国政介入事件で収監された崔順実(チェ・スンシル)氏はこのほど、崔氏が300兆ウォン(28兆4000億円)を隠匿しているという陰謀論を持ち出した安敏錫(アン・ミンソク)国会議員(共に民主党)について、「法的責任を問うてもらいたい」とする陳述書を検察に提出したという。崔氏は陳述書を通じ、安議員が指摘した疑惑に細かく反論した。 (中略)
これに先立ち、安議員は崔氏が朴槿恵(パク・クンヘ)前大統領の影の実力者だという疑惑が指摘された2016年12月からメディアを通じ、崔氏の隠し財産があると主張してきた。17年に崔氏が海外に隠した資産を探すとし、欧州5カ国に渡航後、放送に出演し、「朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の統治資金の規模が当時の金額で8兆9000億ウォン、現在の価値で300兆ウォンを超えており、その資金が崔順実一家の財産の出発点だと判断できる」と主張した。
そして、安議員はドイツ検察当局がドイツ国内の崔氏の財産を追跡しているが、その規模は数兆ウォンに達し、朴正熙元大統領の統治資金が崔氏一家に流れ、崔氏の財産増殖に貢献したといった疑惑を指摘した。その後、安議員は崔氏について、数年にわたり隠し財産疑惑を指摘してきた。
(引用ここまで)
以前からムン・ジェイン政権ではバラまき経済政策を行ってきていまして。
「年金アップに子供手当。年に6000億ウォンもかかる。いったい、財源はどこにあるんだ!」って問われたら、共に民主党の議員は「チェ・スンシル関連予算と軍の防衛産業不正を取り締まれば捻出できる」とか言い出していたことがありました。
実際に「やつらはドイツのペーパーカンパニーに10兆ウォンを送金したぞ」っていう報道が、冗談でなく行われたことがあります。
その際にもちらっと書いたのですが、韓国人的には「大統領の側近として裏金を好きにできるのであれば、そのくらいはいけるはずだ」という認識があるのですね。
だからこそ、チェ・スンシルはTHAADミサイル導入決定にも、そしてF-35A導入にもチェ・スンシルが関わった……なんて話が出ているのです。軍産複合体からリベートがもらえる、という設定っぽいです。どうやら。
で、そうして蓄財した裏金をドイツのペーパーカンパニーに送金した、と。
あとは朴正熙時代のお金が海外にあって、それが増えているだろうというもの。
ま、M資金とか山下財宝の類い。
ただ、韓国の大統領の側近であれば、そのくらいの不正蓄財はできるだろうと認識されているわけですよ。
あくまでも認識……というか思い込みですけどね。
あるいはこうして攻撃をすることで「パク・クネ政権は積弊であって、それを擁立した保守派に政権を戻してはいけない」という選挙運動の一環でもあるのですが。
ま、なんというか未開な話ではあります。