員は「胸が詰まる思いで、息ができない。世の中にはどこにも安心して真実を叫ぶことができる場所はないようだ」とコメントした。

 ソウル市長補選への出馬を表明した禹相虎(ウ・サンホ)議員は「感情が入り交じった判決だ。失望を通り越して憤怒を感じる。どうかチョ前長官とチョン教授には頑張ってもらいたい」と述べた。鄭清来(チョン・チョンレ)議員は「悔しく憤りを感じる判決だ」と述べ、申東根(シン・ドングン)最高委員は「『検察改革に集中していて、司法改革ができなかった』という言葉を骨身にしみて実感している」と話した。尹永燦(ユン・ヨンチャン)議員は「その時代に子どものスペックに命を懸けたこの地の親たちに代わり、チョン教授に十字架を背負わせたのだろうか。残忍だ」と述べた。総選挙で「親チョ・グク」を掲げた開かれたウリ党も「頭を下げて善処を求めなければ有罪だという司法府」とコメントした。

 民主党は昨年9月、検察がチョン被告を起訴した際、「チョ・グク氏の落馬を狙った検察のもう一つの国政介入」「(無理な捜査で)検察が自ら墓穴を掘った」などと主張した。秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官は「政権への揺さぶり」だと言い、民主党の金鍾民(キム・ジョンミン)最高委員は「(チョ前長官夫妻が)リンチを受けた」と話した。チョ前長官の息子に虚偽のインターン証明書を発行したとして起訴された崔康旭(チェ・ガンウク)開かれたウリ党代表は、今年4月の総選挙で当選後、検察に対し、「世の中が変わったということを確実に感じられるように仕返しをする」と語っていた。しかし、今回のチョン被告に対する有罪判決に彼らが沈黙した。
(引用ここまで)


 昨日のチョン・ギョンシム教授への判決でなにが衝撃的だったかというと、有罪が出てそれが重かったということ以上に「被告はチョ・グクと共謀してインターン証明書を偽造した」と認定されていることなのです。
 チョ・グクの公判はまだ続いていますが、昨日の判決でチョ・グクに対しても有罪、それもかなり重い判決が出ることが予想されます。
 チョ・グク本人はこのあたりの罪状認否に関してはすべて黙秘という法廷戦術を展開しています。
 というのも「公判自体がでっち上げられたものだ」という方向性を貫いているからだったのですね。
 すなわち、ユン・ソンニョル(ソクヨル)検察総長による恣意的な捜査である、偽造の事実はないというものだったのです。

 チョ・グクだけではなく与党側、大統領府側の持つ今回の捜査、および公判に対するおおよその認識は「検察改革に反対するユン・ソンニョルによって、検察改革を断行するチョ・グク法務部長官が狙い撃ちされたに過ぎない」というもの。
 だからこそチョ・グクは黙秘を貫いていたし、チョン・ギョンシム教授は一切の罪を認めなかったわけです。
 ですが、少なくとも一審では事実認定として「インターン証明書を偽造した」「感謝状も偽造した」となった。
 チョ・グクもそれに共謀していると認定された。
 与党、大統領府、チョ・グクらの前提がすべて否定されたも同然なのです。

 与党側から見たら「ありえない判決が出た!」となるのですね。
 これから司法側への圧力はさらに強いものになるでしょう。
 ドルイドキング事件でムン・ジェイン最側近のキム・ギョンス慶尚南道知事が有罪判決を出された時も「司法改革してやるからな!」って騒いでいましたね。
 実際に一審で有罪判決を出した裁判官は機密漏洩で起訴されています。
 ですが、高裁でも実刑判決は変わらず、でした。
 今回も同様にチョン・ギョンシム教授に対して実刑判決が出て、かつチョ・グクの共謀も認めている。

