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2021年01月

韓国のヒュンダイ・キア自動車がアップルに袖にされても、復活を遂げるのではないか……と思われる理由とは?

ルノー副会長、「釜山工場の生産性高めなければ韓国を離れる」(中央日報)
危機の双竜自動車、最後の再建カードまで行き詰まるか(中央日報)
ルノーグループがルノーサムスンの最近のストの動きと関連し、「守るべき約束を履行しなければ新たな方法を探す」と明らかにした。ルノーグループ本社次元で釜山(プサン)工場でストが発生する場合には撤退もあり得るという警告をしたものとの分析が出ている。

ルノーサムスンが9日に明らかにしたところによると、ルノーグループのモゾス副会長(製造・供給担当)は社内動画メッセージを通じ「私たちは経験したことのない厳しい時期を体験している。競争力を高めるという約束を守らなければ代案を探す」と明らかにした。釜山工場で生産中の小型クロスオーバーSUV「XM3」の輸出分を含め生産そのものを中断できるという趣旨だ。

モゾス副会長は「生産性を向上するという約束を信じて最高経営陣を説得しニュー・アルカナ(XM3)の欧州向けを釜山工場で生産することに決めたが、2020年末基準でその約束は履行されていない」と叱責した。品質(Q)、費用(C)、時間(T)、生産性(P)に基づいたルノーグループの独自評価によると、釜山工場は世界19カ所のルノー生産基地で10位となった。工場製造原価順位だけ見れば釜山工場はルノーグループの世界19カ所の工場のうち17位にとどまった。

韓国の生産基地の高賃金・高コスト体質もやはりルノー本社の指摘対象になった。モゾス副会長は「スペインと比較して釜山工場の製造原価は2倍に達する。ここに運送費まで追加する場合、韓国で自動車を生産して欧州に運ぶのは望ましくない」と明らかにした。
(引用ここまで)

双竜(サンヨン)自動車が再建に向けた最後のカードとして持ち出した「Pプラン」(プリパッケージドプラン)構想が揺れている。双竜自動車が新規投資家を誘致できなければ主債権銀行である産業銀行も追加資金を支援できないという意向を明確にしたためだ。産業銀行は「(現在双竜自動車は)産業銀行の金融支援の有無を決定できる段階ではない」と線を引いた。京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)の双竜自動車工場では協力会社の部品供給が途絶え、1日から生産を中断している。
(引用ここまで)


 中国で市場シェアがじり貧アップルには袖にされたヒュンダイ自動車ですが、よい傾向がひとつあります。
 韓国国内シェアは一気に上昇しているのです。

 ルノーサムスンは副会長から「このままなら韓国撤退」と宣言。
 韓国GMはソウルのサービスセンターを売却。
 双竜自動車はインドのマヒンドラが撤退して、実質的に倒産状態。

 ヒュンダイ・キアが国産車市場を独占するのではないかという勢いなのです。
 これまでヒュンダイ・キア最大の強みは韓国国内の圧倒的シェアで安定した利益を叩き出し、海外では「そこそこのクオリティで安い」という戦術が取れていたのですが。
 ここのところ海外勢の躍進もあり、韓国国内のシェアは70%を切って久しい状況が続いていました。
 ところが一昨年は久々に70%を突破。
 去年も72%超と絶好調。

 まあ、実際には国内他社が死にかかっているというだけなのですが。
 ルノーサムスンにしろ、韓国GMにしろなんで韓国で事業やってるのか不思議なレベル。
 双竜車は……いいよ、もうゴールして。

 3社どこも「10年も前に後悔を済ませた。あとはどうやって忘れるかだ」ってレベル。
 双竜自動車は監査法人が匙を投げている
 韓国GMはGM本社が撤退を示唆
 そして、ルノーサムスンは副会長から最後通牒。

 ヒュンダイ・キアの我が世の春が戻ってくる……というわけです。
 ムン・ジェイン政権になって労組が力を増大させたことによって、シェアの小さな企業が立ちゆかなくなりつつある。
 結果、ムン・ジェインが蛇蝎のように嫌う大企業に集約されそうな勢いなのですが。
 あんなんでも5000万人の市場ですからね。独占できれば大きい。
 ヒュンダイ・キアが力の源泉を取り戻しつつあるのは、日本企業にとっていまひとつうれしくない傾向ではあります。

ヒュンダイ自動車、「アップルとの協議は進めていない」とリリース発表→韓国メディア「自動運転車でなくともEVの開発はやるかもしれないってことだ」……うーん、無理な解釈じゃない?

