最近5年間、原子力発電所の火災関連の事故が9件発生したが、原発所属の消防隊と管轄消防署への通報時間の差が最大37分となり、一部は申告さえされていないなどの対応が不良だったという指摘が出た。
4日、国会科学技術情報放送通信委員会所属のキム・サンヒ共に民主党議員が公開した韓国水力原子力国政監査資料によると、韓水原が原子力安全委員会に報告した最近5年間の火災に関連事件は9件である。
このうち8件は、独自の消防出動要請時間と管轄消防署への通報時間の差が1分(月城3号機)、最大37分(ハンビッ1号機)であることが確認された。
過去2019年3月9日に発生したハンビッ1号機の「原子炉建屋冷却材配管保温材煙/炎発生」では、なんと37分の差を見せた。同年7月11日、ハンビッ3号機の「放射性廃棄物建物硬化剤乾燥機内部火災発生」では通報時間の差が22分だった。
外部管轄消防署への通報時間が遅かったために、管轄消防署の人材と設備の現場到着時間も遅延した。
特に2018年1月14日に発生した月城4号機の「減速材上層気体系統酸素注入中の火花発生」事故については通報措置がなかったことが分かった。
韓水原は「センサー機能、煙、燃える臭いなどの火災の兆候がある場合は、すぐに、独自の消防隊に出動指示を行い、実際に火災となった場合にのみ外部の管轄消防署に遅滞なく連絡出動を要請するように定めている」と説明した。
(引用ここまで)
できるだけ小さな話でも伝えようとしている韓国の原発事情。
あ、そうそう。韓国国会で国政監査がはじまっていまして、与野党の議員が各所からのデータを入手しては暴露合戦をやっています。
この時期、なかなかの大ネタが取れることも少なくないのですが、とりあえずはこの辺から。
韓国の原発の闇が段々と暴かれつつあるのですが。
すでに台風の塩害で緊急停止し、タービン建屋が雨漏りするレベルであり、放射線を検知するための校正もまともにできていない……等々をお伝えしています。
で、今度は火災があっても通報が遅れている、という話。
大した話ではない、とすることもできるでしょうが。
明らかに隠蔽の方向に向かってますからね、これ。
ハインリッヒの法則にまんま引っかかってる。
事故がないまま、左派政権が続いて廃炉されることをホントに祈ってますわ。
これだけだとちょっと薄味なので以前のニュースのフォロー記事なども。
以前にKTX山川の特室(グリーン車相当)のカーペットが燃焼時に有毒ガスを出すものだった、というニュースがありました。
カーペットの性能証明書は偽造されたものだった、というもの。
さらに追加がありまして。
[単独] KTX-山川特室カーペット納品企業、床材の性能も偽造疑惑(世界日報・朝鮮語)
油がこぼれても滑らない床材を納品していたはずなのに、実際にはそうでないものが納入されていてKTX山川に採用されていた……と。
まあ、韓国社会ではごくごく普通、一般的な出来事なのですが。
原発でも同様に証明書偽造で性能未達の部品とか山のように使われていましたからね。
そりゃま、大事故がないことを祈りもするでしょ。
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