SPCグループが運営するダンキンドーナツ製品が不衛生な環境で製造されたという内容の情報提供映像が操作された状況が捕捉された。映像を操作した従業員は、全国民主労働組合総連盟化繊労組ダンキン支会長であることが分かった。 (中略)
これと関連しSPCグループが工場閉鎖回路TV(CCTV)を確認した結果、今年の7月28日、従業員が誰もいない生産ラインで小型カメラを使ってこっそり撮影する姿が捉えられた。この従業員は、設備上に付着した油を故意に生地に落とし、生地によく落ちるように、ゴムへらで掻きまぜていた。映像の中の従業員は、民主労総化繊労組ダンキン支会長であることが分かった。SPCグループは30日、これと関連して警察に捜査を依頼したと述べた。SPCグループの関係者は、「その場面が報道された映像と一致することを確認した」とし「その従業員は、その時間の担当者もなかった」と説明した。
(引用ここまで)
韓国にはダンキンドーナツがありまして。
取材で行く時、駅そばにあったりすると割と便利でコーヒーとドーナツ買って動く、なんてこともしてました。
さて、その韓国ダンキンドーナツで内部告発動画が上がったのですね。
ドーナツ生地に黄色い油汚れがついていて、かつカビが生えている……というようなものでした。
昨日、韓国メディアで一斉に報じられました。
「黄色い油汚れにカビ」まで…ダンキンドーナツ工場で衛生論議=韓国(Wow! Korea)
ただ、このニュースを見たときにふと思ったのですよね。
「もしかしてこれパリバゲット案件なのでは?」って。
パリバゲットというパンの巨大なチェーン店がありまして。
その配送に携わっていたトラック労組がストライキに入っています。
で、その労組の上にいるナショナルセンターが「世界最悪の労組」として恐れられている民主労総。
ストライキをしている運送解者に代わって配達しているトラックを、民主労総の組合員が襲撃した、というニュースが先日ありましたね。
その後もいろいろ代替トラックが襲撃されています。
頭突きでフロントガラスをたたき割ったり。
代替トラックを尾行して、当該のトラックがサービスエリアに入って運転手が席を離れた瞬間に燃料パイプを切断したり等々しています。
あとパンの店舗への配送だけでなく、材料の工場への配送も阻止しようとしていたりするのですよ。
本当に悪質。
で、なんで今回のダンキンドーナツがその一連の案件ではないかと思ったかというと、パリバゲットとダンキンドーナツは運営会社が同じSPCという企業なのです。
民主労総はくどいくらいに「闘争」を仕掛けていまして。
ふと「民主労総だったらこのくらい(油汚れやカビ)のことやるよなぁ」と。
民主労総は労働争議で自分たちの言い分を聞き入れないからといって、工場を破壊するような連中ですから。
双竜自動車が再起不能に陥った際に、工場は徹底的に破壊されていましたね。
とはいえ、「さすがにそれは考えすぎか」「考えかたが韓国準拠になってきちゃったなぁ」とか思って脇に置いていたのですが。
ホントでしたわ。
なんでここまで執拗にパリバゲットやダンキンドーナツが狙われているのかというと、SPCが労組結成を拒んでいるから。
不倶戴天の敵、というわけです。
というわけで民主労総は今日もSPCの工場で1000人規模の集会をやっているのでした。
集合禁止命令も... 民主労総1000人SPC清州工場で集会 (朝鮮BIZ・朝鮮語)
防疫当局は冷や汗を流しているのだそうですわ。ま、そりゃそうね。
そういえば10月に予定されているゼネストはどうなったかなー。あとでチェックしておきましょう。
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