韓国は姜氏の大使就任について日本側の承認(アグレマン)を得ていなかった。アグレマンを得る前の公表は外交儀礼に反する行為だ。しかも、公表したのは日本の休日にあたっており、日本の事情を全く考えない独善的な行動であることは明白だった。
次に、姜昌一氏の人選を巡って、「なぜ、日本側に事前の相談がなかったのか」という不満の声が永田町や霞が関からわき上がった。姜氏は確かに東京大学で学び、日本語も流暢な「知日派」だが、日本側の評判はすこぶる悪い。 (中略)
実際、韓国大統領府は、日本はおろか、韓国外交省にも人選について相談していなかったようだ。大統領府内のインナーサークルで、姜氏の「前韓日議員連盟会長」という肩書や、「政治家を送り込めば、日本も喜ぶだろう」といった安易な判断をした可能性が高い。
そうでなくても、文在寅政権では大使の任命を巡っても「お友達人事」が目立つ。文政権は元来、大使全体の3割を外部登用とする公約を掲げてきたが、この約束を逆手に取っているという批判がある。 (中略)
今のところ、私の日本での取材先で姜昌一氏を高く評価する人はいない。逆に、姜氏が外交儀礼を尊重し、日本人と良い人間関係をつくり、相手の言い分もよく聞く大使になろうと努力すれば、あるいは日本人の評価も変わっていくのかもしれない。
(引用ここまで)
今年頭に掲載された朝日新聞の牧野愛博氏によるカン・チャンイル大使についてのコラム。
任命も人物そのものもダメダメだったっていう感じですね。
特に最後の「日本での取材先でカン・チャンイル氏を高く評価する人はいない」というのはまあ……そりゃそうよね、という感じ。
言動からカン・チャンイルという人物を判断すると「軽い」「浅薄」「思慮に欠ける」といったイメージ。
内定が発表された時点で書きましたが、さまざまな反日行動が目立つ人物です。
問題はその中身。
いかにも「嫌がらせのためだけの行動」が多い。わざわざロシア経由で北方領土に上陸し、「天皇を日王と呼ぼう」と呼びかける。
バイデン政権で国務副長官に指名されたウェンディ・シャーマン氏はオバマ政権時代に「かつての敵を悪し様にいうことで国民の歓心を買うことは簡単だが、こうした挑発は機能停止を招くだけで進歩がない」と韓国の「レキシニンシキガー」という話をばっさり切ったことがあります。
この「安い歓心の買いかた」を演じているのが、まさにカン・チャンイル大使であるといえるでしょう。
牧野氏のコネクションは韓国関連がやはり多いのでしょうが、高く評価する人はいない。
韓国国内ではどうなんでしょうね?
カン・チャンイル本人は「ムン・ジェイン大統領が私を駐日大使として選んだこと自体が日韓関係改善の強い意志の表れだ」ということを何度も語っています。
どうも韓国国内ではそのように信じられているようなのですが……。
ちなみに来日直前には「私は21世紀の朝鮮通信使となる」とか言ってます。
カン・チャンイル新任駐日大使「21世紀の朝鮮通信使なる 」(世界日報・朝鮮語)
日本政府の対応等々含めて、カン・チャンイル大使の動向は追っていく予定です。