韓経:1カ月で急変した現代自動車とアップルの「未来自動車協力」公示…なぜ(韓国経済新聞)
現代自動車と起亜自動車、現代モービスは8日、「アップルと自動運転車開発に関する協議を進めていない」と公示した。協力説が提起された当日である先月8日に出した公示と完全に異なった。当時は「多数の企業から自動運転電気自動車関連の共同開発協力要請を受けているが初期段階で決定されたものはない」とした。市場では交渉を認めたものと受け止めた。最近まで「交渉は最終段階で、4兆ウォン規模の正式契約を締結するだろう」という外信報道が相次いだが、結局この日現代自動車が否定の公示を出し、なかったことになってしまった。

この日現代自動車グループは公示以外には何の説明も出さず徹底的に口を閉ざした。業界では「契約が完全に水泡に帰した」と「中断は事実だが協議を再開する可能性も残っている」と正反対の分析が出てきた。決裂の理由としてはアップルの「秘密主義」と協力方式に対する溝が挙げられている。ブルームバーグは5日、「協議が暫定中断された」と伝えながら「各種プロジェクトを秘密にしたアップルが腹を立てた」と説明した。

アップルはこれまであらゆる交渉でパートナーに厳格な秘密順守を要求してきたが、外部に協議の事実が流出したことからこれを問題視して交渉を中断したという説明だ。
(引用ここまで)


 先日、ブルームバーグから「アップルとヒュンダイ自動車の交渉は終了した」とのスクープがありましたが。
 それを裏付ける形でヒュンダイ自動車、キア自動車、そして部品製造を行うヒュンダイモービスの3社から「アップルと自動運転車開発に関する協議を進めていない」とのリリースが出されました。

 1月に韓国経済新聞TVが「アップルとヒュンダイ自動車が交渉している」というスクープを報じましたが、ちょうど1ヶ月で騒動は終結。
 1月に報道があった際にはヒュンダイ自動車側から「アップルと初期の交渉をしている」というリリースがありましたが2度に渡って文面が変更されて、最終的には「複数企業と自動運転EV開発の協力要請を受けている」というものになったりもしていました。
 もうこの時点でかなりアップルからの不信感は高かったのでしょうね。

 聯合ニュースはこの3社からのリリースを見て「自動運転車ではなく、EVの交渉はまだしている」と解釈しているのですが。

現代自グループ アップルと「自動運転車の協議してない」=EVのみ?(聯合ニュース)

 正直、無理な解釈じゃないかなとは感じます。
 ただまあ、アップルと協業するというのも悲喜こもごもで。
 スケールメリットは間違いなくあるのですが、下請を酷使することにかけては半端ないですからね。
 まあ、中国市場を失いつつあり、じり貧のヒュンダイ自動車としては渡りに船の部分もあったとは思うのだけどなぁ。
 バッテリーサプライヤーも問題になるので交渉はより複雑にならざるを得ない。
 日産あたりがやってもおかしくないかな、とは感じます。

韓国次期外交部長官「北朝鮮は非核化の意思がある」→米国務省「北朝鮮の核拡散指向は国際社会に対する脅威」と反論

「金正恩は非核化の意志持つ」鄭義溶発言の翌日に米国務省反論(朝鮮日報)
【社説】文政権に向かって「北の立場を米国に説こうと思うな」…くぎ刺したバイデン政権(朝鮮日報)
韓国外交部(省に相当)の次期長官に指名されている鄭義溶(チョン・ウィヨン)氏が国会で行われた人事聴聞会で「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は非核化の意志を持っている」と発言したことについて、米国務省は「北朝鮮による違法な核とミサイル拡散の意志は、国際社会の平和に対して脅威となっている」とコメントした。鄭候補者の発言に正面から反論した形だ。 (中略)

