文在寅氏は言葉ではこれまでの対応を転換したようなそぶりを見せている。しかし、そのような姿勢が、むしろ文在寅氏は信頼できないことを物語っている。文在寅氏が提案する改善策はいずれも小手先の対応であり、本質の問題に触れるものではない。したがって、日本側は文在寅氏の姿勢を評価していない。 (中略)
文在寅氏の発言は、2点において支離滅裂である。
第1に、これを公式合意と認めたのならば、その合意は「最終的かつ不可逆的な合意」であり、さらに交渉する余地はない。したがって、文在寅氏が言う「韓日間で協議していく」ことはない。
第2に、これまで韓国の行政府として司法に介入できないと言ってきた。それが今になって裁判所の判決を無視して「外交的解決を探そう」というのは論理矛盾である。 (中略)
文在寅氏による言葉だけの日韓関係改善の意欲に、日本側はしらけている。
日本の政府、与党一体として求めているのは、日韓関係を改善したいのであれば、日本側が受け入れられる解決策を示すべきだということである。「元慰安婦問題で同意できる解決方法を日本と協議していこう」という文在寅氏の言葉は、2015年の慰安婦合意のちゃぶ台返しであると反発している。
(引用ここまで)
元駐韓日本大使であり、「ムン・ジェインは北朝鮮のこと以外なにも考えていない」とする一連の話の提唱者である(そして大正解だった)武藤正敏氏のコラム。
最近すごい量の原稿を各サイトに書いているような気もするのですが。
内容に関しては全体を通して「ですよねー」としか言えない。
カン・チャンイル大使を駐日大使として任命したこともですが、韓国のやっていることの全体が間の抜けたものになっている。
……まあ、ムン・ジェインがノ・ムヒョンの後継者であるとするなら、マヌケはマヌケで正しいのですが。
ゲーツ国防長官に「あの人物は少し頭がおかしい」と言われたノ・ムヒョンと、ヨーロッパ某国の首脳に「少しおかしい人」と呼ばれたムン・ジェイン。実質一緒。
ま、それはともかく。
そんな間の抜けた政策の原因のひとつとして「ムン・ジェイン大統領はまともな情報を受け取っていない」というコラムが朝鮮日報に掲載されていまして。
【コラム】耳を貸さないリーダー、口を出さない参謀(朝鮮日報)
ムン・ジェインは周囲からの意見を求めず、参謀たちもなにも言わない。
なにしろ「世界最高の民主主義で選ばれた大統領」ですから?
なにひとつとして間違うわけがないのですよ。理念上。
間違えているとしたら、それは現実のほうだったり、民間のやっている不動産統計だったりするのです。
経済が悪いのだったら、それは前政権のせいだったり、天候が暑かったり寒かったりするせい。
そういえば、カン・チャンイルも来日直前に「いまの日韓関係が最悪になったのは前政権のせいだ」って言ってましたっけ。
カンチャンイル氏「元徴用工も慰安婦も、全て前政権のせい。私たちは汚物の片付けをさせられている」(シンシアリーのブログ)
ムン・ジェインがヨーロッパでバカにされたのは日本のせいだったりもしましたっけ。
常に悪いのは大統領府の外であって、彼らの問題ではないのです。
なぜならムン・ジェインは正しいから。Q.E.D.