――文在寅(ムン・ジェイン)政権は22年5月までの任期内に日韓の関係改善を進めますか。
「韓日の問題を解決しようという文政権の意思に変わりはない。いくつかの懸案を巡り、急いで対話のテーブルが用意されることを期待している。長い歴史を持つ国とは外交当局や首脳間でいつでも会談できることが必要だという考えだ。韓日首脳の会談は2国間の関係にとどまらず、中国、北朝鮮、ロシア、米国を含む地域全体の強固な平和を築くための土台にもなる」
――徴用工問題では日本企業の資産の現金化が迫っている。具体的な解決策はありませんか。
「難しい質問だ。韓国(の裁判)では過去の判断を覆す判決も出ており、裁判官の間でも意見が異なる。司法手続きをもう少し見守ってほしい。その間に対話できる雰囲気であれば、事態を悪化させない方法を見いだせるのではないかと期待している」
――韓国が「代位弁済」をするという考えもあります。
「問題をうまく解決しようという人たちがそのような見解を出したことはあった。被害者中心主義の原則や、韓日の協力関係の重要性のなかで韓国の政治家も悩んでいる」
(引用ここまで)
韓国のキム・ブギョム首相への日経新聞によるインタビュー。
「日韓間の対話で関係悪化の回避をしたい」「徴用工裁判でも対話をすれば事態悪化を防ぐ方法を見いだせるのではないか」とか言い出しているのですが。
その外交対話を蹴ったのが韓国なんですけどね?
日本政府は2019年1月の時点で日韓請求権協定に従って対話(外交的協議)を要求しています。
徴用工裁判に大法院の判決が出たのが2018年10月でしたから、かなりのスピード感がある対応でしたね。
この対話を蹴り、なおかつ仲裁委設置も蹴り飛ばしたのは韓国側。
ちなみに仲裁委設置の要求は2019年5月。
このように日本側は国際法上合法的な外交的措置を取り続けています。
それを蹴り続けてきたのが韓国であって、もう日本側に取れる対応策はなにもないのですよ。
日本企業に国際法上違法な損害を出させるようなことになったら、国連でも認められている手段で報復に出るしかない。
もうそんな状況寸前なのに、なにが対話で……なんだかな。
すでに日米首脳会談でも徴用工裁判についても話が出ているし、日米間でも「戦後秩序を守るためにも日本の立場を擁護するしかない」とのアメリカの了解が得られているとの話が出ています。
もう、この件については韓国は詰んでいるのですよ。
先日、長年外交官をやってきたかたの父親が「韓国とは友人になれない」と述べたという話がありましたが。
これが日本人のおおまかな総意であり、日本政府の本音でもある……というところかな。
まあ、外交はそれでもやらざるを得ない部分ではあるけど。
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