25日、双竜自動車平沢工場正門近くのソルロンタン屋に入ると昼食の時間にもかかわらずレストランは空っぽだった。レストランを一人で守ってきた社長のキム某氏は「営業を始めて5年ぶりに最悪の状況」とため息をついた。2月に入って、双龍車平沢工場が事実上操業を停止した状況で、地域商圏も崩壊の兆しを示している。 (中略)
近くの商圏自営業者は「平沢市をはじめ、京畿道に双竜車の影響は莫大なため、2万人を超える人員がことごとく抜けてしまった」と泣き顔になった。 (中略)
昨年9月基準での双竜自動車の職員数は4880人である。派遣・用役・請負などの「所属外の労働者」を合わせると、5900人余りが働いていた。それ以外にも双竜車1次協力会社のうち、約30%にあたる71社が京畿道にあり、関連労働者は2万6000人にのぼる。
業界は、中小協力会社を含めて、双龍車による雇用規模が数万人に達すると見ている。双竜車が崩れる場合すぐに仕事を失う人が、1万人に達すると推定される。
しかし、双龍車平沢工場は2月に入って1、2、16日のたった3日しか稼動しなかった。これも部品調達の問題で稼動と停止を繰り返した。代金未払いを憂慮した、いくつかのパートナーによる納品拒否で2月は事実上休業したわけだ。
(引用ここまで)
双竜自動車は完成車用の平沢工場、エンジン工場として昌平工場を所有しています。
あとインドにマヒンドラ傘下の工場があったはず。
ですが、すでにマヒンドラは双竜自動車を手放す気満々。
そうして危機が伝えられた結果、下請各社から「支払いできるかどうか分からない」として、部品納入を拒否されています。
2月、平沢工場が稼働したのがわずか3日。
結果、周辺経済圏が崩壊している、との韓国経済新聞のレポート。
自動車工場や造船のような労働集約型産業は労働者が集まってきて、賃貸住宅やスーパーマーケットやら周辺地域に商圏を形成して利益を振りまくのですが、中心地たる工場が閉じてしまうとその経済圏そのものが崩壊してしまう。
韓国GMはリストラの一環として群山工場が閉鎖したのですが、その余波で群山のある全羅北道の出生数が過去最低になるほどの影響があったとされています。
群山工場は2000人ていどの小規模な工場だったのですが、それでもここまでの影響。
その3倍規模の平沢工場が閉じたらどうなることやら。
まあ、双竜自動車、韓国GM、サムスンルノーの3社に関してはもう工場閉鎖する以外に手はないように見えますけどね。