人々が通る道のそばに木の板を数枚、かけただけのゴム筒。その周辺を粗雑に囲んだ黒い日除け幕。2021年1月17日京畿道(キョンギド)抱川(ポチョン)のある野菜農場にある移住労働者宿舎のトイレの姿だ。20代女性労働者もこのトイレを使う。ここの農場主はビニールハウス中に組み立て式パネルで作った宿舎と、このようなトイレを移住労働者に提供した代価で毎月15万ウォンを受ける。雇用労働部が用意した「外国人勤労者宿泊情報提供および費用徴収関連業務指針」に従ったのだ。
この地域の気温が氷点下18度まで落ち寒波警報が下された2020年12月20日、隣接するビニールハウス宿泊施設からのカンボジア出身の30歳の女性移住労働者ヌオンソクヘンが死亡したまま発見された。この記事が報道された後、移住労働者の劣悪な宿泊施設は、しばらく世間の注目を受けたが、変わったことはない。フォーチュン移住労働者センター代表のキム・ダルソン平安教会牧師は「ビニールハウス宿泊施設は、床が過度に薄く断熱材がないために隙間風が強い。暖房といえば電気カーペットや電気ヒーターがすべて」と実像を伝えた。キム牧師は「プレハブパネルは火災に弱いが、火災感知器や消火器は見当たらない」と付け加えた。
(引用ここまで)
画像が多い記事なのですが……15万ウォン、日本円だと今日のレートで1万4000円強の「寮費」を雇用主は合法的にもらい受けているのだそうですが。
……トイレひどいわ。
抱川市はいまぽかぽか陽気で最高気温11度、最低気温0度。
平均気温だと2月頭は最高気温2度、最低気温マイナス8度だそうです。
そんなところで合板を組み合わせたようなものをビニールハウスで囲った「宿舎」か。
こういった「宿舎」に住まわされているのは外国人労働者だけでなく、新型コロナウイルスで職を失った人らが農業従事者になった場合も変わらないのだそうですけどね。
だから「外国人労働者差別じゃない」のだそうで。
あと「韓牛牧場はこんな劣悪な環境じゃない」とかもよく聞く言い訳。
じゃあ、そのコメントをこうして過ごしている、「暖房器具は全部自前で揃えているけど、ここの雇い主はよくも悪くもない」って答えている外国人労働者に言ってこいって話ですわ。
8人にひとりがビニールハウスに住まわされていて、これからは禁止しているけどこれまでのビニールハウスはそのままでも合法だとのことですから。
まあ、慰安婦とかの扱いもこういうのを想定しているのでしょうね。
彼らの中のストーリーは「自分たちであればこういう扱いをする」ということが前提になっているのです。