 「韓国は三権分立が確立されているから司法へは手が出せない」とかムン・ジェイン大統領は言っていましたが、実際にはこうして立法府側から司法へ圧力がかかりまくっている。
 それにも関わらず、司法は有罪判決を出すことに躊躇していない、というのはある意味で健全なのですが。
 ……まあ、ムン・ジェイン大統領によって抜擢された大法院長がいる大法院(最高裁に相当)ではどうなるか分かったもんじゃありませんが。
 個人的にはなかなか面白い事態になってきてるなぁ……といったところ。
 チョ・グクへの判決も楽しみですね。

タマネギ男ことチョ・グクの娘、不正入試認定で医師国家試験の受験資格取り消しへ……

チョ・グクの娘、医師免許にブレーキ? ……医師国家試験の効力停止仮処分申し立て(チャンネルA・朝鮮語)
チョン・ギョンシム教授が自分の娘チョ・ミンスの大学入学選考過程に虚偽の書類を提出した疑いなどで、昨日法廷拘束されたのに続いてチョ・ミンスの医師国家試験の試験資格を停止させてほしいという訴訟が提起された。

釜山大医専院4年生のチョ氏は、9月に2021年度の医師国家試験の試験を行ったし、来年1月には医師国家試験の筆記試験を控えています。

イム・ヒョンテクの小児青少年との社会会長は、自分のFacebookで「チョン・ギョンシム教授の娘チョ氏が釜山大医専院に入試資料として提出したドンヤンデ総長名義の感謝状は虚偽の資料であることが認められた」とし「虚偽入学資料に基づいたチョさんの釜山大入学許可を無効またはキャンセルされるべき対象であるという点では、医師国家受験資格を備えていなかった」と主張しました。

これにより、イム会長はチョ・ミンス氏の医師国家試験の筆記試験受験効力を入試不正裁判の確定判決まで停止する効力停止仮処分申請を提起すると明らかにした。

イム会長は「受験効力が停止されていない場合、チョ氏が筆記試験を受験して医師免許を取得する可能性が非常に高い」とし「(裁判所の最終判決後)免許が取り消されても、それまでの事実上無資格者であるチョ氏の医療行為を国民が受けることになり、国民健康において非常に深刻なものと予想される」と訴訟提起の理由を説明しました。
(引用ここまで)


 昨日のチョン・ギョンシム トンヤン大教授の有罪判決から、娘の医師国家試験受験資格は失われたという主張が出ています。
 パク・クネ前大統領のスピリチュアル的なメンターであったとされたチェ・スンシルの娘であるチョン・ユラも名門女子大の梨花女子大の入学が不正であったと認定され、かつ高校の卒業資格もなかったとしてどちらも取り消されています。結果、最終学歴は中卒になるのかな。

 チョ・グク、チョン・ギョンシム教授の娘であるチョ・ミンスの場合、高麗大学に入る際に使われた医学論文が取り消されています。これによって高麗大学への入学そのものが取り消されそうな状況。
 そしてさらに釜山大医専院に入学する際にはトンヤン大学学長からのボランティアに対する感謝状が偽造されたことで、こちらも取り消し。
 そもそも高麗大学への入学辞退が不正だったので大学院への入学資格もない。
 ということは、医師国家試験の受験資格もないと。
 まあ、こんなんが医者になったところでなにができるんだっていう話でもありますが。

 以前にも「チョ・グク、チョン・ギョンシムの『スーパーエリート夫妻』の子供たちがそれほど優秀ではなかった、ということが最大の問題だった」と書いたことがありますが。
 大学に入って優秀な成績を収めないと人生すべてにおいて脱落せざるを得ない韓国社会の闇がそのまま反映されていますね。
 チェ・スンシルの娘であるチョン・ユラ。
 チョ・グクとチョン・ギョンシムの娘であるチョ・ミンス。
 どちらもまったく同じ構造。チョン・ユラのほうが馬術でアジア大会金メダルを取ったっていう実績があるのでまだマシ。とはいえ、3億円の馬のおかげですけどね。

 いやぁ、それにしても有罪判決、それも懲役4年の実刑+法定拘束はちょっと意外でした。
 無罪まではいかないにしても執行猶予+罰金+追徴金くらいだろうと思っていたので。
 与党共に民主党側は判決に大反発していまして。そのあたりを次のエントリで書く予定です。