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2021年09月

韓国首相、「日本と対話で関係悪化を回避したい」……いや、もう日本から働きかけて韓国が蹴ってきたよね?

カテゴリ:日韓関係 コメント:(108)
「日韓、対話で関係悪化回避を」 韓国首相、一問一答(日本経済新聞)
――文在寅(ムン・ジェイン)政権は22年5月までの任期内に日韓の関係改善を進めますか。

「韓日の問題を解決しようという文政権の意思に変わりはない。いくつかの懸案を巡り、急いで対話のテーブルが用意されることを期待している。長い歴史を持つ国とは外交当局や首脳間でいつでも会談できることが必要だという考えだ。韓日首脳の会談は2国間の関係にとどまらず、中国、北朝鮮、ロシア、米国を含む地域全体の強固な平和を築くための土台にもなる」

――徴用工問題では日本企業の資産の現金化が迫っている。具体的な解決策はありませんか。

「難しい質問だ。韓国(の裁判)では過去の判断を覆す判決も出ており、裁判官の間でも意見が異なる。司法手続きをもう少し見守ってほしい。その間に対話できる雰囲気であれば、事態を悪化させない方法を見いだせるのではないかと期待している」

――韓国が「代位弁済」をするという考えもあります。

「問題をうまく解決しようという人たちがそのような見解を出したことはあった。被害者中心主義の原則や、韓日の協力関係の重要性のなかで韓国の政治家も悩んでいる」
(引用ここまで)


 韓国のキム・ブギョム首相への日経新聞によるインタビュー。
 「日韓間の対話で関係悪化の回避をしたい」「徴用工裁判でも対話をすれば事態悪化を防ぐ方法を見いだせるのではないか」とか言い出しているのですが。
 その外交対話を蹴ったのが韓国なんですけどね?

 日本政府は2019年1月の時点で日韓請求権協定に従って対話(外交的協議)を要求しています。
 徴用工裁判に大法院の判決が出たのが2018年10月でしたから、かなりのスピード感がある対応でしたね。
 この対話を蹴り、なおかつ仲裁委設置も蹴り飛ばしたのは韓国側。
 ちなみに仲裁委設置の要求は2019年5月
 このように日本側は国際法上合法的な外交的措置を取り続けています。


 それを蹴り続けてきたのが韓国であって、もう日本側に取れる対応策はなにもないのですよ。
 日本企業に国際法上違法な損害を出させるようなことになったら、国連でも認められている手段で報復に出るしかない。
 もうそんな状況寸前なのに、なにが対話で……なんだかな。

 すでに日米首脳会談でも徴用工裁判についても話が出ているし、日米間でも「戦後秩序を守るためにも日本の立場を擁護するしかない」とのアメリカの了解が得られているとの話が出ています。
 もう、この件については韓国は詰んでいるのですよ。

 先日、長年外交官をやってきたかたの父親が「韓国とは友人になれない」と述べたという話がありましたが。
 これが日本人のおおまかな総意であり、日本政府の本音でもある……というところかな。
 まあ、外交はそれでもやらざるを得ない部分ではあるけど。

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韓国大統領予備選「あいつは手のひらに『王』と書いて討論会に出席した。呪術を使ってるんだ!」……えーっといまは21世紀ですよね?

ユン・ソクヨル「手のひら王」の字の議論... 「チェ・スンシルを思い浮かべる(韓国経済新聞・朝鮮語)
ユンソクヨル前検事総長が2日、国民の力大統領候補TV討論で、手のひらに「王」が書かれた様子(写真)が捕捉され、議論がされている。野党の大統領候補らと与党はユン元総長がシャーマンのアドバイスに基づいて、手のひらに該当文字を刻んだという疑惑を提起した。ユン元総長は「熱心な支持が刻まれたものだけだ」と一蹴した。

ホン・ジュンピョ国民の力議員は3日、SNSを通じて「占い師を挟んで、大統領選挙戦に乗り出すのは初めて見た」とし「政治の格を落とす幼稚な行動」とした。彼は「パク・クネ前大統領がチェ・スンシルに大統領府でクッ(韓国の巫女、ムーダンによる儀式)をさせたという全くでたらめな噂一つの世論が急激に悪化した」とし「本当に呆れる考えとしかいえない」と述べた。

ユ・スンミン前議員も「わが党の予備選挙でどうして魔術と迷信が登場するか」とし「過去の五色令したチェスンシルのような人とユン候補様が何が違うのか」とした。
(引用ここまで)


 今回は分析も混じってますが、多分に感想です。
 ユン・ソンニョル(ソクヨル)前検察総長、ホン・ジュンピョらの野党である国民の力の大統領候補がテレビ討論番組に出演しまして。
 その際にユン氏の手のひらに「王」という文字が書かれていた、ということが話題になってます。

