慰安婦判決は、強制動員被害者への賠償を命じた2018年10月の判決のように、韓日関係を破綻へと追い込むことになるのでしょうか。結論から言えば、そんなことにはならないだろうと予測することができます。 (中略)
今回の慰安婦判決はどうでしょうか。強制動員訴訟とは異なり、今回の慰安婦訴訟は、被害者たちが日本政府から金を受け取るために始めたのではありません。被害女性たちは長きにわたる水曜集会の歴史の中で、自らが長い闘争に立ち上がったのは「金のためではない」と強調してきました。日本政府が8日の判決の趣旨を受け入れ、慰安婦制度が「日本が組織的かつ計画的に運営した国家犯罪」であるという事実を認めれば、その時点で全ての対立は解消され得ます。つまり、被害者やその遺族には、日本政府の財産を実際に探し出して、差押え・売却などの強制執行手続きを開始する意志はないのです。被害女性たちが願うのは金ではなく、歴史的な正義だからです。
そう言ってるだけじゃないのか、ですって? 現在進行中の慰安婦裁判は2件です。8日に判決が出た第1次訴訟の原告(遺族含む)は12人、3月24日に弁論期日が延期された第2次訴訟の原告は20人です。この32人のうち、かなりの人が、12・28合意によって作られた和解・癒し財団から1億ウォンを受領しています。普段から歴史的な正義を強調してきた被害女性たちが、財団からも支援金を受け取りつつ、この判決で金を受け取るために「他国の国家財産に対する強制執行」という無謀な行いをするとは考えにくいのです。
(引用ここまで)
キル・ユンヒョンは新冷戦韓日戦なる連載を持っている記者ですね。
バッカじゃなかろか。
このコラムの要点はこんな感じ──
「元慰安婦らの日本政府に対する訴訟は賠償金を求めたものではない」
「訴訟そのものも日本政府が謝罪すれば終わる性質のものだ」
「強制執行を行うようなものでもない」
「だから大騒ぎするようなことではない」
もうね(笑)。
そういう問題ですらないのですよ。
元慰安婦らの意向がどうとかまったく関係ない。
この判決については徴用工判決からこっちの「併合時の物事はすべて違法」というラインによって導かれた判決であるという理解が大事なのです。
いわゆる「見えない原告」が後ろにどれだけ控えているか分からない。数十万人で済めばまだ御の字。
そんな状況なのに、韓国人の良心に期待して「大げさに騒ぐのはやめよう」とか片腹痛い。
韓国、韓国人に対してなにかを信じて行動できるわけがないんだよぁ。
徴用工裁判、慰安婦裁判について朝日新聞ですら社説で「ムン大統領が国際条約上、判決をそのまま執行できないことを表明し、事態を沈静化させてほしい」とか書いてしまう始末。
(社説)文大統領会見 解決へ実効的な行動を(朝日新聞)
というか、朝日新聞ですら「実効的な行動を」って書かれてしまう。
もう朝日新聞であってでも、韓国を擁護しきれていない。
どれだけ韓国を信頼できていないか、この事実だけでも分かりますね。
そういった状況下で「賠償金を欲しがっているわけではない」とかいわれても。
そんな言葉に価値なんてミリほどもないのですよ。
ムン・ジェイン大統領の言葉ですら信じられないのですから。