 米国の元官僚らも「金正恩氏に非核化の意志があることを示す証拠はなかった」と主張している。トランプ前政権当時、北朝鮮との交渉に関与したランドル・シュライバー元国務次官補はRFAの取材に「金正恩氏が非核化の約束を守っていることを示す証拠は今も目撃できていない」「関与する政策に先立ち、一定期間は北朝鮮に対して圧力を加える政策を新たに展開することの方が知恵のあるやり方だ」と主張した。 (中略)

ロバート・ガルーチ元国務省北核特使は「韓国の大統領が米国の新しい大統領に『北朝鮮は非核化に真剣に取り組んでいる』と説得するのは良いアイディアではない」と指摘した。
(引用ここまで)

 文大統領は新年の記者会見で「金正恩委員長には非核化に対する明確な意志がある」と主張した。またバイデン大統領の当選を祝うとした上で「トランプ前政権が成し遂げた(対北朝鮮政策の)成果が次の政権にもしっかりと引き継がれるようにしたい」との考えも示した。トランプ政権の政策否定を進めているバイデン大統領に対し、トランプ式の首脳会談に乗り出すよう求めたのだ。 (中略)

 トランプ前大統領と金正恩氏との首脳会談についてバイデン大統領は以前から「無意味なテレビ用のショー」と批判してきた。対北朝鮮政策の全般的な再検討にもすでに着手しており、制裁を主張する人物を中心にチームも立ち上げた。北朝鮮人権特使も4年ぶりに指名される見通しだという。このような動きを示しているバイデン政権の考えを理解しようとせず、トランプ式の平和ショーを訴え続けているようでは、今後韓米関係はどうなってしまうだろうか。「金正恩氏の非核化の意志を保障しようと考えるな」という警告を軽く受け止めてはならない。
(引用ここまで)


 チョン・ウィヨン元国家安保室長が次期外交部長官に指名され、その国会での人事聴聞会で「北朝鮮は非核化の意思をまだ持っている」と発言しました。
 同時にムン・ジェイン大統領も先月行われた新年記者会見の中で「キム・ジョンウン委員長には非核化に対する明確な意思がある」と発言しています。
 ムン・ジェイン政権からはバイデン新政権に向けて「シンガポールでの合意を尊重し、引き継いで欲しい」という意思表明があったともされています。

 いわば、北朝鮮核問題に対する韓国の意識は2019年2月のハノイにおける米朝首脳会談の破綻以前のままである、という表明といえるでしょうね。
 ハノイで決裂したことを見ていない……というか見るつもりがない。
 その後、南北共同連絡事務所が爆破されたことなども記憶にないようです。
 南北融和、統一こそが最大の価値としているムン・ジェイン政権にとっては都合の悪いことはなかったことになっているのです。

 ですが、現実を相手にしなければならないアメリカにとっては「北朝鮮の非核化の意思」なんてものは絵空事そのもの。
 大統領選挙戦での討論会で「私はキム・ジョンウン委員長と仲がいいのだ」と述べたトランプ前大統領に対して、バイデン大統領は「ヒトラーと仲がいいと自慢されても……」というように語っていました。
 「核拡散を目論む危険な国家」として北朝鮮を扱うことがバイデン政権の基本的な方針なのでしょう。
 とはいえ、おそらくは対中外交のサブセット扱いだとは思いますけども。

 「北朝鮮特使であり、その意向を特使としてアメリカに伝えたチョン・ウィヨンが外交部長官に指名されたこと自体がメッセージ」ともされていますが。
 マイク・ポンペオ前国務長官に「あいつは嘘つきだ」と呼ばれたような人物。
 まあ、嘘つきよばわりされたのはチョン・ウィヨンとキム・ジョンウンの両方なのですけどね。

 ちなみに嘘つきよばわりされたのは彼らだけじゃなくて、「キム・ジョンウンはムン・ジェインを嘘つきだと言っていた」とトランプ前大統領がG7の場でぶっちゃけていたなんてエピソードもあります。
 ……まあ、そういうことも含めてなにもかもを見ない振りしたままで南北交渉するんだろうなぁ。

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 写真は先週行った西荻窪の大岩食堂。
 サンバール+ラッサムにその日のカレーを加えるという形。ダル&ホウレンソウのカレーとフィッシュマサラ。
 あと半熟卵のアチャール。店主はエリックサウス出身。

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 エリックサウスよりも素朴、かつオーガニックなイメージ。
 当面はランチのみの営業だそうです。

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