野党・国民の力の劉承ミン(ユ・スンミン)前議員は19日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」に「アストラゼネカ第1号接種は大統領からなさってください」と書き込んだ。 (中略)
すると、与党・共に民主党の鄭清来(チョン・チョンレ)議員は21日、「大統領がワクチン接種をまず受けろというのは、『小学生のガキ』でも言わないたわごと」「国家元首に対する嘲笑(ちょうしょう)であり、冒涜だ」と言った。鄭清来議員はこの日、フェイスブックに「大統領が先に接種を受ければ、国民を押しのけた特別待遇だと主張し、事故でも起きたら小気味いいと思うのだろうか」「国家元首は実験対象なのか。国家元首は健康とスケジュールが国家機密であり、セキュリティー事項だ」と言った。
野党は再び反論した。国民の力のキム・ヨンテ京畿道光明乙選挙区党協委員長は同日、「鄭清来議員は国民が率先垂範して接種を受け、安全が確認されたら大統領が接種を受けるべきだというのか」「本人の論理通りなら、国民は何の実験対象なのか」と言った。
(引用ここまで)
先日も「大統領が批判されたら、与党側は『国家元首に対する礼儀を守ってほしい』と言い出した。能力の話がなぜか威厳の問題にすり替わったのだ」という指摘を朝鮮日報がしてました。
今回も同様ですね。
「アストラゼネカ製のワクチンに対して国民が不安を覚えている。大統領が率先して接種してはどうか」という話に対して、与党側が「国家元首に対する冒涜だ」「大統領は実験対象なのか」って言い出したっていうね。
んでもって、野党は「それなら接種対象になっている国民が実験対象だってことか」って返されたっていう。
うまい返しだな。
まあ、全般的にアストラゼネカ製のワクチンに対しての信頼度が低いというのは間違いないところ。
ファイザーのワクチンはイスラエルでかなりの効果を発揮しているとのデータが出てきましたが、アストラゼネカのワクチンについてはなんというかこう……FDAからも「なにやってんだ、おまえら」くらいの扱いを受けている。
韓国にとってはアストラゼネカのワクチンが韓国内にあるSKバイオの工場で製造されることから「優先割当してもらえるのでは」というような期待もあったのですけどね。
んで、最終的には大統領府から「国民が不安だというなら大統領が接種する可能性も否定しない」って言い出してました。
文大統領が最初にワクチン接種? 「国民が不安なら」=韓国大統領府(聯合ニュース)
ムン・ジェイン大統領が接種したところで、根本的な不安感はどうなるものでもないと思いますけどね。
ファイザーのmRNAワクチンの性能が高すぎるんだよな、いまのところ。
ワクチン種類等もこちらに載ってます。まずこの1冊。