 YTNの動画もあるのでそちらもごらんください。



 ユン・ソンニョル氏自身は「近所のおばさんが『なにか力をもらえ』と言って書いたもの」としています。
 「サインペンで手のひらに王と書かれたことがそれほどまでに問題なのか」という当然の釈明をしています。
 釈明というか、説明というか。


 で、それに対してホン・ジュンピョは「巫女まで介入したのか」「チェ・スンシルを思い浮かべる」と攻撃。
 それ以外にも与党からも攻撃が加えられています。

 韓国社会は漢字を書く、という行為に「呪術だ」という感想が出てくるようになったのだな、と。
 漢字に対して「異物である」という認識なのですね。
 60代のユン候補が「近所のおばあさん」としているからおそらくは70代とか80代。
 まだ漢字が残されていた世代の人なのでしょう。1980年代くらいまではまだ韓国の新聞でも漢字が使われていたはずですから。

 それにしても「手のひらに『王』と書いたから呪術」なぁ……。
 まあ、大統領選にムーダンだのなんだのが出てきて預言をさせるというのは実際にある風景なので。
 そうした自分たちの常識を当てはめたのでしょうね。

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韓国大統領選挙予備選、「日本は敵性国家」発言のイ・ジェミョンが決選投票なしでの圧勝へ

韓国与党の大統領選党内選挙、李在明候補が釜山・蔚山・慶尚南道地域の党内選挙でも圧勝…55.34%で過半数得票(WoW! Korea)
共に民主党(与党)の大統領選党内選挙に出馬したイ・ジェミョン(李在明)キョンギド(京畿道)知事が、プサン(釜山)・ウルサン(蔚山)・キョンサンナムド(慶尚南道)地域の巡回党内選挙でも過半数得票に成功し、2位のイ・ナギョン(李洛淵)元共に民主党代表を大きくリードした。李在明候補はテジャンドン(大庄洞)開発疑惑にもかかわらず、党内過半数の支持を確保したことについて「盗みをし、盗品を分け合ったのは国民の力(野党第一党)だという事実を国民は分かっている」と自信を示した。

2日午後、釜山BPEXで行われた‘第20代大統領選挙候補者選出のための釜山・蔚山・慶尚南道合同演説会’で、李在明候補は1万9698票を獲得し、得票率55.34%で2位の李洛淵候補(1万1969票、33.62%)に勝利した。3位のチュ・ミエ(秋美愛)元法務部長官は3468票を得て9.74%の得票率を記録し、4位のパク・ヨンジン(朴用鎮)議員は461票を得て1.30%の得票率にとどまった。

ただちに李在明候補の過半数得票を阻止し、決選投票に持ち込まなければならない李洛淵候補陣営は、この日の党内選挙でも大敗した。李洛淵候補は「残り2回のスーパーウィークの結果を祈る気持ちで待っている。(状況が)よくなることを期待している」と短く答え、3位で追い上げている秋候補は党員たちに対し「もう1位候補を守るのをやめて、決選投票に私を出してほしい」と追撃の意志を強調した。
(引用ここまで)


 イ・ジェミョン京畿道知事が多くの地区で圧勝を続けています。
 現在のところ、2位になったのは光州、全羅南道のみ。
 今週末も済州島、釜山、蔚山、慶尚南道で過半数を超える勝利。
 10月10日の結果発表時には過半数を獲得して、決選投票なしでの公認を得られそうですね。

 一方、元首相のイ・ナギョンは出身地であり、かつて知事を務めたこともある光州・全羅南道では勝利したものの、それ以外の地域では支持率30%台の2位が続いています。  前首相であるチョン・セギュンとの一本化を失敗したこと(後にチョン・セギュンが出馬辞退)が響いていますね。
 議員辞職をして予備選に集中する等々の対策は取ってきたのですが、すべてが後手後手。「私は議員を辞めたのに、イ・ナギョンは京畿道知事のままだ」という対決の構造を最初から作っていればまだ互角に戦えた可能性もあったかもしれないけどなぁ。
 3位以下の候補に「私に一本化してほしい」と言い出していますが、もう遅いかな。


 一方で野党である国民の力でも予備選は進みつつあるのですが、いまひとつ盛り上がりに欠けています。
 2017年の大統領選挙でムン・ジェインに負けたホン・ジュンピョ議員がユン・ソンニョル(ソクヨル)前検察総長と競っているのですが。
 なぜかホン・ジュンピョのほうが若者層に人気があるそうで。
 いまひとつ理由が分からない。

 予備選の盛り上がりがそのまま現状の与野党の勢いの違いになっている感じ。
 国民の力の予備選は11月なので当然といえば当然ではありますけどね。
 現状、党支持率ではどの調査を見ても国民の力のほうが上。
 それが大統領選挙でもそのまま反映されるかというと、微妙なところ。

 とりあえず、共に民主党の公認はイ・ジェミョンでほぼ決定と見ていいでしょう。

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